2011年07月 アーカイブ

2011年07月28日

7/28(木)はアメリカ・ニューヨーク在住のフラワーレポータ、佐藤めぐみさんからの報告です!

ゲイウェディング解禁!

先月ゲイパレードの時にお伝えした通り、
ニューヨーク州はアメリカで6つめの同性婚OKの州になりました。
その条例が施行された27日(日)シティホールのチャペルでは数百組が結婚式をあげる、
結婚ラッシュとなりました。州外からのカップルも多く、新たな時代の幕開けを感じました。
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その同じ週末、日本から宮本亜門さんがやってきました!

彼はもちろんウェディングではなく。。。。お芝居の上演のため。

宮本亜門演出の「金閣寺(英語タイトル:The Temple of The Golden Pavilion)」が
リンカーンセンターフェスティバルで上演されました(7/21-24)。
海外でも知られる三島由紀夫の原作を舞台化、
(彼が芸術監督も務める神奈川芸術劇場のこけらおとしで公演された作品)
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リンカーンセンターフェスティバルは、世界中から演劇やダンスなど
最高パフォーミングアーツだけを集めて毎年夏開催される、ニューヨークを代表する芸術祭。
亜門氏は2002年にも「太平洋序曲」で招待された。
同じ「太平洋序曲」ではブロードウェイ公演(2004−05)も。
今回は三島作品を引っさげてのニューヨーク再チャレンジ。
これまで2回とも見ていますが。。。今度のは本当によかった!

久々のニューヨーク公演を目前に、会場のローズホールで、
亜門氏と3人の主演男優(森田剛、高岡蒼甫、大東俊介)による記者会見、
この模様をテレビで見た方も多いのでは?

テレビではカットされてしまった? 亜門さんのとても興味深いインタビュー
今日はお届けします。

ここでちょっと物語について紹介しておきましょう。
「金閣寺」は1950年に実際に起こった「金閣寺放火事件」を題材にしています。
主人公の溝口は16才、お寺の息子ですが、吃音がコンプレックスになって
友達もできず孤独で、将来への夢も持てない少年。
そんな彼が、お父さんにいつも聞かされていたのが京都にある
「金閣寺」の信じられないほどの美しさ。
お父さんが亡くなった後は、「金閣」のある京都鹿苑寺に奉公に上がるのですが、
あこがれの「金閣」は溝口に乗り移ったかのように、
溝口のあらゆる行動をコントロールして破滅に導いて行く。
その呪縛から逃れて自分を変えるために、溝口は金閣を燃やしてしまうという物語です。

宮本亜門さんの記者会見で、いくつか聞きたかった質問をぶつけてみました。
まず「金閣寺」でアメリカ人にいちばん伝えたいメッセージは何ですか?

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photo by Romi Uchikawa


「ソンドハイムの「太平洋序曲」は、日本という舞台設定で
アメリカ人が作った作品だったんですが、今度は(日本人の原作ということで)
今までにないある緊張がありますね。三島の作品を歌舞伎、
能という古典芸能のオブラートをかぶっていない実験的なやり方で、
このキャストで上演することで、「現代の日本人」というものを見せたいんです。
それもニューヨークのアバンギャルドな人達や前衛的な人達に、
ぜひフェスティバルで見て欲しい。今までの作品とは違う反応があると思っています。
特にニューヨークのブロードウェイスタイルとはまったく違う作品を、
あえてこのキャストとスタッフでやりたかったという思いがあります。」

そのキャストというのは、主演3人の他に中越典子、高橋長英、岡本麗、瑳川哲朗などの
トップ俳優の他、大駱駝艦、山川冬樹など個性的なパフォーマーが独特の
亜門ワールドを繰り広げました。

では亜門氏が見せたい「現代の日本人」とは何でしょうか?

「やっぱり海外に来て、ニューヨークもそうだけど、皆さん日本の事をとてもよく知っているし、
日本好きの人はたくさんいらっしゃるんだけど。日本の文化や精神とか日本人の
“もがき”とか、そういうところがなかなかわかってもらえていないんですよね。
それがいつも海外で仕事してフラストレーションがたまるところなんで、「金閣寺」で
三島由紀夫が描く青年の、日本人の悩みだとか生き方とか、
生きることについての思いとか、そういう「気持ちの奥」みたいなものを
ちゃんと伝えたいと思ってるんですね。それは同じ人間なんだから絶対伝わると思っています。」


戦中戦後を舞台にしたこの作品のどこが、
「現代の日本人」を見せる事にどうつながるのでしょうか?

「今日本は、あの地震があって大きく変わり始めているのか、それとも変わらないのか、
大きなパラダイムシフトにかかっている時期と思っているんです。
「金閣寺」の舞台は戦中ですが、京都が爆撃でやられるかもしれない、という時に、
主役の溝口は「これが最後や、金閣燃えるんや」。
溝口は金閣寺が燃えることで自分が再生できると思ったんですね。
僕はそこがたった今の日本と重なっているような気がしているんです。
今の若い人達、もちろん僕もそう感じているけれど、
今の日本じゃない新たな日本に生まれ変わるのか? 
また自分自身の中でも新しく生まれ変われるのか、変われないのか? 
原発も含めて、大きな時代の変わり目に来ている。
それと溝口の悩みとか、彼がギリギリまで追い込まれている事も、
重なっているような気がするんですよね。
作品のテーマは「生きる」ということ。「それでも生きるのか」「どうやって生きるのか」というのが
深いところにあるので、今この時期にこの作品をニューヨークという街でやることで、
世界中から集まった色々な方達に見せられるのがうれしいと思います。」

亜門さんのメッセージがこもったこのお芝居、どんな反響があったのでしょうか?

まず始る前、ニューヨーカーのお客さんとはホールに入って、席について、
そこでみんなステージを見てぎくっ! としていました。
既に幕が開いている。。。まるで高校の教室のように、
黒板があって、天井に蛍光灯があって、というセッティングのステージなんですが、
もう俳優さんがスタンバっているんですね。
そして、突然物語が始ってしまうんです。

主人公の孤独な溝口をせせら笑うかのように、
大駱駝館の舞踏ダンサーが踊り回り、
彼の感情をコントロールする「金閣」は、「人間」の姿をして現れる。
(その役にホーメイ歌手の山川冬樹さん。アンドロジナスな雰囲気で異彩を放っていました。)
またセットも、歌舞伎の黒子のような役割の人が何人も常に舞台にいて、
お話の展開とともにものすごいスピードでセットが変り、
最後の炎とともに金閣寺が燃え上がるシーンにつないでいきます。

とくにこのセットに関して、専門家からは賛否両論でした。
ニューヨークタイムスは「派手なだけ」と辛辣にこきおろし、
一方でシアターマニアのレビューは「金閣が燃える部分だけで一見の価値あり」と正反対。
これもニューヨークらしいところです。
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私の感想を言うと、
ひとくちで言って、日本の古典芸術の文脈を残しながら、ものすごく前衛的で、
しかもスパイダーマンに代表されるようなブロードウェイ的に華やかで
わかりやすい部分もちゃんとある、
色々な時代のさまざまなモノが混在する、という部分はすごく日本的な感じがしました。
ある意味混沌とした舞台が、移り変わりの早い混乱した時代や、
人々の心の不安を表現している気もしました。

専門誌「バックステージ」では
「混沌」をこれだけの美しい芝居におとしこむことができるよい例、と書いていましたがまさに同感。

何といってもアメリカ人の観客が口々に言っていたのは、
主役の溝口(森田剛さん)が素晴らしかった。
吃音というコンプレックスをかかえてまったく自分に自信が持てず、
たったひとり孤独で、未来への希望もなく、他人を恨んだり傷つけてしまうという
その苦しみや悩みが痛いくらい伝わって来た、ということ。

それを見ながら、震災で苦しんでいる日本を感じた、という人ももちろんいました。
溝口が金閣寺に火を放った時に、
つい先日ノルウェーで起ったテロ事件を連想した、という人も。
孤独な青年の心の闇が生んだ悲劇が、世界中で繰り返されている、
それを思ってつらかった、という人もいました。


でも苦しみ抜いた最後に溝口は生きることを選ぶんです。
日本だけでなく、ニューヨークを含め世界中に大きな時代の波が来ている今、
多くの人が、何があっても「生きて行く」方法はあるんだ、
という希望を感じたのではないかと思います。


佐藤めぐみ   ジャーナリスト、プロデューサー ニューヨーク在住、J-POPからベースボールまで、 日本文化がアメリカでどう受けいられているかを中心にレポートするジャーナリスト、 アメリカのJ-POPファンのためのイベント 「SAMURAI BEAT RADIO(サムライビートレイディオ)」をプロデュース。 BLOG:http://ameblo.jp/meguminyFlowers


【Webラジオ】7月28日(木)アメリカ ニューヨーク

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【webラジオ】7月27日(水)ノルウェー

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2011年07月27日

7月27日のフラワーレポーターは、ノルウェー・オスロに住んで7年、日本大使館の秘書をされています、江口京子さんです。

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2011年07月26日

7月26日(火)のフラワーレポーターはグアムを拠点に、南アフリカ・クロアチア・イタリア・ロシア・モナコ、などなど、世界中で合気道を指導されている峰岸睦子さんです!

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峰岸睦子さん


http://www.guamaikikai.org/
http://www.guamaikikai.org/Mutsuko_Minegishi_Profile.html


プロフィール


1940年、東京生まれ。グアム合気会主宰、くロアチア合気会連盟師範。合気道7段。63年、横浜国立大学教育学科
卒業後、小中学校教諭などを務め、68年渡米。カンザス州立大学大学院言語学科で修士号を取得する。その後、ポーランド、日本、米国で、日本語・英語教師を務め、通訳としても活動する。86年、「ミセス・フィールド・クッキー」の日本進出の際、通訳をしたことがきっかけとなり、日本総支配人を退職後、再び通訳として活動し、日中貿易などに携わる。87年、日米サケ・マス漁業交渉の通訳を務め、海外漁業協力財団からコーディネーター兼日本語講師として、キリバス共和国に派遣される。キリバスで合気道の指導を始めるものの、6年目に肝炎で緊急帰国。入院生活の後、94年、サイパンに道場を開く。99年グアムに道場を開設。以後、グアムを本拠地に、世界各国で、指導を行っている。


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<クロアチアにて>
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<ギリシャにて>
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<モナコにて>
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【webラジオ】7月26日(火)グアム

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2011年07月25日

7月25日(月)イタリアから中村天平さんのレポートです。

今日はイタリア、ミラノから「コンポーザー・ピアニスト」の「中村天平(なかむら てんぺい)」さんのレポートです。


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※中村さんは、普段、ニューヨークにお住まいになって、音楽活動をされているそうなんですが、今日は、ミラノにいらっしゃるそうです。


Qミラノのこの時期のお天気はいかがですか?やっぱり暑い?
本来はもっと暑いと思うのですが、今は涼しいですね。

Q中村さんは、「コンポーザー・ピアニスト」としてご活躍ですが、まずコンポーザー・ピアニストが、どんなお仕事なのか?教えていただけますか?

ピアノを弾く人、作曲をする人それぞれ活躍している方がいると思いますが、それを両立させているのがピアノコンポーザーです。


Q「コンポーザー・ピアニスト」としての活動を始められたキッカケを教えていただけますか?なぜニューヨークに行かれたんでしょうか?

いろんな音楽のトップのミュージシャンが集まっている。
いい刺激を受けられるのでは?と思って行きました。

カルチャーショック的なものではないかもしれませんが、ビックリしたのは普通の小さいジャズバーなどに、レジェンドのミュージシャンが演奏していることもあるんです。

Q今回は、お仕事でミラノに行かれたんですか?

今回は2ヶ月ちょっとヨーロッパツアーをしています。
今回はそのツアーでミラノに滞在していたんです。


Q6月末から2ヶ月間のヨーロッパツアーを始められたそうですが、今まで訪れたのは、どんなところでしょう?

パリで2カ所、ポーランドで4カ所を廻りました。


Qヨーロッパの方々の反響はいかがですか?

パリなどはクラシックの要素を取り入れたものが人気があったりします。
ポーランドは古典のものを取り入れつつ、新しいものを求められるという国によって反応が違います。

 
Q去年、電子ピアノとリュックの総重量40キロ以上の荷物を背負いながら、三ヶ月半をかけてヨーロッパ12カ国をコンサートをしながら回られたそうですね?なぜ、そんな過酷の旅をしようと思ったんでしょう?


ピアノ音楽はヨーロッパから始まった。
その中で、日本人の僕が演奏したらその国の人々がどんな反応をするのか知りたかったというのがあります。

各地の世界遺産、コロッセオ、サグラダファミリアなどでもやりました。

Qボランティア活動もされているそうですが、おもにどのような活動を?

阪神大震災で自分の家が全壊しました。
今回の地震でも自分の事とは思えないくらいにショックを受けました。
その時NYにいたのですが、すぐに2曲を書いて、世界の人々に聞いてもらいながらドネーションを呼びかける活動をしました。


◆中村天平さんプロフィール◆


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公式 HP www.tempei.com/   
ブログ http://ameblo.jp/tempeizm/


クラシック、ジャズ、プログレッシヴロックなどさまざまな音楽に影響を受け、従来のピアノ楽曲の枠に収まらない独創的なオリジナルのピアノ曲で世界中で演奏活動を行なっている。音楽を真剣に始めだしたのは18歳の時で、それ以前は16歳の時から肉体労働で生計を立てていたり、他にも様々な経験をする。だからこそ他のピアニストには無い、魂がこもった音を表現する事が出来る。2010年にはNYカーネギーホールでのソロリサイタル、そしてヨーロッパツアーも行い日本だけでなく世界を股にかけ活動中。また、独自のプロジェクトで紀伊半島の田舎や山奥で秘境コンサートツアーを定期的に行なっている。

2008年6月にデビュー・アルバム「TEMPEIZM」をEMIからリリース。

コンサートツアー2008、2009を行なう。
2009年11月11日にセカンド・アルバム「翼」(EMI)とエッセイ本「ピアニストになると思わなかった。」(ポプラ社)を発売。


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2010年の春にアメリカ国内でツアーを行なう。
2010年の夏に電子ピアノを含めた総重量40キロを越す荷物を背負いながら3ヶ月半をかけヨーロッパ12カ国の音楽ツアーを行なう。
2010年9月から10月にかけて第二回紀伊半島秘境コンサートツアーを8カ所で行なう。
2010年12月にNYのカーネギーホールでソロリサイタル。
2011年東日本大震災の後に被災者の為に2曲作曲し、それを元に映像を制作してウェブ上で被災者へのドネーションを呼びかけたり、
チャリティーコンサートを行なったりしている。

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【webラジオ】7月25日(月)イタリア

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2011年07月21日

【Webラジオ】7月21日(木)アメリカ ニューヨーク

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7/21(木)はアメリカ・ニューヨーク在住のフラワーレポータ、佐藤めぐみさんからの報告です!

なでしこジャパン、素晴らしいゲームでしたね。
大きな国際試合負けて、これほど悔しがっていないアメリカ人を見たのも初めて
悲劇に見舞われて必死にがんばるなでしこジャパンに感動。
でもアメリカは既に、2012年のロンドンオリンピックで
この借りを返すと宣言してますからね! 楽しみです!


ところであのゲームと前後して、
なでしこジャパンに負けないくらい素敵な日本人女性が
ニューヨークにやってきました!

蒼井そらさん!
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女優でタレントで、なんと中国では
ツイッターのフォロワーが300万人を超えた!

今年も開催された、ニューヨークで唯一、日本の最新映画が見れる映画祭、
ジャパンカッツ・ムービーフェスティバルのゲストで招待されました。
そらさんは「スリーポイント」という映画にご出演、
これがまたいい映画!

この夏もニューヨークからやっちゃう、ジャパニーズムービーレビュー!
そして、
蒼井そらさんの素顔が見えるインタビューもお届けします!

まず、今年もJAPAN SOCIETYで開催された、
ジャパンカッツ・ムービーフェスティバルは、
今年は明日22日までの3週間に、新作邦画32本 、
『手塚治虫のブッダ』
三池崇史監督の『忍たま乱太郎(にんたまらんたろう)』は
日本に先駆けて世界初公開国外でも圧倒的の『GANTZ』などが上映されて、
多くがソールドアウトになりました。

そして、問題の作品、「スリーポイント」もソールドアウト!
山本政志監督は「闇のカーニバル」などの作品で知られる、インディーズの鬼才!
主役は、山本監督の「聴かれた女」にも出演した蒼井そらさんです。


まずニューヨークについて聞いてみました。

「プライベートで2〜3回来ているので、3〜4回目くらいですかね。
ニューヨーク好きですね。もう住みたいです。
元気になると言うか、前に進める感じがするというか、背中を押されるというか。
何を見るわけでもなく、いるだけでパワーをもらえる、とういか
パワースポットという感じがするんです。
セントラルパークに行った時に、馬がいた!というのにびっくりして、
リスとかいる!と思って。すごい最先端なところなのに、
動物がいるんだ、みたいな。リスとか野生なんだ!と思ったりとか。」

実はニューヨークって人も動物なんですよね、とふると、

「わかります、なんかすごく野生な感じがしまでよね」
という返事が返ってきました。

実は映画「スリーポイント」もとても野性的で、そして不思議な映画です。
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3つのストーリーが1つの映画になっているんですが、
一つ一つがまったく関係ないし、作り方の手法もまったく違っていて、
え?どうなってるの? と思いつつも引き込まれてしまう。

最初は京都のラッパーたちが主役で、ほとんど即興劇みたいなスタイル。
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2つめは沖縄が舞台のドキュメンタリーで、
素手でカニをとるターザンみたいな人や、
アメリカ軍の若い兵士、そして山本監督自身も登場。
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これがまた行き当たりばったりの、やたらナマっぽい映像で面白い!
最後の東京のストーリーが蒼井そらさんのドラマで、
現実と虚構の区別がつかなくなってしまうような内容。
これはちゃんと脚本があるけれど、
そらさんの役、主人公のサキというのは多重人格的な性格で、
とても難しそうな役なんですが。。。

「そうですね、多重人格でもなくて、つきあった男の人にあわせていく
という役なんですが、私の頭の中ではパニックだったりしたんですけど。
監督に“これどういう感じなんですかね?”という話をしても、
“あまり考えないで、思ったようにやればいいんだよ”という監督なんで、
そうやっているうちに、出来上がったかなという感じなんですよね。」

最終的にこういう映画になるとわかっていたんですか?

「思ってなかったですね。
監督から“沖縄篇にへんなのがあって、カニとか取ってるから”、と言われて、
どういう事だろう、と思ってたら、沖縄篇に監督が出て来た時にびっくりして、
あ、この隣にいる人があのポスターの人かと思って、
ああ、なんて言う話してるんだろう?大丈夫かな? 
と思いながら見てたら笑いが止まらなくて。
監督いったい何してるんだろう?と思いながら。
スリーポイントとしてどうつながっていくのかとか、
最初なかば不安で見ていたんですけど、監督らしいな、と思う事とか、
監督って幅広いなというか、ドキュメンタリーもこういうふうに作るし、
台本がほとんどないという京都編もああやって自然にできるというか、
人間の色が見えるような作品に仕上がるんだなと思った時に、
すごいなとすごく感じましたね。」


そらさんが言うとおり、バラバラなようで見終わってみると
ちゃんと一貫したメッセージを感じさせるのは、さすがの一言!

ちなみにお客さんはのほとんどは中国系アメリカ人男子、 そして日本人男子、
みんな間違いなく、蒼井そらさん目当てで来ていましたが、
沖縄シーンで意外な日本が見られて面白かったという声も多かったんです。
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ところでこの「スリーポイント」の撮影で、そらさんが「もうやめて監督!」と
叫びたかったシーンがあったそうです。

「全部ゲリラ撮影で、大変でした.山本監督は
ゲリラ撮影の監督みたいに言われているので。
スクランブル交差点でのゲリラ撮影は一番大変だったんですけれど、
芝居をしながら歩いて来て、立ち止まって、
車が目の前を通ったらどうしようと思いながら、
“でも今は私はサキ”とおもいながら演じているのがすごく大変で。
もういつカットかかるの? もう信号赤だよ、ねえ見てます? みたいな。
さらには、もういいじゃないですか、もう撮れましたよね? みたいになって、
もうホントここから私を引き上げさせてください!というぐらい、
もうホントにパニックで、キーってなってたんですけど。
やっぱり映像で見た時一番いいシーンだなと思ったんですよ。
もうそれを見たとき泣いちゃって。監督ありがとうございます、
とすごく思いましたね。」


ほとんど台本なし、または台本があってもゲリラ撮影、
低予算のインディーズだけど、作り手、出演者の熱や
気合いがガンガンくる野性的な映画!

そして主演の蒼井そらさんも、 自然体でわが道を行く、かわいさと
野性をあわせもった素敵な女性、

「スリーポイント」は眠っていた野性が目覚める
(ギターウルフの時もそんな話しましたね)見終わった後、すごく元気になれる、
そして生きていくことにたいして、前向きな気持ちになれる、
素敵な映画、おすすめします!

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佐藤めぐみ   ジャーナリスト、プロデューサー ニューヨーク在住、J-POPからベースボールまで、 日本文化がアメリカでどう受けいられているかを中心にレポートするジャーナリスト、 アメリカのJ-POPファンのためのイベント 「SAMURAI BEAT RADIO(サムライビートレイディオ)」をプロデュース。 BLOG:http://ameblo.jp/meguminyFlowers

2011年07月20日

7月20日(水)のフラワーリポーターは、ニュージーランドに住んで15年、現地で旅行会社を経営されています上田弘さんです!

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上田弘さん

【webラジオ】7月20日(水) ニュージーランド・クライストチャーチ

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2011年07月19日

【Webラジオ】7月19日(火)アルゼンチン

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2011年07月14日

7/14(木)はアメリカ・ニューヨーク在住のフラワーレポータ、佐藤めぐみさんからの報告です!

なでしこジャパン、ワールドカップ決勝進出!!

日本のみなさんは寝不足? うれしい寝不足ですね!
こちら午後スポーツケーブルのESPNで、アメリカ対フランスの準決勝に続いて生中継。

感動的な勝利。
アナウンサーは、「大災害に見舞われた日本で、計画停電などで練習もままならなかった
日本チームが勝ち取った歴史的な勝利!」と言っていました。

そしてついに、次はアメリカと決勝。

今日はこのなでしこチームの快挙、ニューヨーク、そして世界ではどう報道されているのか、
そしてワールドカップトロフィーをかけて戦うアメリカチームとはどんなチームなのか? 
今日はニューヨークから緊急サッカーレポートをお送りします。
まず日本のゲームを、世界のメディアがどう報道したのかをお伝えしましょう。

SPORTS ILLUSTRATEDのオフィシャルウェブサイト
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「日本の優れたスキルと、パワフルなスウェーデンの戦いは、
前半エラーで得点されたSAWAの勝ち越しゴールと、
初めての先発となったKAWASUMIの、素晴しいだめおしゴールで決まった。

スウェーデンは女子サッカーのパワーハウス。
ほとんどの観客はスウェーデンが勝つと思っていたが、
アジアの新しいパワーの前に敗退。
その日本の選手たちにとって、これはただのトーナメントではなかった。
3/11の大災害に見舞われた日本に、
ハッピーなストーリーを送りたいという気持ちでいっぱいだったのだ。
そして彼らはその思いを果たしたのである!」

さらに、ドイツ戦の前にはコーチとチームがいっしょに被災地の写真を見て、
「勝利への決意」を新たにしたこと、

また試合後「世界のみなさん、日本をサポートしてくれてありがとう」と
書かれた旗を広げ、感謝のメッセージを送ったことも報道していました。


さて続いていきましょう。
HONG KONGに本拠地のあるEURO SPORTS.COMの記事見出しは、
「STYLISH JAPAN SAUNTER INTO FINAL!!」
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日本語にすると、「洗練されたチーム・ジャパンは、優雅に決勝進出」

優雅に、ですよ!

その内容は、
「ドイツ戦で開催国をびっくりさせたジャパンは、
ふたたびその素晴しい試合で観客の目を奪った。
とくにKAWASUMIのだめおし点は、気品を感じるほど美しいゴール。
まさに決勝進出にふさわしい、堂々とした試合であった。


続いて、アメリカの人気ブログ、PAJAPA MEDIAは、

「日本はスウェーデンに先制得点されてもあせらず、卓越した技術で3点を取り返した。」
さらに、
「日本は非常にデンジャラスなチーム。守備もいいし、
オフェンスでは相手チームの裏をかく攻撃で、パワーも体格もスピードでも
勝っていたスウェーデンを打ち破ったのである。」

本当にこういう記事を読んでいて、
なでしこジャパン、本当に誇りに感じるし、
もうとにかくうれしいのひとこと! 

でも世界一まではあと1試合。
決勝の相手は強豪アメリカです。

ここからは、決勝の相手、アメリカチームの話題です。

前にもお伝えしたことがあると思いますが、アメリカはサッカー王国ではありません。
プロスポーツとしても、フットボール、野球、バスケに比べると
はっきり言って弱いし人気も低い。

どちらかというと、郊外の子どもたちに人気の、アマチュアスポーツというイメージ。

でもそれを何とかしようとがんばった結果、前回、去年の男子のワールドカップでは、
なんと80年ぶりに決勝トーナメントに進出しました。

しかし、実は女子の方が男子より全然強いのです。
世界ランキング1位
1991年 99年にワールドカップ優勝。
オリンピックでも1996年、2004年、2008年、ゴールドメダルに輝いています。
そのわりには、かなり地味な存在です。
プロリーグもありますが、いつも動員に苦心していて、選手の給料も安く、
アルバイトしながらやっている選手もいるほど。本当に大変そうです。

もうひとつ、アメリカという国はオリンピックも含め国際試合の盛り上がりにはいつも乗り遅れて、
そのくせ勝てば一番騒ぐ、そんな国なんですね。

思い出すのは1999年の女子ワールドカップ。アメリカ大会だったんですが、
この時は、ミア・ハムというアメリカ史上最初のサッカースターが生まれました。
そして中国との決勝はペナルティキックに持ち込まれ、
4−4ののち、最後にゴールを決めたブランディ・チャスティンは
思わず9万人の大観衆の前でユニフォームを脱ぎ捨てて、
スポーツブラいっちょうになってしまいました!
その姿は今も多くのアメリカ人の目に焼き付いています。

しかし、そんなに大騒ぎをしたのに、
今回もかなり地味な始まり方でした。
そもそもワールドカップをやっている事を知っている人自体が少ない。

昨日はメジャーリーグのオールスターゲーム。
先週末はヤンキースのスター、デレク・ジーターが史上28人目の3000本安打を達成し、
そういうニュースの陰にかくれていました。

今日の決勝進出決定でようやくマスメディアも大きくとりあげはじめたという感じ。
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それでも今夜のネットワークニュースの最後にちょこっとふれた程度でした。

だからその相手が日本、という事もまだほとんどの一般人は認識していません。
多分直前になってから騒ぎ始めると思います。

でもどちらが勝つかという部分になると、どのスポーツメディアも
「アメリカは世界のトップランキングチーム、
ブラジル戦やフランス戦と同じように戦えれば優勝できるだろう。
それにこれまで日本には負けたことは一度もない。」

ともう勝って当たり前のような言い方。

素晴しくがんばっているのに、こんな扱いをされているアメリカの女子チーム、
なんだか可哀想になってしまいます。

ところがゲーム中継したESPNの解説者は、さすがにわかってらっしゃるというか。。。

「日本は3ヶ月前とはまったく違うチームになっている。
さらに世界の人は日本の目の覚めるような快進撃を見て、
大災害に見舞われた日本を応援したいという気持ちがますます高まっている。
ハッキリ言ってアメリカを応援しているのはアメリカ人だけ。
それ以外の世界は、すべて日本を応援していると言っていいだろう」とコメント。

世界は日本を応援しています!!
そして、日本人だけでなく、世界の人も、なでしこジャパンと日本人のがんばりから、
勇気をもらっているのです!

とにかくきっと素晴しい試合になることでしょう!


佐藤めぐみ   ジャーナリスト、プロデューサー ニューヨーク在住、J-POPからベースボールまで、 日本文化がアメリカでどう受けいられているかを中心にレポートするジャーナリスト、 アメリカのJ-POPファンのためのイベント 「SAMURAI BEAT RADIO(サムライビートレイディオ)」をプロデュース。 BLOG:http://ameblo.jp/meguminyFlowers

【Webラジオ】7月14日(木)アメリカ ニューヨーク

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7月11日(月)ドイツから三村祐輔さんのレポートです。


7月11日(月)のWorld Flowers Networkはドイツからフリーライターをされていらっしゃいます(Numberなどに御寄稿されている。)三村祐輔さんのレポートです。

09年よりドイツ(フランクフルト)に行かれ、現在はドルトムント在住でいらっしゃ
います。

熱い戦いが繰り広げられているサッカー女子W杯
準々決勝のドイツ戦をみごと勝利で飾ったなでしこジャパンについてレポートをしていただきました。

香川選手が所属するボルシアドルトムントのサマーキャンプの取材でスイスのチューリヒに滞在しています。


なでしこジャパンのドイツ戦との一戦。

ドイツのヴォルフスブルクで観戦、取材をしていました。

1対0で勝利したなでしこジャパンですが、地元ドイツ代表もプレッシャーがあったのでは?
試合が終わった後のスタジアムはシーンとした感じで、日本代表の歓声だけが響いていて、少し異様な雰囲気でした。


日本が勝った要因は?

選手がよく走ったおかげなのでは?試合に集中してよく乱れなかったというところ。
後はしっかりゴールを決められる選手がいたことが要因。

MVPにも輝いた澤選手は5回目のW杯ということで、経験値があって、よくまとめてくれていたと思います。


準決勝もありますが、この勢いで優勝まで走って欲しいです。

相手のスウェーデンは
体が大きく、調子が良くなってきている。油断は禁物でしょう。

一人で守らないで、何人かで守ることが大切。

ドイツでプレーするなでしこジャパンの選手もいますが、そちらも注目です。


準決勝のスウェーデン戦もドイツでしっかり観戦します。

【webラジオ】7月11日(月)ドイツ

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2011年07月13日

7月13日(水)のフラワーリポーターは、イギリス・ロンドンから現地に住んで11年、映画ジャーナリストをされています信夫梨花さんです。

●ロンドンの街の様子は?

現在、夏真っ盛りです。週替わりで暑くなったり、
雨が降って涼しくなったりという繰り返しかもしれません。
気温は大体20度前後でしょうか。また、夏のセールの真っ最中です。


●『ハリー・ポッター』最新作の本国イギリスでの評判は如何ですか?

歯に衣着せぬ批評を下すイギリスのマスコミからの評判も上々です。
作 品のレビューにも楽しい、面白い、エキサイティングといった言葉が並んでいます。
映画のプレミアはいつもロンドン中心のレスター・スクエアで行われるのですが、
今回はその隣のトラファルガー広場が会場となりました。
7月7日のプレミアの3日前から数百人のファンが列 を作り、
テントを張って待機し、当日は数千人が集まりました。
ここ数 年、ハリー・ポッターのプレミアの日
今年は最後のハリー・ ポッター作品ということで、トラファルガー広場が会場。
ハリーポッターのプレミアはここ数年、いつも土砂降りの大雨で、
一昨年前の7月7日の『謎のプリンス』のプレミアの時には雹まで降ったりしたのですが、
雨が降ると映画が大ヒットするというジンクスがあります。
今年は午前中、大雨でしたが、夕方から雨が上がるという絶好のパターンでした。
シリーズの映画化は10年前に始まりましたから、
この映画を最初に観た時に10歳だった子供たちも今は二十歳。
ハリー・ポッターと一緒に成長してきたファンは、
「まるで自分の子供時代が終わるような気がする」と語っています。
                
                 
●『死の秘宝 パート2』の一番の見所、注目すべきところはどこですか?
                       
この作品はシリーズ最後の本の後編ですが、主演のダニエル・ラドクリフが
「まるで戦争映画みたい」と言っているように、前作のパート1が物語の前説で、
謎を提示するものであったとしたら、今回の作品ではそれらが全て解決され、展開します。
地味で静かだった前作と比べると、今回はファンタジーの要素が満載です。
主役のトリオをはじめ、出演者の子供たちはこれが最後の作品であることを意識していたため、
全力を尽くして良い映画にしようと努めたそうです。
既に前2作を大ヒットさせているデビッド・イェーツ監督が手がけました。
また、今回はシリーズ初の3D作品でもあります。これまで3Dカメラで撮影されず、
編集作業で3D加された作品はあまり評判が良くなかったのですが、
この作品については良く出来ていると言われています。
                   
                     
●ハリー・ポッター・シリーズが、世界的にロングラン&大ヒット作品となった理由、背景は?
                                 
まず、原作の内容、文体ともに非常に面白く書けています。
文章がユーモラスで、ファンタジーの世界へ自然に引き込まれます。
ホグワーツ魔法学校の様式は、イギリスのパブリック・スクールと呼ばれる
私立のエ リート教育機関のものですが、ここに入学できるのは5%程度なのに、
オックスフォードとケンブリッジという2大エリート大学の学生の半数は、
パブリックスクール出身であるといわれています。
現実世界ではハリーは叔父さんの家の居候として、
最初は確か階段の下の物置を部屋としてあてがわれていましたよね。
そこで従兄弟に苛められ、冴えない風貌のハリーが、ある日、
別世界の魔法学校のエリートとして選ばれ、ヒーローとなり、
成長していくという夢のような物語です。
これはアメリカ資本の映画ですが、制作スタッフはイギリス人です。
イギリス映画界には優秀なスタッフと最高の俳優が揃っています。
マイケル・ガンボン、ケネス・ブラナー、エマ・トンプソン、レイフ・ファインズ、
アラン・リックマン、ヘレナ・ボナム・カーターなどなど子供たちをバックアップする脇役が、
いずれも一流の俳優で、シリーズはイギリスの俳優カタログとしても楽しめます。
これらの俳優たちに支えられて、子供たちも俳優として見事に成長しました。
シリーズ化しても手を抜くことなく、一作毎にますます質がアップしており、
大人も楽しめる作品になっています。
2001年から映画化され、著者のJKローリングが全作品を書き終えたのは2007年ですが、
原作も映画化された作品に影響を受けていることは間違いなく、
原作と映画が互いに刺激し合いながら発展した特別なフランチャイズと言えるでしょう。
JKローリングの母親は十年間の闘病の末に亡くなりましたが、
彼女は母親が亡くなった日にハリー・ポッターのアイデアを閃き、書き始めたそうです。
つまり母親の死がなければ、生まれなかった運命的な作品です。
周囲の人々の死を体験して成長するハリー・ポッターの姿は作品の主要なテーマであり、
ローリング自身でもあるということです。
魂の叫びともいえる作品ですから、人々の心をつかむのです。
                            
                        
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【webラジオ】7月13日(水) イギリス

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2011年07月12日

7月12日(火)のフラワーレポーターはバルセロナにお住まいのスペイン人アーティストマルタ・モンカーダさんです!

◆東日本大震災について、バルセロナの方々の反響や関心はいかがでしょう?


(6月に入ってから、こちらで「福島を救おう」がテーマのイベントを二回行い、また、6月後半から7月後半にかけて、バルセロナ市中心部のホテルで関連の展示(絵画、ビデオアート、活け花、インスタレーション)。7月15日から、カタルーニャのコスタ・ブラバで、別のアーティストたちとの展覧会を行うそうです)
アーティストやアート愛好家が多く参加されたそうですが、日本に来たことがない人や日本語が話せない方々が参加メンバーの大半を占め、それだけカタルーニャ人の間で日本への共感が強いようです。バルセロナといえば、先月、村上春樹さんがカタルーニャ文学賞を受賞され、震災についてスピーチしたのが話題に)。


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★マルタ モンカーダさん。
1961年バルセロナ生まれ。バルセロナ大学芸術学部卒。
造形作家
銅版画、絵画、鉄筋彫刻、石、竹などを使ったオブジェなど、なんでもやります。


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作品の展示は、ヨーロッパ各地、北米、南米でも行なってきましたが、これまでで最も回数が多いのは地元カタルーニャと日本です。


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日本とのご縁は1989年、バルセロナ大学芸術学部教授だった父ジョアンとともに浜松や山形で行われた凧上げ大会に参加したのがきっかけでした。同じくアーティストである父は、85才の今も趣味の凧上げには熱中していて、自分で車を運転して山まで凧上げに出掛けています。マルタは凧上げはやりませんが、父の創作凧に協力して絵を描いたことはあります。


それがきっかけが日本が大好きになって、現在カタルーニャ語の権威である法政大学教授の田澤功先生がバルセロナ滞在中に日本語クラスを開講されており、これに2年間通って日本語を学びました。と同時に15年程前からほぼ毎年日本へ行って、東京、名古屋、大阪等で個展をするようになりました。そして、おととしから大好きな倉敷市に小さなアトリエを構え、現在数ケ月ごとに日本とバルセロナを往復して活動しています。


今年の4月は倉敷市の倉敷市立美術館など4つの会場で、50メートルの倉敷帆布に作品を描いて、江戸時代に良寛禅師が修行した円通寺の山頂から、その帆布を垂らすパフォーマンスも行ないました。


これは瀬戸内と地中海を繋ぐ、というコンセプトではじめたHanpu in Hanpuという、マルタ自身が企画したアートフェスティバルですが、立ち上げは昨年末でしたが、一ヶ月の会期(3月28日から4月27日)の直前に東日本大震災があり、しかもまさに3月11日、後援していただくスペイン大使館へ訪問するなどの予定で、東京に向かうその日だったので、一時はこのフェスティバルの中止も検討しました。結果的にこのフェスティバルは4000人の来場者を集めて大成功でした。


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現在、その帆布は5メートル、10メートルの大きさに切りわけて、現在2点は倉敷市のレストランなどで展示、バルセロナでは2点をカタルーニャ州各地を巡回している会場で展示しています。一点はその生地を使って名古屋のアーティストにバッグを作っていただいています(十月の京都展で発表予定)。


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来年以降は、四国の丸亀市、フランスにマルタの先祖が作ったお城「シャトー モンカーダ」で展示を行う予定もあります!


いまこちらではマルタと両親(ともに同じ大学出身の教師で画家)の3人展がちょうど終了したところで、来週からはフランス国境に近いアンポルダ地方のカステヨ市で約一ヶ月の展示がはじまります。いずれも日本に関連したもので、倉敷で制作した帆布作品や竹や石のオブジェも展示しますが、マルタ自身は震災の後遺症といまだ洩れ続ける放射能、そして何より「風評被害」に苦しむ福島を応援しよう、という気持を強くもっているわけですが、ここカタルーニャでは東京、大阪という都市名とか日本のアニメが子どもたちに人気があって、、くらい漠然とイメージがありますが、今度の地震が日本の実際にどの当たりで、どれくらいの被害で、までは知らない人が大半ですから、まずは「日本とはこういう国です」というあたりから、大好きな日本の神社仏閣、世界遺産の日光、熊野古道などの写真を見せて、展示会場でレクチャーもしつつ、「とにかく、まずは日本に来て下さい」と折に触れて日本の魅力をアピールしております。

【Webラジオ】7月12日(木)スペイン バルセロナ

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2011年07月07日

7/7(木)はアメリカ・ニューヨーク在住のフラワーレポータ、佐藤めぐみさんからの報告です!

7/4月曜日は独立記念日でした。
しかも今年は3連休。

遊びすぎて仕事モードに戻れない人も。。。
夏休みをとっている人も多く、朝夕の地下鉄はちょっと空いています。
一足早く夏全開という感じ。

ニューヨークの独立記念日といえば、何でしょうか?

花火!
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毎年7月4日に行なわれる大花火大会は、年々規模が大きくなり、
今年はなんと4万発の花火を25分間で上げちゃう! という
すごい企画でした。
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しかもそのイベントにビヨンセも出ちゃう!

この大スペクタクル花火を、ついに今年は目の前で見ました!

なぜこんなに力が入っているかというと、
この花火をいい場所で見るためには、最低6時間は場所取り&待ちです。
(ほとんど花見のノリです)

このFIREWORKS!
主催するのはデパート「MACY‘s」
これがただの花火大会ではありません。
今年はマンハッタンの西側ハドソンリバーに、
およそ3キロに渡って6つのはしけが設置され、それぞれの発射台からうちあげ。
つまり6カ所から同時に花火が打ち上がるのです!

この花火を見るために毎年ハドソン川沿いに並ぶ埠頭はどこも超満員。
川を望む屋上やテラスなどからあわせて300万人が見ると言われています。

私も今年はこの埠頭の先端、目の前で見るために場所取りを決意しました!
私が行った埠頭は、あの世界の交差点
タイムズスクエアから歩いて20分くらいの距離にあります。
まだ花火まで6時間もあるのに、
すでにペストスポットはとられてしまっていました!
みんなブランケットを広げ、ランチやスナックをひろげてピクニック気分。
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大人も子供も赤ちゃんも、地元ニューヨーカーもツーリストも
星条旗の小さなフラッグを売る人も、NYPDのおまわりさんも、
照りつける日差しの中で、みんな汗びっしょりになりながら、
ひたすら日没を待ちました。


その日没がまた、独立記念日にふさわしいゴージャスな夕焼け!
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思わず見とれながら、ふと振り向くと、
びっくり! 広い埠頭の上は見渡す限りの人、人、人で
ぎっしり埋まっていました。

そしてついに夜9時20分きっかりに花火がスタート!
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(WEB RADIOでは実際にとってきた花火の音も聴けますのでぜひ!)

いきないどどーんというお腹に響く音とともに、
6個の大きな花火が一斉に上がった、
赤やブルーやグリーンや色とりどりのが、左からも右からも、
後から後からどんどん上がっていく。
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25分間に4万発、1分間に1500発とは聞いていたけれど、
いやこれはすごい!
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さらなる盛り上げの部分はまさに乱れ打ちとなって、
もうロックコンサート並みの歓声の嵐!
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そしてこの花火は全米ネットワークのNBCで生中継され、
花火の前のセレブリティによるパフォーマンスも名物になっています。
今年は4枚目のアルバム「4」をリリースしたばかりのビヨンセが登場。
おりしも2011年は自由の女神がニューヨークにやってきてから
125年にあたり、その自由の女神をバックにディーバ、ビヨンセが熱唱!

そしてもうひとつ、911から10周年にあたる今年は、
毎年アニバーサリーに行われる空を照らす二本の光りの柱が
花火と共にディスプレイされました。

それにしても25分間のパワフルな花火ショー、短かった、もっと見たかった!
隣で大はしゃぎの子供達は、花火は飛行機みたいだった、宇宙みたいだったと
うれしそうに話してくれました。

さて、後半は独立記念日になるとニューヨーカーが思い出す、あの日本人、
今年もメディアをさわがせました。誰でしょう? ヒントはホットドッグ、
去年この番組も登場してくれました。

独立記念日の花火の前、昼間のイベントとして人気を集めているのは、
コニーアイランドの「ネイサンズ国際ホットドッグ早食い選手権」。

元7連覇チャンピオン、この番組にも登場してもらったことのある
タケル・コバヤシ(小林尊)くん
去年は契約問題で出演できなかったコバヤシくんが乱入し
逮捕されるというアクシデントが起こったのを覚えている人もいるでしょう?
(その後開放され不起訴に)

今年も引き続きコバヤシくんの出場はなかったんですが、
ところがフタをあけてみると、コンテストと同じくらい
メディアの話題をさらったのはコバヤシくんだったんです!

コンテスト自体は去年と同じ、
ジョーイ・チェスナッツ(コバヤシの宿命のライバル)が
ホットドッグ62個を食べて優勝。
ところがコバヤシくんはコンテストと同じ時刻、
自らマンハッタンの別会場でテレビ中継を流しながら早食いをやる!と宣言。
これに地元メディアがとびつきました。

そもそもこのイベントがここまで注目されたのは、
チェスナッツ対コバヤシの戦いがあったからで、
チェスナッツだけだとやっぱりものたりない! 
この結果、コバヤシくんはチェスナッツが62個食べる間に、
世界新記録となる69個を食べきりました。
「対戦していたら勝てた」ということなんです。

5日(火)づけNYポストの記事の見出しは
「コバヤシの非公式記録は69個。チェスナッツの優勝にギモン?」
デイリーニュースはコバヤシくんがエンパイアステートビルをバックに
見事な腹筋を披露する写真を掲載、
「コンテストの勝者はチェスナッツだが、
コバヤシはその腹筋で異論をとなえている」と書き立てました。
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メディアをうまく利用したコバヤシくん、
コンテストに出なくでも、再び独立記念日の話題の人となったんです。

とにかく色々な意味で盛り上がったアメリカ独立記念日が過ぎて、
ニューヨークは夏まっさかりです。


佐藤めぐみ   ジャーナリスト、プロデューサー ニューヨーク在住、J-POPからベースボールまで、 日本文化がアメリカでどう受けいられているかを中心にレポートするジャーナリスト、 アメリカのJ-POPファンのためのイベント 「SAMURAI BEAT RADIO(サムライビートレイディオ)」をプロデュース。 BLOG:http://ameblo.jp/meguminyFlowers

【Webラジオ】7月7日(木)アメリカ ニューヨーク

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2011年07月06日

7月6日(水)のフラワーリポーターは、フランス領バスクの街・ビアリッツに住んで7年、現地で翻訳やライターとして活躍されています、マイアットかおりさんです!

●そもそもバスク地方に渡った経緯は?
                                 
フランスに来たきっかけは、夫の両親が老後をビアリッツで過ごしたいと
この地に引っ越してきたのがきっかけといえばきっかけです。
夫はフランスと英国の国籍を持っているのですが私たちは日本で結婚して
日本で5年間を過ごしました。子供の言語教育のことも考えて引っ越しを決めました。
               
                     
●ビアリッツの街は、世界中のサーファーやセレブにも人気の高級リゾートだそうですが?
                                    
日はまた昇るなどの作者ヘミングウェイ、そして戦争記者のロバート・キャパも
ビアリッツを頻繁に訪ねていたり、作品にビアリッツが多く登場しています。
地元のシンボルともなっているホテル、オテルデュ・パレには、
ヘミングウェイの名前がロイヤルスイートにつけられています。
やはりなんといってもゴージャスなその雰囲気ではないでしょうか。
カジノはモナコや他の地域ほどに大きくはありませんが根強いファンがいて
バカラなどを学ぶクラブなどもあるようです。
景観にすぐれていて、高級リゾートという言葉がぴったり当てはまります。
それなのに開発がそれほど進んでおらず、手つかずの自然や海が近いのも
愛される理由かもしれません。
                      
                       
●バスクのオススメの観光スポットは?
                               
素晴らしいバスクの眺めを一望できる、リューヌ山がおすすめです。
小さな鉄道が走っていて、頂上までいけるのですが、かわいらしくて気に入っています。
個人的には蚤の市もおすすめしたいです。
バスクにしかないリネン類や食器がおもわぬ値段で手に入ります。
                      
                            
●最後に、かおりさんが思う、バスクの一番の魅力とは?
                                   
やはり独特の言語があったり、食文化が発達していたり、
フランスなんだけどフランスじゃない、そんな感じがとても好きです。
また私が友人とやっているブログの名前は山バスク海バスクなんですが、
ほんとに山あり、海あり、どちらも楽しめるところが気に入っています 。
ブログは2人でやっているのですが、旅行者のアテンドサービスもはじめたので、
旅行をお考えの方はぜひブログをぜひ一度覗いてみてください。
かおりさんのブログはコチラ!!!                         
                        
●最後に、現地の言葉で役に立つ、よく使われる簡単な「一言」、教えてください!
⇒別れの言葉は「アディオ」と言います。スぺイン語っぽいけど、これはバスク語です。
別れ際に「アディオ」って言うと、びっくりされるかもしれません。

【webラジオ】7月6日(水) フランス・バスク

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2011年07月05日

7月5日(火)のフラワーレポーターは、オマーンにお住まいになって30年「砂漠に創った 世界一の学校」の校長先生として有名なスワーダ・アル・ムダファーラさんです。

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★スワーダ・アル・ムダファーラ さん


1990年アザン・ビン・ケイスプライベートスクール創立、2010年3月まで21年間校長として活躍、その後引退、現在はLife Coach。
Blog :http://ameblo.jp/suad/
著書:
『校長先生、大好き!』~アラビアのオマーン王国に学校を創った日本人女性の物語~
『砂漠に創った世界一の学校』


◆スワーダさんは、「砂漠に創った 世界一の学校」の校長先生として、世界的に有名ですが、現在のお仕事について教えていただけますか?


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現在は校長職を離れましたが、退職時の生徒数は666名でした。勿論毎日生徒と握手をし、言葉を交わし、生徒を教室に送り込みました。(心のつながり、誰かが自分のことを見守っていてくれると言う、学校と言う集団の中では簡単なようでなかなか、育てにくい心のつながりを大切にしました)

◆「アザン・ビン・ケイス・プライベートスクール」という名前になにか由来はあるんでしょうか?


アザン・ビン・ケイスと言う名前のビンは息子と言う意味でアラブ人の名前には必ずだれだれの息子の(娘のビント)と言うことでケイスの息子のアザンと言う名前です。この名前は19世紀オマーンの首都マスカットの首領の名前です。アザン・ビン・ケイスは非常にイスラムを慕い力強い首領だったそうです。残念かどうか判りませんが、私の提出した名前は却下され、文部省から頂きました。でも素晴らしい歴史に残る現国王の先祖にも当たる方のお名前でお陰さまで、オマーン人で無いスワーダの学校名としては大変イメージが良く、光栄でした。


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◆スワーダさんが、オマーンに住むことになった経緯はなんだったのでしょう?
その前は、どちらにお住いになってたんでしょうか?


1979年オマーンの建国式典に日本から友好の目的で訪ねる使節団に参加し、帰国前日
に皇室担当大臣の方のご自宅で送迎パーティーが行われ、事前に大臣のお子さんと時
間を過ごして欲しいと依頼され、たまたま素晴らしいお手洗いに驚き、しかし温かみ
の無い寂しさを感じ、庭にある草花でお皿に花を生け、その大臣が心を打たれたので
しょうか??? それがきっかけでその後、オマーンの女性に日本の心を教えて欲しい
と再度招待されたのが、オマーンに長居をする結果になりました(笑)


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◆オマーンで、学校を創ろうと思われたきっかけはなんだったのでしょうか?


その後、日本でバツ一のスワーダでしたが結婚の申し込みをされ83年正式に国際結婚の許可が下りオマーンに住みだしましたが、毎日主婦の幸せすぎる生活は自分だけのものではいけないと、幸せを社会に返すことをしなければいけないと思い出した。。。日本は戦時中、植民地を多く作りましたが、日本人は現地の人々に教育と技術を指導、その国々の国宝を奪うことはしなかったとオマーンの人々に言われ、スワーダがいいえ、日本人がオマーンに何か残せること其れは当時、建国10年足らずのオマーンの教育と、私が日本で受けた教育のよさはは比較できるものではありませんでした。“教育”私は日本の教育の良さをオマーンの文化に合わせた教育をしたいと考えたのです。
オマーン文部省の許可、そして資金の調達、5年ほどその下準備をしました。


◆学校を発展させるのに、大事なことはなんでしたか?


良い教育には資金がかかります。オマーンは教育の教育は小学校から大学まで政府の
学校は全て無料で勉強できます。私立学校は、政府の援助は一切無く、両親は月謝を
払います。しかし高い月謝にすることは限られた家庭の子どもたちだけがくることが
出来ます。教育は太くて多数の未来の子どもたち、と言うスワーダの考えで、経費の
かかる学校を如何に維持するか。。。経済的なことが一番大変でした。


◆苦労した点は、どんなところでしょう?


ビジネスはゼロから成り立たせることが出来る。。。これは大きな勉強でした。。。
そこで◎Nothing is impossible 人生に不可能が無い がモットーのスワーダなのです。


◆「日本にも学校を作りたい」とうかがいましたが・・・ 


残念なことにスワーダはオマーン国籍ですので、日本で学校創立はまず難しいことです。しかし日本でどなたかが不登校、その他、子ども達の心の病を解決したい、そんな教育を考えられる方がおられたら是非お力になりたいと思います。子どもたちは未来が有り、多くの可能性を持っていますがとかく大人たちが、その可能性を摘んでしまう傾向が有るように思います。Nothing is impossible ダウシンドロームの生徒や、問題を持った生徒が驚くべき卒業結果を出しました。かたちどった、箱に入った接し方から抜け出した教育環境を作ることがスワーダの経験から非常に大切だと信念を持っています。


【webラジオ】7月5日(火)オマーン

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2011年07月04日

7月4日(月)トリニダード・トバゴから森本英代さんのレポートです

今日はトリニダード・トバゴから森本英代さんのレポートです。

トリニダード・トバゴにて、観光ツアーの企画や現地ガイド、テレビや雑誌のなどの撮影、スポーツマッチなどのコーディネーターをされていらっしゃいます。

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Q森本さんは、トリニダード・トバゴのどんな街にいらっしゃるんでしょうか?
首都のポート・オブ・スペインに住んでいます。


Qこの季節のお天気はいかがでしょうか?

6月からは雨期に入るんですが、今は降ったりやんだりを繰り返しています。

Qそれでは、まず、トリニダード・トバゴが、どんな国か?教えていただけますか?

ドラム缶で作ったスチールパンが作られた国でもあります。

カリブ海の最南端で南米とカリブ海に挟まれた小さな国です。

世界三大カーニバルと呼ばれるトリニダード・カーニバルというのが有名です。

このカーニバルではダンスチームにお金を払えば、誰でも衣装が着れて自分が楽しめるカーニバルなんです。

また、リンボーダンスもトリニダード・トバゴが発祥なんです。
バーが一番低くてもトリニダードの人はくぐれます!!

Qトリニダードトバゴと日本の文化交流にも努めていらっしゃるとうかがいましたが・・・

スポーツや現地旅行、貿易などでトリニダード人と日本を繋げる会社を設立して、両国をプロモーション出来るようにしています。


Qそもそも、トリニダードトバゴに行かれたきっかけは何だったんでしょう?

カリブ海の音楽が大好きで10代20代の頃にレゲエのイベントのプロモーターをしていた。
その仲間から一緒に現地に誘われて行ったのがきっかけです。

やはり、現地に行ったら、カーニバルを実際に楽しんで欲しい!!
スピーカーの量と、太陽の下で派手なコスチュームを着つつ生のSOCAを楽しんで欲しいです。


トリニダード・トバゴの総合サイト

"Love Trinidad & Tobago"
www.trinidad-and-tobago-japan.com

【webラジオ】7月4日(月)トリニダード・トバゴ

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