2010年07月 アーカイブ

2010年07月29日

【Webラジオ】7月29日(木) アメリカ ニューヨーク

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7月29日(木)はアメリカ・ニューヨーク在住のフラワーレポータ、佐藤めぐみさんからの報告です!

ニューヨークは夏全開!

世界中からのツーリストが街にあふれて、道をまっすぐ歩けないくらい。
何語だか全然わからない言葉が飛び交っています。
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このスタジオはニューヨークで一番高いランドマーク、エンパイアステートビルのすぐ近所

このビルのⅠ階には巨大なデリがあって、昼はビジネスマン&ウーマンが
量り売りのブフェでランチを買ったりサンドイッチを買ったりしていますが、
夜はツーリストの手軽なディナースポット。
レストランで食べると高いですからね、
エンパイアステートビル86階の展望台でマンハッタンの夜景を堪能して、
地上に降りて来た観光客が、
今夜もビールを飲みながら、パック入りのスシを食べていました。

ニューヨークに来たらスシを食べたい! というアメリカ人やっぱり多い!

そんなニューヨーク、もうイベントの嵐。
マンハッタン中がお祭り状態。
ライブもあれば野外映画フェスティバル、アートイベント、レストランウィーク、
もう毎日レポートしても足りないくらい盛りだくさんですが、
今日はニューヨーク名物のストリートフェアを紹介しましょう。

マンハッタンの夏、週末イエローキャブに乗ると、
あれ、なんで平日でもないのに渋滞?という事がよくあります。
すると運転手さんがこういいます。
「ああ、ストリートフェアですよ。」

夏の間、毎週末マンハッタンのどこかで、こういう会話がくり広げられるんです。
そのくらい多いのがストリートフェア。


どのくらい多いかと言うと。。。まず
マンハッタンという島を想像してみてください。
東京で言えばちょうど山手線の内側くらいの、南北に細長い島です。
碁盤の目のように区切られたストリートは、
南北がアベニュー、それにぶつかる東西の道路がストリート

アベニューは東から1st, 2nd……途中でパークアベニューとか
マジソンアベニューなんかがはさまりつつ5thアヴェニュー(5番街)。。。と続き、
最後は12thアヴェニューまでありますが、この全部のアベニューで
夏の間毎週末順番に行なわれているのがストリートフェア。
それも、アベニューを500メートルくらいずつ区切ってやっているので、
5月から11月までに行なわれるフェアの数は100回近いかも?

ニューヨークのストリートフェアは、ちょうど日本の縁日?
1960年代から盛んになったというだけあって、
屋台のデザインなども、60年代風なレトロな味があって縁日っぽい。

話し長くなりましたが、つまり毎週末必ずどこかで縁日をやっている事になります。

食べ物の屋台は、日本ならおでんやタコヤキでしょうけど、
ニューヨークなので、
イタリアンソーセージ、イタリアンドーナツ、ジャイロ、
クレープ、トロピカルフルーツ、
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日本と似た物も売っています。
焼きトウモロコシ、こちらのはお醤油は塗ってませんが、香ばしくておいしい!
日本にはりんご飴がありますが、アメリカではCANDIED APPLEと言う名前で
ストリートフェアに欠かせないアイテムです!

食べ物だけではありません、
ジーンズや古着、帽子やアクセサリー、コスメ、食器、シーツや枕、
生活用品の屋台も出て、どれもやたら安い!
私は枕と1ダース入りのソックスをストリートフェアでYOKU
購入しています。

何も買わなくても、ぶらぶら見て歩くだけで楽しいし、
近所の人もツーリストもいっしょになって楽しめる、

渋滞はいやだど、
週末だし、夏だからスローダウンするか。。。。ってスイッチが切れる感覚。

これまで日本の屋台を見ることはまずありませんでしたが、
去年から、日本人も参加するようになってきています。
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そのひとつ、
今月7月17日土曜日、若者の街イーストビレッジのストリートフェア、
4th Avenue(4番街)沿い、イタリアンソーセージや枕の屋台にはさまれて、
日本の屋台がたくさん出ました。
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その名もJapan Townとネーミング。

ジャパニーズな屋台やブース
食べ物はカレー、お好み焼き、焼きそば、焼き鳥、オーガニックヌードル、
その他、ヨーヨーすくい、お面、盆栽、なぜかそろばんも売ってましたね。
御神輿も出たし、ホンモノの神主さんがお祓いしてくれるブースも。
最高気温38度の中でしたが、かなりの盛況で盛り上がっていました。

IMG_0386.JPG

中にはニューヨークならではのアイテムも。。。
アメリカではなかなか手に入らない、日本の野菜、
カツカレードッグ(なかなかおいしい!)テリヤキピザ、

日本人の屋台をとりまとめたのは現地の日系マーケティング会社AZIXで、
盛り上がってきている日本の食やカルチャーを、
もっと広めてニューヨーカーに親しんでほしい、と、
若いスタッフががんばっています。

実は私もこのJapan Townに協力、参加しました。

その一つがTOKYO ファッションというコーナー。
今ニューヨークの若い子たちの間で少しずつ人気になっている、
ゴスロリやフルーツなどのTOKYOファッションで来てくれた子たちの写真をとって、
ウェブサイトにアップ。
チャンピオンになった人には、日本行き航空券がプレゼントされるんです。
現在その審査中ですが、
この様子、ニューヨークタイムスでも取り上げられました。
IMG_0373.JPG

そしてそのTOKYOファッションの隣では、
Japan Townのオフィシャルラジオという形で、
地元の日本人ロックバンドなどをゲストに迎えてトークショーもやりました。

日本のみなさんが、地元のイベントやお祭りをみんなで盛り上げているように、
人種のるつぼ、ニューヨークのストリートで、日本人もいっしょに夏を盛り上げています。
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夏はまだまだこれから、
どんどん参加して楽しみたいですね!

もっと色々な写真が見られるJapan Town のオフィシャルウェブサイト
http://www.nyjapantown.org/cooljapan.php

当日のポッドキャストが聞けるブログ
http://blog.samuraibeatradio.com


佐藤めぐみ   ジャーナリスト、プロデューサー ニューヨーク在住、J-POPからベースボールまで、 日本文化がアメリカでどう受けいられているかを中心にレポートするジャーナリスト、 アメリカのJ-POPファンのためのイベント 「SAMURAI BEAT RADIO(サムライビートレイディオ)」をプロデュース。 BLOG:http://ameblo.jp/meguminyFlowers

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2010年07月28日

【webラジオ】7月28日(水)アフリカ・ガーナ

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2010年07月27日

7月27日(火)スペシャル・レポーター、フローラン・ダバディさんが登場!

ダバディさんのふるさと・フランスは、先日の南アフリカのワールドカップで、まさかの敗退・・・
しかも、監督と選手のコミュニケーションが取れてないということが取り上げられて、
違う意味で注目を集めてしまいました。
なぜ、サッカーの強豪国・フランスが、こんなことになってしまったのか?
これから、どうすればいいのか?ダバディさんに伺いました!


★★フローラン・ダバディ
1998年、映画雑誌「プレミア」の編集者として来日。同時に、サッカー日本代表トルシエ監督通訳。現在、フジ・テレビ「すぽると!」で月曜日のコーナー「ワールド・クエスト」を担当。2004年からWOWOWテニスの番組ナビゲーターもレギュラー。


・・・・・・・・・・・・・・・


◆今回のW杯、フランス代表の率直な感想は?

もはやスポーツの枠を超えて、フランスでは一般紙や政治家、みんなの関心になって、みんなの元気をくずす結果となってしまった。分析は色々ありますが、私が考えるのは戦術論、選手とドメネク監督との関係、フランス社会の問題があると思う。


◆選手側が反発をして練習をボイコットという事がありましたが、監督との確執は非常に深かった?


フランスの有名な新聞紙でアーセナルのベンゲル監督のインタビューを読んだが、チームによって最初から相乗効果でみんながうまく気が合うチームもあれば、逆に最初からそれぞれの選手のエゴが強すぎて何かの理由で気が合わないという事もある。結果論ですが、たまたま今回のチームはベテラン選手のエゴだったり、いろんな小さな事件で輪が乱れてしまったといのもあるんですが、ドメネク監督自身の責任があるのか、ベンゲル監督がおっしゃっていたのが、最近どんな国でも実はイングランド代表でも、イタリアでも現代社会の選手達、一緒に6週間ずっと過ごすのは辛いとみんな若い人達は言う。それが今の時代かもしれないのですが、彼らがどっちかと言うとずっと携帯電話でメールをしたり、TVゲーム、インターネットばっかり。近い、ここにいる人達にあまり口をきかない。これは子供の時から親の責任も含め、チームスポーツですからお互いコミュニケーションをとらないといけない。どこまで問題が出てくるかわからない。グループはそうとう暗かったらしいです・・・。ドメネク監督は学校の先生ではないから、だけどみんながそれくらいやらないと今の若い世代とのコミュニケーションは上手くいかないらしいです。現代社会の結果だと思うのですが、アメリカの1人の選手が暴言を吐いて追放されてしまった。結局最近事実が出始めたのですが、実は試合が終わってロッカールームで選手達が携帯のメールで「今こんなことが起こっていますよ」とどんどん外に出してしまっている。なぜ私が現代社会の問題がというのは、彼らがBlog・twitter世代であって平気でプライベートな事を公にするのが平気だと思っている。だけどやっぱり身近にある事、プライバシーを守らなきゃいけないという常識が、今の社会が日本にしろ、海外にしろ乱れてしまっている。誰でも自分のプライベートを外に出してもいいから、彼らが簡単に知り合いや友人に「今、ロッカールームで大変ですよ」と多分悪意が無いんですけど、それをやってしまって問題になった。これが大きな教訓になれば良いのですが。


◆今後どう変わっていけばよいのか。


戦術の話をしますと、フランス代表が4・5・1というほぼ9人で守備をする、すごく守備的なチームだった。スペインやドイツのようにみんなが攻撃をするのは難しい。なぜかというとDFもMFもFWも技術が上手な選手じゃないといけない。今のフランスには現実にはそういう選手がいない。実はオランダもそれが出来ないから負けた。育成の段階からスペインみたいに技術が上手くなれる教育、育成を考えなきゃいけない。新しい代表監督になりましたが、監督だけの問題でなく、ここは長期間で考えなけらばいけない。戦術・技術・精神的な部分でも小さいときから鍛えていくべき。精神的な部分では、社会人としてというか。イギリスの新聞で、元・イングランドの代表選手がイングランド代表を批判していて彼がおっしゃっていたのが、最近の選手は自分をみがいたり、練習より、いつも車の話、どうやったらモテるかなど女性の話、典型的なフランスや日本にもあるような物質社会のところに走っていて。でもそうなってしまうと彼らが一番大事なのはまず仕事で頑張ることを忘れてしまっていて、人生の目標というかズレてきてしまっている気がする。ピッチ上では戦術とか育成とかあるがみんなの問題。偉く、誰も批判は出来ない。私達もこういう課題を抱いているので。


ジダン選手が自分の人生の中で一番幸せだったのは代表だという。クラブ、レアルマドリッドで優勝したりしていたのですが、それ以上に代表が幸せだったと言っていた。それを若者に聞かせたい。彼らは多分代表はお金も貰えない、どうして頑張らなくてはいけないと、疑問を持っているがはかりきれない何かがあるはずですよね、がんばれば。今度国民に感謝されて国に貢献することが出来ればいいですね。


【Web】7月27日(火)

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2010年07月26日

7月26日(月)イタリア・ミラノから新谷智子さんのレポートです。

2010 FIFA W杯南アフリカ大会、一次リーグ敗退した、イタリア代表チームについて、そして、イタリアに移籍した長友選手についても伺いました。


ワールドカップにおいて、グループリーグで敗退となったイタリアですが、1勝もできずという不甲斐ない内容に色々な物議を醸しました。しかし一般的な反応は至って冷ややか。ワールドカップなどなかったかのような振る舞いといいますが、過去の物として即引き出しの奥にしまい込まれたような、そんな印象でした。決勝トーナメントに入ってからは、町におけるワールドカップ色というものは消え失せ、決勝などの結果は気になりながらも、どこか遠い国で行われている自分たちとは関係ないイベント・・・と化していました。

'98年、'02年は期間中日本にいたためイタリアの盛り上がり方は分かりませんが、'94年(準優勝)、'06年(優勝)の時は、窓という窓にイタリア国旗が飾られて、最高に盛り上がっていましたので、ワールドカップの時期にイタリア国旗が町中にはためいていない光景は何か不思議な感じもしました。

ほとんどの人たちが今回のワールドカップにおけるイタリアの失敗は、リッピ監督の選手選出ミスと思っていますが、表面的な敗因として「イタリアリーグにおける外国人選手の増加に伴い、イタリア人の若手が育っていないこと」を揚げ、その解決策として「各チーム獲得できるEU外の外国人選手は1名まで」というルールを可決してしまったところに、イタリアという国の安易さを感じます。そしてこの決定にほとんどのクラブが反発、国内リーグにおいて大混乱を招いているのが現状です。

確かに、勝つことが全てという風潮のあるリーグ戦では、主にブラジル人やアルゼンチン人といった外国人選手に頼る傾向があります。そして、イタリア人の若い選手がプレー機会を得れず育っていないという問題は、各ユース世代の世界大会でイタリアが結果を出せない度に大きく取り上げられます。

しかし、今回、本当に若いイタリア人の注目選手はいなかったのでしょうか?そんなことはなかったと思います。代表格はこの数年、ワールドカップだけではなく、つねに代表戦の前に「代表に呼ぶべき?呼ばないべき?」と話題になるカッサーノ。(ワールドカップ準決勝の試合中(スペイン-ドイツ)、ピッチに乱入したイタリア人サポーターがいましたが、この人がカッサーノの代表落選に抗議するTシャツをきていたとか・・・)

現在28才の彼は、10代の頃からその才能を誰もが認めるイタリアの天才選手と言えます。しかし、若い頃からの素行の悪さも一級物だったため、チームの規律を乱すという理由でユース世代も含め代表に呼ばれないことも多々。そんな彼もスペイン(レアル・マドリッド)移籍を経て、イタリアに戻ってからはサンプドリアで活躍しつつ、頭の方もずいぶんと成長したようです。一時期、ドナドーニ監督が代表の指揮をとっていた時期には代表にも招集されたのですが、リッピ監督は招集を頑なに拒んでいるかのごとく「カッサーノ代表招集指示論」を封印し、最終的にはワールドカップのグループに加えませんでした。

そんなイタリア代表も、リッピ監督が去り、新たにプランデッリ監督を迎え、チームの再建を図ります。このプランデッリ監督は、パルマやフィオレンティーナの時代に中田選手の監督でもあった人ですが、若手選手の育成に定評があります。これから上手く世代交代させていくには適した監督だと思われます。まずは、2年後の欧州選手権、そして4年後のワールドカップ、ブラジル大会に期待できるようがんばっていただきたいものです。

そして、今回のワールドカップで日本が予期せぬ(?)大健闘をしたことで、イタリアにおいても進展がありました。長友選手のチェゼーナ移籍です。チェゼーナはセリエAに昇格したばかりのチームで、今季から指揮を執るフィッカデンティ監督は日本のサッカーにも詳しいとか。長友選手のワールドカップでの活躍は、みなさんご存じの通り。森本選手に加え、長友選手がやってきたことで、私たちも忙しくなりそうです。今季、この2選手の活躍を見られることを祈っています。

*最後に、現地の言葉で役に立つ「一言」。

 どこの言語でも感謝を伝える「ありがとう」という言葉が大事だと思っていますので、Grazie!(グラツィエ!)を。


新谷さんの自宅で咲いているお花の写真を送っていただきました。
*ベランダで育てるズッキーニ 

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*挿し穂で育てたランターナ 

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*ミラノもちょっと町中から外れると緑豊かです。

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新谷さんののHPはこちらです↓

http://tomo0808.at.webry.info/

【webラジオ】イタリア・ミラノ

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2010年07月22日

【Webラジオ】7月22日(木) アメリカ ニューヨーク

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7月22日(木)はアメリカ・ニューヨーク在住のフラワーレポータ、佐藤めぐみさんからの報告です!

いやー暑い、

こう暑いともう週末出かける場所のチョイスは2つしかありません。

ビーチか映画館です!(断定)

先週末も最高気温36度の中で公開、
興行成績ナンバーワンになった映画はディカプリオのINCEPTION!!
もちろんあのKEN WATANABEも出ています!
日本では今週末公開
私もまだ見ていないのですが、アメリカ人のケンワタナベファンの間では、
「かなり英語がうまくなった」と評判になっています。

実は先週、私は別の日本映画を見ていました。

毎年この時期NYでは、JAPAN CUTSという日本映画のフェスティバルがあります。
場所はJAPAN SOCIETYという日本文化の発信拠点。

今年は、新作邦画19本と過去10年のセレクションなど、トータル25本が上映
そのほとんどが海外またはニューヨーク初公開で、DVDも未発売ということで、
外国映画好きのアメリカ人や在住日本人で連日賑わいました。

(上映作品は、
松たか子主演『告白』(中島哲也監督)、
満島ひかり主演『川の底からこんにちは』(石井裕也監督)、
吉永小百合主演『おとうと』(山田洋次監督)。
広末涼子、中谷美紀、木村多江『ゼロの焦点』(犬童一心監督、松本清張原作)、
松山ケンイチ、麻生久美子主演の『ウルトラ・ミラクル・ラブ・ストーリー』
(横浜聡子監督の商業映画デビュー作)、
堺雅人ほか豪華キャストの『ゴールデン・スランバー』(伊坂幸太郎原作・中村義洋監督)など。)

この「JAPAN CUTS」は、多彩なゲストによる舞台挨拶とQ&Aセッションが売り物。

『パレード』の行定勲監督と藤原竜也、『スイートリトルライズ』の矢崎仁司監督、
『空中庭園』『蘇りの血』の豊田利晃監督。
そして、
『色即ぜねれいしょん』の田口トモロヲ監督と主演の渡辺大知さん。
(渡辺さんはバンド黒猫チェルシーでも人気!)
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『色即ぜねれいしょん』見ました? めっちゃ面白かった!
しかも、田口監督と渡辺大知さんにインタビューするチャンスもあったんです。

さあ夏休みのNYで二人が何を感じたのか?
今日はそれをレポートします。

JAPAN CUTSのフィーチャー作品のひとつ
「色即ぜねれいしょん」の英語タイトルは、「OH MY BUDDHA」
舞台が京都にある仏教高校だからです。

スクリーニングは、田口トモロヲ監督と主演の渡辺大知さんの舞台挨拶から始まりました。
さすがキャラが立ってる田口監督、いきなり「I LOVE NEW YORK」と英語でかまし、
客席は大ウケ。そのままの勢いで上映開始、

みうらじゅん原作、彼の自伝的ストーリーの青春映画で、舞台は70年代の男子高。
優等生でも不良でもない、自分て中途半端な文科系高校生だなー、と思っている
主役のJUNが渡辺大知さん。
JUNと仲間3人が夏休みに、フリーセックスの島だと思い込んで出かけた隠岐の島の
ユースホステルで、ヒッピーの管理人やセクシーな女子大生との出会いを通して、
悩んだり失敗したり、その様子がすごくおかしくて、 可愛くて、
会場はとにかく大爆笑の連続。

そんなお客さんの反応を見て、田口監督と渡辺大知さん、どう感じたんでしょう?

<田口>
こっちはかなり反応がよくて、最初からかなり笑ってくださるんで、
何か見てて楽しくなりましたね。

<渡辺>
イヤー本当にうれしかったですね。今まで自分で見て、
笑ってなかった場所で自分も、周りが笑ってるから楽しくなっちゃって。
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アメリカで上映するに渡って、アメリカ人だからこう伝えたいな、というものはありましたか?

<田口>
アメリカを意識してまったく作ってなかったんで。
まさかこういう形で呼んでもらえるとは夢にも思ってなかったんで、
それがホントにウケて、すごいびっくりしたと同時にうれしかったし、
何かわからない日本のシチュエーションとか環境があったとしても、
伝わるんだなと思いましたね。
主役は非常に地味な等身大の高校生、でも自分の人生の中では主役で
悩んで、悩んだあげくにちょっとだけ自分の壁をつきやぶる、
という話なんですけど。そこのテーマが伝わったりしたのかな、と思ったんですけど。

何かわからない日本のシチュエーンションがあったとしても、伝わるのがわかってうれしかった。

アメリカ人から見れば、なんだ、日本人もオレたちと同じじゃん、みたいな
そういう瞬間がニューヨークの映画館の中にはじけていたんです。
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ところで田口監督と渡辺大知さん、実は、NYに来るのは二人とも初めてでした。

<田口>

これが本当にニューヨークデビューで、ニューヨークバージンでしたから。

ロストバージンしたお気持ちはいかがですか?

いやーそうですね、今まで映画祭とかで色々なところに行かせていただきましたけど、
その中でも、すごいなと思いましたね。近代感とかそこにいる人たちとか。。。
わー誰も彼も英語をしゃべってる、こんなに小さな子供まで! 
というカルチャーショックですね(爆笑)。


<渡辺>
長島茂雄みたいな事言いますね。(笑)

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意外なコメントに意外なツッコミ、という感じで、しかもなんだか意気が会っているんですよね二人。

NYは初めてでも田口トモロヲさんが出演、監督した作品は世界中で上映されています。


<田口>
こうやって映画祭とかに自分が出演している映画や監督した作品が呼ばれるという事自体が、
映画が国際的な表現で、共通言語なんだという事をいつも思うんで、
それにかかわれているという事がすごくうれしいですよね。
日本ではアメリカ映画の何分の一かで作っているのが世界に通用するんだ。
そしてその国の人たちがそれを見て笑ってくれたり騒いでくれたりというのは、
言葉が通じなくても。。。。まあもちろん字幕も出たりしますけれども、
受け入れてくれているというのは感動しますね。

そして監督よりずーっと若い渡辺さんは、今回の体験をおみやげに
日本に帰るのがとても楽しみだといいます。

<渡辺>

何ていうんですかね。。。ただ観光しただけっちゃだけなんですけど、
一人で歩いている時とかに外人に話しかけられたりとかして、
コミュニケーションする機会があったり、ただそれだけなんですけど、
単なる思い出に終わってない感じがしてて、人の温かさにふれたというか、
遠回しではあるんですけど、得た気が勝手にしてます。
言葉が通じないところで、ジェスチャーだったり、
こんなに自分の気持ちを必死で伝える事なんてないんで。
向うも僕に伝わるようにナントカカントカ言ってくれる感じとかだけでも、
いい経験になったな、来て良かったと思いますね。

<田口>
いやー、良い事言わはるわ、若いのに。そんな感じだよね。
ありがとうニューヨーク! また呼んでもらえるようにがんばりたいですね。

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映画も、そして黒猫チェルシーとしてやっている音楽も、伝わるかどうかが一番大事。
「色即ぜねれいしょん」の中で必死に伝えようとする高校生の姿が目に浮かびますが、
二人がNYで感じたのもそんな気持ちだったのかも。
   
伝わった事も、伝わらないことも、
そして伝えようと必死でがんばる事も、人と人とのふれあいがドラマ。

映画を通じて、 日本人もアメリカ人も何人でも一人でも多くが、
「ああ、伝わるものなんだな」と実感できれば、もっと世界が近くなるし楽しくなる、
そう思いませんか?
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佐藤めぐみ   ジャーナリスト、プロデューサー ニューヨーク在住、J-POPからベースボールまで、 日本文化がアメリカでどう受けいられているかを中心にレポートするジャーナリスト、 アメリカのJ-POPファンのためのイベント 「SAMURAI BEAT RADIO(サムライビートレイディオ)」をプロデュース。 BLOG:http://ameblo.jp/meguminyFlowers

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2010年07月21日

7月21日(水)のフラワーレポーターは、アメリカ・マイアミから、古波蔵恵美さんです!

お話をお伺いした古波蔵恵美さん。
マイアミに在住されて9年、
引っ越し会社を経営し、メーキャップアーチストもされていらっしゃいます。

フロリダ州オーランドにあります、ハリーポッターのテーマパークについてお伺いしました。

◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ 

ハリーポッターは、子供が通う魔術学校の物語です。
7冊のシリーズがあり、世界67ヶ国語翻訳され、ワールドベストセラー。
その後、アメリカで映画化されました。
2010年6月18日にアメリカ中の期待を受けながらテーマパークがオープンしました。

The Wizarding world of Holly potter Theme Parkは、Universal Studiosの中にある
Islands of Adventure park に所在しており、広さは200エーカーです。
ゲートから入って、左側が Islands of Adventureです。

ハリーポッター役、主人公のダニエルが11歳の時から映画化スタート、
彼は今年で21歳になるそうで、10年の記念に重なる時にテーマパークができて、
彼自身、とても喜んでいるとのことです。

http://media.universalorlando.com/harrypotter/images.php?item=89
グランドオープニング

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オープニングは5000人の訪問者!

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トロピカル気候にこの雪景色はつらい!!                   

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Hogwarts Castle は、どこからも見えます。

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Hippogriffローラーコースター 
    
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ギフトショップ
  
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Marauder's Mapも買えます。

◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ 

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Dumbledore’s office
ヘッドマスターに会い、Hogwarts Castleへ歓迎されたオフィス。 

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Defence Against the Dark Arts classroom
Harry, Ron, Hermione が初めて会った場所。

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Room of Requirement
キャンドルがたくさんある場所。

◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ 

◆著者
ジョアン キャサリーン ローリング(イギリス1965年生まれ)
2児の母。世界の女性の中で個人資産2位。
離婚後、シングルマザーで生活苦に陥り、家を失い、車の中で生活をし、
ハリーポッターの本を書いていたという噂は有名なライフストーリーです。
7冊のハリーポッターシリーズを書き上げる。
吟遊詩人ビードルの物語の収益は、東ヨーロッパの恵まれない子供達に寄付される。

     
◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ 
   
◆テーマパーク内の食事
ハリーポッターの映画シーンの食事が実際に楽しめます。
テーマパーク内では、コカコーラやぺプシーは売っていません。この徹底ぶりに脱帽!

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<Cornish Pasties コーニッシュペースティー>
牛ひき肉と揚げられたポテトが入っている。

<Scotch Eggs スコッチエッグス>
ゆで卵が中に入っていて、ソーセージミートとパン粉で揚げたもの。
欧米人はサラダと一緒に頂きます。

<Pumpkin Juice パンプキンジュース>
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かぼちゃ、リンゴ、パイナップル、ナツメグが入ったジュース。
味はパンプキンパイに似ている。

<Butter Beer  バタービアー>
バター味のビール? お試しあれ! 
  
◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ 
  
◆トラベル フロリダ州オーランド
テーマパークへは、IACE オーランド支店をご利用されませんか?
地元の情報の生の情報が手に入ります。
http://iace-usa.com/index.php?option=com_content&id=7

◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ 

◆オーランドの花
オレンジブラッサム
花言葉:花嫁の喜び(繁栄と多産)
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◆オーランドで役立つ一言

Have a enjoy!! 楽しんでね!

【webラジオ】7月21日(水)アメリカ・フロリダ州マイアミ

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7月20日(火)のフラワーレポーターはハワイにお住まいの木船陽子さんです!

◆日本では、この数年、地元で獲れたものを地元で食べようという、「地産地消」の動きが高まっていますが、ハワイでも 「地産地消」が注目?


ハワイでは今「地産地消(ちさんちしょう)を目指そう」という動きがありまして、地元で採れたものを地元で食す、ことの大切さが見直されています。
そのため、ハワイ産の野菜やフルーツ、花、特産品などを販売するファーマーズマーケットがたくさんの場所で開催されています。
数年前までは観光客がアクセスしにくい場所で、ローカルの人たちのみを対象に行われていましたが、最近はワイキキやその周辺でもどんどん増えてきました。
会場ごとに出展ブースが違いますので、なかなか面白いんですよ。
地産地消によって本土や外国からの輸送費を削減できるのでエコにもなり、地元のビジネスに貢献でき、さらに消費者はより新鮮な食材を手に入れることができます。
現在ワイキキから近い場所だけで週に5日開催されていて、新鮮な野菜やフルーツだけでなく、ファーマーズマーケットでしか販売していないものもたくさんあります。
実際、ほんの2,3年前まではこんなにたくさん開催されていなかったんです。ここ1,2年で増えました。
緑のトマトを揚げた「フライドグリーントマト」、お砂糖味の甘いポップコーン、ココナツピーナッツバター、濃厚なハワイ産のハチミツ、タロイモのスイートブレッドなどなど。


ほとんどのお店が試食ができますので食べ歩くだけでも楽しいです。朝市のイメージのある青空市場ですが、ワイキキで開催のものは夕方から夜にかけてオープンです。


◆ハワイに行った時、会話に花が咲くような役に立つ一言


「Ono!(オノ=おいしい)」


木船陽子さんWebサイト
http://7-inc.net/alohaweekend/
http://ameblo.jp/lvoice/

2010年07月20日

【Webラジオ】7月20日(火) ハワイ 

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2010年07月15日

【Webラジオ】7月15日(木) アメリカ ニューヨーク

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7月15日(木)はアメリカ・ニューヨーク在住のフラワーレポータ、佐藤めぐみさんからの報告です!

ワールドカップもついに終わったと思ったら、

昨日はオールスターゲーム。。

イチロー10年連続出場、スゴイ!

でもニューヨーカーがそのオールスターの事を思わず忘れてしまうような事件が昨日起こりました。

ヤンキースのオーナー、ジョージ・スタインブレナーが亡くなったんです。
昨日火曜日の朝、訃報が届いた瞬間、NYのいや全米のメディアはこの情報一色になりました。
おかげでオールスターが完全に霞んでしまった、そのくらいの大事件だったんです。

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だいたい、
ヤンキースのオーナーが個人だったって、ちょっとびっくりしませんか?
(日本の球団はほとんどが企業、でもアメリカのスポーツチームは個人オーナーも多い)

この人はただの球団オーナーでも、ただのニューヨーカーもありません。
今のメジャーリーグをここまで大きくなって、
イチローやマツイがプレイするようなグローバルなものになったのも、
この人が40年前に見た、巨大な夢のおかげと言っていいかもしれません。

スタインブレナーさんっていったいどんな人だったのか、

今日はそれをレポートします。

NY時間7月13日(火)午前、ニューヨークヤンキースのカリスマ・オーナー
「ジョージ・スタインブレナー」が心臓発作のため80歳で亡くなりました。
オハイオ州クリーブランドの出身、彼のバースデーは7月4日のアメリカ独立記念日だから、
80歳を迎えたばかりでした。
このスタインブレナーの名前を知らないアメリカ人はまずいないでしょう。
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1973年にヤンキースを買収。
これが驚きなんですが、買った時の値段たったの900万ドル、9億円でした。
弱かったんです、その頃のヤンキース。
その頃NYも不景気で危険で汚い街でした。
スタインブレナーが買ったのも、
本当は買収したかったクリーブランド・インディアンズが
高くて買えなかったからだそうです。

とにかくヤンキースをワールドシリーズで優勝させるために、彼はあらゆる事をやりました。
その頃フリーエージェント制が始まったんですが、
いきなりそれまで考えられなかった巨額のサラリーで、大物選手をばんばん獲得。
フリーエージェント=巨額の契約という図式も、彼が作ったと言われるくらい。

また監督の首もほぼ1年ごとにすげ替えました。
とにかく激しやすい性格で、ビリー・マーチンという監督を5回もクビにした
エピソードは有名です。
そしてオーナー自ら選手も仕切る。
ヤンキースはヒゲと長髪禁止なのも、彼がそう決めたからです。
なんてイヤなワンマン上司!!
ニューヨーカーは怒りましたが、リーダーとして優れていたんですね。
ヤンキースは1977年、78年、81年とたて続けに優勝。
彼はザ・ボスと呼ばれる名物オーナーになりました。
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80年代後半のヤンキースはまた低迷してしまうんですが、
90年代になるとブライアン・キャッシュマンというGMと、
ジョー・トーリという名監督、
さらに、デレク・ジーターというスーパールーキーを得て、
96年、98年、99年、そして2000年にも優勝。

その勢いで彼は新たなビジネスもスタート。
放送権ビジネスです。
2002年、NYヤンキースのゲームを専門に放送するケーブル放送局
YES NETWORKをたちあげ。

毎日ヤンキースのゲームが見れるのはこのYES NETWORKだけ。
マンハッタンはタイムワーナーケーブルの53チャンネルです!

それ以降は2003年の松井秀喜はじめ、
大物選手を次々と驚きの金額で獲得。

さらに2009年には1400億円かけた新ヤンキースタジアムがオープン、
そこでヤンキースとして27回目、スタインブレナー自身は7回目の悲願の優勝!

気がついてみれば、買った時は9億円だったヤンキースの資産価値は、
今は2000億円と言われているほど。

旧ヤンキースタジアムは、「ベーブ・ルースが建てた家」と言われていました。
でも新スタジアムは「ジョージが建てた家」と言われているくらい。
これも嘘じゃありません。

ヤンキースをただ強いチームにするだけでなく、
誰ももらった事のないようなサラリーを選手に与え、
球団専用のテレビチャンネルも作り、
ありえない豪華ボールパークを建造。

お金もうけだけではありません、
チャリティーへもエネルギーとお金をつぎ込みました。
スポーツやスポーツ選手は社会に貢献すべき、というスタンダードができたのも、
彼の貢献が大きい。

彼は野球、そしてアメリカンスポーツをここまで巨大なビジネス、
そして文化にのしあげた、張本人と言っていいでしょう。

彼がいなかったら、
今日本人はメジャーのゲーム、衛星中継で見ていないかもしれません。

その彼がメジャーのオールスターの当日に亡くなったというのも、
何か象徴的なものを感じます。

後半は。。。

実はスタインブレナーが亡くなる前日、
やはりニューヨーカー、そしてヤンキースにとって大切な人の訃報が伝えられたんです。


7月13日火曜日、心臓発作で80歳でなくなった、ヤンキースの名物オーナー、
ジョージ・スタインブレナー。

激しやすいまるでガスバーナーのような性格と、熱いハート、
そして大胆なビジョンとビジネスセンスを併せ持ち、
ニューヨーカーには憎まれながらも愛される、という、
とにかく巨大な存在感でした。

実はその彼が亡くなる1日前、もうひとつの訃報がありました。

ヤンキースの場内アナウンサー、ボブ・シェパードさん、
ヤンキースタジアムで半世紀以上アナウンサーをつとめ、
ついこの間まで現役だったボブさんが、
NY時間7月11日(日)の朝、郊外の自宅で亡くなりました。なんと99才。
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ヤンキースタジアムで一度でもゲームを見た人は、
ヤンキースだから、なんかスゴクかっこいいお兄さんが選手を紹介するのかな?
と思っていると、
いきなりおじいちゃんの声でびっくり、しませんでした?
選手の名前を一語一語かみしめるように、ゆっくりと発音。
あの独特の声には何とも言えず暖かいレトロな響きがあって、
アメリカの歴史ある国技であるベースボールを、
これまた伝統のある球場で見ているんだな、という気分にさせてくれました。

ボブさんがヤンキースタジアムのアナウンサーになったのは、1951年の開幕戦。
ジョー・ディマジオの最後のシーズンで、ミッキー・マントルのメジャーデビューの年。以来2007年9月まで、4500回以上の試合に「出場」。
なんと96歳まで現役だったなんて、スゴイ!
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今やビジネスエンパイアのようになったヤンキースですが、
実はこのボブさんと、スタインブレナーのおかげで
妙に人間くさい部分が残っていた気がします。

ジョージ自身、うるさいボスキャラを自ら売り物にしていて、
そのままのキャラでテレビCMに登場したり、なんだか面白いおっさんでした。

ジョージが亡くなって後をついでいるのはハルとハンク二人の息子ですが、
お父さんほどのキャラはありません。

ボブさんとジョージがなくなって、ひとつの時代が終わりを告げてしまいました。

これからヤンキースがどうなっていくのかわかりませんが。。。
今はちょっと寂しいな、というのが私たちニューヨーカーの正直な気持ちではあります。


佐藤めぐみ   ジャーナリスト、プロデューサー ニューヨーク在住、J-POPからベースボールまで、 日本文化がアメリカでどう受けいられているかを中心にレポートするジャーナリスト、 アメリカのJ-POPファンのためのイベント 「SAMURAI BEAT RADIO(サムライビートレイディオ)」をプロデュース。 BLOG:http://ameblo.jp/meguminyFlowers

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2010年07月14日

7月14日(水)のフラワーレポーターは、アメリカ・アナハイムから森真弓さんです!

アメリカ・アナハイムから、森真弓さんにお話を伺いました。
   
本日メジャーリーグのオールスターゲームが行われた
アナハイムの街の様子、ゲームの振り返り、
また、アナハイムのディズニーランドについてお伺いしました。
  
  
◆カリフォルニア州観光局 www.visitcalifornia.jp
カリフォルニアでは、只今主要の各旅行会社と一緒に
『なんでもアリフォルニアツアー』実施中です。
9月末までの期間中に、当局のキャッチフレーズでもある
「なんでもアリフォルニア」のロゴが付いている旅行パッケージをご購入頂いた方から
抽選でカリフォルニアの特性プレゼントが当たるキャンペーン。
詳細は、http://www.visitcalifornia.jp/tour/ 
  
tourlogo_350dpi.jpg
   

【webラジオ】7月14日(水) アメリカ アナハイム

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2010年07月13日

7月13日(火)のフラワーレポーターは南アフリカ・ケープタウンにお住まいの柳川真理さんです!

◆世界中が注目したワールドカップ・南アフリカ大会、無事に幕を閉じましたが、開催前は、インフラの整備の面や治安の面など、いくつか問題点も取り上げられました。振り返ってみて。


大会前は大変悲観的な見方もありましたし、成功するかどうかも疑われましたが、何とか無事、大きな問題もなく終わりました。さすがに、アフリカで初めてのワールドカップでしたので、盛り上がりは大変なものでした。実はケープタウンのほうは、直前まで盛り上がりに欠けていたので、心配されましたが、さすがに開催日前日から一揆に盛り上がり、最後まで勢いがとまりませんでした。ただ、さすがにリラックスしたケープですので、出だしが遅いのは実はいつものことなのですが・・・。南アはラグビーやクリケットが中心の国と思われておりましが、サッカーファンは急増したはずですし、試合も波乱が多くとにかく国民の話題、関心はずーっとサッカーでした。


◆今回の大会は、アフリカで初めてのワールドカップでしたが、南アフリカには、どのような影響があったでしょう?


国民が一丸となって南アチームだけでなく、この大会そのものをささえたという点で、W杯は大変社会によい影響を与える機会となったと思いますし、南アの人たちの愛国心の強さとかプライドをみることもできました。一方で、海外のジャーナリストの中には、こちらのテレビやラジオが自国チームの話題ばかりだけでなく、大会期間中海外のチームやその国の文化、歴史に焦点をあてた番組作りをしとことに大変ポジティブなコメントをしたりしていましたが、こういうことはある意味で自国民にとっても外に目を向けるよい機会となったといえると思います。また、海外から来る人たちにとっては、南ア人の人たちが真剣に海外の様子や生活に興味をもっていろいろな質問してくることに関して、とてもポジティブにとらえてくれたようですし、歓迎してくれていると感じたようです。南アランドの購買力や貧富の差が激しいことから、多くの人が海外を訪れられる国ではないですから、南アの人たちも海外の情報にハングリーであることは確かです。


◆ワールドカップが開催されるということで、当然、経済効果も大いに期待されたと思いますが、結果的には・・・


経済的には観光業などの面であまりに期待が大きすぎ、経済効果は期待どうりとまではいかなかったようですが、結局最終的には予想以上の数の海外のお客様が南アを訪れることになりました。また、これだけ資金をつぎ込んでスタジアムやその周辺の交通の整備を行ったわけですのですし、これから支払っていくのは結局国民ですから、こういったものを無駄にせずに利用してもらいたいですね。それにCNNなどがサッカー以外のテーマで期間中南アを紹介していましたので、長期的には観光業には大変よい影響があるでしょうし、ここで今回楽しく過ごしたファンの人たちが南アのよい面を国に帰って伝えてくれると思います。たまには、犯罪以外の報道も必要ですから。


◆そして、今回の大会で、注目された「ブブゼラ」。


でも、なんといってもこの大会の話題をさらったのはあのプラスチックのトランペット、ブブゼラではないでしょうか?大会前から賛否両論をよんで、話題になりました。大会の間中は試合の前後は、うちの近所でもよく聞こえましたよ。テレビの前でブブゼラを吹いている光景を想像すると笑えますが。次のブラジルのワールドカップではどうなるのでしょうか。南アでの大会ですので、さすがにFifaもここでは禁止にはできなかったようですが。ファンの人たちがここで買って自国にもってかえっていますからね。先週から始まったツール・ド・フランスで、現地で見ている人たちの中にもブブゼラを吹いている人たちが見られたのは驚きでした。他のスポーツにもすでに広がっていますね。
Fifaの会長は、次は、将来の南アフリカのオリンピック誘致には全面的にサポートするとコメントされていましたが、オリンピックはさらに規模が大きいですから、どうなるでしょうか。国民はちょっと複雑な気持ちだと思います。


◆南アフリカに行った時、会話に花の咲くような役に立つ一言。


Enkosi→コザ語で”ありがとう”の意味。

【Webラジオ】7月13日(火) 南アフリカ ケープタウン

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2010年07月12日

【webラジオ】7月12日(月)スペインマドリッド

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2010年07月08日

7月8日(木)はアメリカ・ニューヨーク在住のフラワーレポータ、佐藤めぐみさんからの報告です!

驚きの暑さ! Heat Wave熱波到来中のNY

今日の最高気温36度

これで驚いちゃいけない昨日は摂氏39.5度!
華氏でいうと103度
アメリカは基本的に華氏ですから、
華氏100度を突破すると、だいたい38度くらいですが
Triple digit 3ケタ突入! OH!! と驚くわけです。

深夜すぎて。。。かなり下がって来ましたが、
夕べもその前の夜も深夜なのに30度あって、
こうなると、色々被害や問題が出てきます。
たとえばエアコンの使い過ぎによる、停電。
昨日からNY周辺で散発的に停電になり、数万という世帯が被害をうけています。

この熱さで、クレイジーな事件もおきています。
熱波の影響独立記念日の日曜日から続いてますが。。。
独立記念日といえば、先週インタビューをお届けした6連覇チャンピオンのコバヤシくン!
なんと会場に乱入して逮捕されてしまいました!
そして、こちらでは新聞1面にデカデカと!

今日はこの暑さ、ニューヨーカーはいったいどうしのいでいるのか?
そしてコバヤシ君事件、日本には伝わっていないエピソード
ダブルでレポートします。

NY6日火曜日、セントラルパークで観測された最高気温103度 およそ39.5度
摂氏103度まで上がったのは、2001年以来9年ぶり。
これまでのNYの最高気温は107度=摂氏41度ですから、もう一息?

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この暑さで、NY周辺では数万と言う世帯が停電。
エアコンの使い過ぎによる電力不足です。
こういう停電、日本にはあまりないかと思いますが、
NYでは毎年熱波のたびに起こる、年中行事のようになってしまっています。

この暑さ、ニューヨーカーはどうしのいでいるのか?

NYのローカルニュースでは、暑さ対策を呼びかけ。
日向は避けるように、避けられない場合は日焼け止めを忘れずに。
水をたくさん飲んで、カフェインやアルコールは控える。
屋外で働いている人は、ゆっくりと行動する。
お年寄りや小さな子供達の体調が変っていないか、チェックを入れる
。。。これは日本でも同じですねきっと。
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そして、電力不足に備え、
洗濯やディッシュウォッシャーなど電力を消費する家電製品は、
夜10時以降に使いましょう、と呼びかけ。

家にエアコンがない人のために、地域ではクーリングセンターもオープン。
そして地域の図書館や博物館、
子供達はもう夏休みですから。。。そんな子供達でいっぱい、
そしてもちろん、市内のプール。ビーチもすごい混雑でした。

今日は最高気温36度で昨日より低かったんですが、湿度がぐっと上がって70%
日向を10分歩いただけで体調が悪くなる感じ。日差しもカーっと強くて
もう鉄板の上で蒸し焼き状態?この熱さ、久々という感じがしましたね。
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しかしNYで生活するには、外の暑さ以上に、もっと暑い場所を毎日通過しなければなりません。
地下鉄の駅。
駅のホーム、東京の地下鉄のようにエアコンがきいていません。
以前気温を測った人がいましたが、摂氏50度くらいにはなるようです。

電車の中はここ10年で100%涼しくなりましたが、待っている間は地獄。
しかも駅によっては電力不足でエレベーターやエスカレーターも止まっているので
ダブルパンチ。

世界のトップシティ、NYなのにこのローテク感はいったい!?
なにしろ街に歴史がある分、インフラが古い。
地下鉄のトンネルも一番古いものは100年以上。
そこに継ぎ足してやってきているので、なかなかうまくいかないという事のようですね。

そんなわけで、ニューヨークではビジネスマンもツーリストも
水のボトルを持ちあるくのが基本です。

さて、記録的ヒートウェーブの中開催されたのが、
独立記念日の年中行事、コニーアイランドのホットドッグ早食いコンテスト。

先週インタビューで登場してくれた、2001年から6連覇の元チャンピオン、
タケル・コバヤシくん。

今年は契約が成立せず、出場できない、というお話を先週お伝えしたばかり。
ところが、なんとコンテストの直後ステージに乱入しようとして、
警官に逮捕されてしまいました。
しかも、その模様は翌日の新聞の1面に特大写真と共に掲載。
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アメリカ独立記念日の翌日の地元紙は、いつもなら独立記念日の花火大会や、
関連イベントの模様を伝える記事がふつう

デイリーニュースの1面、
コバヤシくんが「FREE KOBI=コバヤシに自由を!」と書かれたTシャツを来て警官に連行される写真を掲載。
地元ケーブルTVのニュースチャンネルでも、彼が警官に取り押さえられる模様を1日中トップニュース扱いで放映。
これに比べ4連覇を果たしたチャンピオンのジョーイ・チェスナッツの扱いはかなり小さい印象。

でも、ニューヨーカーはかなり同情的でしたね。
まず、「契約問題」で出られなかったということですが、
そもそもこの大会自体、10年前はただのローカルの早食いイベントだったんです。
こんなふうに新聞1面にのるのも初めて。

でもコバヤシくんがあの小さな身体で、
12分間にホットドッグ50個という驚異的な記録でデビューし、
その後は現チャンピオンとの戦いがクローズアップされて初めて、
世の中の注目が集まり、全米中継されるほどに盛り上がったんです。

このコンテストは彼の存在あってこそ、と他の出場者が主張するほど。
それを主催者はMLEメジャーリーグイーティングだか何だか知らないが、
契約で出場者をしばろうとするなんて、ナンセンス、という意見が多数(私も同感)
だいたいこんな団体があること自体、この事件が起こるまで誰も知らなかった。
また翌日ESPNでは、
「早食いはツールドフランスよりよほどスポーツらしいスポーツ」なんて言い出す
コメンテーターまで現れた。
あらゆる意味で、コバヤシくんはまた、ホットドッグの早食いに貢献してしまった、
というわけです。

しかしいったい何故このような乱入を?
コバヤシくんは、「ファンたちにステージに押し出されたから」とコメントしたと伝えられているが、
ある地元紙によれば、コバヤシくんのマネージャーから一部ファンにメールで「コバヤシはとにかく会場に行く。みなさんの声援があれば参加できるかも。」というメッセージを送ったらしい、という報道も。

実は先週はオンエアしませんでしたが、同じインタビューで、
NYという場所は、「世界に発信できる場所、何かやればメディアがそれを世界に飛ばしてくれる」と言っていました。
今回の事件、その通りの結果に。。。一瞬、狙ったのかな、と勘ぐってみたくなるような。。。


一晩拘束された後、釈放されたコバヤシくんは「無実」を主張。1ヶ月以内に裁判所に出頭する事になると報道されています。
大変な結果になってしまいましたが、これを乗り越えて立派に復帰してほしい、
というのが一致した意見。
大人しいイメージだった彼がとにかく強烈な印象を残し、イメチェン成功?

佐藤めぐみ   ジャーナリスト、プロデューサー ニューヨーク在住、J-POPからベースボールまで、 日本文化がアメリカでどう受けいられているかを中心にレポートするジャーナリスト、 アメリカのJ-POPファンのためのイベント 「SAMURAI BEAT RADIO(サムライビートレイディオ)」をプロデュース。 BLOG:http://ameblo.jp/meguminyFlowers

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【Webラジオ】7月8日(木) アメリカ ニューヨーク

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2010年07月07日

7月7日(水)フラワーレポーターは、ドイツ・ミュンヘンから永冶ベックマン啓子さんです。

◆現在のドイツの雰囲気は…
7月、ミュンヘンが世界に誇りますビアーガーデンの季節になりました。
マロニエの木陰に出来た快適なビアガーデンは、市内のどの地域にもあります。
西洋菩提樹の小さな可愛い薄い黄色の花が唯今満開ですが、蜜が落ちますので、その
下に車など置いておきますと汚れまして大変です。。
日没が夕刻9時過ぎですから、夕食はビアガーデン等外で大抵摂ります。
   
  
◆いま、ドイツは全てが熱い!
本年もドイツのサッカーチームは、最初から優勝間違いないと、大変な勢いです。前
回2006年は開催国でしたが、優勝ならず、今回こそはと国をあげての熱い応援で
す。またドイツは今真夏日よりで気温も連日30℃以上となり、通貨ユーロは安く
なっていますので輸出は伸びていますし、 全てが今ドイツは熱い状態です。
 
◆サッカーを応援する街の人々の様子は…
公園では大抵子供達が、サッカーのボウル蹴りをしていますし、2歳位の
子供が「トーア、トーア」 ボウルがゴールにはいつた!と叫んでいるのを
何回もみました。本当に可愛いんです。
ドイツの試合中は、高速道路も殆ど車が居なくなり、町の道路も静かで、レストラン
や歩道に出ている喫茶点、体育館などに大きなテレビがありまして、
ファンがドイツ人老若男女全員が息を呑んで観戦しています。
確かに、銃を持たない戦争が始まった、というかんじです。 
メルケル首相も直接会い、ドイツチームを応援しています。
   
会社の経営者達も30%以上が、 サッカーのテレビ観戦を仕事中に許可するという
状況です。おそらく、経営者自らが見ないではいられないと言う所でしょうね。スイ
スでは、国の議会も休んで観戦していました。
   
◆こんな効果も…
2006年は、ドイツの国旗が予想の10倍も売れまして、車にも2本4本、窓、壁
 到る所にドイツの大小の国旗がたなびき、驚きました。
戦後私達の国がどんなに変化したかを見てください、と100箇所の魅力ある観光視
察ポイントを案内し、ドイツの歴史や意識が、全く新しい時代に突入したと言う感じ
でした。

本年も車や建物の窓に黒、赤、黄色(正式にはゴールド)の力強い3色国旗が多く見
られます。国旗の色には意味がありまして、黒は 国民の勤勉、赤は国民の熱情、金
色は国民の最高の名誉 と、なります。
  
◆ドイツのサッカーについて…
ミュンヘンにはドイツのサッカーの名門、のFCバイエルン、FCはフットボール、
クラブの頭文字ですが、「ドイツ語ではフスバル・クラブ」創設1900年のクラブです
から、もう110年の歴史があります。

「日本は10年程の歴史、しかし素晴らしい選手がいるので、このままいけば後10年も
すれば一流の素晴らしいチームになる」と、本年はドイツ人達も大変褒ていました。
そして 本当にPK戦では残念だったと多くの人から、言われました。

サッカーの王様と言われました、ベッケンバウワーが会長でしたが、今は
ウリ・ヘーネス、今は人気最高の若いクローゼ、ミュラー、ポドルスキー など才能
ある選手達が国民の期待を受け大活躍です。

ミュンヘンのFCバイエルンの近くでは、日本でいいますと小学校5年生の男児2ク
ラス 50人で、サッカーの英才教育を行っています。
朝8時からサッカーの練習、ランチは学校で食べ、午後先生と勉強をし、その後も
サッカーの練習ですから、本当にサッカー三昧の生活です。
13歳の素晴らしい才能の持ち主が今2人注目を集めているそうですが、世界中から優
れた若者を探していまして寮生活をしていました。

ミュンヘンのヴィッテルスバッハ・バイエルン王家は独立王国800年の歴史がありま
すが、これがヨーロッパで一番長く古い王室です。王様達が教育に大変力をいれまし
たが、現在も、政治、音楽、数学などの英才教育に力が入れられています。

ミュンヘンの高等学校ギムナジウムはドイツで一番ハイレベルですが、全ての学科で
成績が一番の生徒さんを、1校1人、1年間無料で英才教育に招待しています。いわ
ば、ドイツの将来を担う高級官僚の養成と言ったところでしょうか。
幼稚園の時から、その子が持つ強い興味、特性や才能を見つけ出し、ドンドン引き伸
ばし豊かに育てていこうという教育が行われています。
  
  
◆役に立つ一言!
Alles gute! ( 全てが 上手く行きますように)


◆永冶ベックマン啓子さん、ウェブサイトはこちら
http://blog.nagaya-beckmann-keiko.com
http://www.lindenbaum-consulting.de

【Webラジオ】7月7日(水) ドイツ

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2010年07月06日

7月6日(火)ウルグアイにお住いになって2年、「在ウルグアイ日本国大使館」の「領事」をおつとめの田村彰浩さんです。

◆ワールドカップの準決勝が、いよいよ行われますが、街の様子は?


老若男女盛り上がっています。
道路を走る車は皆、国旗をなびかせ、クラクションを鳴らし、
歩道を歩く人たちがそれに手を振って応えます。
若い人たちに負けじと、おじいちゃんやおばあちゃんも派手な身振り手振りで応えます。
街中がセレステ(水色)に埋め尽くされているようです。


◆ワールドカップが始まってから、街はどんな雰囲気でしょう?


試合当日は、開始時間が迫ると官公庁や銀行等も店じまい、
バスやタクシーも街から消えてしまいました。
街のあちらこちらに国旗やユニフォームなどを売る露天が建ち、
スーパーもセールを行うなどワールドカップ特需に沸いています。
大手の電気販売店では、開催前に「代表がベスト4まで行けば半額返金!」と銘打って
大型液晶テレビのセールを実施しました。今では頭を抱えているのでは? 


◆40年ぶりのベスト4進出!再任の代表チームに対する評価は?


ワールドカップ初代王者であり、2度の優勝経験を持つウルグアイですが、
「古豪」というフレーズが表すように、近年では振るった成績は残せていません。
国民は「もう全て昔の話さ」と自嘲気味に嘆くほどで、南米予選も5位、
プレーオフを制してやっと出場にこぎつけることができたのです。
それだけに、この快挙 はまさに「驚愕」、街角では感極まり、大泣きする姿も散見されました。


◆ウルグアイ代表の特徴と言うと、どんなところでしょう?


ウルグアイチームの愛称は「セレステ」(水色)、合言葉は「バーモス!セレステ」(行くぞ!セレステ)
特徴は「堅守速攻」、キャプテン・ルガーノを中心に堅い守りとフォルラン、スワレスの強力2トップが前線で得点を奪います。


◆マスコミの報道は?


国民のほとんどがサッカーフアンのこの国ではテレビ.新聞もワールドカップ一色、
主要各紙は表紙を水色に変え、試合当日はおまけに巨大ポスターをつけたり、
表紙を丸めて簡易ブブセラを作れるようにする気の入れようです。
ガーナ戦の翌日のエル.パイス紙は表裏表紙の2面を使い、FKを決めた選手のアップ、
1 面から5面までが全てサッカー関連記事というものでした。


フアンというより全ての国民は40年ぶりに訪れた幸福に全身で浸っています。人口より牛の数が多いこの国では、アサード(ウルグアイ式焼肉)を食べ、セルベサ(ビール)や(ワイン)を飲む昔ながらの観戦スタイルが主流、開催前には「健康のため、応援の時には焼肉やビールは控えましょう」といった記事 も出ましたが、どこのレストランも連日大賑わいで、国民の体重は確実に増えるでしょう。タバレス監督は「(優勝などの輝かしい)過去を知らない子供たちが(代表の)試合を見て、サッカーを愛してくれれば幸せだ」と答えており、ベスト4に進出したことで国民も皆、大満足しているでしょう。ここまでくればもう国を挙げての「お祭り」ですので、勝敗に拘らず、代表がんばれというのが本音でしょう。しかし苦手なブラジルが負けたので、オランダならいける、という期待を声にする一面も。残念なのが、ガーナ戦のレッドカードでスワレスが、警告の累積でフシレが出場出来ない可能性があり、ルガーノも負傷、若手のホープ・ロデイロが骨折(ひび)?という情報もあり、タバレス監督がどのような布陣を敷くのか注目されています。


◆注目の選手を紹介!

 
★FW ディエゴ・フォルラン(10番) 
スペイン.アトラチィコマドリッドに所属するベテランストライカーでスペインで2度の得点王に輝き、今年のUEFAヨーロッパリーグ決勝で2得点を上げ、チームを勝利に導きました。親子3代続くサッカー選手ですが、学業ともに優秀で本人は大学進学を希望(将来は小説家になりたかったとか)していましたが、姉が交通事故で下半身不随になり、その莫大な治療費を工面するためにプロリーグへ、アルゼンチンリーグ、プレミアリーグを経て、リーガ・エスパニョールにいたったわけです。家族を背負い、そして今は国民の期待を背負う彼は非常に謙虚で偉ぶらないと多くの国民から尊敬を集め、まさしくウルグアイの希望の星となっています。


★FW セバスティアン・アブレウ(13番)
34歳の大ベテラン、愛称は「ロコ」(変人)ですが、憎めない性格で国民から愛されています。彼には常に「何かをやってくれる」という期待が付きまといます。プレーオフのコスタリカ戦ではフォルラン・スワレスの両トップが得点できずに苦しんでいるところに値千金のヘ ディングシュート!国民の期待に応えました。また彼はFKの際に軽く浮かせる緩やかなキックを行う特徴があり、それを揶揄されて、TVのCFでも「ロコ、本番では(そのFKは)やめてくれ」と言われるほどですが、ガーナ戦において重圧のかかるPKのトリで、いつも通りのFKを見事に決め、「やっぱりあいつはロコだ!」とまたまた 話題を振りまきました。フル出場はないとは思いますが、オランダ戦の後半、チームが苦しくなれば、タバレス監督は彼を投入するでしょう。

★MF ディエゴ・ペレス(15番)
日本人が「大和魂」ならば当国では「チャルーア魂」(スペイン帝国に最後まで抵抗したチャルーア族に由来)、不屈であきらめない様子を指しますが、彼はまさにチャルーア魂を体現している男。30歳、フランス.モナコに所属しています。タバレス監督の信任は厚く、激しい当 りと最後までピッチを駆け回る姿に味方が勇気付けられ、反撃に移ることもしばしば、オランダ相手にも引けは取らないでしょう。


★MF アルバロ・リオス(17番)
一度代表を退いていますが、本年、ウルグアイで人気と伝統を誇るペニャロールのMFとして後期リーグの無敗優勝に貢献、代表にも招集され、尻上がりに調子を上げました。いまやボランチに無くてはならない存在となりました。小柄ですが強靭なフィジカルを持ち、期待が持てます。


★DF ディエゴ・ゴディン(3番)
スペイン「ビジャ.レアル」所属の24歳。守りの要で、キャプテンのルガーノの影に隠れがちですが、ウルグアイの堅守は彼が居ればこそ。体調を崩して心配されていますが、オランダ戦ではロッベン、シュナイダーの両エースを封じてくれると期待されています。
(残念ながらオランダ戦には出場できませんが、次の2人も注目です)


★FW ルイス・スワレス
「ルイシート」(ルイス坊や)と呼ばれる彼は、オランダの名門「アジャックス」に所属する23歳の若手のホープ、オランダリーグ09-10には得点王に輝いています。賛否両論ありますが、ガーナ戦の「ゴール際のハンド」は語り継がれることになるでしょう。もちろん国内では「最高の評価」を得ました。若いながらも「フェイント」(故意に転び、ファールを誘う)が得意な、したたかな面も持ち合わせています。

★MF ニコラス.ロデイロ
昨年、国内2大チームのひとつ「ナシオナル」をリーグ優勝に導いた「左足の魔術師」、21歳の若さで素早いドリブルと幅広い視野を武器に国民の期待を背負っています。今年、オランダのアジャックスに移籍するも出場機会に恵まれず、初戦のフランス戦でも退場となるなど散々なデビューでし たが、ゲームの組み立て能力と絶妙のスルーパスが本来の輝きを取り戻せば!と考える国民は多く、オランダ戦では前半から起用されると思います。
※先ほど、ニュースでロデイロが骨折の可能性という話が入ってきました。事実であれば非常に残念です。


◆サッカー観戦に役立つウルグアイの言葉
 
Vamo!ariiba la Celeste!!(バモ アリーバ ラ セレステ)
「いけ!がんばれ ウルグアイ代表!」

代表の応援中、テレビの解説者は、この言葉を1000回位は叫びます
(というより、このフレーズを知っていれば、スペイン語が出来なくても
ウルグアイ代表の応援は大丈夫です) 

【Webラジオ】7月6日(火) ウルグアイ

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2010年07月05日

【Webラジオ】7月5日(月)オランダ アムステルダム

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2010年07月01日

【Webラジオ】7月1日(木) アメリカ ニューヨーク

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7月1日(木)はアメリカ・ニューヨーク在住のフラワーレポータ、佐藤めぐみさんからの報告です!


ワールドカップ!!

日本は敗退してしまいましたが。。。。。
アメリカのテレビ中継でも一番言われていたのは、
素晴らしいチームの団結力。
延長戦が始まる時、しっかりとスクラムを組んだ日本人選手を見て、
中継アナは「なんと素晴らしい結束力」と感嘆の声をあげ、
次の瞬間カメラがパラグアイの選手のシフトすると、
輪にはなってるんだけどなんかバラバラな感じ。。。。
チームワークだけでは勝てなかったわけですが。。。
こういう和みたいなものって、他の国に比べると日本人の良さだな、と
かねがね感じていたので、そういうところを世界に見せてくれてうれしかったですね。

サムライブルーのワールドカップは終わってしまいましたが、
NYで頑張っている日本人、このレポートでもどんどん紹介していますが、

この週末7/4はアメリカは独立記念日。
大花火大会があったり、大変盛り上がる夏のホリデーですが、
この日に欠かせない日本人がいます。

NY名物といえば、ホットドッグ。
独立記念日には有名なホットドッグ早食いコンテストがあって、
その模様はスポーツチャンネルESPNで全米に生中継されるほど盛り上がるんです。

そう、ESPN、
ワールドカップ中継もする全米を代表するスポーツ局が、
ホットドッグ早食いも生中継。
立派なスポーツです。

実はこのコンテストがここまで人気になったのは、
ある日本人のおかげでと言っていいかも。

TAKERU KOBAYASHI
2001年、20分にホットドッグ50個食べるという前人未到の大記録で
彗星のごとくデビューし、それから毎年記録更新しながら6連覇。
2007年にアゴのケガで欠場した時は、
それがニュースになったほどでした。

去年と一昨年は王者にはなれませんでしたが、
CNNも「コバヤシはこの大会で最もおなじみの顔」とコメントするほど。

このコバヤシ君にちょっと前に会うチャンスがありました。
ニューヨーク、ジャパンソサエティのイベントに、ゲストとして招待されたコバヤシ君。
ステージでは早食いのお手本?も見せてくれたんですが、
その後に収録したインタビューをフィーチャーしてお届けします。


NYがホットドッグの発祥の地だということ、ご存知でしたか?

そのNYでも最初にホットドッグが売られたのは、
NYの地下鉄で行ける庶民のビーチ、コニーアイランド。19世紀の後半です、
そして1916年にはNATHAN’S FAMOUSが開店。
その名のとおり、ドイツ移民のネイザン・ハンドワーカーさんが、
ドイツのソーセージをアメリカンスタイルのホットドッグとして売り出し、
同時にホットドッグ早食いコンテストをスタート、今も続いています。
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(C)George Hirose

それ以来アメリカンライフに欠かせないホットドッグ。
7/4独立記念日のイベントとして全米生中継される
NATHAN’Sのホットドッグコンテストを、外国人、
日本人のコバヤシ君が6連覇したというのは、ニューヨークでも有名な話。

「昔は自分しか日本人がいないから、アメリカ人が敵対心を持って“あいつやっつけろ”みたいに思われていると思っていて、戦いづらいな、と思ってたんですが、今ではアメリカ人でもコバヤシと応援してくれる人がいるし、独立記念日だからみんなすごく楽しんでいる。だから自分が出る事で盛り上げることができているんだな、というポジティブなとりかたが出来るようになった。それにずっと続けているから現地の日本人もたくさん見に来てくれて、日本の代表みたいに思える事がとてもうれしいですね。」

コバヤシ君、とても早食いちゃんピオンとは思えない?スリムでチャーミングな男性です。
ちなみにアメリカでは、早食いはCOMPETITIVE EATINGという立派なスポーツ競技。
COMPETITIVE EATERであるコバヤシくんは、立派なアスリートです。
現在世界ランク3位。
ホットドッグでの王座はあけわたしたものの、
COW BRAINS, LOBSTER ROLLS, RICE BALLSの世界チャンピオン。

そんな彼がNYのコンテストに出るきっかけは何だったんでしょうか?

「日本のテレビ番組に出ていたころ、日本のチャンピオンを決めてニューヨークの大会に出場するという企画が上がって。その頃はまだ大食い、たくさん食べるだけのチャンピオンあったので、自分は早食いもいける!とプロデューサーに売込みました。今はその企画はなくなっちゃったんですが、独自の道が開けて毎年出られるようになりました。」

ちなみに小林くんが初めて大食いに挑戦したのはカレー、
実は彼のお父さんも、わんこそばのチャンピオンだったそうです。親子2代だったんですね!

ところで日本にもホットドッグがありますが、
アメリカのホットドッグ、味も存在感も日本のとかなり違います。
実はコバヤシ君の食べ方は、ドッグとパンを別々にして、水につけて食べるという、
それまで誰もやったことのない、画期的なスタイル。
今ではその真似をするアメリカ人もいます。

そんな彼が初めてアメリカのホットドッグを食べた印象は。。。

「当時とったテレビ番組をみると、食べた時に、”しおからい!“と言ってました。
あとは“皮が!”と言っます。皮がしっかりしている、
本物の腸などを使っているから皮が残るじゃないですか。
日本のは人工のケーシングを使うから食感が全然違う。
日本で練習してきたのと違うから“皮が”と驚いていたんですね。
次にバンズ。バンズを水につけてみたらすぐ柔らかくなっちゃって
“すぐ水吸うんだ”って。噛んだ時に油が多いのってアメリカのホットドッグなんだけど、
油をパンが吸ってくれるんですね。アメリカのドッグを日本のパンに入れたら
ベタベタになると思うんですよ。あとは日本のパンは甘い。
アメリカのはパンのきめも粗くてさっぱりしていて、“ドッグの力”で食べる感じ。」
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ドッグの力で食べる。。。そこが違うんですね。

そんな彼にとって、COMPETITIVE EATERとして一番のチャレンジは?

「6連覇していく中で、連覇がかかってきたり、ある意味重い物が加わって、
それが一勝ごとに重くなる。やるほうは重くなるし、
見る方は当たり前になるというのがプレッシャーになってました。
自分の記録をどうのばすかを考えることで、やる気とモチベーションをキープして来た感じです。」
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独立記念日は今週末、
今年の意気込みは。。。と行きたいところですが、
なんと!!  およそ24時間前びっくりのニュースが飛び込んできました。
CNNによれば、今年の早食いコンテストに小林クンの欠場が決定した、と
MAJOR LEAGUE EATING (MLE)が声明を発表した、ということなんです。
その理由はMLEとTAKERU KOBAYASHIの契約交渉が行き詰まってしまったから、
ということなんですが。
CNNオフィシャルサイトの記事では、「伝説の早食いチャンピオンが欠場」と伝えています。

この前会った時はやる気満々だったのに、残念!!
とこのレポートにも思わぬオチがついてしまいましたが、
来年はまた戻って来てくれる事を願っています!


Stage photo taken by George Hirose


佐藤めぐみ   ジャーナリスト、プロデューサー ニューヨーク在住、J-POPからベースボールまで、 日本文化がアメリカでどう受けいられているかを中心にレポートするジャーナリスト、 アメリカのJ-POPファンのためのイベント 「SAMURAI BEAT RADIO(サムライビートレイディオ)」をプロデュース。 BLOG:http://ameblo.jp/meguminyFlowers