8月31日(火)のフラワーレポーターはフィンランドに住んで17年ヒルトゥネン久美子さんです!
◆日本は、今年の夏、かなりの猛暑なんですが、フィンランドはいかがですか?
ヘルシンキ(海からの風景)
今年の夏は猛暑が続いた最高に暑い夏でした!エアコンなどは一般家庭にないのが普通の北欧フィンランド。6月には中国製らしい昔懐かしい型の扇風機がスーパーに並んだかと思ったら即完売!「来年にならないと入らないよ・・」といわれながらも7月末にやっと見つけた最後の3つの扇風機は箱もボロボロ、なんだか怪しい感じでしたが、あまりの暑さに商品の出来など関係なく、我が家も即買ってしまいました。。。
サウナ&湖で泳ぐ&バーベキューを満喫した夏でした。・・・それが8月半ばに学校が始まったかと思った途端、秋めいてくるのがこれまたフィンランド。長い休暇からまたもとの生活に戻るのは確かに大変だけど、同時に頭の中は次の秋休みのことで一杯です。もともとは秋の農作の収穫のためにあった秋休み。10月の半ばごろにありますが、目の前に迫ってきた長くて寒い冬を迎える前に、南国に脱出したい!と地中海あたりの太陽を求めて旅行に出る人も多い。夏休み前からパッケージ旅行の予約が完了している人もいれば、直前の格安ツアーを狙っている人も。暗い冬に慣れているのかと思ったら、やっぱりフィンランド人も日差しを求めて南に行きたいんですね。。。私は残念ながら仕事・・・でフィンランドにとどまります。トホホ。
◆フィンランドの夏の楽しみといえば、ベリー摘みだそうですね?
森のベリーは誰の森のものでも摘み放題、法律では、誰の所有地であってもとってOKという権利がある、フィンランド。一番多くとれるのが、ブルーベリーやリンゴンベリー、その他に、春の到来をつげる、野いちごやラズベリーですとかクランベリーですとか、パンチのない梅干みたいな?!クラウドベリー。夏の後半のベリー摘みのシーズンはものすごい争奪戦がくりひろげられる!クマも、鳥も、ベリーが大好き!ヘルシンキのとなりの町中にいくと、湿地帯で、ちょっと一歩ふみまちがえると、そのまま沼にはまってしまう!で、ヘビ(まむし)がでるところもある(命がけ?)夏の時期、森に入る機会が多い家庭ではまむしにかまれた時用の飲み薬を常備しています。それを飲んで急いで病院へ駆けつけます。まず足は必ず長靴。で10リットルのバケツとベリーピッカーをもって、ベテランの女性は鼻をくんくんさせるとだいたいどのあたりにあるかっていう目星がつくらしいとか?!シーズン中は、生で食べます。それから一年中楽しめるよう、冷凍したり、ジャムや ジュースにしたりします。
摘み忘れられたブルーベリー
ヤカラとリンゴベリー
◆日本では秋になると、キノコ狩りのシーズンですが、森の国・フィンランドでも、やっぱりキノコ狩りを楽しむ人は多いんでしょうか?
裏の森(ヤカラ(トナカイの好きな苔)&私の足)
これから!いよいよきのこ狩りのシーズンです。フィンランドの森には約2000種類のきのこがあるらしい。その中で食べられるきのこの種類は500種類。でも中には数回ゆでて毒を抜いてから・・・などという、ちょっと恐ろしげなきのこもあったりするため、結構これも命がけです(笑)。そろそろ、学校や人が集まる市場などで実際のきのこを見ながら「きのこ教室」が始まります。
裏の森の入り口
裏の森
◆フィンランドのキノコ料理には、どんなものがあるんでしょう?
私が使うのは一番簡単で毒抜きの必要がないタイプのきのこだけ。例えばカンタレーリという黄色くて香りのいいきのこ。我が家の庭や裏の森にも出ます。ササット洗って手で小さく裂いて、たまねぎのみじん切りと一緒にフライパンでいため塩コショー。そのあと、クリームをたら~~とかけてちょっとクツクツ暖めれば出来上がり!ゆでたお芋に添えたり、サーモングリルなどと一緒に食べるととっても幸せな気分です。もちろん主人も作ります!
カウッパトリ(ベリー)
カウッパトリ(グリンピースときのこ)
◆フィンランドに行った時、会話に花が咲くような、役に立つ一言
Kiitos!(キートス)=ありがとう!