2009年11月 アーカイブ

2009年11月30日

【Webラジオ】11月30日(月)フランス・パリ

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11月30日(月)今日はパリから石井リーサ明理さんのレポートです

Q日本では、この時期、街の中もクリスマス・ムードになってきましたが、パリはいかがですか?

今年もクリスマスイルミネーションの季節が11月終わりから始まります。
私も昨年に引き続き、オートクチュール・メゾンの立ち並ぶアヴェニュー・モンテーニュの照明を担当しています。
今年はちょっとバージョンアップして、より華やかなイルミを演出しているんです。

石井さんが照明デザイナーとして参加され、クリスマス・イルミネーションを手掛けているんですね!!

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クリスマス・イルミネーションで人気のスポットというとどんなところがあるか聞いてみました。

お勧めは、プランタンとギャラリーラファイエットの2大デパートの外観イルミは祝祭性を競い合いますし、ヴァンドーム広場からフォブール・サン・トノレ通りも毎年とてもシックなイルミが展開されます。


パリでは、最近、イルミネーションについての運動が展開されてると聞きましたが…

⇒ここ数年パリでは、クラシックなサンタとトナカイを逸脱した、よりアート性の高いイルミを展開すべく、「パリ・イルミヌ・パリ」という運動を展開しています。
市や商工会議所、照明デザイン関係者などからなる委員会が毎年数人のデザイナーを指名して、特別な場所のイルミをデザインさせるというものです。
私も2004年から指名デザイナーに加えて頂いて、毎年様々な趣向を凝らしています。
いつも大切にしているのは、クリスマスのオリジン。イルミネーションの発端となった冬空に輝く星や雪の結晶、氷の粒などをイメージして、
それぞれの場所にふさわしい光のオートクチュールを作り上げます。
最近は、更に省エネにも配慮が必要ですので、最新のテクノロジーを駆使して、
環境にも優しいイルミを考えています。

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2009年11月26日

【Webラジオ】11月26日(木)アメリカ・ニューヨーク

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11月26日(木)はアメリカ・ニューヨーク在住のフラワーレポーター、佐藤めぐみさんからの報告です!


NY時間の26日はTHANKS GIVING DAY、感謝祭です。

もともとは、アメリカに移民してやって来た清教徒たちが、
最初の冬を超すのに食べ物がなくて困っていた時に、
ネイティブアメリカンたちに食べ物をもらって助けてもらった、
その感謝をこめたホリデー。アメリカならではの休日。

クリスマス、独立記念日と並んで、アメリカ三大ホリデーと言っていいほど、
大事な休日。4連休です。
今は家族で集まってごちそうを食べる日。
そして家族で集まるために、アメリカ人が大移動します。
アメリカは広い、はしからはしまで飛行機で6時間以上かかる国ですから、
今年は飛行機や車で移動する人トータルで3800万人と言われています。

そして、この日が過ぎるともうアメリカでは誰も働かない、というくらい、
クリスマスモードになっていくんですね。

さて、そんな時期にふさわしく???
先週このスタジオにまた日本から、すごいゲストがストップバイしてくれました。

辻仁成さん、
ZAMZAというバンドを結成。

その初ニューヨークライブの前日に、
スタジオに寄ってインタビューに答えてくれました。

もちろんライブもすごかったです。

今だから音楽をやる! という辻さんのアツイ!インタビュー
2回にわたってお届けします。

80年代にはエコーズでZ00などのヒットをとばし、
その後はベストセラー作家、映画監督としても活躍。

16年ぶりに結成したバンドがZAMZA
メンバーは元エコーズのギターHIROKI、元JUDY & MARYのベースのバンシー、
ドラムのKOHTAという、日本のロックシーンを支える強者たち。

現在本拠地とするパリ、ドイツなどでライブ。
すでに各地ではファンクラブも誕生しているそうです!

そして、ついにニューヨークの伝統のロックハウス
「WEBSTER HALL, THE STUDIO」でデビューライブ。

その前々日にスタジオに立ち寄ってくれました。
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さすがカンロクというか落ち着いた雰囲気の4人ですが、
ステージに上がると、のびのびと超ハイテンションのハードロックをぶちかまし。。。
みなさんもご存知かもしれませんが、
辻さんはステージではスカートをはいたり、ロンゲのかつらをかぶったり。。
いったいこれは? 
エコーズ時代の辻さんを知っているファンもびっくり。

まずはなぜ、このタイミングで音楽を、
しかもニューヨークでやろうと思い立ったのか、
本人に聞いてみました。
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辻「なんでって。。。ずっと小説を書いていたんですけど、
忘れてたんですよね。時間の事も忘れてたし、
小説を書く事に没頭して70册くらい買いて、
ふっと気がついたら、あれ、バンドとうしたっけかな。と思ったら、
ああ、もう解散したんだ、と思って、
とにかく今やらなきゃだめだと思って、パリでライブを始めたんですよ。
そうしたら向うの連中に会って、ライブハウスでやってるうちに、
バンドやりたいな、と思うようになって。
で東京にエコーズのヒロキがいて、ヒロキがJudy & Maryの二人を知ってて、
4人でホテルで会おうよとうことになって、会ったらこれは行けるな、と思って。
で1年半くらい前からレコーディングを始めて、
今年リリース1枚出したら、日本語の曲が少ないんで、逆に日本ではそんなに、
受けないってわけじゃないけれど、日本よりも外国の方が引っかかって来るんですよ。
それでヨーロッパでライブやって、とか、こっちで活動したり、とか、
大きなロックフェスティバルにも出たし。
英語で歌うっていうのは、もう10代の頃からの夢で、
自分たちがアメリカのロックで育ってきて歌謡曲や日本の音楽は聞いてなかったの、
それが今や日本のロックシーンというのは、
自分たちが創設者というわけじゃないけど、
最初の頃の人間になっちゃって、J-ROCKとか今流行ってるんだけど、
やっぱりやりたい音楽はアメリカから習ったし、
自分たちの音楽の方が今は絶対新しいものをもっていると思うので、
逆にアメリカへの恩返しのつもりで、自分たちの音楽を届けなきゃという
気持ちも芽生えてきた。
だから、試してみたいという事もすごくあって、自分たちが育ったアメリカの
音楽のリスナーに、逆に日本で生まれてきた新しい日本のロックを、今だったら、
あの時代だったら届けられなかったけれど、今は日本のブームってこともあるしね。」

バンシー「僕たちアメリカ、イギリスの音楽から影響を受けて、
昔はそのままやってたと思う。でも今はいろいろな音楽を作ってきて、
経験をふまえた上で、影響を受けた音楽に、自分たちが日本人だとかアジア人だとか、
色々な思いをのっけて、演奏できるようになったと思う、このバンドを作って。
このバンドで1年半音楽を作り始めて、“なんかできた!”と思うので。
単純な白人の、こっちの人のロックのコピーではなくて、
それに影響された僕たちが、アジア人として作った音楽
こっちの人にも聞いてもらって、こっちの人が単純に作ったものとは
ひと味違うなということを感じてほしい。」
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マネゴトではない自分たちの音。
その自分たちの音楽をZAMZAはマンガロックと呼んでいます。そのココロは?


辻「ちょうど自分たちのころは、みんな
日本人は教科書見ないでマンガで育ったんですよ。。。ホントかな。
私もマンガでお小遣い消えてましたから。
今世界でマンガになったけど、そのはしりは僕たちの時代だったし、
だからマンガというものへの特別なものがあって
良い意味でも悪い意味でも、マンガに対する考え方があるんですよね。
だから、それの中から生まれてきた人間たちなので、
今こそやっぱりマンガロックなんじゃないかな。と

僕たちは実はもともとマンガ家になりたくて
小学校の頃ずっとマンガを書いてたんですよ。
同人誌も何冊も出して、
だからマンガ書けって言われたら今でも書けるんです。
すっごい大好きなの。
パリの子供達にたまに教えに行く時に、日本語だったり音楽だったり。
その子たちにマンガを書いてあげると、いきなり尊敬されちゃうの。

こないだドイツでライブやった時なんかも、来てくれた子たちはみんな
頭は青とか緑とかオレンジの子たちで、終わった後待っててくれて
すごく好きだ好きだ、貴方たちの音楽は最高だって行ってくれて。
自分たちの持ってた感性がやっと一回りして、
日本発のロックを海外に届けることが出来るようになったんです。」


実は「マンガ」と名乗る理由は、もうひとつあります。
それは、たった今私達の身近で起こっている事と大きな関係があります。
それこそ、ZAMZAの伝えたいメッセージでもある、
そのマンガロックの真髄とは何か?
この続きは来週。。。。

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佐藤めぐみ   ジャーナリスト、プロデューサー ニューヨーク在住、J-POPからベースボールまで、 日本文化がアメリカでどう受けいられているかを中心にレポートするジャーナリスト、 アメリカのJ-POPファンのためのイベント 「SAMURAI BEAT RADIO(サムライビートレイディオ)」をプロデュース。 BLOG:http://ameblo.jp/meguminyFlowers

2009年11月25日

【Webラジオ】11月25日(水)イスラエル・テルアビブ

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11月25日(水)は、イスラエル・テルアビブ在住のフラワーレポーター、森山聡子さんからの報告です!

森山聡子さんは、イスラエル在住10年。日本・イスラエル間の事業開発、輸出入のコンサルティングをしていらっしゃいます。
   
★イスラエルの地形・天候の特徴
   
イスラエルは地中海に面した国で、日光の日差しが強く、多くの人は5月から10月くらいまで海辺でマリンスポーツをして週末や祝日を過ごしています。11月中旬の現在も、日中は気温が15度くらいあり暖かく、雨はほとんど降りません。
そのため、一般にみんな日焼けしている人が多いです。「オリーブ色に日焼けした肌」というのが一番一般的なイスラエル人の印象ではないかと思います。
またイスラエルには、世界に1つしかない死海があります。死海の塩や泥に含まれるミネラルが肌に良いというのは日本でも知られていることですが、ヨーロッパなどでは、皮膚に問題がある人はイスラエルの死海に行くよう皮膚科に薦められ、「死海での療養」として保険がおりる国もあるそうです。
また、土壌と気候が農業に適しており、特に植物、ハーブ、果物が豊富に育っています。一般家庭の庭でも、野菜はもちろんのこと、オレンジ、レモン、マンゴ、バナナ、アボカドなどが簡単に育ちます。私は、イスラエルにきて始めて野菜や果物がこんなに美味しいものなのだと知りました。イスラエルの女性の人気ランチメニューはダントツ「サラダ」と絞りたてのフルーツジュースです。「サラダ」とはいっても、大きなラーメンを食べる時のようなお皿に様々な種類の新鮮な野菜がたくさん入っていて、オリーブオイルとレモンをかけて食べるのです。絞りたてのフルーツジュースはどこの喫茶店でもたいてい注文できますし、スーパーでも、フルーツジュース用のオレンジなどは格安で売っているので、私も毎朝自分で絞って飲んでいます。
  
★イスラエルで人気の化粧品

・死海の塩、泥、ミネラルを原料にした化粧品
・オリーブオイルを原料にした石鹸、化粧品
・ハーブ(カモミールなど)を原料にした化粧品
・シトラスオイルや果物(かんきつ類)を原料にした化粧品
・特定の肌の悩みを解決する特殊化粧品
     
イスラエルは、技術開発においては世界トップクラス。これは化粧品開発でも同様で、化粧品フォーミュラをヨーロッパや米国に多く輸出しています。この背景からも、特定の肌の悩みを解決する新化粧品などがイスラエル市場には溢れています。
例えば、植物のスイレン酸を使った美白化粧品は、最近エステティシャンの間で人気を集めています。
   
★イスラエル女性の肌の手入れ方法
   
イスラエル女性は、一般に3ヶ月に1回ほど独自のエステティシャンに定期的に通って、顔の手入れをしている人が多いです。ちなみに、イスラエルでは、免許をとって自宅で個人の美容サロンを経営しているエステティシャンが多く、みんなそういう個人のサロンに通っています。顔の手入れの内容は、スチームやパックをしてから、毛穴の黒ずみをとったり、古い角質をとったり、吹き出物などの処理などをしてから、美白パックや保湿パックなどをしてくれます。1回のトリートメントは、日本円でおよそ7千円くらいです。日光の強い日差しが一番肌にダメージを与えるということをよく把握しているため、きめ細やかで定期的な手入れを心がけている人が多いです。イスラエルでは、皮膚科にも定期的に通って、新しいほくろやシミができたら、皮膚がんではないかどうか検査する必要があります。日々の手入れとしては、新鮮なハーブなどが簡単に手に入るので、濃いカモミールティーを作ってそれを凍らせ、カモミールの氷を作り、毎朝それを肌にあてるという方法があります。冷たい氷が肌を引き締めてリフティング効果もあるそうです。
  
★日本の縮毛強制
  
イスラエルで最近大流行しているものに、「日本の縮毛強制」があります。薬も日本から輸入して、日本と同じ方法でイスラエル人の巻き毛をストレートにしています。値段は日本の2倍以上で、4万円ほどしますが、それでもどこの美容院でも注文が断たないほど大人気です。
  
◆イスラエルで会話に花が咲く一言
「イヒヤェ ベセダー」
意味:大丈夫になるよ!
将来形で、今難しくてもそのうち、結果的には絶対大丈夫になるから心配ないよ、という意味で、楽観的なイスラエル人が好んでよく使う言葉です。
実は、イスラエルに来た当初はこの「いい加減」な表現が好きではなかったのですが、イスラエルにいると、少し肩の力を抜かないとやっていけないところがあるので、この表現がイスラエルの日々の生活にとても合っていて、今では重宝してよく使っています。
  

2009年11月23日

11月24日(火)のフラワーレポーターはアメリカ・ボストンに住んで8年!古川 直子さん!

■ボストンの街の様子
サンクスギビングを間近に控え、帰省ラッシュがはじまる。
アメリカではクリスマスに次ぐ大きなイベント。
家族が集まるという色はクリスマスよりも濃い。(日本のお盆のような感じ。)
茶色、黄色、オレンジの「オータムカラー」での飾りつけがされる。
ターキーやかかし、乾いたとうもろこしやさまざまの種類のかぼちゃで飾りつけがされる。


■ボストンのサンクスギビング
サンクスギビングの起源は、1620年、マサチューセッツにあるプリマスに
ピリグリム呼ばれる人々がイギリスからの移民してきたが、ひどい寒さのため
作物を作ることもできず大勢の犠牲者がでた。
そこで、先住民(ネイティブアメリカン)のワンパノアグ族たちが彼らを助け、
じゃがいもなどの作物の作り方を教えた。
翌年は豊作だったため、ピリグリムたちはワンパノアグ族を招いて、
いっしょに食事をしたという話から、秋にその年の実りに感謝して
みんなでお祝いをする習慣ができたとされている。
ボストンからプリマスは車で1時間足らず。
ピリグリムが乗ってきた「メイフラワー号」のレプリカや、はじめて足を踏み入れた場所として、
知られる「プリマスロック」、当時の様子を再現した「プリマスプランテーション」などがある。


当日には、パレードがあったり(NYのメイシーズのパレード)、地元の高校の
フットボールの試合があるが、クリスマスのようなお祭り騒ぎは少ない。
サンクスギビングは家でターキーを食べながらテレビでプロフットボールを見てすごすのが
一般的だ。


■サンクスギビングの日のディナー
サンクスギビングのディナーはターキーの丸焼き。
おなかの部分にパンやソーセージや野菜をカットしたものを入れたりして焼く。
大きさは10キロから20キロほど。
付け合せは、ジャガイモやスイートポテトなどをマッシュしたもの。
いんげんのキャセロールが一般的。
デザートはパンプキンパイ、アップルパイ、ピーカンパイなど。


■ブラックフライデーとは・・・?
サンクスギビングデーの翌日は「ブラック・フライデー」と呼ばれる特別セールがある。
一昔前は朝6時の開店に合わせて人が並ぶというような光景だったが、
今はショッピングモールなど日付がかわる12時から開店することも珍しくない。
小売店では、ブラックフライデーからクリスマスまでに年間売り上げの約半分を占めるとも
言われている。


■ボストンに行った時に役に立つ一言
★「sure」→「もちろん!」という意味合いで使う。
何か人から頼まれた時に、「Yes」でなく「sure」といえば、相手も気軽に頼みやすい。


★I'm sure.→「約束するよ」とか、言い方を変えれば「おどろいたよ」にもなる。


★Are you sure?→「ほんとに?」というのもよく使われる。

2009年11月19日

【Webラジオ】11月19日(木)アメリカ・ニューヨーク

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11月19日(木)はアメリカ・ニューヨーク在住のフラワーレポーター、佐藤めぐみさんからの報告です!

ヤンキース騒ぎの数週間で、気がついたら紅葉もピークを過ぎ落ち葉の季節に。
そんな中クリスマス準備が着々と進んでいます。
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来週はTHANKS GIVING DAYというホリデー、
この休日が過ぎると、アメリカはホリデーシーズン。
クリスマス準備にまっしぐら。。。。
そのあたり、またレポートでお伝えしますが、
今年もそろそろ終わり。。。という気分がおしよせてきているニューヨーク。

それにしても今年も、日本からたくさんの人がニューヨークにやってきました。
以前からお伝えしていますが、日本ブームですからね、

スシなどの食に始まって、
アニメ、マンガ、そして音楽。。

日本のポップカルチャーがますます注目されてきている中、
今月は、私の大好きなアニメのクリエイターが、ニューヨークにやってきました。

アニメプロダクションと言えば、世界のスタジオジブリ。

でも、アメリカの通のアニメファンの間では、
このプロダクションの名前もかなり知られています。
PRODUCTION I.G.

ピンと来ない?
タランティーノ監督の「KILL BILL」といえば。。。?

今日はニューヨークから、ジャパニーズアニメ最前線。
ちょっとマニアックにお届けしたいと思います。

それにしてもとどまるところを知らない、日本のアニメブーム。
先日も、日本の鉄腕アトムのハリウッドリメーク、
「ASTRO BOY」の話題をお伝えしたばかりですが、

つい先日、ニューヨークではアトムではなく、
日本人が制作したオリジナルアニメ映画の上映会が開かれました。

そのアニメのタイトルは、
「OBLIVION ISLAND」日本語では「ホッタラケの島」
日本では今年8月公開された作品、見た方いらっしゃいますか?
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これを作ったのが、PRODUCTION I.G.というアニメプロダクション。

聞いた事ないかもしれないけど、
必ずあなたも一度はその作品を見ているはず。


たとえば、
タランティーノ監督のハリウッド映画、
「KILL BILL」この中にアニメシーンが出て来ますが、
これを制作したのがPRODUCTION I.G.

アニメシリーズとして有名なのは、GHOST IN THE SHELL
攻殻機動隊押井守監督の作品ですね。

この作品、アメリカのアニメファンの間では、
ジブリ作品や‘AKIRA、COWBOY BEBOPなどと並んで、クラシック扱いです。

特にハリウッド映画MATRIXシリーズの、
インスピレーションのもとになった事でも知られています。

そしてこの作品、スピルバーグ監督のプロデュースで、
LIVE ACTION 3Dムービーに、という話しもあります。

あとは、やはり今年日本で実写映画になった、
BLOOD THE LAST VAMPIRE
その続編、BLOOD PLUSは、今ちょうどGHOST IN THE SHELLとともに、
アメリカのテレビで放送されています。

ミヤザキ監督ほどの知名度はないし、
日本ではどちらかというと、数あるテレビアニメやゲームの裏方的存在。

でもアメリカでは、PRODUCTION IGのクオリティの高い映像世界は、
ファンとプロの間で高い評価を受けているだけでなく、
日本のアニメのこれからの世界進出の、
大きなキープレイヤーになると言われているんです。

だから、そんなPRODUCTION IGのオリジナル映画がニューヨークで見られる、
と聞いて、見に行ってきたばかりでなく、
監督の右腕としてトータルにアニメーションを手掛けた
若いキークリエーターにも、話を聞く事ができました。
 
「ホッタラケの島」というのは、
子供の頃大切にしていたおもちゃとかぬいぐるみでも、
大きくなればいつかどこかにほったらかし。。。
そんな“ほったらかし”にされた宝物を集めて作られた不思議な
“ほったらけの島”がある。
そこに迷い込んでしまった女子高生の冒険物語。

上映会の後、監督の右腕としてトータルにアニメーションを手掛けた
若いアニメディレクターにも、話を聞く事ができました。

塩谷直義(しおたに なおよし)さんです。
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アニメ業界の人は忙しいと聞いていましたが。

「昨日到着しました、で、明日帰ります」

そんな忙しい仕事の合間、初めての海外、そして中1日だけのニューヨーク。
自分のアニメを実際に目の前で、外国の人に見てもらうのは初めて、
と、とてもうれしそうでした。
そんな塩谷さんが、自分の作品をアメリカ人に見てもらいたいポイントとは。

「日本の女子高生の感じを、日本人の16才の女の子がアニメになった感じを、
見てもらいたいと思います。」

何か16才にこだわりが? (笑)
というのは、私はよくアメリカ人のアニメファンに聞かれるんです。
日本のマンガやアニメはなぜみんな主役が15才や16才なの?って。

「なるほど、やっぱり日本の思春期的な、大人にもなっていないし、
子どもにしちゃ子どもっぽくもない時期、すごくアンバランスな部分の
葛藤も含めて、ドラマとしても表現しやすいというか、
そのバランスの時が16才くらいの人が
多いんじゃないかな、って。お父さんきらいとかお母さんやだとか、
でも好き、みたいな、どっちなの、というようなのがのが、
きのう今日でぱっと変れる時期、というんですか。
その1日1日の大切さみたいな部分が、その後の人生に影響をうける時期の、
しかも最くらいの時期かなって思うんですよね。
ある程度それを過ぎると、目標が決まって、
進むべき道を自分で考えて行くんだと思うんですけど。
多分あと、見に来てくれる年代の一番多いのが、
同年代のくらいの子だったりもするんだと思うんですよね。
そうするとなんか、あるある、という友達的な感覚で
キャラクターに感情移入ができたりとか、いつも悩んでるけど、
俺もがんばらないと!とか、見る人との共通点もある、といところですね。

少年少女の成長する物語。。。
実は。。。こうした年代が主役のアニメ作品、
アメリカにはまずありません。

アトムの時にもお伝えしたかもしれません、
アメリカではアニメは、あくまで子供のもの。

でも、それもクオリティの高い日本のアニメ映画がどんどん入ってくる事で、
少しずつ変って行く可能性だってあります。

来年もこうしたジャパニーズポップカルチャーのイベント、
たくさん開催が予定されています。

そういう中でアメリカ人がどう変っていくのか、楽しみです。

佐藤めぐみ   ジャーナリスト、プロデューサー ニューヨーク在住、J-POPからベースボールまで、 日本文化がアメリカでどう受けいられているかを中心にレポートするジャーナリスト、 アメリカのJ-POPファンのためのイベント 「SAMURAI BEAT RADIO(サムライビートレイディオ)」をプロデュース。 BLOG:http://ameblo.jp/meguminyFlowers

2009年11月18日

【Webラジオ】11月18日(水)オーストリア・ウィーン

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11/18(水)は、オーストリア・ウィーン在住のフラワーレポーター、三谷結子さんからの報告です!

三谷結子さんは、オーストリア在住20年!オペラ歌手として活動されています。
  
★☆ウィーンのクリスマス☆★
11月中ごろからウィーンのあちらこちらにクリスマス市がたちます。
寒さの中、あちこちの路上で演奏される音楽。シルベスタ-(大晦日)にオペラ座で「こうもり」鑑賞、シュテファン寺院前での騒ぎ、美しき青きドナウが流れ、皆でキスを交わしながらワルツを…。
各ホテルではシルベスタ-ガラコンサ-トなどが催されます。
11月11日からFashinngといって、カ-二バルが始まります。この間には舞踏会や演奏会などさまざまな催しが行われます。音楽以外ですと、クリスマスの終わった後市庁舎前広場に大スケ-トリングが作られて、そこで小さな子供から年配の方まで冬のひと時を過ごします。ここはライトアップされ夜間も滑れるので若い人たちにも大人気。
ホ-エ・ヴァンドといぅところに人口の野外スキ-場が開設されてウイ-ンっ子も地下鉄やバスに乗ってショッピング感覚でスキ-にいけるようになっています。
子供用のスキ-コ-スもあって3歳、4歳児もここでスキ-デビューできちゃいますよ!
今年はたくさんの、国交樹立140周年関係の行事がありました。日本の文化の紹介、
生け花やお茶の会、日本のアニメ鑑賞会、演劇、伝統舞踊、浄瑠璃、和菓子講習などなど、幅広い分野の行事が行われています。
私はウイ-ン民謡の会でウイ-ンの歌と日本の歌を歌うお仕事をさせていただいたり、
ウィーン工科大学で行われた展覧会「プレシャスウッド-アーバンウッド」のオ-プニング・セレモニーにてオ-ストリア、日本両国の国歌を斉唱させていただいたりしました。

☆ウィーン アルバム☆
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★☆今年いっぱいの活動予定☆★
●2009年11月
作曲家「オスカ-・シュトラウス」レクチャ-コンサ-ト
イタリア&フランス・アンティ-ケの夕べ
オータムコンサ-ト
オペレッタコンサ-ト 
  
●2009年12月は
ウイ-ン民謡コンサートが3本、
クリスマスコンサ-トが2本、
来年4月には日本帰国し、
東京、福島、愛知、三重、兵庫各地でコンサ-ト予定です。
 
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★ウィーンで役に立つ一言!★
Ich möchte das (これください!)
お買い物のときも、レストランなどでも、ほしい物を指差してこう言うだけでOKです!
  
三谷結子さんのブログはこちら⇒http://wienhappy.blog119.fc2.com/

2009年11月17日

【WEBラジオ】11月17日(火)カザフスタン・アルマティ

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11月17日(火)のフラワーレポーターはカザフスタンのアルマティに住んで、3年9ヶ月の阿部直美さんです!

■カザフスタンの今のお天気 アルマティの街の様子 


先週かなり雪がたくさん降り、街は真っ白です。樹氷もきれいです。
夜は氷点下になる日が続きますが、建物の中は集中暖房でどこも暖かく半袖で過ごせます。
晴れた日には雪に覆われた天山山脈がとてもきれいです。
アルマティは中央アジアの中でももっとも
近代的な街で街行く女性の姿も渋谷あたりとあまりかわりません。
それでいて、少し地方にいけば昔ながらのよさがあるのが魅力です。


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■りんごの里について

アルマティはもともと、「アルマ・アタ」がロシア語風になったものですが、
カザフ語では「アルマ」はりんご、「アタ」はお父さんという意味です。
りんごは、チューリップとともにカザフスタンが原産地とも言われています。
(チューリップは侵略してきたオスマントルコがのちにオランダに伝えたものだとか)。
りんごの里、といわれるだけあって、街のあちこちにりんごの木があり、
マンション暮らしではなく家で暮らしている人たちの庭には必ずといっていいほど
りんごの木が植わっています。
種類も、姫りんごのように小さいものから、大きくて真っ赤なものまで多種多様。
秋には庭でとれたりんごをばけつに入れて道路で売っている人たちを多く見かけます。
それほど身近なので、日本のように、わざわざ行楽を兼ねての「りんご園」のようなものはなく、
生活の一部、例えばおばあちゃんのうちに行ったらりんご採りを手伝う、というような感じです。


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日本のようなりんごもありますが、とにかく種類が多く、どさっと売られています。
道ではバケツ単位、バザールでは1キロください、といっても、1キロなんてそんな少しじゃだめ!
と怒られてしまい、最低2キロからです。値段は1キロあたり120円から200円といったところです。


先週土曜日から本格的な冬到来で、かなり雪が積もり(気温は零度くらいでしょうか)、
りんごの木も樹氷がおおってしまいました。
これが春になると愛らしい白の花を咲かせてくれ、お花見気分を味わうことができます。


大量に採れたりんごは乾燥させて、こどものおやつや、また水で煮出して
ジュースのようにして飲みます。
ジャムも大量に作り、ジャムはお茶と一緒に食べたりします。


■冬の食べ物など カザフスタンの名物 日本との共通点・・・きしめんのようなうどんが。


カザフスタンにはいろいろな民族の人がいるのですが、一般的にはカザフ人は外見は日本人と
とてもよく似ていますので、カザフ人と日本人が混ざっているとなかなか見分けるのが難しいです。
カザフスタン人は、地球上で2番目にたくさん肉を食べる、といわれるほど肉食の人たちで
(ちなみに1番は狼だとか)、特に馬肉が大好物です。
馬をゆでて手打ちの麺にかけた「べシュパルマック」というのがカザフを代表する料理です。
そのほかに、これは中国の新疆のほうから入ってきた料理といわれますが、ラグマンという、
手打ちうどんそのもの、という料理があり、日本人の口にもとてもあいます。
ラグマンには、通常羊か牛をトマト、香草などと炒めたものを上からかけて食べます。
讃岐出身の私の同僚もその腰の強さを認めています!


★現地の言葉で役に立つ「一言」!


ダヴァイ!
→英語でいうところの「Let's~」という感じで、さあ~をしよう、とか、または、よっしゃ!
  というような感じでも使われます。


2009年11月16日

11月16日(月)今日はスウェーデン・ストックホルムから佐藤 ホール 公美さんのレポートです。

この時期のスウェーデンはその地域にもよりますが、ストックホルムは朝と夜0度から5度位の気温です。10月半ばに初雪も降ったそうです。
2週間程前までは黄葉(おうよう)もとても綺麗でしたよ。DSC01579-2.jpg

スウェーデンの気の葉のほとんどは黄色くなるので、紅葉ではなく黄葉と呼びます。
Q冬はかなり寒そうですけど、お家の中はどうですか?
防寒対策はどうなってるんでしょうか?

⇒スウェーデンの冬はとっても寒いイメージがありますが、
日本の建物と比べるととても温かく年中快適に過ごせます。
窓は二重硝子、壁には断熱材が入っていてとても厚いので
室内では年中半袖で過ごせる程です。
ですからスウェーデン人が冬に日本に行くと、逆に『寒いよ~!』と嘆きます(笑)

Qスウェーデンの冬は、かなり日が出てる時間が短いですよね?

⇒夏の白夜とは逆に日照時間も大分短くなり朝は8時頃から薄明るくなり、
午後3時頃になると暗くなってきます。
これを極夜(きょくや)と言います。

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Qそんな暗い時間が長いスウェーデンですが、
家の中では、どんな風に過ごしているんでしょう?

⇒スウェーデンの家庭ではよくキャンドルで暗い家の中を
ほんのり明るく照らす習慣があります。
暗い冬には家の中はおもいっきり明るく照明を使うイメージがありますが、
実はそれもスウェーデンは全く逆で夕飯時でも真っ暗な部屋に
キャンドルを一つ二つ灯して食事を取る人が多いです。
なので食事そのものは薄暗くてあまり見ないじゃないの~。。。と思いますが、
人々はこの方が『ミースィグ(心地が良い)』と言います。
しかしこれも考えようによっては良い生活のエコですね!

Q日中が短いと、外に出られる時間は貴重じゃないですか?
スウェーデンの人々は、外では、どんな風に過ごしているのでしょうか?

⇒スウェーデンの人々は外が暗くて寒いからと言っても結構アクティブな方が沢山います。
外で湖の上(凍ってます)を散歩したり、カフェで友人とお茶したり、
子供と一緒に公園で遊んだりと普段の生活に楽しみは沢山あります。
⇒でもやっぱりお日様の光が恋しい!
ちょっとでも日がさすとみんな太陽の光を求めて外に出ますね(笑)
やはり日光を浴びないと朝が辛かったりします。ですから冬の間はビタミン剤を利用します。
子供達は赤ちゃんの時から6歳まで市から無料で『ADビタミン剤オイル』を貰う事が
できます。これを毎日数滴飲むといつも以上に元気でいられるそうですよ。

Qそろそろクリスマス・シーズンですが、街の様子はいかがでしょう?

⇒町のショーウィンドウもクリスマスらしくなってきました。
クリスマスツリーとなる木も売り出されています。
そろそろみんなクリスマスプレゼント探しの始まりです!
今週18日からは日本の『年賀はがき』ならぬ『クリスマス切手』の発売が始まります。
これは通常の送料よりちょっと安く、毎年変わるクリスマスにちなんだデザインが話題になります。

佐藤さんが勤める『和』をコンセプトとしたホテル『やすらぎハッセルウッデン』は、
スウェーデンではほとんど知らない人はいないと言う程有名でして、
お陰さまでここ2年連続『ベスト・スパホテル・オブ・ザ・イヤー』を頂きました。
ほとんどがヨーロッパのお客様なのですが客様は館内で浴衣を着用し、
お食事は箸で召し上がって頂いております。
ここ数年、スウェーデンでは『ジャパニーズ・ブーム』なのですが、
自分の母国『日本』にこれほどの関心を持ってくださると言うのは、
日本人として嬉しい事ですね。
スウェーデン文化の魅力はまだまだいっぱいですよ!

今日の役に立つ一言は。。。
『Underbart!(ウンデバーット)』。
これは英語でいうワンダフル、素晴らしい!と言う意味。
スウェーデンに来て素晴らしい物を見たり、体験したら是非この言葉を大きな声で
言ってみましょう♪

【WEBラジオ】11月16日(月)スウェーデン・ストックホルム

★本日の放送内容を音声にてお聴きいただけます。下のボタンをクリック!

2009年11月12日

11月12日(木)はアメリカ・ニューヨーク在住のフラワーレポーター、佐藤めぐみさんからの報告です!

ニューヨーク、熱にうかされたような1週間がすぎ、
私も未だにヤンキースのワールドシリーズ優勝キャップをかぶって、
余韻にひたっています。
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この1週間、こんなに多くのHIDEKI MATSUIという名前を聞いたことは
これまでなかったほど。

みなさんもテレビで見たと思いますが、
金曜日には優勝パレード
推定では200万人が集まったという情報もあります。
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私も参加してきましたが、
こんなにたくさんのヤンキースの帽子とユニフォームを一度に見たのは生まれて初めて。スタジアム数十個分のお客さんを街にぶちまけた感じ。

これまで何度も優勝を経験していますが、こんなパレード今までみたことない、
とみんな口々に言っています。

ほとんどの人は何も見えなかった。。。という状況
おしあいへしあいの末、ラッキーにもパレードのコースで取材できました。

ヤンキースと松井ファンの声、MVPコールもう一度聞いてもらえます。

そして、ニューヨークのセレブリティで、スポーツファンの映画監督といえば、
スパイク・リー

彼もカメラを持って取材中だったんですね。
スパイク・リーのコメントもお届けします。
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この秋いちばん豪華なニューヨークレポート
あなたも参加したつもりで楽しんで下さい!
                                                                                      
THE YANKEE PARADE
11月6日金曜日、
マンハッタンのダウンタウン、
自由の女神が見えるバッテリーパークから、
市庁舎のあるシティホールパークまで、
およそ1.5キロのパレードでした。


賑やかなマーチングバンドの演奏が鳴り響くこのコース、CAYON OF HEROESヒーローの谷、と呼ばれていて、優勝パレードはいつもここ。
文字通り高層ビルの谷間を、ヤンキースの選手と関係者をのせた大きなフロートと、その間にはさまざまなマーチングバンドや、バグパイプのバンドなどが、
次々にやってきます。
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あ、見えてきたのは、我らがヒーロー、HIDEKI MATSUI!!
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すごいマツイコールでした。
松井選手、グレーのおしゃれなジャケットに白いシャツで、
秋の日差しの中に本当に輝いて見えました。

あなたの好きな選手は誰?と訪ねると、
みんな口々に「マツイ!」

「だってあんなホームランをみちゃんたら。。。もう凄いよ。
MVPは大変な快挙だと思う。」
「日本とアメリカという二つの世界で成功するなんてすごい。
並大抵の努力じゃなかったと思う。」

一つ言えるのは、
ニューヨーカーは松井がMVPをとった事に、まったく驚いてはいません。

たとえばヤンキースの地元に生まれ育ったというファンのジョッシュ

「松井は常にチームの勝利だけを考えてプレイしているんだ。
たとえば得点圏にランナーがいる時は、自分を犠牲にしてでもランナーをホームに返す。もし自分の成績の事だけ考えていれば、もっと打率だって上がっていい実力の持ち主だ。でも松井はそうはしないんだ。
そういう選手こそ、レスペクトされるべきだと思うよ。
ニューヨーカーはそんな松井が大好きなんだ。」

こういう話、ヤンキースファンを取材して7年間、何度聞いたかしれません。
ニューヨーカーは本当に松井選手の素晴らしさ、
日本人以上に知っているかも。

日本でも大きな話題になっている、松井選手の今後について、
ジョッシュは、
「松井の膝が悪くたってかまやしないよ、彼には大きくて熱いハートがあるからね。ぜひニューヨークに残ってほしい。」

月曜日に正式にフリーエージェントになった松井選手、

現地時間水曜日現在、
松井選手のエージェントのコメントによると、
ヤンキースの球団ミーティングが終わる数週間後にならないと、
何も動かない。。。ということなんですが。。。

メディアではさまざまな憶測が飛んでいます。
マリナーズでイチローとプレイ?
いやホワイトソックスもいいかも?

そして面白いのは、レッドソックス。
これはもともと、日本のメディアで報道された情報を、
こちらのメディアがピックアップして、今話題になっているんです。
日米で情報が行ったり来たりしています。

NYのファンの多くは、松井がヤンキースに残ってほしいと思っていますが、
そのヤンキースファンの代表として、

ヤンキースのナンバーワンファン、映画監督のスパイク・リーが
パレードでスペシャルコメントをくれました。
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「今の気分? 最高だよ。
そして松井がヤンキースに残ってくれる事を願ってるよ。
MVPは素晴らしい快挙だ。達成するのに本当に長い時間がかかったけれどね。
とにかく、ヤンキースのGMのブライアン・キャッシュマンにがんばってもらって、来年もヤンキースでプレイしてほしいよ。」

スパイク・リーも多くのニューヨーカーと同じ気持ちなんです。。。
では最後に、もう一回MVPコール!

MATSUI!! MVP!!!

佐藤めぐみ   ジャーナリスト、プロデューサー ニューヨーク在住、J-POPからベースボールまで、 日本文化がアメリカでどう受けいられているかを中心にレポートするジャーナリスト、 アメリカのJ-POPファンのためのイベント 「SAMURAI BEAT RADIO(サムライビートレイディオ)」をプロデュース。 BLOG:http://ameblo.jp/meguminyFlowers

2009年11月11日

【Webラジオ】11月11日(水)香港

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11月11日(水)は、香港在住のフラワーレポーター、櫻井景子さんからの報告です。

櫻井景子さんは、香港在住13年目。料理研究家でいらっしゃいます。
  
★日本ではお鍋が美味しい季節になってきましたが、香港の定番お鍋といえば?
⇒「火鍋」
広東語では、火鍋のことを「打邊爐(ダービンロウ)」と言い、香港の火鍋は辛くありません。寒くて大人数のときは好きな具をどんどん入れて、しゃぶしゃぶのようにいただきます。
香港では一年中鍋料理を食べることも、一人で鍋を食べることも、一般的。
火鍋はまずはスープを選ぶところから。一般的なのは、鶏がらベースのものです。スープは10種類くらいで、ジャガイモとトマト味、魚の骨で似たスープ、ピーナツベース、カレー風味・・・ ソースは しょうゆベースのもの 黒酢 ガーリック ゴマピーナッツ などなど
    
お次は具。とにかく具沢山 !
肉類(鳥、豚、豚の皮、内臓類(ゼンマイに似た?)  
中国野菜(チンゲンサイ、白菜、ヒユナ)春菊 クレソン レンコン とうもろこし 大根 トウガン 
サトイモ、ホタテ、えび、魚の皮を揚げたもの、海鮮団子 魚のすり身が皮の餃子などなど 。
    
★香港料理といえば、“漢方”や“薬膳”のイメージがありますが、現地ではいかがですか?
  
⇒香港の人々にとっての命、そしておふくろの味といえば、みなさん「漢方スープ」と答えます。
その種類・レシピは、何百とある(毎日違うスープを飲んでおよそ2年も!) レストランや家庭の食事を含め、もともと漢方的な思想から成り立っているので、薬膳料理の専門店などなくて普段とっている食事が薬膳!になっています。そういった漢方食材や季節のお野菜やお肉を鍋の中に入れて、2、3時間煮込んでそのスープを飲むという習慣のこと 。
たとえば杏仁の実、干したみかんの皮、などをスープに入れてクレソン、旬で美味しい野菜などタップリ使って、 豚肉や鶏肉(鶏がらスープはNG!)やナツメを入れたりして、2,3時間煮こんでスープを作ります。 美容にいいだけではなくて、 長寿の秘訣にもなっています。
広東料理レストランやチャーチャーテンといわれる庶民食堂(日本だとファミレスみたいな)でも出されています 。
  
櫻井さんおすすめの漢方スープ:西苑(サイエン)というところ。材料にこだわっていて、化学調味料も一切使用していないそう。香港の中心エリア コーズウェイベイにあります。
  
★香港グルメあれこれ★
  
*香港の人たちにとって、お食事は人との大切なコミュニケーションのツール。
  
*外食文化で、朝から晩まで外で食べる!
*料理をしないOLさんも多く、男性も女性に「料理を作ってほしい」とは思っていない。
*でも最近は家で食べる人も増えてきた。お母さんやお手伝いさんが作るパターン。
   
*薬膳レストランがないのは、食事=健康という考えがあるから。
*毎日の食事が漢方の思想にもとづいていて、日本人が考える漢方や薬膳とは異なっている。
   
*香港人のママの味は「漢方スープ」。毎日2-3時間煮込んで作る。料理をしない女性でもこのスープだけは作る人も多いそう。
*毎日スープを飲むというのは、当たり前。
    
*昔からの教え、お母さんとお祖母さんがいうことを守っている。「肌をきれいにするには、内臓をきれいにすること」「美容=食事」というもの。
     
*女性は、美容にいい食材(つばめの巣、ふかひれ、漢方食材など)の、体への効用を知っていて、自分の体調にあわせてとりいれている。香港の女性みんなが、漢方の先生といってもいい!
   
*漢方薬は生活の一部になっていて、街の中で漢方を煎じるサービスがあったり、薬局で売っている薬は、ほとんどが簡単に飲めるもの。
   
*体を温めたいときは朝鮮人参が入った鶏肉、豚肉が入ったスープとか、(肌が乾燥しているときは)パパイヤやきくらげのスープとか(カメゼリーはにきびや吹き出物が出来たときにいいみたい。)。地下鉄の構内でスープを売るお店があって、簡単にテイクアウトできたりとか、オフィスで1週間こんなスープが飲みたいというのがあってオーダーしておいたら、毎日届けてくれたりします。
    
*香港の女性、プロポーション的にはバツグン、足は長いしお尻は小さい!肌が毛穴があまりなくてつやがある!
*ファンデーションを塗らないのが普通で化粧をしていない、スッピン!
*きれいというのは体のうちからという考え方から、体を冷やすものは食べない。
*コーヒーショップとかレストランに行ってお水を下さいというと、ぬるま湯か、常温の水、今の季節なら熱湯が出てくる! ぬるま湯(か漢方やレモンが入った白湯)、一日8杯のイメージ、というのは、朝起きて、オフィスについてから、 お昼ご飯前、お昼ご飯後、午後、食事前、食事後、寝る前。
オフィスの中の引き出しの中は一個はお菓子なんですが、スナック菓子ではなくドライフルーツを食べる。
*冷蔵庫で冷えたものは、常温に戻してから食べる。
*揚げ物、体の中の水分を吸って消化されていく、吹き出物の原因になる、老化につながるため食べない!
  
★現地の言葉で役に立つ、よく使われる簡単な「一言」、教えてください!
⇒唔該「ん・ごぉい」  人を呼ぶとき、ちょっとしたお礼を言う時など多くの場面で使える言葉。

2009年11月10日

【Webラジオ】11月10日(火)アメリカ・ワシントンDC

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11月10日(火)のフラワーレポーターは、ワシントンDCに住んで17年福田蘭子さんです!

■ワシントンDC、この時期の気候は?


今年のワシントンの夏はいつもに比べて蒸し暑さがそれほどひどくありませんでした。
だからでしょうか。。。秋に入るなり早くから朝晩の冷え込みが始まっています。
11月1日には冬時間に入り、夕方5時には日が落ちてしまいます。
この季節になると会社が終わってからの犬の散歩も真っ暗で少し寂しいものがあります。


■自然がいっぱいあって、紅葉もキレイ!


ワシントンDCの好きな所は緑が豊富であることです。町中に公園や街路樹があり、
特に高速道路は両側に大きな木が並び、紅葉の季節はとてもキレイです。
これは会社に向かう高速なんです。まるで森林の中を運転している様でしょう?
毎日のように紅葉の色が増している今日、運転しながらうっとりしてしまうこともあります。


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■紅葉の季節は、どんなところに出かけるのでしょう。


週末になるとここから一時間ほど離れているBlue Ridge Mountainの方までドライブで
紅葉を楽しむ人も沢山います。 私は日曜日にその山の麓にある農家を訪ねるのが趣味です。
その農家Mountain View Farmでは有機野菜を栽培し、
ワシントンDCのファーマーズマーケットで週に二回販売しています。
この季節になると人気なのがかぼちゃ系の野菜。
色々な種類のかぼちゃを育てているんですよ。
アメリカ人の家庭ではこのかぼちゃや瓜を家や庭に飾り、ハロウィーン(10月31日)から
サンクスギビング(11月末の感謝祭)まで楽しみます。
もちろん全部食べられるかぼちゃです!


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■自宅の周りも、自然はいっぱいあるんでしょうか?


私は小さなタウンハウスに住んでいるのですが、
1940年代にできた建物で周りはとても緑が多いんです。
家の周りの紅葉もとても美しく楽しめるのですが、夏場は忙しく草刈りをしている
業刺さんが今度は落ち葉履きで忙しそうです!!
朝から大きな音のする掃除機みたいな物で落ち葉履きをしているんですが、掃除機
みたいに吸い込むのではなく、風をビュウビュウ飛ばして落ち葉を一カ所に吹き集め
るのです。大きな山になったらゴミ袋に詰めていくようです。
冬になったら今度は雪かきのお仕事を頑張ってくれることでしょう!


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■11月11日、アメリカでは祭日。


11月11日はVeterans Dayという祭日です。
「ベテラン」とは元軍人のことです。この日はアメリカの軍隊で国を守ってくれた
軍人さんを祝う祭日なのです。
ワシントンDCはペンタゴンを始め、軍隊関係のオフィスや基地が沢山集まっている
場所です。有名なアーリントン墓地も近くにあります。
この日は軍人を名誉を祝う一日で、あちこちでイベントが開催される予定です。
イラク、アフガニスタンでの戦争についてディベートが繰り返される毎日ですが、
この日はアメリカのために闘った人々を想い、世界の平和を祈る一日になることでしょう。


★今の季節、ワシントンDCに行った時、会話に花が咲くような「役に立つ一言」


fall colors → 秋の色、つまり赤や黄色、茶色を指す。紅葉のことを指す時もある!


text & photo by 福田蘭子 三宮千賀子

2009年11月09日

【Webラジオ】11/9(月)ドイツ・ベルリン

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11/9(月)今日はドイツ・ベルリンから吉田佐由美さんのレポートです

1961年 共産主義をかかげる旧ソ連と 東ドイツによって
西ドイツへの住民の流出を防ぐ目的で建設されたベルリンの壁。
1989年のこの日、崩壊して人々が西に入ってきました。

さてそんな記念すべき今日は、現地でどんなものが行われているのでしょう。

●式典とかコンサートが予定されています。
●ゴルバチョフ氏も招待されている。

巨大ドミノを使ったイベントも開催予定だそうです。


いろんな国の青少年、アーティスト達が絵を描いたドミノが1000個以上並べ
られる予定。
ドミノの大きさは1x2.5 m, 20 kg、スチロポール製。
壁が有った場所に並べられます。

街の人々の反応やメディアの報道はどう?

世界中から、特に若者達がベルリンに移って来ています。
これからも増えていくでしょう。
常に何か新しいこと、面白いことが起きているのがベルリンです。
毎日いろんなイベントやパーティー、コンサートがあるので、ベルリンに来る人
々は体力付けて来てくださいね。
ベルリンはこれからも自由の象徴であり続けると思います。

*最後に、現地の言葉で役に立つ(よく使われる簡単な「一言
今回は Wie geht es Ihnen ? (ヴィー ゲート エス イーネン?)
ご機嫌いかがですか?
親しくなると Wie geht es dir ? (ヴィー ゲート エス ディア?)
と言うそうですよ!!

2009年11月05日

11月5日(木)はアメリカ・ニューヨーク在住のフラワーレポーター、佐藤めぐみさんからの報告です!

ヤンキース優勝!!松井ワールドシリーズMVP!!!(号泣!!!)
本当に勝ちたいものだけが勝つ!と言われるワールドシリーズ!!
松井秀喜6打点!!!!!!!!!

WHAT NIGHT FOR HIDEKI MATSUI!!

今夜ヤンキースタジアムで行われた、
  ニューヨークヤンキースとフィラデルフィアフィリーズの第6戦。。。

ヤンキースタジアムに行かないファンも、自宅で、
そして、マンハッタンにたくさんあるスポーツバーで、
集まって応援しました。
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(※スポーツバー外観)

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(※スポーツバーの中)

私ももちろん、スポーツバー応援です。
ミッドタウンにある、STOUTという巨大なスポーツバー、
行ってみたらもう。。。身動きできない超満員!

到着した時はまだゲームが始まったばかり、

ヤンキースファンに話しかけてみました。

まだゲームは2回の裏に入ったばかり、
「松井がホームランを打てば、今日優勝だね!」と、
彼が言ったとたんに、

松井秀喜ホームラン!!

それからはみなさんもご存知のように、
アンストッパブル、アンビリーバブル、

何度中継アナウンサーが、
「WHAT NIGHT FOR MATSUI!!」と叫ぶのを聞いたことでしょう。

そしてスポーツバーを埋め尽くしたファン達も、
松井へのアプローズがとまりません!
松井は最高のプレイヤー!
打って欲しい時に打って欲しいところに打ってくれるヤツなんだ!
松井は神だ!

松井はメッツに来るべきだ! と言っているこの人は、
ヤンキースとは同じ街のライバルチーム、メッツファンですが、
実は、松井が来年メッツにトレードされるかも、という噂が
広まっているのです。
それに対し、ヤンキースファンは、
絶対ダメ! メッツなんかに行かせない! と言い切ってました。

そしてみつけちゃいました!
松井Tシャツを着た女の子、しかもかなりキュートです!
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松井のどこが好きなの? と聞いたら、
すべてよ! 野球もルックスも、彼はビューティフル!!
と言ってました。

松井、本当に愛されています。

そして優勝した瞬間の店内は、もうむちゃくちゃ、もみくちゃ。。
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(※どさくさにまぎれてキスしてる二人。。。)

それにしても今でも今でも夢のようです。

2003年、ヤンキースに入団した松井秀喜、
この7年間に、松井こそ真のヤンキーと言われるほど、
ニューヨーカーに愛される存在になりました。

2003年、入団して初めての年のワールドシリーズでは、
フロリダマーリンズに負けて、優勝を逃しました。

その試合の夜、ここのスタジオにも近いコリアンタウンの焼き肉屋さんで、
「一人で夜中に焼き肉食べていたらしいよ、
本当に悔しかったんだろうね」
というのが、ニューヨークの日本人の間では伝説のようになっています。

それから、左手首の骨折という大変な怪我や両膝の手術を経験、
そのたびに不死鳥のごとく復活した松井を、
ニューヨーカーは本当に暖かく迎えました。

先週もお話しましたが、
このニューヨークという、生きて行くだけで厳しい街で、
トップになるのが当然のヤンキースというチームに、
日本という、遠くて文化もまったく違う国からやってきた、
その苦労は、みんながちゃんとわかっています。
なぜならニューヨーカーは多くが移民だったり、他の街から出て来た人達だから。

それでも、常に自分らしく、やるべき事にフォーカスして、
黙々とがんばってきた松井選手、
多くのニューヨーカーにとって彼はヒーローというより、
自分たちといっしょに頑張り、 悔しさに怒り、そして勝利の喜びを分かち合ってきた、仲間のように感じています。

もし来年ヤンキースを離れることになったとしても、
ヤンキースファン、そしてニューヨーカーは、
松井の事を一生忘れないと思います。

そしてそういう選手を、自分の国の誇りとして自慢できる私たちは、
本当に幸せだと思います。

マツイ!MVP!!!

佐藤めぐみ   ジャーナリスト、プロデューサー ニューヨーク在住、J-POPからベースボールまで、 日本文化がアメリカでどう受けいられているかを中心にレポートするジャーナリスト、 アメリカのJ-POPファンのためのイベント 「SAMURAI BEAT RADIO(サムライビートレイディオ)」をプロデュース。 BLOG:http://ameblo.jp/meguminyFlowers

【Webラジオ】11月5日(木)アメリカ・ニューヨーク

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2009年11月04日

【Webラジオ】11月4日(水)ハワイ・マウイ島

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11/4(水)は、ハワイ・マウイ島在住のフラワーレポーター、神宮寺愛さんからの報告です!

神宮寺愛さんは、ハワイ在住9年。ライター、フラダンサーでいらっしゃいます。
神宮寺さんのブログ⇒http://www.sorairoan.com
     
●さて、ハワイは今、「マカヒキ」と呼ばれるシーズンだそうですが、マカヒキって?
⇒11月、12月のマウイ島は、マカヒキというシーズン。
そもそも、ハワイでは、10月の中旬から2月の中旬までの間をマカヒキと呼びます。
古来の文化を後に残していくために、今も、マカヒキがはじまる儀式、終わる儀式を行います。
ロノという神様がハワイの島々にやってきて、滞在するのですが、その神様は雨を司っているために、雨を降らします。ですからこの時期はハワイにとって雨季でもあります。ハワイは農耕文化が盛んでしたから、雨によって様々な作物が育つため、ロノは豊穣の神とも呼ばれています。
またこの時期はハワイの人々がそれぞれの地域で収穫された作物を、酋長に納める時期、
つまり税金を払う時期でもありました。
そして、この時期は決して争いをせず、平和に過ごすことが決められていたため、
ロノは平和の神様でもあります。争いをしないで過ごすこの時期は、闘いに備える時期であり、食べ物を蓄える、住居やカヌーを修繕することからはじまり、闘う技術を高めるために、武芸の技術を競う大会、カヌーの大会などが行われていたようです。
それが現在にも引き継がれ、この時期はアロハ・ウィークとか、アロハ・フェスティバルなどの州全部にまたがるイベントや、各島、各地域で、ハワイの文化を祝う行事が行われます。
       
●神宮寺さんは、現地でフラダンサーとしても活躍されていますが、
日本から本場のフラを習いにいく人も多いのですか?
⇒フラは、日本でもとても人気だと思います。ハワイにフラを学びにいらっしゃる方もとても多いですし、ハワイにお住まいの方でフラを学んでいらっしゃる方も多いです。ただ、私がとても恵まれているのは、学ぶだけではなく、職業としてダンサーをすることができていることです。また、子どもがハワイアン・イマーションスクールに幼稚園から行くというチャンスをいただけたので、私もハワイ語をどんどん学ぶことができ、ハワイ語の生活環境のなかにいることができたため、生きた言語として、ハワイ語を身につけ続けることができることです。私はダンサーでもありますが、ライターでもあるので、言葉のもつ素晴らしさを体感しています。なので、ハワイ語を通じて、ハワイの文化を学ぶことができていることは、日本人の私が日本の文化を学ぶ姿勢と通じるものがあり、すごく有難いことだと思っています。フラを学ぶみなさんが、一度は聞いたことがある言葉に、Hula is lifeという言葉があると思うのですが、その意味は人それぞれにとても深いものだと思います。そして、そこがフラの魅力なのでしょう。ですから、日本のフラが人気のお習い事に終わらないでほしいと心から願っていますし、フラダンサーのみなさんに、がんばってほしいといつも思っています。
     
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●これからの時期はホエールウォッチングが楽しめると聞きましたが? 
⇒12月くらいから3月くらいまでの間は、クジラを見ることができます。クジラはアラスカからハワイの海に子どもを生むために帰ってくるのです。子どもを生み、子どもがある程度大きくなるとまたアラスカに戻っていきます。特にマウイ島のまわりで過ごすので、ビーチや道沿いからよく見えます。里帰りをして、実家で子どもを生むということが、とても私たち女性にとっても身近ですよね。そして、子どもが生まれるとお母さんクジラと赤ちゃんクジラを何匹もの雄クジラが守られながら、集団でお散歩をするらしく、群れを見ることもできますから、一度この時期にいらっしゃることをおすすめします。
  
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●最後に、現地の言葉で役に立つ、よく使われる簡単な「一言」、教えてください!
⇒a hui hou(またね)とか、malama pono(take care!)など
  
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