南アメリカ アーカイブ

2012年06月25日

6月25日(月)ペルーから原田慶子さんのレポートです

ペルーでは、この時期、「インティライミ」というお祭りで盛り上がるそうです。
「南米三大祭り」の数えられる、ペルー最大のお祭りです!

そんなペルーからレポートを届けていただくのは、ペルーにお住まいになって、6年。
現地でフリーライターをやってらっしゃる「原田慶子」さんです。


Qペルーでは、6月になると「インティライミ」というお祭りが行われますよね。
これは、どんなお祭りでしょう?

インティライミというのはアンデスの方で話されるケチュア語で「太陽の祭」と言われます。


南米三大祭りのうちの一つ(他はブラジル・リオのカーニバル、ボリビア・オルーロのカーニバル) 毎年6月24日冬至に行われる。
⇒名前の意味・インティ=太陽、ライミ=祭り。南半球の冬至、インカ帝国時代に行われた収穫を祝う祭り。

本来は1年の収穫を太陽神に感謝して、その次の年の豊作を祈願するインカ帝国時代から行われていた大事なものです。


⇒クスコ市内3カ所で行われる。最初はコリカンチャ(黄金の神殿)で会開の儀式。インカ王の登場、何百人もの踊り子が鮮やかな衣装を着て踊る。次にアルマス広場に移って、クスコ市長やら来賓の前で踊り、メインスタジオであるサクサイワマン遺跡へと移る。ここでは踊りのほか、生贄のリャマの心臓を太陽神に捧げるパフォーマンスなどがある

今日のクイズはこれです!


Q「インカ帝国の“インカ”の本当の名前はなんでしょう?」


正解は「皇帝」
本来「インカ」とは皇帝を表す言葉だったが、スペイン人たちが国の名前と勘違いしてしまった。「タワンティンスーユ」…4つの州という意味のケチュア語。

Q原田さんも、今回のインティライミ、参加されました?


今年はしていないのですが、何年か前は見に行きました。
世界中の人が集まって、連日街ではいろんな祭りとかカーニバルが行われます。

当日はサントドミンゴ教会で開会の宣言がされます。

サントドミンゴ教会は今はこの名前になっていますが、本来は黄金の神殿とコリカンチャと呼ばれ、インカの時代には大切な場所だったと言われています。 


今年は800人のクスコの人が参加して、踊りを繰り広げました。

インティライミの踊りのリズムはサンバとかサルサとかとは違うんですが、単調ですけどずっと聞いているとワクワクしてきたり。

本当に力強い踊りが見れます。

ダンサーも男女一緒で当時の様子を再現した踊りなど見れますよ。

2011年01月04日

1月4日(火)アメリカ・カリフォルニア州にある街「アラミダ」に25年お住まいの小林真奈美さんです!

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★小林真奈美さん。
アスレティックスのTシャツを着て。
コロシアムに応援に行く時は、大体こういった出で立ちなんだそうです。


◆アスレチックスに、松井選手が移籍となりましたが、地元のファンはどう見ていますか? 


松井選手を知っている日本人ファンは、「よくぞ来て頂きました」という気持ち。
大方のA's ファンにとっては、どんな選手でも「フタを開けてみなければわからない」ものなので、お手並み拝見的姿勢を崩さない。スプリング・トレーニングが始まると、注目度が増すのではないでしょうか。


◆地元のメディアは、どのように報道していますか? 


入団記者会見が開かれた翌日のサンフランシスコ・クロニクル新聞、スポーツ欄のトップは、GMビリー・ビーン氏が松井選手にアスレティックスのジャージを着せている写真と、関連記事でした。オフシーズンに入団記者会見を行なったケースで、ここまで紙面の扱いが大きかったことは
ここ数年なかったことです。


入団記者会見には、100名近い日本人メディアが集まり、球団側そして地元のメディアはビックリ仰天していました。会場には80席の椅子が用意されていたのですが、すぐにそれらが埋まり、2006年のアメリカン・リーグ・チャンピオンシップ戦以来、出席者数が最も多い会見となりました。


松井選手はジェントルマンで落ち着いているし、とても上手な通訳のおかげで、彼のユーモア・センスも地元メディアに伝わったようで、一様に松井選手に対して好意的であると見受けられます。


◆名門で知られるアスレチックスですが、本拠地は「オークランド・アラメダ・カウンティ・コロシアム」。どんなスタジアムなのでしょう?


アメフトのオークランド・レイダーズと共有するコロシアムで、現在、独立したスタジアムを造るべく、 場所を模索している段階です。ただ利便性において、現在のコロシアムは文句なしの状態で、たくさんの人が車ではなく、BART という公共交通機関を利用してやってきます。BART のコロシアム駅から鉄橋を渡ると、すぐそこがコロシアムです。


◆アスレチックス・ファンの観戦スタイルはいかがでしょう?


レフト側外野席に、常駐の応援団がいます。ドラムを使って、選手ごとの決まった掛け声を叫んでいます。彼らが、松井選手に対して、どのような応援の掛け声を作るのか、楽しみです。


◆アスレチックス・ファンは、どんな人が多いのでしょう?


対岸のサンフランシスコ・ジャイアンツのファンがホワイト・カラーで
アスレティックスのファンはブルー・カラー、というイメージで捉えられている感じがします。本当かどうかはわかりませんが。


◆松井選手以外で、注目の選手というと?


アスレティックスは、若い選手が多いことで有名であり、自慢でもあります。1974年生まれの松井選手が、登録選手の中で一番年上になるくらいです。先発投手4名の平均年齢は24歳。2010年シーズンのチームERA(防御率)が、 アメリカン・リーグでトップでした。ピッチャーが良いチームは底力があります。


日本のファンの方には、ハワイ育ちの日系アメリカ人、キャッチャーのKurt Suzuki 選手にも注目していただきたいです。


◆オークランドに行った時、会話に花が咲くような「役に立つ一言」


球場で、お馴染みの「タタラタッタタ~♪」という音が流れたあと、ファンが一斉に叫ぶ言葉があります。あれは、「Charge !」と叫んでいます。
「突撃だ~」といった感じです。

2010年11月09日

11月9日(火)のフラワーレポーターはブラジルにお住まいになって9年、歌手として、パーカッショニストとして活動していらっしゃるMAKOさんです!

◆ブラジルといえば、ボサノバの本場ですが、ブラジルでのボサノバの人気はいかがでしょう?


残念ながら、本場ここリオでは、ボサノバの音楽は既に消滅していると言っても過言ではないでしょう。 今や、ボサノヴァは日本やアメリカヨローッパの音楽になりつつある,というのが正直な情報です。 それでも、ボサノバの数々の名曲を生み出しAntônio Carlos Jobimは、ボサノヴァという音楽ジャンルを創生した、偉大な作曲家として現在も尊敬され続けています。そして多くのアーティストがジョビンの作品を演奏し、音楽的ジャンルを超えて今でもMPB(ブラジルポピュラー音楽)に広く影響を及ぼしています。勿論、私もCDを録音する選曲段階で、私自身が魅了したブラジル音楽、サンバの他、北東音楽のリズム、ショーロと言われるサンバよりも以前にリオで生まれたインスト音楽意外にボサノバのリズムを奏でる曲 (Tudo Teu) 選曲しました。この曲の選曲は、日本のボサノヴァ音楽ファンに聞いてもらい、他のブラジル音楽ジャンル(サンバ、北東音楽のリズム、ショーロ)を知ってもらおう、というのが狙いでした。


◆マコさんは、ボサノバには影響を受けたのでしょうか?


私が日本で歌手としてブラジル音楽活動を始めたきっかけとなったのも、ボサノヴァでした。 当時私はボサノヴァの知識は勿論、ブラジル音楽の知識さえ全くありませんでしたが、お仕事をこなしていくうちに徐々にブラジル音楽に魅了されます。当時、色んなアーティストのCDを聞いてポルトガル語も全く解らなかった当時は耳で聞いて丸コピーしていましたのですが、そんな私がよく聞いていたアーティストの一人にGal Costa(ガル・コスタ) という女性歌手がいます。そして今年65歳になったGal Costa (ガル・コスタ)は、Caetano Veloso(カエターノ・ヴェローゾ)今年2枚組の記念CDを来年リリースする他、デビューから現在までのヒット曲を集めた15枚組CDを発表する予定です。


◆残念ながら、ボサノバはあまり受け入れられていないようすが、どんな音楽が人気なんでしょうか?


ボサノヴァは消えてしまったものの、ブラジル音楽として今、リオで最も人気のあるジャンルはサンバ。 私が住んでいるラパ地区は、週末の金曜日、土曜日は歩行者天国として音楽を楽しむ住民、そして観光客に愛される場所です。毎日のようにブラジル音楽の演奏が聞ける、そして踊れる場所が溢れかえるほどあります。最近私が気に入っている場所と言えば、私も最近CDリリースライブを行ったLapinhaというピアノバー。ラパに新しく生まれたこのピアノバーはテーブルでゆっくりと食事が出来て、そして美味しいお酒が飲めるお洒落なバーです。私が大好きなアーティストは日本に11月に初登場するRoberta Sá(ホバルタ・サー)です。新しい彼女のアルバム「Quando O Canto É Reza」は必聞です。


◆ブラジルに行った時、会話に花が咲くような役に立つ一言。


Tudo de bom para vocês, e até a próxima !!! → お元気で、又会う日まで!!!


MAKOさんWebサイトはコチラ…
www.makobrasil.com

2010年10月26日

10月26日(火)のフラワーレポーターはアメリカ在住5年5ヶ月、テキサスにお住まいで、翻訳の仕事をされている萩野奈美さんです!

アメリカでは、日本時間の28日から、いよいよワールドシリーズ!
ジャイアンツ・レンジャーズ戦が始まります。
今回お話を伺うレンジャーズは、球団初のリーグ優勝!
しかも、球団創立50年目、テキサスに本拠地を構えてから39年目で初のリーグ優勝!!


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Bar:BB Roversで。Hook 'em Hornsをしている写真。左が萩野さん。
Hook 'em Hornsは、こちらにあるテキサス大学オースティン校(The University of Texas at Austin)のスローガンと手のサインです。


◆テキサスの街や、テキサスの人々の反応いかがですか?


街も人々も勝利の喜びにわいています。ワールドシリーズ出場を決めた試合の直後にあるファンは39年間ずっと待っていた、最高の気分だと言ってたのですが、この言葉はファンの熱狂ぶりををよく表していると思います。
テキサスレンジャーズがワールドシリーズに出場したことがなかっただけに、喜びもひとしおなんだと思います。翌朝のニュースでは、Tシャツや、グッズを求め、長蛇の列に並ぶ並ぶ人々や、品物が売り切れて商品段がからっぽのお店の様子をレポートしていました。誰もが、「アメリカリーグチャンピョン」と書かれた赤いTシャツがほしかったんでしょうね。


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萩野さんとインタビューに応じてくれたBB Roversのお客さん


◆地域によってファンの熱さや人柄みたいなものがチームカラーにも反映されてると思うのですが、テキサスの人やテキサスレンジャースファンってどんな感じですか?


テキサスの人は一般的にテキサス人であることにに誇りを持っています。テキサス州が1836年から1845年まで独立した一つの国だったという歴史的理由によるものなのかもしれません。テキサスレンジャーズのファンはチームが長い間低迷していた事もあって非常に辛抱強いですね。今回初優勝したので、ファンはとても嬉しいと思います。


◆球団創立50年で、初のワールドシリーズ進出。今年は何が違ったと思いますか?


他のチームにも見られる大物選手の獲得だけでチームを強化する過去のやり方と決別して、チームを改革してきたその成果が今年の成績に繋がったと思います。
ジェネラルマネージャーのジョン・ダニエルズがマイナーリーグの優れた選手を見つけて引き入れたり、ノーラン・ライアン社長やロン・ワシントン監督が、投手陣の再建を進めたように、監督、経営陣、の指導力も効果的だったと思うのですが、それに加え、選手達の相性、チームワーク、猛烈な努力、これら全てが身を結んだんではないかと思います。


◆これからのワールドシリーズを楽しむために、テキサス・レンジャースが、どんなチームかあらためて教えていただけますか?


チーム名の由来:北米最古の公安組織として知られるテキサス・レンジャーにちなんで命名されました。
マスコット:レンジャーズキャプテンという馬のマスコット。チームがテキサスに移転した1972年にちなみ、背番号72のユニフォームを着ています。
象徴的なポーズ:「クロー&アントラー」のポーズ。動物のかぎづめを表すクローは、安打を放つなど素晴らしい攻撃を見せた選手が手を上げるしぐさ。動物が爪で敵をひっかくようなしぐさです。アントラーは鹿の角。盗塁などスピードのあるプレーを見せた選手が両手を角のように掲げるしぐさです。
注目選手:今シーズンMVPジョシュ・ハミルトン選手、エースのクリフ・リー選手(投手)非常に注目されています。


◆かつては、日本人のメジャーリーガー数名在籍していたそうですね?


伊良部秀輝選手、大塚晶則選手、福盛和男選が在籍していました。


◆ブッシュさんもレンジャーズ・ファンなんですよね?かなり喜んでいるんじゃないでしょうか?


前レンジャーズ共同オーナー、スタジアムで応援されていたと言うことを考えるとファンなのでは?と思います。


◆テキサスに行った時、会話に花が咲くような役に立つ一言


"Everything is bigger in Texas." (テキサス州ではすべてが他より大きい。)
テキサスの広大な土地だけでなく、テキサス人の自分たちに対する見方も象徴しているフレーズ。

2010年07月06日

7月6日(火)ウルグアイにお住いになって2年、「在ウルグアイ日本国大使館」の「領事」をおつとめの田村彰浩さんです。

◆ワールドカップの準決勝が、いよいよ行われますが、街の様子は?


老若男女盛り上がっています。
道路を走る車は皆、国旗をなびかせ、クラクションを鳴らし、
歩道を歩く人たちがそれに手を振って応えます。
若い人たちに負けじと、おじいちゃんやおばあちゃんも派手な身振り手振りで応えます。
街中がセレステ(水色)に埋め尽くされているようです。


◆ワールドカップが始まってから、街はどんな雰囲気でしょう?


試合当日は、開始時間が迫ると官公庁や銀行等も店じまい、
バスやタクシーも街から消えてしまいました。
街のあちらこちらに国旗やユニフォームなどを売る露天が建ち、
スーパーもセールを行うなどワールドカップ特需に沸いています。
大手の電気販売店では、開催前に「代表がベスト4まで行けば半額返金!」と銘打って
大型液晶テレビのセールを実施しました。今では頭を抱えているのでは? 


◆40年ぶりのベスト4進出!再任の代表チームに対する評価は?


ワールドカップ初代王者であり、2度の優勝経験を持つウルグアイですが、
「古豪」というフレーズが表すように、近年では振るった成績は残せていません。
国民は「もう全て昔の話さ」と自嘲気味に嘆くほどで、南米予選も5位、
プレーオフを制してやっと出場にこぎつけることができたのです。
それだけに、この快挙 はまさに「驚愕」、街角では感極まり、大泣きする姿も散見されました。


◆ウルグアイ代表の特徴と言うと、どんなところでしょう?


ウルグアイチームの愛称は「セレステ」(水色)、合言葉は「バーモス!セレステ」(行くぞ!セレステ)
特徴は「堅守速攻」、キャプテン・ルガーノを中心に堅い守りとフォルラン、スワレスの強力2トップが前線で得点を奪います。


◆マスコミの報道は?


国民のほとんどがサッカーフアンのこの国ではテレビ.新聞もワールドカップ一色、
主要各紙は表紙を水色に変え、試合当日はおまけに巨大ポスターをつけたり、
表紙を丸めて簡易ブブセラを作れるようにする気の入れようです。
ガーナ戦の翌日のエル.パイス紙は表裏表紙の2面を使い、FKを決めた選手のアップ、
1 面から5面までが全てサッカー関連記事というものでした。


フアンというより全ての国民は40年ぶりに訪れた幸福に全身で浸っています。人口より牛の数が多いこの国では、アサード(ウルグアイ式焼肉)を食べ、セルベサ(ビール)や(ワイン)を飲む昔ながらの観戦スタイルが主流、開催前には「健康のため、応援の時には焼肉やビールは控えましょう」といった記事 も出ましたが、どこのレストランも連日大賑わいで、国民の体重は確実に増えるでしょう。タバレス監督は「(優勝などの輝かしい)過去を知らない子供たちが(代表の)試合を見て、サッカーを愛してくれれば幸せだ」と答えており、ベスト4に進出したことで国民も皆、大満足しているでしょう。ここまでくればもう国を挙げての「お祭り」ですので、勝敗に拘らず、代表がんばれというのが本音でしょう。しかし苦手なブラジルが負けたので、オランダならいける、という期待を声にする一面も。残念なのが、ガーナ戦のレッドカードでスワレスが、警告の累積でフシレが出場出来ない可能性があり、ルガーノも負傷、若手のホープ・ロデイロが骨折(ひび)?という情報もあり、タバレス監督がどのような布陣を敷くのか注目されています。


◆注目の選手を紹介!

 
★FW ディエゴ・フォルラン(10番) 
スペイン.アトラチィコマドリッドに所属するベテランストライカーでスペインで2度の得点王に輝き、今年のUEFAヨーロッパリーグ決勝で2得点を上げ、チームを勝利に導きました。親子3代続くサッカー選手ですが、学業ともに優秀で本人は大学進学を希望(将来は小説家になりたかったとか)していましたが、姉が交通事故で下半身不随になり、その莫大な治療費を工面するためにプロリーグへ、アルゼンチンリーグ、プレミアリーグを経て、リーガ・エスパニョールにいたったわけです。家族を背負い、そして今は国民の期待を背負う彼は非常に謙虚で偉ぶらないと多くの国民から尊敬を集め、まさしくウルグアイの希望の星となっています。


★FW セバスティアン・アブレウ(13番)
34歳の大ベテラン、愛称は「ロコ」(変人)ですが、憎めない性格で国民から愛されています。彼には常に「何かをやってくれる」という期待が付きまといます。プレーオフのコスタリカ戦ではフォルラン・スワレスの両トップが得点できずに苦しんでいるところに値千金のヘ ディングシュート!国民の期待に応えました。また彼はFKの際に軽く浮かせる緩やかなキックを行う特徴があり、それを揶揄されて、TVのCFでも「ロコ、本番では(そのFKは)やめてくれ」と言われるほどですが、ガーナ戦において重圧のかかるPKのトリで、いつも通りのFKを見事に決め、「やっぱりあいつはロコだ!」とまたまた 話題を振りまきました。フル出場はないとは思いますが、オランダ戦の後半、チームが苦しくなれば、タバレス監督は彼を投入するでしょう。

★MF ディエゴ・ペレス(15番)
日本人が「大和魂」ならば当国では「チャルーア魂」(スペイン帝国に最後まで抵抗したチャルーア族に由来)、不屈であきらめない様子を指しますが、彼はまさにチャルーア魂を体現している男。30歳、フランス.モナコに所属しています。タバレス監督の信任は厚く、激しい当 りと最後までピッチを駆け回る姿に味方が勇気付けられ、反撃に移ることもしばしば、オランダ相手にも引けは取らないでしょう。


★MF アルバロ・リオス(17番)
一度代表を退いていますが、本年、ウルグアイで人気と伝統を誇るペニャロールのMFとして後期リーグの無敗優勝に貢献、代表にも招集され、尻上がりに調子を上げました。いまやボランチに無くてはならない存在となりました。小柄ですが強靭なフィジカルを持ち、期待が持てます。


★DF ディエゴ・ゴディン(3番)
スペイン「ビジャ.レアル」所属の24歳。守りの要で、キャプテンのルガーノの影に隠れがちですが、ウルグアイの堅守は彼が居ればこそ。体調を崩して心配されていますが、オランダ戦ではロッベン、シュナイダーの両エースを封じてくれると期待されています。
(残念ながらオランダ戦には出場できませんが、次の2人も注目です)


★FW ルイス・スワレス
「ルイシート」(ルイス坊や)と呼ばれる彼は、オランダの名門「アジャックス」に所属する23歳の若手のホープ、オランダリーグ09-10には得点王に輝いています。賛否両論ありますが、ガーナ戦の「ゴール際のハンド」は語り継がれることになるでしょう。もちろん国内では「最高の評価」を得ました。若いながらも「フェイント」(故意に転び、ファールを誘う)が得意な、したたかな面も持ち合わせています。

★MF ニコラス.ロデイロ
昨年、国内2大チームのひとつ「ナシオナル」をリーグ優勝に導いた「左足の魔術師」、21歳の若さで素早いドリブルと幅広い視野を武器に国民の期待を背負っています。今年、オランダのアジャックスに移籍するも出場機会に恵まれず、初戦のフランス戦でも退場となるなど散々なデビューでし たが、ゲームの組み立て能力と絶妙のスルーパスが本来の輝きを取り戻せば!と考える国民は多く、オランダ戦では前半から起用されると思います。
※先ほど、ニュースでロデイロが骨折の可能性という話が入ってきました。事実であれば非常に残念です。


◆サッカー観戦に役立つウルグアイの言葉
 
Vamo!ariiba la Celeste!!(バモ アリーバ ラ セレステ)
「いけ!がんばれ ウルグアイ代表!」

代表の応援中、テレビの解説者は、この言葉を1000回位は叫びます
(というより、このフレーズを知っていれば、スペイン語が出来なくても
ウルグアイ代表の応援は大丈夫です) 

2010年06月21日

6月21日(月)ブラジルからサッカージャーナリストの大野美夏さんのtレポートです。


W杯南ア大会が始まった!

ブラジルでは、ワールドカップ(W杯)のことをコッパと言います。

コッパとは、正確には英語のCupのことで、ワールドカップはコッパ・ド・ムンドが正式名称なのですが、略してコッパといえばすなわち、W杯のことを指します。

さて、世界で唯一、1930年の第一回ウルグアイ大会から全大会出場している国と言えば?

サッカー王国、ブラジルです!

この国に人たちにとって、コッパは4年に一回当たり前のように行われる大イベントです。

娘は9歳なのですが、1歳、5歳、9歳とこれまでに3回のコッパを経験してきました。1歳はもとより、5歳のときは、大きな印象に残ってないらしいのですが、今回は、「ブラジル!ブラジル!」と大騒ぎをしてます。

ブラジル人の人生はコッパとともに刻まれるのです。人生の節目に、常にコッパがあるのです。

さて、コッパとはブラジルにとってなくてはならぬ国民総出の大イベントなわけですが、いったいどれくらいすごいかというと・・・・。

問題です。次のどれが本当か?

1:ブラジルの試合の日は、学校が休みになる。

2:ブラジルの試合の時間は、働かない。

3:ブラジルの試合の時間の直前は渋滞が起こる。

4:ブラジルの試合中は、道から人が消える。

答えは、すべて本当です。

ブラジルの試合がある日は、特別シフトで物事が進みます。

たとえば、初戦の北朝鮮戦のあった15日、火曜日は15時半からの試合でした。

人々は、14時にすべてを終え、帰宅する、もしくは、試合を見る場所へと移動するのです。

ブラジルの学校は午前か午後の半日制が多いのですが、午後組は授業はなしでした。

銀行や官庁も、14時で終了。

そして、試合が始まると、道から人の姿は消え、車もほとんど走っていません。

まさに、ブラジルの試合中心に世界は回ってしまうのです。

サンパウロの街の盛り上がり

コッパが近づくと、街の中は、コッパカラーで埋め尽くされていきます。

コッパカラーとは?

緑と黄色のことです。もうおわかりでしょう?

ブラジルの国旗カラーです。

あちこちで国旗、W杯の応援グッズ、緑&黄色のグッズが売られますし、道をペイントしたり、旗を飾ったり、家やマンションもコッパカラーでデコレートしたり、お店のショーウィンドーも緑&黄色で埋まってしまいます。

コッパカラーを見ると、コッパになった!ととても気分が盛り上がります。

ブラジルを応援するときには、カナリア色のユニフォームがお約束です。

この季節は、応援用のTシャツなどがたくさん売られます。

試合の日には、ユニフォームじゃなくても、どこかにコッパカラーを身に付けるのもお約束です。

テレビもコッパ一色です。

テレビ、ラジオ、新聞等メディアの広告がW杯絡みになります。

W杯のオフィシャルスポンサーやブラジル代表のスポンサーでなくても、W杯カラーを使ったW杯に関係するコマーシャルが流れ、ますます気分が盛り上がるのです。

テレビの実況放送もブラジルならではのこだわりがあります。

地上波2局、有料放送が3局。計5局が同じ映像を流すのです。

いったいなんのため?って気もしますが、各局ごとの特徴があり、アナウンサー、解説者もいろいろです。自分の好みのチャンネルにこだわったり、あっちこっち変えたりと、とても楽しいですよ。

新聞は、連日30ページにわたり、コッパ情報を掲載します。読むところがありすぎて困っちゃうという感じです。

さらに、ブラジルならではのコッパの楽しみ方は、ラジオ。

何十局というラジオ局が、ブラジル全国で実況生放送をするのです。

テレビとは違った面白さがあり、批判も辛らつなのでなかなか面白いのです。

さて、今回のチームの評判ですが、

ドゥンガが意外にも人気がないんですね。

どの人気のなさは、実は90年W杯にさかのぼるものです。

90年W杯イタリア大会でブラジルは不甲斐ない敗退をしたのですが、その戦犯の一人がドゥンガでした。メディアに叩かれたイメージは、ずっとドゥンガについてまわり、ドゥンガもメディアが大嫌い。

現在も、ドゥンガとメディアの関係は非常に悪いものです。

互いに相手を最初からネガティブモードで見るので、なかなか歩み寄ることにはなってません。

しかし、ドゥンガはいいチームを作ってきています。

96年W杯ドイツ大会で、ブラジルは情けない敗退をして、CBF(ブラジルサッカー連盟)がセレソン(ブラジル代表)再生を託したのがドゥンガでした。

ドゥンガのフィロソフィーは、セレソンのスピリットを持つ選手しか使わないことです。

06年W杯ではスター選手に大騒ぎして、チーム自体はばらばらな印象になってしまった反省を含め、

ドゥンガは、一人のスター選手に依存せず、全員で国のために戦うというスピリットでチームを作ってきました。ですから、今回は特定のスター選手のチームというよりも、ドゥンガのチームです。

選手とドゥンガの信頼は非常に厚く、とても結束の固いいいチームになっています。

15日の北朝鮮戦を終えて

強豪といわれる国でもW杯の大舞台で、初戦は難しいものということから、徹底守備をしてきた北朝鮮相手に2点決め勝利し勝ち点3を手に入れたことは大きいのですが、一方で、内容的には批判が多かったのです。北朝鮮相手にあんなにてこずっていたら、強豪相手に勝てるのか?もっと攻撃していかなければという声が聞かれました。

娘の学校での会話でも、マイコンとエラーノのゴールはすごかったけど、試合自体はよくなかったとみんなが批判してたらしいです。

子どもでもこんな調子です。

ブラジル人の望むレベルは非常に高いので、勝利だけでは満足しません。

美しいゴール、華麗なプレー、スペクタクルを国民は望んでいるのです。

コート・ジ・ボワール戦は、北朝鮮戦よりもワクワクする試合でした。

ルイス・ファビアーノのゴールは、さすがブラジル人プレーヤー!という技ありシュートでしたね。

手を使ったうんぬんは、置いておいて。

ブラジルのゴールが入ると、あちこちで騒音!連弾で花火が打ちあがり、ラッパなどなどが鳴り響きました。

ゴールゲッター、ルイス・ファビアーノのほか、今大会の注目選手は、カカーとロビーニョです。

怪我から復帰の途中ながら、コート・ジ・ボワール戦で3点に絡む大活躍をしました。終了間際の混乱で、無実の退場を命じられたのは大ショックでした。

カカーほどの優等生はいません。

彼が、相手の選手に悪い行為をするわけなどないし、映像を見れば一目瞭然です。

フランス人の主審はアホ!と言われてます。

ロビーニョは北朝鮮戦で、一番良く動き勝利に貢献しましたし、コート・ジ・ボワール戦でもキープレーヤーぶりを発揮しました。ビシクレッタ(自転車)と呼ばれるドリブルがトレードマークで、パス、クロス、自らもシュートとなんでもこなせる攻撃の中心選手です。

今回のブラジルの攻撃の起点は右サイドが始まることが多いのですが、その底力が右SBのマイコンです。北朝鮮戦では角度のないところから信じられないシュートをしました。今期、インテルミランのメンバーとしてチャンピオンズリーグ優勝に貢献した実力の持ち主です。

同じくインテルのGK,、ジュリオ・セザールもスーパーセーブを繰り返す守護神です。

他にも、注目選手はたくさんいすぎて、紹介しきれませんね。

MFエラーノは、地味ながらドゥンガが一番信頼し、チームに最も貢献している選手。よーく見ていてください。

決勝トーナメントに向けての意気込み

ブラジル人にとってW杯とは決勝トーナメントからが本番。グループリーグは、まだウォーミングアップ段階に過ぎません。日に日に、コッパというお祭りにみんなが没頭していっています。決勝まで行けば、このお祭り気分が7月11日まで続くのですよ! 子どもから大人、男女関係なく、国民の関心が、一つに向いてまとまるという感じはコッパならでは!ですね。

つくづく、ブラジル人はなんと幸せな国民だろうと思います。

「役に立つ一言」

Valeu!(ヴァレウ)  やったね! いいじゃん! OK! みたいな意味。


大野美夏さんのウェブサイト

http://www.kibe.com.br/soccer/

ブラジル写真館

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2010年04月26日

4月26日(月)アルゼンチン・ブエノスアイレスから相川ともこさんのレポートです。

アルゼンチン・ブエノスアイレスから通訳と日本のメディアコーディネーターをされている相川ともこさんのレポートでした。


アルゼンチンといえばサッカー!!ということで、日常レベル、ローカルの方々の目線でアルゼンチンとサッカーのことについてお話をいただきました。

もともとはPayで見ることが出来たサッカーの試合ですが、今は国営放送で毎日無料で見られるそうです。

毎日試合があるから、女性は不機嫌なんだそう・・・。
というのも旦那や恋人はサッカーに夢中だから・・・。

サポーターしているチームの試合ではなくても、相手の結果によって自分のチームの結果が関係するので、一日3試合見ているそうです。

夜は男性と話す時間が全く持てませんので女性は早く、夏休みになってほしいと思っているそう。

そして、アルゼンチンが世界に誇るスター選手リオネル・メッシ選手についても聴いてみました。

アルゼンチンにはイケメン選手が沢山います!!
実は、メッシはイケメンではない?
アルゼンチン的には普通の選手だそう。

でもメッシも頑張っているから、FCバルセロナの人気はアルゼンチンで高まっています。
でも、代表チームで活躍しないので、問題です。

代表と言えば、マラドーナ!!
相川さんはマラドーナも頑張っているからしっかりアルゼンチンを応援してくださいね!!と最後にメッセージをいただきました。


相川さんご自身のHPはこちらです。

http://aruzenchin.exblog.jp/

http://blog.livedoor.jp/tomokoar/

http://blog.chugoku-np.co.jp/fureai22/?date=20100215#p02

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アルゼンチン写真館

①サッカーファンは 車を運転しながら、ラジオで試合中継を聞くとき、チームカラーのグッズをみにつける。

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②中央市場のサッカーファン向けの屋台。

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③高速道路を降りて、ラプラタという街に入れば、その地域のチームからのふらっぐが道路わきで売っている。

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④アルゼンチン代表ベロン選手も所属するチーム「エストゥディアンテス」が南米選手権に出場して戻ってきたとき、迎えに出ていた家族。

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ブエノスアイレスの街並み

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2010年03月03日

3月3日(水)は、チリ サンティアゴ在住のフラワーレポーター、近藤元子さんからの報告です。

レポーターの近藤元子さんは、チリ在住8年。本日は、先週末に起きた大地震の模様を伝えていただきました。
  
●地震発生時の状況
   
寝室で眠っていました。大きな音で目が覚め、揺れているのに気づきました。
揺れが普通の地震よりも大きいので、これは大変だと思い、鳥カゴ(セキセイインコを2羽飼っているので)を取りに行きました。インコたちはびっくりしてカゴの中で暴れていました。カゴをテーブルの下に下ろしたあたりから更に揺れが大きくなり、カゴを持って寝室に戻りました。カゴを抱えて夫と布団をかぶっていましたが、ガタガタ、ゴーッ!というような音が激しい揺れの中でしていました。物が倒れたり落ちたりする音もあちこちでしました。揺れは横揺れでした。
    
つい最近、ハイチで大地震があり、その様子が報道されていたので、自分たちもそうなるのかと思いました。チリは地震が多く、何度も経験してましたが、ごれほど大きな揺れは初めてでした。
20~30年の周期で大きい地震が来る、というのはよく言われていたことですが、まさかこの時点で来るとは。
  
  
●サンティアゴの状況
   
地区や建物によってばらつきがありますが、電気、ガス、水道、電話の基本サービスはほぼ復旧し、スーパーも営業しています。建物の被害では、アパートが大きく傾き人が住めない状態になったところもあります。美術館や古い建物の一部が崩壊したりしています。出来たばかりのサンティアゴで最も高い建物も、一部が折れて落ちかかっています。外見は被害がないように見えても、内部の壁にヒビが入ったりしたところもあります。
   
コンセプシオンでは、電話が30%以下しか使えなく、水も50%は使えません。電気もありません。建物の崩壊も激しく、幹線道路の破損から、道路が遮断されています。
     
   
●治安
  
震源に近く、壊滅的な被害を受けたコンセプシオンでは、食糧や水の不足から商店での略奪が始まっており、戒厳令が敷かれています。本当に危なくて日が暮れてからは外に出られないそうです。軍隊や武装した警官も派遣され、テレビ映像で見ると、まるで戦地です。廃墟のようになっており、同じチリとは思えません。クーデターの時もこのようだったのだろうか、と想像します。
    
サンティアゴでも、一部の地区の商店や家で略奪が始まっており、軍隊の派遣や戒厳令を要請する声もあります。
   
  
●援助物資
  
地震から3日経ちますが、未だに救援物資が届いていないようです。ようやく3月2日本日、被災地に届くと言われています。特に水と食糧は緊急に必要です。ガソリンなどの燃料も不足しています。
    
  
●近藤さんが今回の地震で感じたこと、地震に対する教訓など
  
チリでは月末にお給料が支給されることが多いので、その次の土日にお買い物に行くことが多いんです。このたびの地震は月末に起こったので、あまり皆、準備が十分でなかったのでは。
やはり日頃からの準備が大切だと感じました。
  

2010年02月14日

2月15日(月)ブラジル・リオ・デ・ジャネイロから細川多美子さんのレポートです

今日はブラジル・リオ・デ・ジャネイロから
日本語情報誌の編集をされている細川多美子さんのレポートです。


細川さんがサンバのリズムに踊らされてブラジルまできたのが今から20年前。

いまだにサンバの夢からは醒めないまま、細川さんは毎年リオのカーニバルに参加しているそうです。ちなみに今年で参加して16回目。

今回は37人で参加するそうです。

サンバ・カーニバル・・・。
何が人をこれだけ高揚させるのか、何を食べるとあれだけ生命感あふれる音楽や踊りが
できるのか、そういう“文化人類学的な探究”を大義名分にブラジル滞在を続けてますが、
結局今日までただ踊らされてるだけということです。
歴史が浅く、人種構成が複雑にして、世界に発信できる文化が少なく、
あまり確立していないブラジルの魅力は、「コレ」といって示すことが難しい。なんでもアリという懐の深さでのですが、これをあの手この手で伝えていきたい、というのが細川さんが編集している情報誌の趣旨だそうです。


現在のリオの街の様子を伺いました。


ブラジルのカーニバルは、イースターから40日さかのぼった日を中心に行われます。
2010年は2月13日~16日まで行われます。

各チームが自分たちのやりたいテーマをかかげて、例えばブラジルの歴史だったり、
イタリア人の功績だったり、2008年(ブラジル日系移民100周年の年)は日本人の移民が
テーマになったり、ドイツ人の食べ物は?だったり、もうなんでもありです。
言うなれば、リオのカーニバルは玉手箱です。もう何がでてくるか分からない。
毎年毎年とにかく何か新しいモノを作ってゆこうというのが、リオの気風。
これが奇抜だぞ、って思ったらそれに飛びついて、カーニバルで爆発させるっていう、
そういうノリが大事だそうですよ。

サンバは大変な爆音で、その場にいたら一瞬、タジタジってするんですけど、この空気にのってしまったらもう、快感!の渦に巻き込まれていきます~。


そしてやっぱり、地元市民が作っているという、誇りがあること。
「エスコーラ・デ・サンバ」はサンバを中心としたコミュニティで 参加している人にとっては
心のよりどころ。 
大きなチームは、なんと数千人という単位で、チームの中にはそれぞれダンサー、楽器、演出などの役割があり、なかでも女性の憧れは、打楽器隊(約400人で構成)の女神様的存在である、クイーンになりたいそうです。
最近は、プリンセス、ミューズなどという役割も増えてきたそうです。


リオにある14ほどある大きなチームのうち、人気があるのはベイジャフロールやマンゲーラなどで、2月の本番が終わっても、すぐに次の年の準備をはじめるとのこと。
本格的に始動するのは、5月ごろから。

細川さんの住まれている家の近くにはサンバ学校があって、大体そこにみんながいきます。
だいたい6月くらいからテーマになる曲を作り始めたりとか、あと10月ころになると 
ブンブンジョオーロといって、お尻のコンテストがある.サンバ女王というのがチームごとにいて
みなさんとても見事なお尻をしていて、サンバの踊りともにどの人が一番綺麗かというのを
決め、サンバのクイーンが決定するということです。

そして2月のカーニバルでサンバの女王がそのチームの顔の一部になり、このときの彼女らのお尻は、まるで別の生き物のように、生き生きとリズムを刻むそうです。

有名なグループになるとそれぞれのテーマ曲が入ったCDも売り出され、そのCDをきいて、本番のときにみんな歌えるように、練習してる人も沢山いるそうですよ。


リオはビーチが文化なので、肉体こそが華!カラダが衣装 おそろいの衣装と、サンバの爆音で、心はどっか遠い所にいってしまうという細川さん。

カーニバル中は、サンボードロモという 会場だけじゃなく、クラブやライブハウスも盛り上がっていて、プシャドールと呼ばれる男性の声がほんと雄たけびのように聞こえて熱気もすごいとのことです。


そのほか、マルケース・ザ・サプカイという会場でやる、世界的なカーニバルのほかに、その期間中に、市内各地で個人的に結成されたグループが街をねりあるく、そういうカーニバルもあるそうで、男性が女装したり、通常とは違った形で参加する、バンダデイパネマが有名で、これを見に来る外国の観光客が多いそうです。

ちなみに、元サッカー日本代表監督のジーコさんも、カーニバルの時期になると何かといいわけをして、リオにもどってくるそうですよ。笑


もともとカーニバルは、バイーア州にすんでいたアフリカ人の奴隷の踊りがルーツとされていて、リオデジャネイロで生まれたそうです。

ブラジル人といえば、カーニバル好きのイメージがありますが、みなカーニバルが好きでサンバを踊るという 訳ではなく、カーニバルをやっている人たちは一部の人で、他の人々は、夏なので、お休みを取って海に遊びに行く人も多いそうです。


ブラジル人の気質はガツガツしないで自然のあり方に忠実で、ビジネスをやりたい人はビジネスを、遊びたい人は遊ぶ、勉強したい人は勉強する。というあまり価値観を持たないで生きていくのもOK!
だからあんなに陽気な人たちがいっぱいいるんでしょうかね。

2010年02月02日

2月2日(火)のフラワーレポーターはアメリカ・ニューメキシコ州 サンタフェに住んで、なんと24年!小林志寿子さんです!

■アメリカのニューメキシコ州はどんなところ?


アメリカのニューメキシコ州は、アリゾナ州とテキサス州の間にある南西部の州です。
州の面積は日本の国土の約80%位の広さで、州北と南では、全く異なる気候です。


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■サンタフェというのは、どんな街でしょう?


州都のサンタフェ市は、アメリカの中では歴史が深く、今年で400周年を迎えます。
サンタフェ市は人口7万人程の小さな街ですが、芸術と文化に富んだ有名な避暑地です。
街には、ギャラリーが200軒以上あり、ミュージアムも 11軒あります。
アメリカ国内のアート売買額は、ニューヨーク、サンフランシスコに次ぎ3番目を誇っています。
毎週金曜日には、多くのギャラリーでオープニングがあり、金曜夕方からのギャラリー廻りが町の人の楽しみになっています。
国内でも有名な室内楽や、オペラ劇場もあります。
又、ニューメキシコにはネーティブ・アメリカンの村が点在しているので、ネーティブ文化の影響も強く、もう一つのアメリカの顔がここでは見れます。


■観光スポットとしては、どんなスポットがありますか?


サンタフェは、標高2200Mの高地にありますので、冬はスキーも出来ます。
アメリカ国内でも、ゴルフとスキーを同日に出来る場所は多くありませんが、サンタフェでは可能です。


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■サンタフェは、パワースポットとしても知られているそうですね?


サンタフェは、パワースポットでもあるので、ヒーリング系の人々が多く、アルタネティブ系のヒーリングを好む人が沢山住んでいます。
サイキック・リーディング、エネジーワーク、サウンド・ヒーリング、ヒプノ・セラピー、ボディー・ワークなどありとあらゆる種類が楽しめます。


■サンタフェの町並み


サンタフェの街中は、まるでディズニーランドの一角の様に統一されていて、可愛い雑貨屋さんやジュエリーショップ、ギャラリーが建ち並んでいます。
サンタフェ市のイベントと最大の物は、8月第3週末に行われるインディア・マーケットです。


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■アメリカでは、観光地としておなじみなんでしょうか?


カリフォルニア、ネバダからもそれほど遠くない、 でも日本人はまだまだ少なくて、知名度がそれ程かもしれませんが、、、これから、人気が出そう?
日本の方々には、未だ知名度がありませんが、アメリカ人の間では毎年行きたい街トップ3に必ず入る人気の街です。
これから日本の方々には、ぜひお越しいただきたいと思っています。


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☆サンタフェに行った時、会話に花が咲くような「役に立つ一言」


現地で役に立つ言葉:『クリスマス』


レストランでRed or Green?と聞かれたら、「クリスマス」と答えましょう。
これは、赤チリにしますか? 緑のチリにしますか?と聞かれた時に、「両方く ださい」という意味です。 だって、赤と緑はクリスマス色ですよね。
この「クリスマス」は因みにクリスマス時期以外に一年中使います。


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☆サンタフェ・ジャパン・コネクションのHP
www.santafejapan.com


☆小林志寿子さんBlog
http://santafenm.blog50.fc2.com/

2009年12月22日

12月22日(火)のフラワーレポーターはプエルトリコに住んで38年、方波見 明子さんです!

■スペイン語で『襲撃』という意味の『パランダ』とは??

パランダはプエルトリコにしかないもの。
12月のなかばごろからはじまります。
みんなでグループをつくり友達のお家にいきます。
でもふつうに遊びに いくのとは違い、夜中その人の家の前で大 きな声で歌をうたいます。
家の主人は私達がいくのを知りません。
寝しず まったころをみはからっていくんです。起きるまで歌をうたいつずける のです。
家の主人が起きてきてドアをあけてくれ、私たちみんな中にはいります。
そのあとも飲み放題、食べ放題、歌をうたいつづけ、
朝方みんな疲れてきた頃にそろそろ帰る支度をします。


そこで家の奥様がみんなに Asopao,( トマトチキンスープにお米を入れて作った料理)
アソパオを作り、それを食べてからかえります。


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▲Old San Juanで撮影。


■「バランダ」で歌に合わせて使われているのは・・・


ここで使われる楽器は ギター、マラカス、タンブ リン、なんでもよいのです。
友達がたくさんいてみんなでいろいろな楽器で大さわぎをしながら楽しむひとときなんです。
この行事は1月のなかばごろまで続きます。
とて も楽しい行事です。
本当にこちらの人たちはほがらかで、うるさいくらい大声をだして会話をするのです。
みんなよく笑いよく食べること!疲れをしらない人たちです。

★プエルトリコに行った時、会話に花が咲くような「役に立つ一言」★


☆Por Favor, →お願いします。
☆Gracias.→ありがとう。
☆De nada.→どういたしまして。


2009年12月01日

12月1日(火)のフラワーレポーターはペルーに住んで3年半、原田慶子さんです! 

■日本では、この時期、クリスマス・ムードになってきていますが…
夏に迎えるクリスマスは、どんな様子なのでしょう?


そんな真夏にクリスマスを迎えるペルーですが、
クリスマスの飾り付け自体はやっぱり冬っぽい。
サンタは厚いコートを着ていますし、ペルーにはいないトナカイもちゃんと飾られます。


クリスマスグッズは一般的に毎年10月ごろから売り出されますが、
リマには1年中クリスマスグッズを売っている専門店があって、
3月頃だとなんと80%オフ!
そこからどんどん割引率が減って、12月には定価かせいぜい10~20%オフにしかなりません。
いつも「今年こそは早くオーナメントを揃えよう」と思うのに、
いつも間際になってしまいますね。


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一年中クリスマス気分が味わえる、その名も「クリスマス・ストア

■ペルーのクリスマスには、どんな飾りつけをするんですか?


日本と違う飾りといえば、スペイン語で「誕生」という意味の「ナシミエント」でしょうか。
これは厩で生まれたイエス・キリストと聖母マリア、父ヨセフの聖家族を模した人形(もしくは置物)で、
その他羊飼いや家畜、東方の三賢者なども飾られます。
面白いのは、25日の午前零時までイエスの人形は置かないこと。
ナシミエントの準備は12月に入ってから始めますが、誕生のその瞬間まで、
幼子イエスだけは置かないのです。
(すでにイエスが備え付けられている置物の場合は、レースやハンカチで覆い隠す手の込みよう!) 
また年明けの1月6日にイエスの誕生を祝うため東方の三賢者がやってくるという話から、
この賢者の人形も初めは聖家族から離れたところに置き、1月6日の「公現祭」の日に晴れて
イエスの近くに置くのです。
また羊だけでなく、リャマやアルパカの人形が置かれることもあり、ペルーらしいなと思います。


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イエス・キリストの誕生を祝うナシミエント。
赤ちゃんイエスの人形は25日まで飾りません。


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三賢者たちは、まだ小屋の中には入れてもらえません。1月6日まで我慢がまん。


もちろん公園やロータリーなど公共の場に飾られたものは、最初から全員集合で置かれていることが
ほとんどですが、この時期、これらナシミエントを見比べながら散歩するのがとても楽しみです。


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12月25日、イエスの誕生!聖母マリアもなんだか嬉しそう。


■クリスマス時期のペルー独特の習慣ってあるんでしょうか?


「チョコラターダ・ナビデーニャ」という素敵な習慣もご紹介しましょう。
これは貧困地区の子供たちに、パネトンという発酵パン菓子と
ホットチョコレートを配るイベントです。
ペルーは貧富の差が激しく、貧しい家庭ではクリスマスを祝う生活的余裕は
なかなかありません。そうした家庭の子供たちにもクリスマスを祝って貰いたい、
ほんの一時でも甘いお菓子を食べて楽しく過ごして貰いたいという願いから、
ボランティアで行われるのです。
私も以前このイベントに参加させて貰ったことがありますが、
パネトンを受け取った時の子供たちのはにかんだ笑顔が忘れられません。
子供たちに小さな幸せを感じてもらえる、とても素敵な習慣だと思います。


ペルーは国民の約9割がカトリック教徒という国です。私自身はカトリックではありませんが、
こうして家族や友人、周囲の人々と温かく過ごすペルーのクリスマスがとても好きです。


★ペルーに行った時、会話に花が咲くような一言


Qué tal 「ケ タル」
相手の状態を聞く言葉で、「どう、どのような」という意味です。
冒頭の挨拶では「¿Cómo están?」を使いましたが、スペイン語は動詞が主語や数によって変化するので、相手に合わせてestar動詞を活用させなければならず、ちょっと大変です。
Qué talを使ってもほぼ同じ意味で使え、しかも動詞ではないので活用もいりません。
「¡Hola! ¿Qué tal?」=「オラ! どうだい?」 これでスペイン語の挨拶は大丈夫!


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真っ赤なブーゲンビリア。
リマでは1年中咲いていますが、やはりこれからの時期が一番色鮮やか。


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日差しをたっぷり受けて、どんどん伸びる植物たち。
こちらのお宅では、青い花がカーテンのように玄関先を覆っていた。


原田慶子さんのペルーWEBサイト&BLOGはコチラ・・・
★WEBサイト
http://keroppers.web.fc2.com/
★ブログ
http://perulima.blog13.fc2.com/

2009年10月12日

10月12日(月・祝)は、ブラジル・リオ・デ・ジャネイロ在住のフラワーレポーター、田中雅子さんからの報告です!

田中雅子さんは、ブラジル在住8年。ミュージシャンで、歌手・パーカッショニストでいらっしゃいます。
  
★リオ・デ・ジャネイロで2016年オリンピック開催が決まったときの市民の反応、メディアの報道の様子★
10月2日(日本時間)に、デンマークのコペンハーゲンで開かれた第121次IOC総会で、2016年8月5日から8月21日までブラジルのリオ・デ・ジャネイロにおいて、第31回夏季オリンピックが開催される事が決定しました。
   
開催地が決定した時、正直に言うと、私も含めて一般市民は、あまり騒いでいなかったのが現状だったので、発表の当日は私も驚いてしまいました。南アメリカで夏季オリンピックが開催されるのは初めて、ということでとにかく世界中から今、特に注目されています。 
   
結果発表が行われた当日、デンマークのコペンハーゲンには、ブラジルのルーラ大統領、リオ州知事Sergio Cabral(セルジオ・カブラル)、そしてリオ市長Eduardo Paes(エドワルド・パイス)、そしてカリオカの作家Paulo Coelhoさんらが会場で抱きあいながら喜びを分かち合っていました。
    
私は決定の瞬間に、新しく契約しようとしていた電話会社に電話線、インターネット、TVケーブルのプラン契約の電話をしていたのですが、突然電話会社の担当の人が、「お客様、ちょっとお待ちください!」と電話を保留にしたのです。その直後、担当の人が、「聞きました? 2016年のオリンピック、リオに決まったのですよ!」と知らせてくれたのです。その瞬間に、電話会社の社員全員の人達が喚起極まる大騒音を発しているのが聞こえました。会社全員で結果報告を聞いて騒いでいたのです。私の近所の人達も、まるでサッカーの試合を見ているかのようにその時に大喜びで騒いでいたので、ハッと気づいて、直ぐにテレビを付けたら、オリンピック開催地の結果報告のニュースがちょうど流れていました。
     
一般市民が、どういう状況でこの結果を受け止めていたかというと、正直あまり期待していなかったというか…これはブラジル人の性質なのかもしれませんが、期待しすぎてがっかりするのはかえって良くないですから、全く力むことなく、リラックスしながら期待していた、というのが正直なところでしょう。ブラジル人が必ず使う言葉「Se Deus quiser・・・」という言葉があるとおり、神のお導きのままに…という感じで、運命に身を任せ、国民は結果を待っていたのでしょう。勿論発表の後には、勿論「Graças a Deus !」神様のお陰だわ!と皆で大喜びしていましたが。
リオでは、結果当日コパカバーナの海岸に仮設のステージが組まれ、サンバの演奏と共に市民たちはお祭り騒ぎを楽しんでいました。一番驚いたことは、ブラジルの人達はもう2016年のことで頭が一杯で、殆どの人達が2012年のオリンピックのことなど全く関心がなく、どこで開催されるのかも知らない人達が殆どだ、ということです。
発表当日から、各報道、ニュースなどで毎日2016年のオリンピックについての話題・問題・期待などが報道されていますが、これが7年間続いて取り上げられる話題となることでしょう。
   
↓開催地決定のときの様子
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★オリンピック開催に向けて、今後の課題★
リオ・デ・ジャネイロは、IOC評価委の好意的な評価で財政、治安面などの不安が薄れて、「南米初の五輪を!」の訴えが強いインパクトを与えているのですが、実際問題として、国際空港から町へ向かう為の交通問題、地下鉄の普及、町の安全対策と山ほど改善しなければならない課題があるのが現状なのです。

★ブラジルで役に立つ一言★
Até à próxima , Tchau !!!  ( 『またね!』 )
     
♪田中雅子さんのHP♪
http://macobrasil.com(日本語)
  
★ブラジルの花アルバム★
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2009年09月28日

9/28(月)は、ブラジル在住17年のフラワーレポーター、大野美夏さんからの報告です!

フラワーレポーターの大野さんは、ブラジルに住んで17年。サッカージャーナリストをなさっています。
  
★最新ブラジルサッカー情報
→ブラジル代表は2010年W杯南米予選を、残り3試合で早々と突破。これはかつてないことなんです。 9月5日、突破が決定した試合は永遠のライバル、アルゼンチンで、3-1で快勝。レアル・マドリードに移籍したカカも絶好調でした。
ドゥンガ監督率いるブラジル代表は、ここ11試合無敗。 8月に南アフリカで行われたコンフェデレーションズカップでも優勝。 FIFA世界ランキング1位に返り咲き、かつてない最強チームになりました。
ドゥンガというと、以前日本でもジュビロ磐田でプレイしていたので、ご存知の方も多いでしょう。2006年のW杯後に監督に就任して以来、ドゥンガ監督は批判され続けてきたのですが、ついにその手腕が認められてきています。
↓9月9日に行われた2010年W杯南米予選 チリ戦後のアドリアーノ選手    
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★ドゥンガ監督がブラジルサッカーに与えた変化
→2006年のW杯で負けた理由として、チームの規律がなかったことが指摘されていました。そんなブラジルに、ドゥンガ監督は規律と、カナリア色のユニフォームに愛情を持たせようとしたんですね。選手のモチベーション、気持ちを動かしたことが、今の良い結果につながったのでは、といわれています。
   
★マラドーナ率いるアルゼンチンを、ブラジルはどう見ている?
→ブラジルにとってアルゼンチンは、サッカーに限らず永遠のライバル国。アルゼンチンは苦戦しているようですが、W杯にアルゼンチンがいないというのはやはり寂しいので、南米予選はぜひ突破してほしいところです。
      
★2014年にブラジルでW杯が行われる予定ですが、もうすでに盛り上がっている?
→先日、実際に行われる都市が決定しました。どこの都市も、ぜひきてほしいと頑張っていて、選ばれなかった州知事などはかなり怒っていたり。
    
★最後に、ブラジルで会話に花が咲く一言!
Tudo bem? (Everything ok?)
Tudo bem. (ok)
挨拶のことば。人と会った時、まずこのフレーズを言えば挨拶完了。
  
☆ブラジルの街の風景☆
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2009年08月17日

8月17日(月)は、コロンビア在住のフラワーレポーター、藤井達夫さんからの報告です!

★花祭り★
毎年一回8月にメデジン市で行われている花祭りをご紹介します。
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この祭りは、1957年に街中を練り歩くパレードとして開催されるようになりました。
コンサート・蘭の品評会・鼓笛隊の大会・クラッシックカーの行進・騎馬の行進など150ものイベントが2週間にわたって開催されました。
いろいろなイベントの中でもメインになるのが「Silleteros:シジェテロス」で世界的にも有名なパレードようです。当然、私は知りませんでしたが・・・
     
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シジェテロスとは、たくさんの花で覆われた木の背負椅子(シジェタ)を担ぐ人のことを言います。
メデジンを中心としたアンティオキア地方の東部で受け継がれている伝統行事で、元々は花農家が作った花を売るために自分たちの町から担いでメデジンの町に下りて来ていました。それを見ていたメデジンの町の人々が、その様子に惹きつけられようになって、この祭りが始まったと言われています。
  
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コロンビアは世界でも有数の切り花生産国です。日本へも母の日のカーネーションなどを輸出しています。また、コロンビア共和国の国花は蘭の花です。
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また、コロンビアの各都市ではFeria(祭り)が多く行われており、その中でも有名なのがバランキージャのカーニバルです。この祭りは世界無形遺産に登録されており毎年2月に開催されている。この祭りは何回か日本でも紹介されているようです。このバランキージャという町はたぶん知っている方もいると思いますが、シャキーラ(歌手)の出身地です。ちなみにメデジンはフアネス。
    
バランキージャは、カリブ海に面している街でその隣には“カルタヘナ”という町があり、この町はセントロ(旧市街地)を取り囲む城壁と要塞が有名で世界遺産に指定されています。コロンビアの南にはアマゾン地域が広がり“レティシア“という町があります。アマゾンの大自然を満喫できる国立公園があり観光客で賑わっております。北はカリブ海・南はアマゾンと様々な顔を持つ国コロンビア。危険な地域もありますが、日本にはない文化を体験できる国です。
  
↓カルタヘナ
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↓レティシア
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★役に立つ一言★
Que mas?  「どう?、それでさぁ~、」などの意味。


2009年08月10日

8月10日(月)は、ベネズエラ・カラカス在住のフラワーレポーター、小原京子さんからの報告です!

小原京子さんは、ベネズエラの首都 カラカス在住で、翻訳のお仕事をされています。在住2年4ヶ月。
  
●ベネズエラの花
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7月23日、我が家のベランダに14輪の月下美人が咲きました。
スペイン語では "Dama de noche "、「夜の貴婦人」。
夏の夜、一晩だけ咲く不思議な花。夜9時ころ、甘い香りを振りまきながら、輝くように白い大きな花が次々と開きましたが、美人薄命、本当に一晩だけの命でした。
  
ベネズエラは雄大な自然に恵まれ、カラカス市内どこからでも見えるアビラ山にはもちろんのこと、街中にも高さ20メートルくらいの巨木がたくさんあります。マンゴーの木もあちこちにあり、油断すると頭の上に熟れたマンゴーが落ちてきます。四季がなく常夏なのでハイビスカスやブーゲンビリア、ツツジなど色鮮やかな花が1年中咲いています。蘭の花は野生蘭をはじめ何十種類もあり、ベネズエラの国花です。
  
↓市内どこからでも見えるアビラ山
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↓カラカスには珍しい巨木がいっぱい
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↓油断すると頭の上にマンゴーが落ちてくる
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↓カナイマ国立公園の野生蘭
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●ミス・ユニバース
もうすぐ、2009年のミス・ユニバースの世界大会がカリブの島バハマで開催されます。
ベネズエラは、ミス・ユニバース、ミス・ワールド、ミス・インターナショナルなど、ミスコンの上位常連国で、現在のミス・ユニバースも、ベネズエラ出身のダイアナ・メンドーサさんです。
今年のベネズエラ代表は、2008年ミス・ベネズエラの、ステファニア・フェルナンデスさん。アンデス山脈の街、メリダ生まれの18歳です。
身長178cm スリーサイズは90-60-90。
父方はスペイン系、母方はウクライナ、ポーランド系で、スペイン語の他、英語とウクライナ語を話すそうです。
   
日本代表も最近、ミス・ユニバース上位の常連。ベネズエラは前回ミスの座を獲得したので2年連続のベネズエラ優勝は難しいと考えている人が多いようです。でも、ミス・ユニバースに対する関心は国民的に高いのです。
  
●なぜ、ベネズエラに美人が多いのか
ベネズエラの人種構成は、白人(スペイン系、ポルトガル系、イタリア系)が約2割、黒人が1割、インディヘナが2%、それらがミックスしたメスティソという混血が残りの6割から7割を占めます。 美人産出国といわれるコロンビア、コスタリカ、ブラジルも白人、インディヘナ、黒人の混血の国なので、混血が美人が生まれる秘密かもしれません。
  
●ベネズエラの女性はおしゃれへの関心が異常に高い
ベネズエラでは、毎月、美容院、マニキュア、フェイシャル、洋服に使うお金の、収入に占める割合が飛びぬけて高いといわれています。
ミス・ユニバースのダイアナ・メンドーサさんの写真を見て、私の日本の友人たちは「派手すぎて僕のタイプじゃない」という意見が多かったのですが、こちらの女性たちは、お化粧もファッションもかなり派手で大胆。
ただし、「色白が美しい」という概念はなく、小麦色がかっこいいと思われています。
色白で、金髪、青い目、というのは一昔前の話で、小麦色の肌に、明るい色の目、豊かな胸とお尻が現在の魅力的な女性の条件と言えそうです。
   
●美人養成アカデミーがある
友人が行くカフェテリアは、いつも美人がたくさんいて、ダンスの教室か、モデル学校が近くにあるらしいというので、覗きに行って見ました。
邸宅風のその建物は、美人養成アカデミーで、友人はそれと知らず、学生用カフェテリアでランチしていたのでした。美人が多いのも当然です。
入り口で迎えてくれたのは、校長のヘルマン・バジェニージャ氏と美人秘書3人。ヘルマン校長自ら、校内を案内して下さいました。
6歳から11歳、12歳から14歳、15歳から24歳、25歳以上のクラスに分かれ、エレガンス、歩き方、お化粧法、エチケット、話し方、ダンス、ポーズの取り方、モデルになるには、などの授業を受けられるそうです。
  
↓ヘルマン・バジェニージャ校長とスタッフ
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↓授業風景
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隣の奥さんから聞いた話では、彼女の娘が通っていた、私立の小学校には、すてきな女性になるための授業があって、やはり、歩き方、座り方、食事の仕方などの礼儀作法、話し方、着こなしなどなど、10歳くらいから学校で教えてくれるそうです。
  
●美容整形も盛んで、腕のよい整形外科医がたくさんいます
ベネズエラでは、女性らしい、グラマラスな体型が魅力的とされていて、豊胸、お尻シリコン、お腹の脂肪吸引、しわ伸ばし、など整形手術をしている女性がかなりいます。
周りの奥さんたちもほとんどどこかを整形していて、よくその話になります。
つい先日も、私の友人が、「見て見て、どう大きくなったでしょう? 触ってみる?」と豊かになった胸に大満足でした。シリコンを片方300ccずつ注入してもらって、費用は10万円くらいだったそうです。
知り合いのスペインレストランのオーナー(男性)も、しわ伸ばしで、とても70歳には見えません。
  
*ベネズエラでよく使われる簡単な「一言」*
"Chevere. " 「チェーベレ」。 
「素敵」「ナイス」「ばっちり」「すごくよかった」という意味で、いろんな場面で使えます。
「元気?」と聞かれたら、"Chevere."  「昨日のパーティーどうだった?」 と聞かれても"Chevere."
  
★小原さんの情報は…★
スペイン語翻訳ネットHP→http://honyaku.888j.net/
をご覧ください。

2009年04月20日

4月20日(月)は、アルゼンチン・ブエノスアイレス在住のフラワーレポーター、大田朋子さんからの報告です!

マラドーナについて、マラドーナが監督として初の公式戦でベネズエラに4-0で快勝したことで好調なスタートをきっていましたし街も盛り上がっていましたが、次週4月1日に行われたボリビア戦でまさかの大敗を喫したことでマラドーナの指揮ぶりに批判も高まっています。
   
それまで3戦全勝、失点ゼロと好調なスタートを切ったマラドーナ体制でしたが、4戦目4月1日の試合で、9位に低迷するボリビアに1─6で大敗したことは地元の新聞で「最悪の敗戦」「歴史的屈辱」などと報じられていました。
   
代表チームの5点差の敗北は1993 年にコロンビアに0-5で敗れて以来。
マラドーナ監督は試合後、「私もファンと同じく心を痛めた。ボリビアのゴールが決まるたびに、心臓をひと突きされた。これ以上、言葉がない」とコメントしていましたが、ボリビアのラパス(標高3600メートル)での試合のため高山による体調管理が試合前から言われていたにも関わらず、アルゼンチン代表のメンバー23名のうち大半の16名は、海抜3600メートルのボリビアの首都(ラパス)でプレーした経験がなくその選抜ミスや、到着したのはキックオフのわずか2時間前だったという事実、認識の甘さや監督としての判断ミス、「プレーヤーとしての能力と監督=テクニコとしての能力は別」だとする意見もでていて、マラドーナの監督としての評価は今後の結果次第で甘くも辛くもなりそう。
   
彼について言えば、ドラッグなど過去の行いへのことも含めて大批判をする人と、彼こそがアルゼンチン人の誇りと褒め称える人と極端に分かれますが、公平に言って監督としての器はこれからを見るのがフェアだと思います。マラドーナはある意味アルゼンチン人を顕著に表しているので、色々な批判もありながら、国民にとっては彼の復活は国の復活と重なるメンタル的な要素もあり、マラドーナ率いるサッカー関係のニュースは、今後もしばらくこの盛り上がりは続くと思います。また私生活ではマラドーナは1、2ヶ月前に初孫(男の子)が生まれたばかりで、スタジオにもユニフォームを着てテレビに映っていましたが、生後数ヶ月にして、かなり注目を集めています。
    

大田朋子さんのブログ『世界が拠点な生き方』はコチラ!!

 
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2009年04月07日

4月7日(火)は、メキシコの首都メキシコシティーに在住20年!植田正美レポーターからの報告です!

■メキシコシティーの春は・・・

雨季に入るまで、まだ1~2ヶ月あるのでお天気は毎日とてもいいですよ!
メキシコシティーは今頃の時期が1年で1番気温が高くなります。
最近の新聞でも「気温が毎日上昇中」とありました。とはいっても、
日本のように湿度は高くないので気温が多少上がっても日陰に入るととても過ごしやすいです。
ただ、メキシコは海抜2250メートルの高原なので夜や朝は冷え込み、
寝る時には毛布を手放せません・・・

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☆メキシコで春の訪れを感じるお花と言えばジャカランダの薄紫の花。
メキシコではハカランダと呼ばれています。

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この時期は風もよく吹くので悪評高いメキシコの大気汚染も吹き飛ばされて、
遠くの山々が驚くほどキレイに見えます。
凧揚げを楽しむメキシコ人も2月頃からよく見かけます!

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■春に一大イベントが間近!!今年のセマナサンタ(聖週間)。
聖週間は4月9、10、11、12日。メキシコは祝日、学校もその週と翌週の2週間は春休みです。

セマナサンタ(聖週間)はカトリックのキリスト教において、最もよく知られた伝統行事の一つ。
この期間中は、キリストのエルサレムでの受難を再現する為に信者達がキリストや十字架、棺などの山車を担いで、街中を練り歩きます。
メキシコ市内のはずれにある丘をゴルゴダの丘に見立てて、9日(木)は毎年十字架に貼り付けられた
イエスを再現するイベントが行われたり、地方ではイエスのお棺に見立てたものを村人らが運ぶ所を再現した行進が行われるのですが、皆が練り歩く道に色のついた木のチップを砕いたものを使ってきれいな花などの絵を描く行事もあります。
この時期はカトリックの人は肉類を食べることは禁じられており、魚を食べます。