2010年12月 アーカイブ

2010年12月30日

【webラジオ】12月28日 南極 昭和基地

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2010年12月27日

【webラジオ】カナダ・ホワイトホース

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【webラジオ】12月20日・フランス・パリ

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12月20日(月)フランス・パリから石井リーサ明理さんのレポートです。

今日はフランス・パリから、石井リーサ明理さんのレポートです。


ヨーロッパは今大寒波で大変です。
雪が積もって普段より寒さが凄いです。

Qパリというと、シャンゼリアのイルミネーションが有名ですが、
 今年のパリのクリスマス・イルミは、いかがでしょう?

⇒全体の傾向としてパリのクリスマス・イルミは昨年から停滞傾向にあり、
新しい演出や、新名所などが現れない状況にあります。今年からリニューアルを計画
していた目抜き通りも、景気回復の遅れなどが原因で、その計画を来年に延ばしたり
しています。

今パリで行われているイルミネーションには石井さんも参加されています。

シャンゼリゼ通りの横にあるモンテーニュ大通りのイルミネーションは石井さんが手がけているそうです。


クリスマスの過ごし方はシャンパンやワインを飲みながら、カキなどの珍味を食べる。
七面鳥ではなく、普通にチキンなどを食べるそうですよ。


役に立つ一言は?

「Bonnes Fetes!」(ボンヌ・フェット)。
直訳すると、「よいお祭りを」ですが、年末のクリスマスや、年越しパーティーなどおめでたいことが重なる時期の前に、日本で言うと「よいお年を」みたいなニュアンスでみんなが使います。それに対して、「メリークリスマス」にあたる「ジョワイヨー・ノエル」はクリスマス当日にしか使いませんし、「ハッピー・ニューイヤー」に相当する「ボンナネー」は、新年になってから使います。


石井リーサ明理さんのwebサイト
www.icon-lighting.com

2010年12月23日

【Webラジオ】12月23日(木)アメリカ ニューヨーク

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12/23(木)はアメリカ・ニューヨーク在住のフラワーレポータ、佐藤めぐみさんからの報告です!

明日はクリスマス・イブ!!
ラストミニット・ショッピングです!

世界最大の売り場面積を誇るデパート、MACY’Sは、
クリスマス・イブまで3日間24時間オープン!!

今午前2時ですが、これから行けばお買い物OK
サブウェイも常に24時間走っている街、CITY NEVER SLEEPSだからこそ。

それにしてもなぜこんなに必死にギフトショッピングするのか?
家族や親戚みんなに、一人で10個も20個も30個も買うから、というお話、
毎週のようにしてきましたが。
じゃあなぜ、こんなに一生懸命プレゼントするのか?

そのヒントは、あの有名なロックフェラーセンターのクリスマスツリーにあるんです。

今日は世界で一番有名なロックフェラーのツリーが世界に発信している、
本当のクリスマスのメッセージとは?
ニューヨーカーといっしょにレポートします。

イエローキャブや買い物客であふれる5番街に面して、
ロックフェラーの広場に続く、キラキラ輝くプロムナードがあります。
光の天使のオブジェが両側を囲むように並んでいるプロムナード、
その向うにキラキラした宝石のように見えているのが、
あのロックフェラーセンターのクリスマスツリーです。
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ここからだとまだ小さいんですが、プロムナードを歩いていくと、
どんどん大きくなって近づいて来て、ものすごくワクワクしてきます。
子供達大人もみんなで記念写真をとったり、すごくはしゃいでいます。
今年のツリーは高さ22メートル、色とりどりの豆電球の数は3万個 
てっぺんにはスワロフスキーのクリスタルの星がもうまぶしいくらいです。
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ところで今「今年のツリー」と言う言い方をしましたが、
もちろん生の木だから毎年違う木なわけです。でもそれだけじゃありません。
この巨大ツリーは植木屋さんから買って来るわけではないんです。
じゃあどうやってここにやって来たのかというと?
毎年ロックフェラーセンターの職員が1年かけて、
ニューヨーク周辺の森を文字通りヘリで飛び回って、ふさわしい木を探します。

その木はたいてい誰かの家の庭に立っているから、その家族と交渉。
家族にすれば、長年かけて大きくなった家族の一員のような木が
ロックフェラーセンターのツリーになるというのは、
寂しくもあり大きな名誉でもあります。
今年のツリーはNorway Spruce(オウシュウトウヒ)で、
ニューヨーク州北部のピーター・アクトンさんの庭にあったもの。
彼は911の救護隊員だった事でも話題になりました。

そして、最終的にはこのツリーは売り買いするのではなく、寄付されるんです。

実はロックフェラーのツリーは、木の持ち主、そしてこの木を育んだ森からの、
ニューヨークの街への「クリスマスプレゼント」だったんです。

そして、このツリーが愛される理由はもうひとつあります。
ロックフェラーセンターに初めてクリスマスツリーが立ったのは、
大恐慌の爪痕が残る1931年、
その頃はまだ建設現場で、
クリスマスイブに作業員が未来への希望をこめてツリーを立てたのが始まり。
最初のツリーはずっと小さく(6メートル)飾りつけもブリキの缶だったそうです。
大変な時代に人々はこれをいっしょに見て、未来への希望を分かち合ったんですよね。

ロックフェラーのツリーは、見る人の心をつなげるツリー
そういう意味では世界中すべての人へのプレゼント。

そして、そのプレゼントは、ただもらうモノではなく、
あげたい、という気持ちや、相手の事を考えながら一生懸命選ぶ喜びや、
その気持ちを分かち合う、心と心をつなげるモノ。

当たり前のようで、普段は忘れているこんな事を、
ロックフェラーのツリーは世界に発信しているんです。
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そして、このプレゼントはもらうより、あげる方がもっと大事。
と考えるニューヨーカーのクリスマススピリットの話、後半に続きます。

ニューヨークのこのシーズン、どこに行ってもサンタのソリの鈴のような、
リンリンリンという音が聞こえています。

これはサルベーションアーミーの募金運動で、
この時期ボランティアが街中に立っています。
恵まれない人たちにもクリスマスを少しでも暖かく、幸せに過ごしてほしい、
特に子供達、ニューヨークは実に5人に一人の子供達が貧困ライン以下で暮らしています。プレゼントをもらえない子供達も少なくありません。
そんな子供達におもちゃや服をプレゼントするチャリティがたくさんあります。
街中のショップ、銀行やショッピングモールなどではトイドライブ、
といってラッピングされたおもちゃの寄付をつのっています。
おもちゃを寄付すると、フリーコーヒーをくれるカフェもあります。

こうした中でも一番歴史が古く有名なのは、
郵便局がやっているオペレーションサンタ。
もう100年近く続いています。
まず子供たちがサンタさんへ手紙を書きます。
「サンタさん、今年のクリスマスにはバービー人形をください」
「うちのCDプレイヤーが壊れてかわりのを買えません。
サンタさんどうかCDプレイヤーをください」なんていう手紙。
宛先は、「SANTA」とか「NORTH POLE」で住所なしで送ってOK

それを受け取った郵便局で、一般の人がレターを閲覧できるようになっていて、
その子供達にバービー人形やCDプレイヤーを送ってあげるんです。

今では毎年全米の郵便局に50万通ものサンタあての手紙が届くそうです。

まだまだ不況から抜け出せない今、こうしたチャリティ今年は
ちょっと苦戦しているようです。
それでも高いプレゼントを無理して買うよりも、こうしたチャリティに参加する方が
クリスマスらしい気持ちになれる、というニューヨーカーもたくさんいます。

クリスマスは、与える、シェアする、”GIVE”  がクリスマスの本当のスピリット。
そこで”GIVE”するものはやっぱり、”LOVE”

そして、MEERRY CHRISTMAS. HAPPY HOLIDAYSと声をかけあうのも、
そういう気持ちを一人でも多くの人とシェアするための、言葉のプレゼントなんです。


ツリーを守るおもちゃの兵隊もライトアップ
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ロックフェラーのビジネス街の定番オブジェの前で記念撮影
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サルベーションアーミーの募金隊は音楽にあわせて踊りながら鈴を振ってます。
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募金サンタ(なぜかヤンキースのマークつき)さんはくつ下が募金箱がわり。
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ミッキー&ミニーも募金運動中
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世界最大の売り場面積を誇るデパート、メイシーズのデコレーションは建物がそのまま光のツリーのよう
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ショーウィンドーはクリスマスのストーリーが展開中

私のもうひとつのお気に入りツリーは、ブライアントパークのブルーツリー
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佐藤めぐみ   ジャーナリスト、プロデューサー ニューヨーク在住、J-POPからベースボールまで、 日本文化がアメリカでどう受けいられているかを中心にレポートするジャーナリスト、 アメリカのJ-POPファンのためのイベント 「SAMURAI BEAT RADIO(サムライビートレイディオ)」をプロデュース。 BLOG:http://ameblo.jp/meguminyFlowers

2010年12月22日

【webラジオ】12月22日(水)アメリカ・ハワイ

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12月22日(水)のフラワーリポーターは、アメリカ・ハワイに住んで16年、現地でアナウンサーやウエディングプランナーなど幅広く活躍されています、二宮みささんです。

常夏のハワイで過ごすクリスマス 今年のハワイのクリスマスの様子についてお伺いしました。
                          
★ハワイで迎えるクリスマスのイチバンの魅力は何でしょうか?
外で待ち合わせても寒くないクリスマスイブ!
               
                        
★ハワイのクリスマスといえば、風物詩とは何?
ヤシの木やこの木なんの木で有名なモンキーポッドツリーとかの
幹の部分にイルミネーションを巻きます。
日本ですと、枝の部分にイルミネーションを巻きませんか?
                   
                       
★街のイルミネーションやビーチの様子、ハワイの陽気なサンタさんの格好などなど、
ハワイのトロピカルなクリスマス風景。
市庁舎前の裸のミスターサンタ シャカサイン & ムームーを着ているミセスサンタ。
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ホノルル・シティ・ライツ〜ダウンンタウンのイルミネーション、毎年同じですが、
私は水道局のネオンが好きです。
外で出会うサンタさんは素足かサンダル履きが多いです。上着が暑いので。。。
一緒にサンタと写真が撮れるスポットもショッピングセンター内で
見つかりますので是非どうぞ。
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★オススメのイベント
私が大好きなのはアラモアナショッピッングセンターのセンターステージで
無料のミュージカルが開催されます。毎年違うストーリーで、
踊りあり、歌ありのすばらしいショーです。
その後、ショッピングセンター内で汽車に乗ったサンタと
ミュージカルの俳優達がパレードします。
                    
24日が日本人や恋人達にとっては大切な日に思われがちですが、
24日は夜、大きい教会の礼拝に行くのをお勧めします。
信者さんの邪魔にならないように静かに参加しましょうね。
知ってる賛美歌が多いのと、キリスト誕生のストーリーを学びましょう。
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娘が小さいときはツリーの近くにトナカイ用のオートミールとミルクを置きました。
次の朝、私は娘が起きる前に少し量を減らして,
トナカイが食べたように見せかけたものです?!
                     
                             
★ハワイアン、ロコの人々は、クリスマスの当日はどのように御祝いするのですか?
アメリカ人にとっては25日がお祝い日で家族でターキーや豚肉、
ハム、マッシュドポテト、パンプキンパイやカスタードパイを食べて集います。
日本で言うショートケーキのクリスマスケーキはあまり出てきません。
25日の朝に家族でツリーの下に置いてある自分のプレゼントを開けます。
サンタからのプレゼントも混ざっています。
                                
スーパーやショッピングセンター、レストランもワイキキ以外はお休みです。
家族がいないと少し寂しいです。
キリスト教信者が多いアメリカでも自殺者が多い日とされています。
                         
すごいのは、26日はアフタークリスマス大セールが始まります。
デパートでも 朝7時とか8時から開いて行列ができます。
もらったプレゼントを返す人も多いです?!
                      
                      
★注目の観光スポットやイベントを教えて下さい。
12月31日には大花火大会が開催されます。
あと毎年ワイキキの免税店では年始の大セールがあります。
                       
もちろん空港にはたくさんの芸能人が到着します!
                        
                         
★役に立つ一言
マハロ ありがとう


ブログ:HP,HP 
KZOO Radio:HP
ハワイのコーディネーター:HP 
ウェディングプランナー:HP 

2010年12月21日

【webラジオ】12月21日(火)イギリス・ロンドン

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12月21日(火)のフラワーレポーターは、イギリス・ロンドンに住んで12年、現地で日本語の先生をされていらっしゃる、ノイハウス聖子さんです。

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12月のある夕刻、ロンドンの中心地にあるリージェントストリートを歩いてみました。
ここは、私がロンドンで一番美しいと思う「通り」です。
重厚な石造りの建物がゆるやかに大きな弧を描いて続いています。
今年のクリスマスイルミネーションは通りを屋根のようにまたいで覆う巨大な青い星です。
この青い星がいくつも通りの頭上に続いています。
この通りはロンドンのおへそ「ピカデリーサーカス」から
最近渋谷をまねて造ったスクランブル交差点で話題になった
「オックスフォードサーカス」までの全長1.6kmの道です。
高級店が並ぶロンドン随一のショッピング通りです。
それぞれ工夫を凝らしたウィンドーの季節感あふれるディスプレーが、
クリスマスの雰囲気を大いに盛り上げます。
 この季節、ロンドンの日暮れは早く、16時前。
クリスマスを控えた人々は、家族や友人のためのプレゼントの調達に大忙しです。
プレゼントは、必ずしも高価なものである必要はありませんが、
大切な人の数だけプレゼントを用意することになりますから大変です。
 この日のリージェントストリートも買い物の袋を手にした人でいっぱいでした。
人ごみの中を歩いてみて、一つ面白いことに気がつきました。
薄闇の賑わう人ごみから聞こえてくるその実に様々な国の言葉です。
私が使えるのは日本語、英語、ドイツ語、そして中国語ですが、
聞き分けるだけならもっといくつもの言語を挙げることができます。
この通りを歩く人々がいかに多くの国からやって来ているかがあらためてよくわかりました。
とりわけ、この12月の人ごみには、この国際都市ロンドンの雰囲気が
いっぱいに満ち溢れているという感じがしました。                          
                     

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                                           今年のロンドン界隈の公立学校は12月18日から1月3日くらいまでが冬休みです。
イギリスの学校では、11月の終りから12月初めの土曜日に
クリスマスフェアが開催されます。ここでは子供達や保護者が協力して作った
クリスマスのお菓子やカード、飾りなどが一般の人達に売り出されます。
この収益は、学校の運営資金の一部にされ子供達のために使われたり、
しかるべきチャリティー団体に寄付されたりして使われます。
 私の教えている日本語クラスでは、折り紙でサンタクロースをつけた
クリスマスカードを作りました。この写真のクラスは8人
(この日は4人が所用と病欠で欠席)でこの11月にスタートしたばかりですが、
子供達はなんとかひらがなが上手にかけるようになりました。
カタカナはまだ習っていないので、今年の「メリークリスマス」はひらがなで書きました。
                        
                       
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 クリスマスのロンドンの風物詩といえば、トラファルガースクエアーの高さ20メートルの
大きなクリスマスツリーや、クリスマスの日に食される七面鳥のお料理、
ミンスパイ、クリスマスプディング、そしてクリスマスの後に控えたクリスマスセールなどを
思い浮かべる方が多いと思いますが、私から、
無名のでも本当に美しいクリスマスデコレーションをご紹介します。
 すべての家というわけではありませんが、たくさんの家の外側に、
この季節美しい個性あふれる電飾が登場します。考えてみると、
「外側を飾る」ということは、自分のためというより、
道を行く「誰かのために」飾っていると言う気がします。
そう、この季節多くの募金活動が行われるのも、この「誰かのために」の発想なのです。
 クリスマスで何より美しいのは、どんな飾りやご馳走よりも、
この人々の心に宿る「誰かのために」の温かい気持ちなのではないかと私は思います。
                       
                        
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いろいろな方からいただいたクリスマスカード。
背景に移っているのは我が家のクリスマスツリー。
Eメールが普及した今では、クリスマスの挨拶をメールでする人も増えましたが、
それでも紙のカードはここイギリスではまだまだ廃れることはなさそうです。
18世紀に鉄道システムが完成した時から始まったという歴史ある
イギリスのクリスマスの習慣ですから。近所の人や毎日会っている人には
直接手渡しでもOKです。私など、顔を見るのなら直接「よいクリスマスを」と口で
言ってしまって済ませてもよいのではなどと考えてしまいますが、
それはイギリス流ではないようです。
                     
                      
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全部冷凍ターキーです。クリスマス前のとあるスーパーにて。
                     
                     
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クリスマスを前に売り切れ寸前のクリスマスプディングの棚。これも、とあるスーパーにて。
                   
                      
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ロンドンは地理的には日本より北にあるにもかかわらず、
メキシコ暖流と偏西風の影響でそれほど寒くはありません。
感覚的には東京とさほど変わらない感じです。ところが、
この冬は12月に入って何度も大雪になり、ロンドンは真っ白に雪化粧。
珍しいことです。この写真はロンドン郊外のテムズ川沿いの風景です。
                          
                          
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ロンドンのクリスマスの時期の風物詩の一つは、
あちこちに突如作られる季節限定の野外アイススケート場です。
この写真は私の住んでいるところから近いハンプトンコート宮殿の前庭に造られた
スケートリンクです。人気があるので事前予約が必要です。
小一時間滑ってスケート靴込みで料金は日本円にして1500円くらい。
ライトアップされた王様ヘンリー8世の離宮を見ながらのスケートですから、
考えようによってはこれでも安いかも。
ほかにも、宝石のティファニーが主催するかつての貴族の館サマセットハウスの
スケートリンクや、今年できて十周年の大観覧車ロンドンアイの前につくられた
スケートリンク、かつての処刑場&牢獄であったロンドン塔前のリンク、
はたまた自然史博物館前のリンクなど、クリスマスのライトアップを楽しみながら
魅力的なロンドンの見所を網羅する贅沢な、季節限定のロンドン名物です。
                
                  
                       
恋人とか家族だけでなく、もっと大きく、
世界の誰かを想うそんなクリスマスを迎えられたらすてきですね。
                         
それではロンドンより
Cheers

2010年12月16日

【Webラジオ】12月16日(木)アメリカ ニューヨーク

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12/16(木)はアメリカ・ニューヨーク在住のフラワーレポータ、佐藤めぐみさんからの報告です!

昨日と今日大寒波が来ています。今日の最高気温マイナス4度!

寒いと言っていられないほど忙しい1週間。

まず、今日タイムマガジンのPERSON OF THE YEAR今年の人が発表に。
FACEBOOKの創始者のマーク・ザッカーバーグ。
今世界で5億人がFACEBOOKでつながっている!ってすごい! 
2位はWIKILEASKのジュリアン・アサンジ!

もうひとつ、これもすごい! 
一昨日はマイケル・ジャクソンのニューアルバム「マイケル」がリリース!
ニューヨークでは月曜の夜4000人が集まって、
リリース記念大ディスコ大会があって、私も行ってきたんですが、
ローズランドという巨大ライブハウスにつめかけたファンが、
DJがプレイするマイケルの曲で踊りまくり、中にはいろいろなマイケル、
女の子マイケル、巨体のマイケル、スリラーの赤いジャケットのマイケル、
黒い革ジャンマイケル、 白いマイケル、白いソックス、手袋も氾濫。
盛り上がりました!

マイケルのイベントもすごいんですが、
ニューヨークにはホリデーを盛り上げるための恒例イベントが色々あります。
一番有名なのは、1933年から続く
ラジオシティ・ミュージックホールのクリスマス・スペクタクラー
もう一つがニューヨークシティ・バレエのくるみ割り人形。
どちらも家族みんなで見に行くショー。

そこに4年前に仲間入りしたのが、シルクドソレイユのウィンタック。
「WINTUKウィンタック」
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シルクドソレイユの中でもNYでしか見れないショーは今年で4年目。
ここに日本人のキャストメンバーがいるんです。

有薗啓剛(ありぞのけいごう)さん、
マウンテンバイクに乗ってステージを走り回る、かなり目立つ役。
ちょっとアイドルっぽいルックスのかっこいい有薗さんに、
インタビューしたので今日はそれをお送りします。

会場はあの有名なアリーナ、マジソンスクエアガーデンの小ホール。
小ホールといっても4500人収容のビッグステージで、
この時期およそ1ヶ月半に渡って上演されています。
ウィンタックは、ミュージカル仕立てのステージショーで、
ストーリーは「クリスマスを迎えた街に雪がないのを残念に思った男の子が、
雪国を目指す」という至ってシンプルなもの。

ニューヨークという都会を意識して、スケートボーダーやインラインスケーター、
マウンテンバイクライダーがステージをハイスピードで飛び回る中、
道ばたの街灯がいきなり踊り出したり。もちろんシルクドソレイユらしい、
ヌーヴォーサーカスの要素がたっぷり。
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マウンテンバイクに乗った二人の警官の一人が、日本人の有薗啓剛さん。
たった一人の日本人キャストです。
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ショーのすぐ後、カラフルな自転車ポリスのユニフォームとメークのまま、
インタビューしました。
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ここは4500人入るんですが迫力がすごいんですよね。
自転車で泥棒を追いかけるポリスなんですが、
障害物を乗り越えて逃げて行く泥棒を追いかけて、
最後は車輪で押さえつける。特別難しいわけではないのですが、
泥棒と自分との意気が合わないと大事故につながりかねないので、
毎回が真剣勝負ですね。
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実は有薗さんはマウンテンバイクで8年連続全日本チャンピオン、
エキスパートクラスの世界チャンピオンでもあり、
いくつもの世界記録を作ってきました。
その彼がシルクドソレイユに入ったきっかけを教えてもらいました。

もともとマッスルミュージカルという舞台に出させてもらって、
その前はバイクトライアルという競技者だったんですが、
競技者からエンターテイメントの世界に入って、
日本のエンタメの世界には満足できなくなって、
世界にはどんなエンターテイメントがあるのかな、とリサーチしはじめたら、
このシルクドソレイユというところに行き着いたんですよね。
オーディショんを受けたんですが難しくて。
オーディショんに受かったからといってショーに出られるわけじゃないんですよね。
シルクドソレイユは世界中でショーをやっているんですが、
オーディションに受かった人がためられているプールみたいなものがあるんですよね。新しいショーを作るとか誰かがケガをしたりするとそこから人材を連れて来るんです。僕がウィンタックに出られるようになったもの偶然と言えば偶然なんですよね。

こうしてウィンタックのキャストとして3年目の有薗さんですが。

言葉がやっぱり苦手なんで、みんなが話している中に入ると
わからない事が多々ありますね。そういう時はジェスチャーだったり、
後は苦笑いですね。かなりジョークとかも言ってるみたいなんですけど、
オチがわからないから自分だけまじめな顔していると
「お前今のジョークだよ」みたいな感じでみんながつっこんできて、
そこでまた盛り上がるみたいな。

大変ながらも楽しんでいる様子が伝わってきますよね。
クリスマス、そしてニューイヤーを含めたおよそ2ヶ月間毎日、
ピークシーズンには1日3回も公演があるウィンタック。
当然有薗さんも毎年クリスマスをNYで過ごしています。
ニューヨークのクリスマスはいかがですか?

まず人が多いですよね。観光客と思いますがそこにまずびっくりしますよ。
あとは寒さ、日本にはあまりない寒さですよね。北海道くらいじゃないかな。
街を歩くと、デパートのウィンドウとか、
映画のワンシーンみたいなところもありますよね。
カップルばっかりじゃないですか。ファミリーとか。
寄り添いながら楽しそうに歩いているのを見ると、
ちょっと寂しいですよね一人は。

世界のエンタメの街のクリスマスを盛り上げている有薗さん、
自転車とエンタメの両方で新たな道を切り開いて行きたいと言っていました。

そしてニューヨークからこんなメッセージを送ってくれました。
マウンテンバイクって多分アメリカから来てるんだと思うんですが、
ニューヨーク、アメリカなので、なんでアメリカ人じゃないの?
アジア人なの?みたいな。
最近になってやっとシルクドソレイユの中で日本人のパフォーマーが
増えてきてるんですよね。シルクドソレイユはカナダなんですが、
カナダ人にも日本人のパフォーマンスが受け入れられているのかな、って
感じを受けていて。サムライ魂じゃないですが、日本人もやればできる、
世界で通用する、というのを、
これから若い人もどんどん海外に出てチャレンジしてほしいなと思います。
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大きな夢も最初の一歩から!!

佐藤めぐみ   ジャーナリスト、プロデューサー ニューヨーク在住、J-POPからベースボールまで、 日本文化がアメリカでどう受けいられているかを中心にレポートするジャーナリスト、 アメリカのJ-POPファンのためのイベント 「SAMURAI BEAT RADIO(サムライビートレイディオ)」をプロデュース。 BLOG:http://ameblo.jp/meguminyFlowers

2010年12月15日

【webラジオ】12月15日(水) アメリカ・フロリダ

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12月15日(水)のフラワーリポーターは、アメリカ・フロリダから、現地でツアーコーデイネーターをされていらっしゃいます、プランタムラ伸子さんです!

★現在のフロリダ
ここは暖かい冬の天国、避寒地として有名です。
アメリカ北部から渡り鳥のように冬を過ごしにやって来る
高齢者が目立ち観光客も含めてこの時期が
現地の経済を計るシーズンとなっております。
                  
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★フロリダのクリスマス
さて、12月とくればアメリカで一番大きな祭日クリスマスが主題です。
雪降る深夜にサンタクロースがトナカイでプレゼントを配達するステージが
頭に浮かびますが、ここフロリダではサンタクロースが
赤い帽子に海水パンツで日光浴をしている絵葉書などがお店に出ています。
ところで今日の郵便やさんは赤い帽子に半ズボン姿でした。
皆さん不景気とは云いながらクリスマス・ショッピングで忙しいようです。
この時期ばかりと盛大にクリスマス・デコレーションで繁華街は光っています。
                     
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住宅地区でも自分達の良いコミュニテイをお目にかけたいと
年に一度のお庭飾り付けで張り切るところもあります。 
車でこうしたイルミネーションを見て廻るのも
このクリスマス・シーズンならではの夜の楽しみです。
クリスマス・パーテイで賑わうのもこうしたクリスマス直前で
日本の忘年会のようなものではないでしょうか。
                   
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クリスマス、25日、その日は聖なる日として謹んだ日であるべく
街はさすがに静かでシーンとした休日です。
然し家庭では親戚、家族が集まりご馳走で賑わいます。
子供達は待ちかねたプレゼントを開いて大騒ぎです。
日本のお正月に匹敵するようですね。家族の愛情を深める機会ともなるでしょう。
                             
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その反面、親戚が遠くに住んでおりクリスマスを一緒に出来ない家族もあります。
そうした人たちは友人とレストランで食事を楽しみ、
暖かい砂浜でゆっくりとした午後を過ごしたりです。
我が家では子供達が遠く北部に住んでいるところから
今年はプレゼントを郵送してクリスマスの日にスカイプで
プレゼント開きの騒ぎを見せて貰います。
                         
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このような祭日に友人やご近所さんをお招きするのは心の温まる楽しい事なので
ハムやマッシュポテト、おいしいパンや野菜でささやかなデイナーパーティを
考えています。デコレーションケーキも楽しみの一つです。
             
               
                  
★役に立つ一言
DO YOUR BEST!「自分のベストを尽くせ」

2010年12月14日

12月14日(火)のフラワーレポーターはアイルランドのダブリンにお住いでアイルランド政府公認観光ガイドをされている山下直子さんです!

金融危機を経て、今年のアイルランドのクリスマスの様子について


【国民の約9割がローマ・カトリック教徒】


◆アイルランドのクリスマスの風物詩といえば?


アイルランドのクリスマスは日本のお正月のようなもので、家族で過ごす大切な時。遠方に住む家族もクリスマスには帰省し、家族で、そして地元で親しい人たちと過ごすのが伝統的なアイルランドのクリスマスです。
12月になると商店街やショッピングセンターが込み合い、街の中も人の出が多くなるのですが、クリスマスのために皆がショッピングに出かけるからなんです。プレゼントやカード、クリスマスの期間を過ごすための食料品、家の中を飾り付ける装飾品など、アイルランド人はこの時期に一年でいちばんお金を使うのではないでしょうか(笑)。


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民家のイルミネーション


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ダブリンの目抜き通りのクリスマスツリー


クリスマス準備に欠かせないのが、クリスマス・ツリー。どこの家庭でもツリーを飾りますが、毎年、生の木を新しく買って飾りつけします。使われる木は日本語で「トウヒ」と呼ばれる木で、実はアイルランドはツリー用の木の産地でもあるんです。
アイルランドは北緯51~55度という高い緯度(樺太北部と同じ)にありながら、メキシコ暖流の影響を受けるため、緯度の割に温暖な気候。クリスマス用の木が育つのも他のヨーロッパ諸国より早いため、山から切り出されたトウヒの若木が、北欧諸国やヨーロッパ大陸の国へ輸出されています。
国内では、住宅地に近いところや道端にツリー用の木を売る臨時の露店などが設置され、皆、そこへ買いに行きます。この時期になると、開けっ放しにしたトランクにツリー用の木をくくりつけて走る車をよく見かけます(笑)。


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露店で販売されるクリスマスツリー


首都のダブリンでは、11月下旬から大型のクリスマス・ツリーが各メイン・ストリートに設置され、商店街もクリスマス用にライトアップされています。
ドイツなどの影響を受けて、近年はクリスマス・マーケットなども開かれるようになり、クリスマス気分を盛り上げています。


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ダブリンの商店街のイルミネーション


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アイルランド語でメリークリスマス!


◆アイルランドの人々のクリスマス当日の過ごし方(クリスマスの休暇はいつからいつまで、25日はどう迎える?アイリッシュのクリスマスディナーなど)


学校は今週から来週にかけてそろそろクリスマス休暇に入りますが、多くの店や会社が12月24日の夕方までは通常通り。24日の夜からクリスマス明けの27日辺りまでが、本格的な休暇となります。
信仰心の厚い人や伝統を重んじる家庭は、イブの夜(もしくはクリスマス当日の昼間)に教会のミサに参列します。その様子は、日本での二年参りや初詣によく似ていますね。
25日のクリスマス当日は家庭で過ごす大切な日…ということで、かつては空港まで全部閉まっていたんですよ。私がアイルランドに来た10年前は、ダブリンではなく地方都市に住んでいたこともあり、24日の夜から街の中はパタリと人気がなくなり、店は全部、本当に27日まで完全に閉まってしまいました。アイルランド人に言われた通り、食料品を買いだしておいて良かったです(笑)。

クリスマス当日にアイルランドで行われる習慣の中で、ユニークだなと思うことは、「クリスマス・スイム」でしょうか。沿岸部に住む人たちの中には、クリスマスの朝に家族皆で海へ入るのを年中行事としている人たちが多くいるんです。
この時期、海の温度は10~12度位。外気温より暖かいので、冬用のウェットスーツを着れば大丈夫。(スーツなしで入る人もいますが…!)アイルランド人はどうやら、一年の節目やお祝い事の時に海へ入る習慣があるようです。
(昨年ラグビーのアイルランド代表選手が北半球一の王座に輝いた時も、3月のまだ水が冷たい時であったにも関わらず、公式な祝賀行事の翌朝に選手たちが海で泳ぐ様子がニュースになりました。)


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祝い事にはもちろん、お酒がつきもの。クリスマスに飲まれるお酒と言えば、甘いワインやアイルランド特産のウィスキーをお湯で割り、レモンのスライスとクローブを浮かべて飲む、ホット・ポートやホット・ウィスキーという飲み物があります。
私の友人家庭には、海に入りながら甘く暖かいホット・ポートを飲むのをクリスマスの習慣としている家族もいます。


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ホットポート


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クリスマスのディナーは午後の遅い時間から始まります。この頃には誰もがほろ酔い気分となっているはず。
ご馳走の主役はロースト・ターキーやロースト・グース(ガチョウ)で、デザートのケーキは2種類作られます。一つはクリスマス・プディングと言い、レーズンやナッツを入れてお酒に浸したもの。クリスマスの数週間前から準備されます。もう一つはクリスマス・ケーキで、スポンジにアイシングをかけ、サンタクロースやトナカイなどで飾り付けます。いずれも市販のものもありますが、多くの家庭で今も手作りされています。


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26日はアイルランドでは聖スティーブンの日という祝日。この日は山へ狩りに行ったり、近所を散歩したりして、食べすぎたお腹をこなす伝統があるのですが、多くのアイルランド人は二日酔いで家でゴロゴロしているか、もしくはさらに祝い酒を飲んでいるのではないでしょうか(笑)。
このクリスマス・イブからの数日間は、日本の大晦日とお正月三が日と大変よく似ていますね。


◆今年は深刻な金融危機を迎えていますが、クリスマスを迎えるアイルランドの人々の様子は?クリスマスショッピングはどうされていますか?


今回アイルランドがEUとIMFから正式に金融支援を受けることとなり、そのタイミングでが金融危機のニュースが世界的に流れましたが、アイルランドでは2年前から段階的に起こってきていることで、今に始まったことではない…といった感じです。
増税や社会福祉手当の削減などを含む厳しい緊縮予算案が発表され、国内でも連日ニュースとなっていますが、クリスマスを迎える人々の様子には、今のところ特に変わったところは見られません。多くの人が、年に一度のクリスマスなのだから、いつも通り心穏やかに楽しく過ごしたい…と思っているようです。
もともとアイルランドというのは、貧しかった時代の長い国。過去15年ほど経済がバブルして豊かになりましたが、それ以前のアイルランドは国内に際立った産業がなく、多くの人が海外へ移民することを余儀なくされていたような国ですので、打たれ強いと言いますか、現状をあるがままに受け入れるような国民性が出来上がっているのではないかと思います。
来年度の予算案に関して多くの批判や反対があるものの、多く人はとりあえず冷静に受け止めて、先のことは新年になってから考えましょう、といったような様子です。


◆アイルランドでクリスマスを過ごす 魅力を教えて下さい


この時期のアイルランドは、クリスマスに向けて大人も子供も皆がウキウキしているような様子がいいですね。私自身、仕事が一段落して静かになる時でもありますので、クリスマスの雰囲気を思いきり楽しむことができます。
クリスマスというのはそもそも、家族や友人に感謝し、誰もが幸せで心穏やかであることを願う日です。アイルランドではクリスマス前のこの時期、子供たちが募金箱を持って街角でキャロルを歌い寄付を募ったり、さまざまなチャリティー・イベントが各地で行われたりします。ダブリンでは週末に、サンタの衣装を着てマラソンをするイベントがあったのですが、参加費用の一部は心臓病患者を支援する団体に寄付されるというものでした。
アイルランドでは形だけでなく、クリスマスの本来の心が今も受け継がれているように思います。そんな雰囲気の中で、自分自身の感謝の心・慈悲の心を見つめ直すことが出来るのが、アイルランドでクリスマスを過ごす、いちばんの魅力だと感じています。


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★アイルランドに行った際会話に花の咲く一言

What’s the craic? …「Craic」とは「(特にお酒や音楽に関連した)楽しいこと」の意。「最近どう?」程度の軽い挨拶として使われる、アイルランド独特の表現。


Nollaig Shona Duit! …アイルランド語で「メリー・クリスマス!」


☆山下直子さんHP:http://guidingireland.ie/
☆山下直子さんBlog:http://naokoguide.blog33.fc2.com/

【webラジオ】12月14日(火) アイルランド・ダブリン

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2010年12月13日

【webラジオ】12月13日(月)イギリス・ロンドン

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2010年12月09日

【Webラジオ】12月9日(木)アメリカ ニューヨーク


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12月9日(木)はアメリカ・ニューヨーク在住のフラワーレポータ、佐藤めぐみさんからの報告です!

ニューヨークの街、寒さを感じないほど。
クリスマスのイルミネーションが華やかで美しいのはもちろん、
とにかく街が忙しい!!
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5番街、クリスマスショッピングの買い物客で、まっすぐ歩けない。
みんな巨大な紙袋を3つも4つも5つも6つも持ってますからね。

世界中からの観光客も、ドルが弱いからプレゼント買い放題。

先々週はクリスマスショッピングの初日は、
お店が朝4時からオープンとお伝えしましたが、

クリスマス前のデパートは夜の11時や12時までオープン、
クリスマス直前には24時間営業のデパートやモールも。
それでも間に合わず、仕事をぬけて買い物に行く人も少なくありません。
(オフィスでは上司から順番に行く)

ギフトショッピングにかける時間、一人平均10時間だそうです。

いったいなぜみんなこんなに必死にプレゼントを買うのかというと、
それは家族や親戚みんなにプレゼントするから、
一人20個も30個も買う人もいる、というお話もしましたね。

特にこの経済事情、みんなバーゲンを狙って必死!

ではそこでいったい何を買うのか?
今日はクリスマスのプレゼントショッピングについてレポートします。

ニューヨークでは「クリスマスウィンドウ」といって、
各デパートが工夫をこらしたウィンドウディスプレイをします。
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例えばこのSAKS FIFTH AVENUE(サックス・フィフスアヴェニュー)も、
クリスマスの風景が機械仕掛けで動く、とてもメルヘンチックなウィンドー
わざわざこれを見るために、デパートの前には行列が出来ています。
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そしてデパートのファサード、外壁一面にはプロジェクターでたくさんの雪の結晶が3Dで映し出され、それが15分おきに音楽にあわせて踊るんです。
ちょうど今、この音楽にあわせて踊っているところ、
夜になるとものすごくきれいでロマンチック。

そんな中、ショッピングで走り回るニューヨーカー。
10人分、20人分のプレゼントを買うために、まずリストを作ります。
パパにはセーター、ママにはジュエリーやフレグランス、子供達にはおもちゃ
あたりが定番。
トレンドギフトももちろん!
リストの中に一番多い、今年のトレンドギフトのトップ5はこれです。

#5 Apple iPad
#4 Digital Camera
#3 Kindle eBook Reader
#2 Apple iPod touch
#1 Xbox 360 with KINECT Body Sensor

ガジェットばっかり!
他にもフラットスクリーンのテレビ、
テック系以外では、ハリーポッターのお城のレゴ、Lalaloopsyという人形などが
超人気ギフト。

買ったギフトは、クリスマスイブの家族のディナーで交換したり、
遠くの親戚には送ったり。。
もらったギフトはクリスマスツリーの下につんでおきます。

そして、子供達のプレゼントはもちろん、24日の夜中にサンタさんが届けに来ますよね!

それをクリスマスの朝にみんなでいっしょに開けるんです。

1年に1度だけのクリスマス、そこで愛する人の喜ぶ顔を見たい、
その一瞬のために、
みんな今街を走り回っています。

ニューヨークのクリスマス準備が慌ただしいだけでなく、とてもロマンチックなのは、
みんなが誰か大事な人の事を考えているから、かもしれません。

ところで、そんな12月のニューヨークには、
ニューヨーカーが忘れられない大事なイベントがもうひとつあります。

12月8日はジョン・レノンの30回目の命日でした。

彼が撃たれたのはニューヨークの自宅、セントラルパークを見晴らすダコタハウスというアパートメントビルディングの目の前でした。

ちょうど公園を入ったところにある広場に、ストロベリーフィールズという名前が
ついています。イマジンと書かれた石碑もあります。

で、ジョンの命日、
東京では大規模なコンサート、ジョン・レノン・スーパーライブがありましたが、
実はニューヨークではこんなに大きなイベントはありません。

かわりに、ストロベリーフィールズにたくさんの人が自発的に集まってきて、
ギターをひきながらジョンやビートルズの歌を歌って過ごすんです。
ラジオでもジョンの曲が流れ、テレビではドキュメンタリーも放送されました。
一人一人がジョンの思いと夢を改めて確認し、引き継いでいく、そんな1日です。

日本もそうですが、
世界がクリスマスや新年を迎える1年で一番あわただしい季節、
この時期にジョンの命日がやってくるのは、偶然ではありません。

今日のニューヨークタイムスには、
ONO YOKOさんのエッセイがのっていました。

そこにはこう書かれていました。
「"The most important gift we received from him was not words but deeds. He believed in truth and dared to speak up.
ジョンがくれた一番大切なプレゼントは、彼の言葉ではなく行動だった。彼は真実を信じ恐れる事なく言葉で発信しました。」

本当にそうですよね、
でも私たちニューヨーカーの心を強く打ったのは次の1行でした。

「But my memory of us is that we were a couple who laughed.」
でも私の中にある思い出は、私たちはカップルであり、いっしょによく笑ったということです」

短い言葉の中に、ヨーコさんの痛みと誇りが同時に伝わってきました。

いっしょに笑える相手といつまでも幸せに暮らしたい。
それが世界のすべての人の願いだし、それを世界中でいっしょに願うのがクリスマス。

それを私たちに思い出させてくれるのがジョンの命日。
彼が残してくれたプレゼントは本当に大きいと思います。

THANK YOU JOHN AND YOKO, AND HAPPY HOLIDAYS!


佐藤めぐみ   ジャーナリスト、プロデューサー ニューヨーク在住、J-POPからベースボールまで、 日本文化がアメリカでどう受けいられているかを中心にレポートするジャーナリスト、 アメリカのJ-POPファンのためのイベント 「SAMURAI BEAT RADIO(サムライビートレイディオ)」をプロデュース。 BLOG:http://ameblo.jp/meguminyFlowers

2010年12月08日

12月8日(水)のフラワーリポーターは、イスラエルから現地に住んで30年、イスラエル政府公認ガイドをしていらっしゃる信夫兆平さんです。

●イスラエルについて

イスラエルは、ユダヤ人の国ですので、クリスマスの賑わいや飾りつけは、
ベツレヘムやナザレのアラブ・クリスチャンの街に限られ、
日本ではキリスト教聖地のイスラエルということで、
イスラエル全土がそのお祝いムード一色と思いがちですが、少々違います。
そのことをまず念頭に置いて下さい。
今年は世界的な地球温暖化のせいでしょうか、イスラエルは例年になくとくに暖かく、
雨季に入った10月以降全く雨が降っていません。
10月半ばから3月初旬頃までの雨季にしか雨が降らないイスラエルですから、
これは、大変危機的な状況です。11月に降雨量がゼロというのは、
過去半世紀なかったことだといいます。農業を中心に国民生活に大きな問題です。

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●エルサレムとは?
地中海から内陸部に入った標高800mの小高い丘の上に位置する。
ユダヤ人が住む西エルサレムとアラブ人居住区である東エルサレムから成り立つ。
西部についてはエルサレム地区に位置する一方で、
東部についてはパレスチナ自治政府も領有を主張し、
エルサレム県に含まれるとともにパレスチナ独立後の首都と規定している。
古代イスラエル・ユダ王国の首都で、エルサレム神殿がかつて存在した。
また、イエス・キリストが処刑された地でもあり、
ユダヤ教・キリスト教・イスラム教共通の聖地となっている。
                    
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●東エルサレム?
ユダヤ教・イスラム教・キリスト教の聖地。旧市街(Old City)と呼ばれ、嘆きの壁、
聖墳墓教会、岩のドームといった各宗教ゆかりの施設を訪れる人々が絶えない。
嘆きの壁の上は神殿の丘と呼ばれる、かつてのエルサレム神殿の跡で、
ここにはイスラム教の聖地アル=アクサー・モスクやイスラーム建築の
傑作とされる岩のドームが建っている。
岩のドームにはムハンマドが旅立ったという伝説があり、
地下には最後の審判の日にすべての魂がここに集結してくるとされる
「魂の井戸」がある。旧市街は「エルサレムの旧市街とその城壁群」の名で
1981年に世界文化遺産に登録された。
西エルサレム 西側は新市街と呼ばれる近代的な都市で、ヘブライ大学、
イスラエル博物館、ハイテク工業団地や国会、各省庁などが立地する、
イスラエルの政治・文化の中心。
                 
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●役立つ一言!
「メリークリスマス!」
→ハグ ハ・モラッド サメアハ(ヘブライ語)という
           
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●クリスマス前後の過ごし方
・クリスマス・シーズンがはじまったら、キリスト教徒の多い地域では、
12月上旬ごろから街中にいわゆるクリスマスのデコレーションやツリーが
見られるようになる。この時期はユダヤ教のハヌカ祭とも重なるため、
いろんな宗教の人が混在して住んでいる地域では、
宗教を超えたお祝いのイベントなどがもたれることもある。
                                
・クリスマス・イブ& クリスマス当日について
イスラエルのキリスト教人口は3%ほどですが、
それらの家庭では家族で教会で礼拝に参加するのが一般的。
普段通っている教会に行く場合もあるし、
ベツレヘムの生誕教会やナザレの受胎告知教会のように、
由緒ある教会まで出かけることもある。
                            
・イスラエル特有の飾り付け、食べ物、習慣など
イスラエルのキリスト教の半分近くを占める東方正教会では、
クリスマスは1月上旬に祝われるため、正教会の信徒は12月25日は平日として過ごす。
外国人にとっては、12月下旬にイスラエルに来ると、
1月上旬までクリスマスの雰囲気を楽しめることになる。
                              
イスラエル国民の8割はユダヤ教徒です。
ユダヤ教徒は12月はユダヤ教のハヌカのお祭りを行う。
その昔ユダヤの神殿が侵されたのを反乱を起こしてお宮を祓ったことを
お祝いするというもの。その時火を灯す油が1日分しかなかったのに
8日間燃え続けたことを讃えて、お祭りの期間中に燭台を用意して、
一日1本づつロウソクに火を灯していく。期間中は油で揚げたものを
食べる習慣があり「スフゲニア」というドーナツや
「ラトケス」というマッシュポテトを揚げた特別な食べ物をいただく。
                        
                      
●ハヌカの祭とは
                 
・いつ?
ユダヤ暦キスレブ(kislev)月の25日から8日間。
今年(2010年)は12月1日から(正確には11月30日の日没から)
                  
・なぜ?
紀元前164年、エルサレムの神殿から「ゼウス像」を取り去って、神殿を潔め、
ユダヤ人の独立を勝ち取ったから。
                    
・なぜ「ハヌカ」と言うのですか?
宮を潔めて奉献することをヘブライ語で「ハヌカ」と言うから。
                 
・誰がゼウスを?
シリアを支配していたセレウコス朝ギリシアが、
イスラエルもギリシア化(ヘレニズム化)をしようとして、ユダヤ教を禁止した。
                     
・どうして8日間?
ユダヤ人がギリシア軍をエルサレムから追放し、エルサレム神殿の宮を潔めた時、
神殿内に聖なる燭台用の特別なオリーブ油が1日分しか残っていなかったのに、
燭台の火が奇跡的に8日間も燃えたから。
                           
・どんな習慣がある?
祭の間毎夕、8日間燃えた火を記念してローソクに火を灯す。
                
・何を食べる?
油にちなんだもの。一般的には「スフガニヤ(揚げパン)」、
「レヴィヴァ(ポテト)」
                              
・歴史的な意味?
ヘレニズム文化に対抗した。ユダヤ教絶滅の危機を乗り越えた。
                             

【webラジオ】12月8日(水) イスラエル・エルサレム

★本日の放送内容を音声にてお聴きいただけます。下のボタンをクリック!
 

12月6日(火)のフラワーレポーターはドイツ・ドルトムントにお住まいの谷澤 由美子さんです!

◆「オペア」というのはどんなお仕事なんでしょうか?


オペアとはフランス語で「平等・対等な立場」という意味なのですが、始まりはフランス人が英語を学ぶために、滞在費をホームステイ先に出してもらい、その代わりにその家の子どものお世話をするという「トレード」でした。私の語学学校の先生もそうですが、若い頃にオペアをしていたという話は良く聞くことで、ヨーロッパではかなり盛んな制度で、日本でも幼児教育に携わる方々にとって新しい体験やステップアップの方法として知られてきています。


◆ドルトムントは、日本人にとって住みやすい場所と聞いたことがりますが、実際にお住まいになってみて、いかがですか?


ドルトムントは日本人にとってとても住みやすい街だと感じています。その理由の一つは「食」にあるのではないかと思います。世界でもトップクラスの農作物輸出国であり漁業が盛んなオランダが、電車でも1時間半ほどの距離と大変近いので、新鮮な野菜と魚を日々のように食べることができます。どうしてもおいしいラーメンが食べたくなったらデュッセルドルフに行けばラーメン屋さんも日本食のれすとらんもあるので、電車に飛び乗れば1時間弱でおいしい日本食にありつくことができます。そんなことで、生活にとって重要な胃袋を満足させることができるということが大きな理由の一つでははいかと思います。今の話にも出てきたのですが、ドルトムントは色々なところにアクセスが良く、ベルリン3時間半・フランクフルト3時間弱、どこに行くにもとても便利ですし、緑が多いということが、沢山の日本人が住んでいる理由なのではないかと思います。


ドルトムントに住んでいる方々が日本の文化に興味を持っているということも理由の一つだと思います。今年の春には、街の中心の「Hiroshima Platz」というまちの中心にある広場に枯山水がつくられ、私もお世話をさせていただいてるお子さんと一緒にそのオープニングセレモニーで作務衣を着て枯山水に描いてきました。今年、欧州文化s首都としてヨーロッパの中から選ばれたルール地方は「Ruhr2010」と題して、緑と文化をテーマに各地でさまざまなイベントが開かれているのですが、この枯山水も「ルール ツヴァイ タウザント ツェーン」の「ツェーン」と「禅(ゼン)」をかけたもので、Hiroshima Platzが文化の交流・発展の場所になるようにという願いから行われました。こんなこともくらしやすさの一つだと思います。


◆クリスマスの時期になりましたが、この時期、ドルトムントの街の様子はいかがですか?


ドイツではクリスマスのことを「聖なる夜」という意味の「Weihnacht」と呼びます。
ドルトムントにはヨーロッパ1大きな生木のクリスマスツリーがあります。(毎年色々な都市が高さを競っているので自称ということになりますが)ツリーは街のほぼ中心にあり、10月の終わり頃から準備が始まり、まず鉄の枠組みが作られ、そこに沢山のモミの木が重なるように貼り付けられていき、45メートルの高さのツリーが完成し、40000個のランプが張り巡らされ、巨大なロウソクが飾られ(これは本物のロウソクでではなくロウソク型のライトなのですが)、頂上に高さ4メートル重さ200キロの天使がクレーンで乗せられて、11月の24日についに点灯されました。総重量はなんと30トンになるそうです。


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◆ドルトムントというと「クリスマス・マーケット」が有名ですが、マーケットが開かれる場所というのは、どんな雰囲気でしょう?ドルトムントの人々は、どんな風に楽しんでますか?


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もちろん、その巨大ツリーの下にはクリスマスマーケットが軒を連ねています。ドルトムントは街中に300以上のクリスマスマーケットが出ていて、蜜蝋というハチの巣から採れる天然の蝋から作られたロウソクが売られていたり、蜂蜜のお店が出ていたりと、ふんわりと甘い香りが漂っています。


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ビール好きなドイツ人ですが、クリスマスマーケットではこぞってGlühweinをのんでいます。Glühweinとはシナモンやクローブなどのスパイスの入った暖かい赤ワインのことで、すでに気温がマイナスになっているドイツでは、皆これを飲んで体を温めながらクリスマスマーケットを楽しんでいます。Glühweinの入った陶器のカップにはツリーや天使などのクリスマスらしい絵が描かれていて、カップをお店に返せばお金が帰ってきますし、そのまま持ってかえることもでき良いおみやげにもなります。子ども達も同じカップで飲んでいますが、これはワインではなく、ジュースを温めたものです。
Reibekuchenというジャガイモをすりつぶして焼いた、ジャガイモのお好み焼きのような物もよく食べられているのですが、なんとりんごのすりおろしのようなジャムのようなものを添えて食べるのです。表面はかりっとしていて、中はモちっとしていてとてもおいしいです。Dampfnudelnというものもあり、それは中に何も入っていない白いあんまんのようなもので、カスタードクリームをたっぷりとかけ、ジャムを沿えて食べます。クリスマスの風物詩ともいえる食べ物です。
とにかく毎日たくさんの人手でにぎわっています!


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◆ドルトムントといえば、サッカーの街!日本から、香川選手も行ってますが、スポーツはやはりサッカーがさかんなんでしょうか?


香川選手の活躍もあり、サッカーのイメージが強いのですが、実は2004年のフィギアスケート世界選手権で荒川静香選手が世界女王に輝いたリンクはドルトムントにあるのです。      


◆音楽が好きな方も多いそうですね?


ドルトムントはそれほど大きくない街ながら、オーケストラがありオペラハウスもあり毎日のように舞台を鑑賞したり、コンサートを聴くことふができます。今の時期はコンサートハウスでクリスマスコンサートが開かれています。


◆ドルトムントに行った時、会話に花が咲くような、役に立つ一言


★Schöne Weihnachtezeit.⇒「メリークリスマス」という意味でちょうど今ぐらいの時期から別れ際の挨拶などに使い始めます。
★Fröhliche Weihnachten⇒23日24日25日のまさにクリスマスのその日に使われる言葉で、「楽しいクリスマスを」という意味です。


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クリスマスの時期にドイツを訪れる機会があったら是非使ってみてください。


【Webラジオ】12月6日(火)ドイツ ドルトムント

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2010年12月06日

【webラジオ】12月6日(月)フィンランド

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12月6日(月)フィンランドからセルボ貴子さんのレポートです

今日はフィンランドに住んで10年のセルボ貴子さんのレポートです。


Qこの時期は、クリスマスで盛り上がっていそうですが、
ヘルシンキの街の様子はいかがですか?
イルミネーションが飾られたりしますか? 

⇒イルミネーションは、ストックマンという北欧最大規模のデパートがある大通りとショッピングどおりに恒例のイルミネーションが夕方からきれいに見えます。
マーケットは来週位から始まり、港に近い中心部の公園でたくさんの小さなお店が並びますよ!

Qそれから、フィンランドといえば、「サンタクロース村」 が有名ですよね?
どんなところにあるんでしょうか?

⇒日本からも、あとは英国やドイツ、フランス、南欧の観光客の方もたくさんいらっしゃるようですね。ロヴァニエミ中心地から車で10分弱、北極圏という道路標識の近くにあるんですよ。サンタクロース村には、建物内に専用郵便局があって、ここから世界中に郵便を送る事ができます。また、サンタクロースから手紙が届くという仕組みもありまし、国内は勿論、世界中から申し込みがあるようですね。日本にも、日本語でサンタからお手紙が届きますよ!今年はそろそろ申し込みは締め切られたようです。来年是非ためしてみてくださいね。
私も今年、3歳になる姪っ子に実は内緒で申し込んでいます。


Qサンタクロース村の見どころは?

⇒さてサンタクロース村は、まず着くと、数メートルはある雪だるまが出迎えてくれます。
サンタクロース、フィンランド語ではヨウルプッキというのですが、
「ヨウルプッキの部屋」がある建物を中心に、地元クラフト作家の作品を販売するショップがあつまったアーケードのような場所もありますし、ヨウルプッキに会った後、外に出て丘を登ると雪の洞窟のようにしてあるスペースもあって、色々と楽しめました。「ヨウルプッキの間」には、無料で入れるのですが、写真は残念ながら有料で、B4サイズぐらいのものをヨウルプッキとのお喋りの後、希望者は購入できます。

(余談:私たちが家族で行ったときは、次男は2歳頃でベビーカーでお昼寝し、主人がベビーカーで待機、私と長男だけがヨウルプッキと会えました!)世界各国の人が会いに来るので、サンタさんも外国語に堪能です。私たちにも日本語で話しかけてくれました。サンタさんのお手伝いをするトンットゥたちは、もう年中ですが、更に12月は大忙し。何人ものトンットゥが飛び回っていましたよ。
外には、トナカイも数頭いて、えさをもらっていました。


Qフィンランドでは、この時期、オーロラも見えるんじゃないでしょうか?

⇒フィンランドでの本番は、24日のイブになります!
12月にはいると、もう日本の師走と同じですが、クリスマスに向けて全てが動き出します。
11月末から寒くなり、今年もマイナス20度が数日記録されたりしました。ラップランドではもっと寒かったのですが、、
こういう時にオーロラは見所なんですよ。
カーテンを閉めていて遅い時間に出ると、見逃す事も多いのです。特に、ヘルシンキでは街明かりで見えにくい事が多いんです。
やはり、郊外に行くほうがさえぎるものもなくていいですね。

Qそんなサンタクロースの本場・フィンランド。
クリスマスは、どんな風に過ごすんでしょう?

⇒プレゼントは一人何個も上げますので、準備する方も大変です。
これは、値段が高いわけではなく、手作りもいいですし、何よりプレゼントを開ける楽しみを大切にしているんですね。
大切な人に喜んでもらいたい、という心が一番のプレゼントですよね。日本では家庭にクリスマスツリーを早くから飾る所も多いかと思います、お正月が来るのでクリスマス後、片付けないといけませんものね。
こちらフィンランドで、公共の場所では、12月になるとツリーがあちこちに飾られますが、自宅でのクリスマスツリーは、できたら生木のトウヒ(針葉樹)を自分か、親戚の森から許可をとって切り出してくるか、または街中にできるツリー市場から買って、車に積んで帰ります。天井の高さにあわせた大きさで枝振りのいいのを選びます。
2,3にちテラスにおいておいて、24日の午前、つまりイブ当日に家の中にいれ、水をやり、飾り付けをするんですよ。
そしてツリーは、クリスマスの正式な終了を意味する、1月6日の公現祭(こうげんさい)という祝日まで飾っておきます。
ちょっと日本の松飾りみたいですよね。
我が家もそうしているんですよ。


Qクリスマスならではの食事には、どんな料理があります?

⇒お料理は、多くの家庭で、豚のもも肉ハムを何時間もオーブンで焼きます。23日の夜からもも肉の塊に、塩をして、甘めのマスタードとパン粉を表面に塗ってじっくり低音で焼き上げるんです。表面はパリッとして、中はたかがハムなんて仰らないでくださいね、手作りのハムはもうしっとりして、最高ですよ!
付け合せには、キャセロールと言って、根菜、つまりそれぞれニンジン、ポテトやカブのグラタンやミートボール、ゆでたジャガイモも出ます。前後しましたが、温かいお料理の前に、コールドディッシュで、酢漬けのニシン各種、ニジマスの卵(イクラより小粒)とクリームをコショウであえたもの、ビーツ(赤カブ)のサラダも出ます。フィンランドは魚料理も豊富ですので、クリスマスにも、スモークしたニシンやスズキの仲間のおいしい白身魚や、生に近い塩を振っただけのサーモンなどもたくさん出ます。
更に食後にはデザートもありますので、・・・というわけで、クリスマスはもうウェストまわりが大変な事になります。

これがクリスマスイブのディナーですが、16時過ぎごろの、早めの時間に食べるんです。
というのも、フィンランドが発祥の地であるサンタクロース(ヨウルプッキ)がそのあとプレゼントを持ってきてくれるからなんです!
そう、煙突から、皆が寝てるときにやってくるんじゃないんですよ、ピンポーンとチャイムを鳴らして堂々と玄関からお出ましです。
家族皆がプレゼントをもらい、ヨウルプッキとお話をして、プッキは次のおうちへと先を急ぎます。
イブの日は、貰ったプレゼントを楽しんだり、皆でボードゲームをしたり夜更かしをしてゆっくり休みます。

2010年12月02日

【Webラジオ】12月2日(木)アメリカ ニューヨーク

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12月2日(木)はアメリカ・ニューヨーク在住のフラワーレポータ、佐藤めぐみさんからの報告です!

12月最初のレポート
ニューヨークはロックフェラーセンターの巨大クリスマスツリー
昨日点灯されました。

そして今日、つい4時間ほど前、ロサンゼルスでは、
第53回グラミー賞のノミネートが発表されました。

最多ノミネートは、10部門のエミネム、続いて7部門ブルーノ・マーズ、
さらに6部門LADY GAGA, JAY-Zと続いています。
ベストアルバム賞エミネムとガガ、ケイティー・ペリーの3つどもえの戦いに注目!
また今年からノミネーションがコンサート形式になりました。
ジャスティン・ビーバー、ケイティ・ペリーのライブが全米に生中継されました。
賞の発表と授賞式は来年2月13日です。  

まさに今年も終わりに近づいていますが。。。

今年は日本からもたくさんのアーティストたちがニューヨークにやってきました。
この番組でもたくさんご紹介しましたね。
チャットモンチー、古内東子さん,PUFFY,BOOM BOOM SATELLITESのインタビュー、
他にもVAMPS, X-JAPAN, MIYABI などビジュアル系のスターたち
先々週はJIN AKANISHIのライブもありました。

2010年はこれまでで一番多くの、それもビッグネームのアーティストが
ニューヨークにやってきた年だったと思います。

それも、これまでは「初ニューヨーク」の場合がほとんどでしたが、
2回目とか3回目というケース増えてきています。これはすごいこと!
なぜかというと、
ニューヨークのお客さんは1回見て「つまらない」と思ったら二度と見に来ない、
厳しいお客さんだからです。

元JUDY & MARYのバンシーがリーダー。
作家でも映画監督でもある辻仁成さんがボーカルのバンド、ZAMZAは、
去年初NY。今年10月NY含め東海岸ツアーの形で戻ってきました。
アメリカ中からバンドが200以上集まるCMJミュージックマラソンにも参加。

辻さん、去年と今年で手応え違いましたか?

>辻<ZAMZA違いましたね、去年は用意されたライブでしたが、
今回は地元のイーストビレッジのロックファンの中に入れたし、
その連中が「知らない、このバンド」という中で見ていて最後は熱狂してくれたので、それはものすごく大きかった、人生の節目になりましたね。>

>バンシー<やっぱり去年があったから今回、今回があるから次、
一つも階段を踏み外したらいけない、その階段を2段上がれたのかなと思う。>

階段を一歩一歩上がらなければ、というバンシーさん。
それだけアメリカでやるって大変だということですね。

>辻<アメリカでやるって壁があるんですよ。言語の違い、文化の違い。
簡単に日本から日本の音楽を持って来ても、はいそうですか、と
受け入れてもらえない。
だから前回学んだ事が今回反映できて。>

その前回学んだこととは?

>辻<アメリカ人って嫌いだとぱっと帰っちゃう。
最後までいさせるためには、一秒も飽きさせない、
最初必ず腕組みしてみてるんですよ、1曲目上がってくと。
でももう俺たちも慣れたから関係ないよぶざけるなよ、と思って歌ってると、
1曲目終わるとみんな手がこう上がってるの。わーっとなってて、
3曲目ではもう踊ってるの。それはすごいね>

>バンシー<1曲終わるごとに歓声が大きくなっていくから、
楽しんでくれてるのかなーって。>

>辻<もう最後はコブシになって。それがすごく気持ちがいい、
やったージャパニーズロック!みたいな>

>バンシー<夢のようですよ本当に、本当かなーって>

>辻 <ごほうびだったみたいよ、俺たちが音楽やってきた中の。昨日はね。>


ご褒美だった、というライブ。
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ニューヨークのお客さん、厳しいけれど、先入観ゼロで聞いてくれて、
気に入ればとことんファンになってくれるいい素晴らしい音楽ファンなんです。

そしてリーダーのバンシーさんは今の思いをこんなふうに語ってくれました。


>バンシー<日本に住んでるから、アメリカ人が作る音楽は絶対無理だと思った。
だから日本に帰って日本で音楽やってる時は日本人としての音楽を確立しないと
だめだと思って、それはできたと。
でそれを持って、自分を奮い立たせてくれたアメリカとか世界で活動したいと思う。
そこでアメリカ人と同じようにやってもだめ、自分たち日本人、
アジア人としての視点とか好みとかエッセンスで入れていくと、
アメリカ人とは違う、でもロックとは楽しいものができる、
それが理想なんだと思う。できている部分もあるし、
もっともっとふくらませて充実させていきたいと思う。
僕たちロックミュージシャンだし、できるだけゼロに近いところから
やりたいと思っているから、こうやってライブハウスでいちアマチュアのつもりで。
ゼロから始めないと、大切なものって伝わらないと思うんですよ。
だって昨日見てくれた人たちだって、日本で僕たちが
どんな活動しているか知らないわけで。
そういう人たちがライブ終わってから喜んで話しかけてくれる、
そういう手応えこそが真実と思うから。>

>辻 <自分たちにとっては、東京ドームや武道館が
いっぱいになるような得難いものが。
ここに住んでたらぜったいもっと増やせるよね。毎月やれればね、
でもちょっと遠いよね太平洋を渡らなければいけないから>


自分たちの事をまったく知らない観客の前での
ライブからの手応えこそが真実、というバンシーさん。
住んでいればもっと観客が増やせる、という手応えを感じたという辻さん、
来年春頃にはまた戻って来たい、という言葉を信じて待っています。

いつも新しくて刺激的な音楽ウェルカムな街ニューヨーク、
ZAMZAと同じように階段を一歩一歩昇っている日本のバンドやアーティストたち
来年はどんな人たちが来てくれるかとても楽しみです。
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Photo by Takahiro Masuda/Crea Creations LLC


佐藤めぐみ   ジャーナリスト、プロデューサー ニューヨーク在住、J-POPからベースボールまで、 日本文化がアメリカでどう受けいられているかを中心にレポートするジャーナリスト、 アメリカのJ-POPファンのためのイベント 「SAMURAI BEAT RADIO(サムライビートレイディオ)」をプロデュース。 BLOG:http://ameblo.jp/meguminyFlowers

2010年12月01日

12月1日(水)のフラワーレポーターは、フランス・パリに住んで4年、現地でジャーナリストをしていらっしゃる筒美妙子さんです。

◆パリのクリスマスイルミネーション
                         
新しい演出はしばらくなさそうですね。
10年、15年前などはシャンゼリゼ通りなどクリスマスのイルミネーションは
数ヶ所しかなかったんです。
ここ5年ほどでどんどんよくなってきたのですが、
もう出尽くしたのかしばらくアイデアなどが停滞しそうです。
                        
2007年からエコで、オレンジ色だった灯りが青白い色に変わりました。
氷の祭典もなかなかよさそうです。

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◆パリのクリスマスは…
パリでは実家に帰るお正月のようなものなので、日本とは全く違います。
あと、フォアグラはクリスマスのシーズン的料理であって、しょっちゅう食べません!
                 
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◆役立つ一言!
Merry Christmasをフランス語で言うと、”Joyeux Noël !”( ジョワユー ノエル)

【webラジオ】12月1日(水)フランス・パリ

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