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10月12日(月・祝)は、ブラジル・リオ・デ・ジャネイロ在住のフラワーレポーター、田中雅子さんからの報告です!

田中雅子さんは、ブラジル在住8年。ミュージシャンで、歌手・パーカッショニストでいらっしゃいます。
  
★リオ・デ・ジャネイロで2016年オリンピック開催が決まったときの市民の反応、メディアの報道の様子★
10月2日(日本時間)に、デンマークのコペンハーゲンで開かれた第121次IOC総会で、2016年8月5日から8月21日までブラジルのリオ・デ・ジャネイロにおいて、第31回夏季オリンピックが開催される事が決定しました。
   
開催地が決定した時、正直に言うと、私も含めて一般市民は、あまり騒いでいなかったのが現状だったので、発表の当日は私も驚いてしまいました。南アメリカで夏季オリンピックが開催されるのは初めて、ということでとにかく世界中から今、特に注目されています。 
   
結果発表が行われた当日、デンマークのコペンハーゲンには、ブラジルのルーラ大統領、リオ州知事Sergio Cabral(セルジオ・カブラル)、そしてリオ市長Eduardo Paes(エドワルド・パイス)、そしてカリオカの作家Paulo Coelhoさんらが会場で抱きあいながら喜びを分かち合っていました。
    
私は決定の瞬間に、新しく契約しようとしていた電話会社に電話線、インターネット、TVケーブルのプラン契約の電話をしていたのですが、突然電話会社の担当の人が、「お客様、ちょっとお待ちください!」と電話を保留にしたのです。その直後、担当の人が、「聞きました? 2016年のオリンピック、リオに決まったのですよ!」と知らせてくれたのです。その瞬間に、電話会社の社員全員の人達が喚起極まる大騒音を発しているのが聞こえました。会社全員で結果報告を聞いて騒いでいたのです。私の近所の人達も、まるでサッカーの試合を見ているかのようにその時に大喜びで騒いでいたので、ハッと気づいて、直ぐにテレビを付けたら、オリンピック開催地の結果報告のニュースがちょうど流れていました。
     
一般市民が、どういう状況でこの結果を受け止めていたかというと、正直あまり期待していなかったというか…これはブラジル人の性質なのかもしれませんが、期待しすぎてがっかりするのはかえって良くないですから、全く力むことなく、リラックスしながら期待していた、というのが正直なところでしょう。ブラジル人が必ず使う言葉「Se Deus quiser・・・」という言葉があるとおり、神のお導きのままに…という感じで、運命に身を任せ、国民は結果を待っていたのでしょう。勿論発表の後には、勿論「Graças a Deus !」神様のお陰だわ!と皆で大喜びしていましたが。
リオでは、結果当日コパカバーナの海岸に仮設のステージが組まれ、サンバの演奏と共に市民たちはお祭り騒ぎを楽しんでいました。一番驚いたことは、ブラジルの人達はもう2016年のことで頭が一杯で、殆どの人達が2012年のオリンピックのことなど全く関心がなく、どこで開催されるのかも知らない人達が殆どだ、ということです。
発表当日から、各報道、ニュースなどで毎日2016年のオリンピックについての話題・問題・期待などが報道されていますが、これが7年間続いて取り上げられる話題となることでしょう。
   
↓開催地決定のときの様子
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★オリンピック開催に向けて、今後の課題★
リオ・デ・ジャネイロは、IOC評価委の好意的な評価で財政、治安面などの不安が薄れて、「南米初の五輪を!」の訴えが強いインパクトを与えているのですが、実際問題として、国際空港から町へ向かう為の交通問題、地下鉄の普及、町の安全対策と山ほど改善しなければならない課題があるのが現状なのです。

★ブラジルで役に立つ一言★
Até à próxima , Tchau !!!  ( 『またね!』 )
     
♪田中雅子さんのHP♪
http://macobrasil.com(日本語)
  
★ブラジルの花アルバム★
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