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3月3日(水)は、チリ サンティアゴ在住のフラワーレポーター、近藤元子さんからの報告です。

レポーターの近藤元子さんは、チリ在住8年。本日は、先週末に起きた大地震の模様を伝えていただきました。
  
●地震発生時の状況
   
寝室で眠っていました。大きな音で目が覚め、揺れているのに気づきました。
揺れが普通の地震よりも大きいので、これは大変だと思い、鳥カゴ(セキセイインコを2羽飼っているので)を取りに行きました。インコたちはびっくりしてカゴの中で暴れていました。カゴをテーブルの下に下ろしたあたりから更に揺れが大きくなり、カゴを持って寝室に戻りました。カゴを抱えて夫と布団をかぶっていましたが、ガタガタ、ゴーッ!というような音が激しい揺れの中でしていました。物が倒れたり落ちたりする音もあちこちでしました。揺れは横揺れでした。
    
つい最近、ハイチで大地震があり、その様子が報道されていたので、自分たちもそうなるのかと思いました。チリは地震が多く、何度も経験してましたが、ごれほど大きな揺れは初めてでした。
20~30年の周期で大きい地震が来る、というのはよく言われていたことですが、まさかこの時点で来るとは。
  
  
●サンティアゴの状況
   
地区や建物によってばらつきがありますが、電気、ガス、水道、電話の基本サービスはほぼ復旧し、スーパーも営業しています。建物の被害では、アパートが大きく傾き人が住めない状態になったところもあります。美術館や古い建物の一部が崩壊したりしています。出来たばかりのサンティアゴで最も高い建物も、一部が折れて落ちかかっています。外見は被害がないように見えても、内部の壁にヒビが入ったりしたところもあります。
   
コンセプシオンでは、電話が30%以下しか使えなく、水も50%は使えません。電気もありません。建物の崩壊も激しく、幹線道路の破損から、道路が遮断されています。
     
   
●治安
  
震源に近く、壊滅的な被害を受けたコンセプシオンでは、食糧や水の不足から商店での略奪が始まっており、戒厳令が敷かれています。本当に危なくて日が暮れてからは外に出られないそうです。軍隊や武装した警官も派遣され、テレビ映像で見ると、まるで戦地です。廃墟のようになっており、同じチリとは思えません。クーデターの時もこのようだったのだろうか、と想像します。
    
サンティアゴでも、一部の地区の商店や家で略奪が始まっており、軍隊の派遣や戒厳令を要請する声もあります。
   
  
●援助物資
  
地震から3日経ちますが、未だに救援物資が届いていないようです。ようやく3月2日本日、被災地に届くと言われています。特に水と食糧は緊急に必要です。ガソリンなどの燃料も不足しています。
    
  
●近藤さんが今回の地震で感じたこと、地震に対する教訓など
  
チリでは月末にお給料が支給されることが多いので、その次の土日にお買い物に行くことが多いんです。このたびの地震は月末に起こったので、あまり皆、準備が十分でなかったのでは。
やはり日頃からの準備が大切だと感じました。