3/31(木)はアメリカ・ニューヨーク在住のフラワーレポータ、佐藤めぐみさんからの報告です!
今週もニューヨークから日本のみなさんを応援するレポートです!
日本からは桜の開花のたよりが。。
ここニューヨークでは花の季節はまだ少し先。。。
でも、日本の震災の被災地を支援するチャリティーイベントは、
先週を上回る数とパワーでアツく開催されています。
今日もそれをお伝えする前に、
日本のニュースで、日本赤十字が2週間で集めた義援金は400億円以上、というのを見ました。
アメリカでは、2週間に赤十字だけで100億円以上、他のチャリティー団体が少なくとも
35億円、トータルで135億円。
これはアメリカが同じ期間にインドネシアの津波被災地に剥けて集めたお金とほぼ同額だそうです。
これには私たちがやっている日本のチャリティグループとの独自の募金は入っていませんし、
他にも相当な数のチャリティ募金や運動がありますから、トータルはもっと大きくなるはずです。
行った事もない外国の被災者のためにお金を出したり、できることで助け合う、
本当にありがたい事だし、素晴しいことですよね。
そのニューヨークのチャリティですが、種類の多さやアイデアにびっくりさせられる事、も多いんです。
アメリカはチャリティ精神が強い国とよく言われますが、自分がお世話になる側になって、
本当にそれを実感しています。
今日はそんなアイデアと愛がいっぱいのニューヨーカーの日本への
ベネフィットのイベントやプロジェクト。
そして後半は、またやりました。私たちJPGIRLS NYCの募金活動。
先週土曜日です。
今回は世界規模のチャリティ団体であるライオンズクラブの会員、
そして岩手県人会の皆さんや空手教室の子供たちも参加しての大規模なものになりましたので、
それもいっしょに報告させてください!
もちろんJPGIRLS NYCのリーダー、アーティストのAKと
ニューヨーク日系ライオンズクラブ会長の伊藤リキ会長も参加。
http://www.facebook.com/pages/JP-Girls-NYC-Save-Japan-With-Your-Love/185400794837795
今回うれしかったのは、ニューヨーク大山空手のクラスに通う子供たちです。
小学生を中心に20人くらいが柔道着で声をはりあげて募金活動してくれました。
メンバーはアメリカ人とアメリカで生まれた日系人の子供たちが中心、
師範の松本先生によれば、「募金運動したい」という希望が子どもたちの方から出たそうなんです。
慣れない日本語で一生懸命応援のメッセージ。
私たち大人もたくさん元気をもらいました。
そして私たち、ニューヨークに住む日本人女子のグループJPGIRLS NYC
今回もがんばりました。
アーティストのAKを中心に、
ライオンズクラブのみなさんといっしょに、
グランドセントラルステーションと、
若者の街、イーストビレッジのユニオンスクエアで募金運動を行い、
今回も70万円以上を集めました。
さらに、ほとんど毎日のように募金活動したニューヨークの日系人ライオンズクラブは
2週間トータルで500万円集めたそうです。
その大きな原動力になったのは、被災地にゆかりのある各県人会のみなさんです。
ライオンズクラブの一員で岩手県人会会長の日系人、
ロバート・イワサキさんはこんなふうに話してくれました。
<岩手県人会、ロバートさん>
「最初はこちらの朝の2時に報告をうけて、県人会のメンバーに連絡、
東京に電話しても電話も通じない、日本でも情報がつかめない状態でした。
日が経つにつれて、民間サイトなどがたちあがり、
沿岸地方の安否を確認、名前を全部あげて、それに4日くらいかかりましたかね。
次に我々は何ができるか、と考えて、義援金になるわけですが、
私がたまたま長年ライオンズクラブの会員だったので、
このライオンズクラブの大きな組織を利用して、
義援金を確実に被災地に、岩手、そして他の被災地で分けて頂くということをやっています。
これからは復興に気の遠くなるようなお金と時間がかかるわけですが、
これからも募金活動をどんどん続けていくつもりです。
もうひとつは私たちの気持ちを岩手のみなさんに届けたいということで、
県庁さんと岩手日報には逐次情報を送って、
ニューヨークの岩手県人会はこういう事をやっているという事を
報道してもらっています。」
ロバートさんの隣では、東北6県北海道連合のヤマモト・マサトシさんが、
何度も力強くうなずいていました。
そして今回もお金だけでなく、多くのニューヨーカーから温かいメッセージがよせられました。
歌を歌ってくれた人もいます。
募金運動のサポートでかけつけてくれた、アマチュアバンドのファントムズです。
日本語も披露してくれたメンバーのひとりドンさんはこう言っていました。
「被災地のみなさん、ニューヨークにも同じ気持ちで、
なんとかして助けたいと思っている人がたくさんいる事を忘れないでほしい。」
暖かいニューヨーカーからの募金と声援。
今ニューヨークでは驚くほどたくさんのニューヨーカーが、日本のためにがんばっています。
震災から3週間近くがすぎて、ニューヨークでの報道はだんだん減って来ています。
内容も原発の状況が中心で、被災地の様子などはなかなか伝わりにくくなっています。
もちろん忘れられているわけではありませんが、
世界ではリビア情勢など、大変な事件が次々に起きているということなんです。
日本だけでなく、苦しんでいる人が世界にはこれほどいるのか、と実感させられます。
だからこそ、今ニューヨーカーがあちらこちらで開いてくれているベネフィットや
募金イベントは本当にうれしく感じます。
それも、もうどこから始めていいか迷うくらいたくさんあるのですが。。
Dine Out for Japan Relief”
ニューヨークのトップレストランおよそ60件が、
今日まで1週間の売上げの5%を赤十字に寄付
http://www.nbcnewyork.com/on-air/community/-APANBCUniversal-Sponsors-Dine-Out-for-Japan-Relief-118521739.html
HELP BY DESIGN
今日水曜日夜、ファッション、デザイン関係者がパーティを開催。
入場料とサイレントオークションの売上げは100%赤十字に寄付
https://sites.google.com/site/helpbydesignjapan/home
サンプルセールもチャリティ!
Fashion Girls for Japan
60人以上のトップデザイナーが春のトップデザインアイテムを無料で提供
4/2,3 バワリーホテルで大サンプルセール。
100%赤十字とジャパンソサエティを通して寄付。
RING OF LOVE FOR JAPAN
4/9-10100人近いジュエリーデザイナーが集まって作品を寄付し、
通常の最高50%オフで販売、売上げは100%寄付
http://ringoflovedesigners.blogspot.com/
一軒一軒のお店もがんばってます。
クラブっぽい雰囲気の中でおスシやカクテルが楽しめるSUSHISAMBAでは
$12のスペシャル・ロールを用意し、売上げの100%を赤十字に寄付。
ニューヨーク店、シカゴ、マイアミ、ラスベガス、それぞれの日本人スシシェフが
オリジナルのロールをデザイン。中身はカニ、ウナギ、キューリ、卵など。
これまでに600万円売り上げたそうです。
http://www.sushisamba.com/index.cfm/id/4/Id2/228/outStoryId/396/pageNumber/1.html
今ご紹介したのは、ほんの一部です。
食、ファッションといった日本人の得意分野が中心ですが、その結果、
素晴しいのは、ニューヨーカーの普段の行動が全部募金につながっていること。
外食したり、ショッピングしたりしながら、みんな日本の事を思い続けてくれています。
こうしたイベント、まだまだこれから続きます。
例えば準備にもっと時間がかかるベネフィットコンサートなどが、
続々行われます。またご紹介しますね。
そして来週は小学生から高校生まで、アメリカの子供たちが今みんなでやっている、
ある日本への支援の動きをレポートします。
ニューヨーカーハートはみなさんといっしょです。
心から応援しています。
(photo by Atsuko Tanaka and Romi Uchikawa )
佐藤めぐみ ジャーナリスト、プロデューサー ニューヨーク在住、J-POPからベースボールまで、 日本文化がアメリカでどう受けいられているかを中心にレポートするジャーナリスト、 アメリカのJ-POPファンのためのイベント 「SAMURAI BEAT RADIO(サムライビートレイディオ)」をプロデュース。 BLOG:http://ameblo.jp/meguminyFlowers