2012年12月 アーカイブ

2012年12月27日

12/27(木)はアメリカ・ニューヨーク在住のフラワーレポーター、シェリーめぐみさんからの報告です!


How was your Christmas?
国民の祝日、クリスマスが開けた翌日はこんな会話でスタート。

26日はイギリス、そしてカナダではBOXING DAY
もともと恵まれない人にプレゼントをあげる日らしいのですが、
今はビッグな買い物デーになっているみたいです。

そしてアメリカでは、「返品デー」
たくさんプレゼントもらったら、欲しくないもの、絶対使いそうにないもの、
そして、サイズに合わない服なども出て来る。
それを返品するのはアメリカでは当たり前。
プレゼント10個につき1つは返品されるそうです。

プレゼントする時にギフトレシートという、値段が書いてないレシートといっしょに
プレゼントしたり、お店によってはレシートがなくても返品に応じてくれたり、
ほしいものと交換してくれたりします。
合理的でしょう?

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そしてお店にとっては、クリスマスが終わってもお客さんに来てもらえるのはありがたい!
今ますます安くなっていますから、この時期に自分の物を買う人も多い。
そう、ホリデーシーズンは、プレゼントだけでなく、
1年間ほしかったものを買い揃える時期でもあるんです。
(実は私もかなり買いました。。。テレビ、鍋、などなど)

そんなお客さんのために今日も多くのショップは朝7時からオープン、
実はここまでのホリデー商戦、実は期待したほどではなかった、というデータもあって、
お店も最後の追い込みです。

新聞にはニューヨーカーに大人気のデパートMacy’sのクーポン、
25ドル買うと10ドル割引というのがあり、思わず寄り道しそうになりましたが。。

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実は昼も気温が0度しかなくて雪も降ってものすごく寒かったのでパス。
でもこのクーポンは今日も使える! 危険です!!

さあ、そんなこんなでアメリカ人はリテイル以外はもうほとんど仕事になってませんが、
1年をしめくくるにはやっぱりこれ。

今年の重大ニュースです。
今日はアメリカ人が選んだ2012年のニュースのトップ5をカウントダウン、

そして今年のアメリカを象徴する曲も紹介しましょう。

ではさっそくアメリカAP通信が発表した、アメリカ人が選んだ
2012年のニュース・ストーリー、トップ5のカウントダウン行きましょう!

Top 5 news stories of 2012
#5 LIBYA
リビア情勢が悪化する中、9月11日にアメリカ大使らがアルカイダのテロにより
亡くなりました。オサマ・ビン・ラディンがいなくなっても、テロとの戦いは
終わっていないことを象徴する事件。

#4 OBAMACARE
国民皆保険をめざす健康保険法、通称「オバマケア」が、最高裁で大筋で認められ、
実現に一歩近づきました。

アメリカは日本のような国民健康保険精度がない上、
医療費が非常に高いこの国では、保険料もとても高いため、加入できない人が
全米で4千9百万人、6人に一人もいます。
しかも低所得者向けには、メディケイドという保険が適応されるため、
保険がないのは中流層の下の方の人たち。

再選をきっかけに、国民皆保険は、今度こそ本当に現実味を帯びてきました。

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#3 SUPERSTORM SANDY
アメリカだけで125人が亡くなったスーパーストーム、ハリケーン・サンディ。
ニューヨーク周辺でも何千何万という家が破壊され、今も家に戻れない人がたくさんいます。
被害総額は5兆円と言われています。

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#2 US ELECTION
11月の大統領選で民主党のオバマ大統領が再選。
勝てたのは州によっては80%近い、記録的な高い投票率が理由と言われています。
実は増える一方の中南米からの移民、そして若者、女性がオバマ大統領に投票したからです。
いくら世論調査をしてもフタをあけてみるまでは、
この現象がまったく予測できなかったんですね。
アメリカという国が大きく変貌している事を、象徴する選挙になりました。
さあアメリカ人が選んだ今年のニューストップ5の1位は、
残念ながらこのニュースです。

#1 MASS SHOOTINGS
SHOOTINGSと複数になっているのは、今年は重大な銃撃事件が2回あったからです。
夏に12人が犠牲になったアリゾナの映画館での事件、
そしてクリスマス直前にコネチカットの小学校で子供20人を含む26人が亡くなった事件。
とくに幼い子供たちが犠牲になったコネチカットの事件を受けて、
アメリカでは銃規制問題が再び大きな論争になっています。
悲しいニュースで1年をしめくくる事になってしまいましたが、
変貌するアメリカが、こうした深刻な問題に新しい姿勢でタックルし、
みんなが安心して暮らせる世界に一歩近づくよう、
新しい年に向けて祈りたいと思います。

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さて、ここで音楽の話題に移りましょう。
今年を象徴する1曲、といえばこの曲でしょう。
7月にYoutubeにアップされて世界中で大ヒット、
つい先日前人未踏の10億回プレイバックという記録を打ち立てました
この曲の話題は以前もお届けしましたが、
ラップではなく、ダンスチューンとして
ニューヨークでもダンス系のラジオステーションを中心にかかりまくり、
テレビにもどんどん登場、
ホワイトハウスのクリスマスパーティにも招待され、
オバマ大統領の前でパフォーマンスしました。

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アメリカでは英語以外の曲がここまでヒットすることは10年に1回くらいしかありません。
でもこの曲の場合、ダンスビートがものすごくキャッチーだったのと、
ダンスがあまりにも面白かったので、
韓国語だということに気がつかなかった。。。と言っては言い過ぎだとしたら、
英語じゃなくてもまったく気にならなかった、ということでしょう。

この爆笑ソングやビデオをパロディにしたビデオも何万とYoutubeにアップされて
バイラル化したのも、ヒットに貢献しました。

とにかく江南スタイルがあまりに面白かったため、
一発屋、One Hit wonderに終わるのでは?という声もありますが、
以前コンサートレポートした、スーパースターのジャスティン・ビーバーのマネージャーが、PSYのマネージャーについた、ということで、こちらも期待!

移民がますます増えて、多人種多民族になっていく2012年のアメリカを象徴する、
ヒットだったと思います。

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さあ2013年はいったいどんな年になるのか、
来年もニューヨーク、そしてアメリカのたった今が見える、
そして知ることでみなさんの力になり、元気が出てくる情報を、
毎週お届けしますので、来年も聞いてくださいね。

Have a Happy. Healthy and Prosperous New Year!


シェリーめぐみ  
ニューヨーク在住、フリージャーナリスト&プロデューサー。
アメリカを日本に伝え、日本をアメリカに伝える相互プロジェクトを数多く手がける。
J-POPファンのための英語サイトSAMURAIBEATRADIO.com(サムライビートレイディオ)」
ブラックコミュニティと日本をつなぐメディアHARLEM2NIPPON.comをプロデュース。
BLOG:http://megumiradio.com

【webラジオ】アメリカ・アラスカ

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2012年12月25日

【Webラジオ】12月25日(火)サモア

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2012年12月20日

【Webラジオ】12月20日(木)アメリカ ニューヨーク

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12/20(木)はアメリカ・ニューヨーク在住のフラワーレポーター、シェリーめぐみさんからの報告です!

ニューヨークのすぐお隣コネチカットで、
クリスマス前に痛ましい事件がありました。
多くの子供たちが犠牲になった銃撃事件、
今もニュースはこの事件と銃規制問題一色、
それでも少しずつクリスマスに向かって進み始めています。

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ちぐささんも覚えているかもしれませんが、
アメリカのクリスマスは、家族で過ごすクリスマス
日本のお正月とにています。
クリスマスの朝、家族でみんなでクリスマスツリーの前でプレゼントを開ける習慣。

今年はハリケーンサンディもあり、
いつものクリスマスを過ごせない家族もたくさんいます。
もともと恵まれない環境にいる子供達も少なくありません。

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そんな人々に少しでもクリスマスの希望を感じてほしいと、
数々のチャリティーが行われています。
先週ご紹介した121212コンサートもそのひとつ。
音楽界が結集したイベントでした。

そして規模こそ違いますが、ニューヨークのファッション業界が集まった
イベントもありました。
ファッション・ガールズ・フォー・ヒューマニティと
名付けられたサンプルセールです。

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以上の有名ブランドが大集合、総額およそ1億円の商品を寄付。
ドレス、ジャケットからコート、シューズ、アクセサリーまで、
50%から75%引で売って、それを被災地に寄付しようというもの
大きな話題になり、Elle, WWDなどの大手ファッションメディアで紹介。

実はこれを主催したのは日本人の女性です。

いったいなぜこのイベントを主催しようと思ったのか、
その理由に日本が大きく関係しています。

今日はそのサンプルセールをレポートします。

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イーストビレッジのおしゃれなホテルで行われた
ファッション・ガールズ・フォー・ヒューマニティ・サンプルセール
広い会場に、マーク・ジェイコブス、ニナ・リッチ、ベルサーチ、
ランバン、セオリー、ラグ&ボーン、シンシア・ローリーなどなど
120のデザイナーの服やアクセサリーがぎっしり。

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会場でキャッチした二人のファッショニスタはイベントを共同主催した
ロサンゼルスのハッチというショールームのスタッフ。
[すばらしい主旨で、商品も最高だから自分でも買い物している。
セーターとバッグ、そしてシューズも買いたいわ」と言ってました。

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このイベントを主催したのは、ファッションブランドVPLの社長花沢菊香さん、
菊花さんにとって、実はこのチャリティサンプルセールは初めてではありません。

実はこれと同様のイベントを最初に始めたのは、東日本大震災の直後だったんです。
その時はファッション・ガールズ・フォー・ジャパンという名前でした。
きっかけは何だったんでしょうか?

「まず震災の規模が大きくて、普通であればVPL社として
サンプルセールで義援金を集めることを考えたんですが、
被害に比べて大した金額にならない。でもデザイナーが何人か集まれば
少しずつでも増やす事ができる。それがきっかけになって、
バーニーズのファッションディレクターの小倉さんと、
ジュリー・ギルハートさんに賛同していただいて、
4〜5人とは言わず50人集めようと。それが50人が100人になって、
総額でも小売価格でも100万ドル、1億円を超える商品をいただくことが
できました。」

震災から1年のタイミングでも同じサンプルセールを開催、
その結果は既に目に見える形で現れています。

「今年4月にもう一度義援金を集めるチャリティセールをやりまして、
総額で14万ドル(およそ1200万円)を集めることができ、
そのほとんどそのまま寄付する事ができました。それを建築家、
伊藤豊雄さんの帰心の会という団体に寄付をしまして、
陸前高田“みんなの家”という仮設住宅の集会場の建設費用に使われ、
11月18日陸前高田にオープンしました。」

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今回はサンディの義援金ということで、これはどう決断したのですか?

「ファッションガールズ・フォー・ジャパン」という団体に、
ノンプロフィットの団体として認可をいただきまして、
ではこんごどういった活動をしていくのか考えた時に、
ファッション業界でもプロフィットだけでなく、ノンプロフィットでできる、
ボランディアができる機会というのを日本に限らずできたら、という思いが
ありました。今回はファッションガールズ・フォー・ヒューマニティと
名前を変えて、サンディはニューヨークで起こりましたから、
これはやるしかないということで、1週間ほどで決断して立ち上げました。」

震災後のサンプルセールでかけつけてくれたニューヨーカーへの
恩返しという意味もあるし、前例があったからこそ、
今回のサンディでもあっと言う間に準備ができた、ということなんですね。

そして今回も2日間で12万ドル、1000万円近くが集まりました。 すごい!

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そして実はファッション業界がこんなふうに集まってチャリティというのは、
ありそうで意外にないものらしいんです。

ファッションジャーナリストで業界に詳しい杉本佳子さんによれば。
「100以上のブランドが集まって合同でやるというろところが、
業界全体をあげて被災地の支援をしようという姿勢をアピールしているところが
素晴らしいと思います。」

こういう動きってこれまであまりなかったのでしょうか?

「そうですね。震災のときにファッションガールズ・フォー・ジャパンとして
義援金を集めたのが初めてだったと思います。」

なかなかみんなでやろうという風にならなかった、
それを成し遂げたファッションガールズの功績は大きい!

そしてその中心に日本女性がいるというのは本当に誇らしいですよね!

クリスマスの本当のスピリットは、give
厳しい環境にあっても、
暖かい人の心が照らす、明るい未来が信じられるような、
そんなクリスマスを
みなさんも過ごせるようにお祈りしています。


シェリーめぐみ  
ニューヨーク在住、フリージャーナリスト&プロデューサー。
アメリカを日本に伝え、日本をアメリカに伝える相互プロジェクトを数多く手がける。
J-POPファンのための英語サイトSAMURAIBEATRADIO.com(サムライビートレイディオ)」
ブラックコミュニティと日本をつなぐメディアHARLEM2NIPPON.comをプロデュース。
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2012年12月19日

【webラジオ】12月19日(水)イギリス・ロンドン

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2012年12月18日

【Webラジオ】12月18日(火)シドニー

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2012年12月17日

【webラジオ】12月17日(月)韓国

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2012年12月13日

【Webラジオ】12月13日(木)アメリカ ニューヨーク

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12/13(木)はアメリカ・ニューヨーク在住のフラワーレポーター、シェリーめぐみさんからの報告です!


クリスマスパーティシーズン、
今日も知り合いのオフィスのクリスマスパーティに行ってきましたが、
まだ夕方だというのにDJがダンスミュージックをプレイしてて、
みんなワイン飲んで踊りまくっていました。
アメリカ人は本当に踊るの好きです。

もちろん歌うのも好きだから、カラオケレンタルして
カラオケパーティするところもけっこう多いみたい。

かと思えば、
今朝のニュースではハリケーンサンディの被災地で、
まだ暖房のない生活をしている人がいることを伝えていました。

華やかな時期だけに明暗分かれてしまう。。。
ニューヨークではそんなサンディの被災者のためのチャリティコンサートが、
つい先ほどまで開かれていました。

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会場は先週ジャスティン・ビーバーを見に行ったマジソンスクエアガーデンです
ただのコンサートではありません。
ラインアップは、ブルース・スプリングスティーン、ボンジョビ、
ローリングストーンズ、ビリージョエル、エリック・クラプトンなど
国宝級アーティストがずらり。

残念ながらチケットはあっという間にソールドアウトしてしまって
買えませんでしたが、でも大丈夫、全米のテレビ37局で生中継
ラジオは全米で800局以上でやはり生中継
outubeなど10以上のメジャーなウェブサイトでもネット中継
さらにアメリカ以外でも100以上のテレビ局で中継され、
世界で20億人が見たと言われている

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どんなコンサートだったのか、
なぜこんなすごい事ができたのか?
今日はそれをレポート。

この歴史的イベント121212コンサートのために大集合した
国宝級アーティスト、出て来た順番に
ブルース・スプリングスティーン、
ボンジョビ
ピンクフロイドのロジャー・ウォーターズとパールジャムのエディ・ヴェダー
エリック・クラプトン
ローリング・ストーンズ、
アリシア・キーズ
ザ・フー
カニエ・ウェスト
ビリー・ジョエル、
クリス・マーティン&マイケル・スタイプ飛び入り
デイブ・グロール
ポール・マッカートニー
ダイアナ・クラール

たっぷり6時間近くにわたってライブ!

大御所が揃っただけにお客さんは大人が中心。
チケットの値段も高め、$150-$2500(1万2千円〜20万円)
でもこのラインアップでチャリティだったら高くない?
12月3日のチケット発売日、あっという間にソールドウトしてしまいました。

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がしかし結局37のテレビ局ノンコマーシャルで生中継
さらに10以上のウェブサイトでライブストリーミング
どこで見ようか迷うほど。

そして夜7時半、
ステージにブルース・スプリングスティーンが登場して
この歴史的コンサートがスタート。

実は今回最も被害が大きかった場所の一つ、
ニュージャージーの海岸線Jersey Shoreは彼の地元です。
さびれてしまったホームタウンの再生を歌った「My City of Ruins」などを熱唱。

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そしてスプリングスティーンがもう一人のニュージャージー出身アーティスト、
ジョン・ボンジョビを紹介して、Born to Runをデュエットしました。

一方音楽セットの間には被災地で生活を立て直そうと
がんばる人々のビデオが次々流れ、被災地への寄付を呼びかけ、
そう、テレソンも同時にやってるんです。
このオペレーターがまたすごい。
コールセンターにはスーザン・サランドンやウーピーゴールドバーグ
ベン・ステラーなんかがあなたの電話に出てくれるんです。すごい!

スプリングスティーンに続いてはピンクフロイドの
ロジャー・ウォーターズと、パールジャムのエディ・ヴェダーの共演セット

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さらに今度はボンジョビがバンドで登場、
途中でブルースを呼び出してまたニュージャージー共演

そして前半のハイライトは、
ニュージャージーのワーキングクラスの街で、必死にサバイバルする男女を歌った
ボンジョビの名曲
「希望を失わず生きよう。」 Living on a Prayer.
この曲の大合唱になりました。


さらにかけつけたのは地元アメリカのアーティストだけではありません、
ブリティッシュロックの超大御所たち、
ERIC CLAPTON、Rolling Stones、The Who, そしてポール・マッカートニー。。。
インターナショナルなオーディエンス動員に一役買いました。

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このスーパーストーム、ハリケーン・サンディでアメリカ国内で
亡くなった人125人
数百万世帯が数日から数週間にわたり停電
数万世帯が何らかのダメージをうけ、未だに家に戻れない人、
電気や暖房やお湯がない生活をしている人も少なくありません。

被害を金額に直すと6億円近くなります。
2005年のハリケーンカトリーナに続くアメリカ史上2番目だそうです。

そして、今回出演したセレブリティも大きな影響を受けたんですね。
例えば電話オペレーターの一人ベン・スティラーも
9日間電気がない生活だったと語っていましたし、
司会のビリー・クリスタルは最も大きな被害を受けたロングビーチの出身。
ビリー・ジョエルもロングアイランド出身。

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それにしてもこれだけのオールスターを集められたのには理由があります。

今回のコンサートの収益金はすべて、
ロビン・フッドファウンデーションを通じて被災地の復興に使われますが、
このロビン・フッドファウンデーションは11年前の2001年、
911の後に行われた伝説のオールスターチャリティコンサート
CONCERT FOR NYCでおよそ50億円を集めたノンプロフィット団体です。

今回もロビン・フッドファウンデーションが母体になっていますが、
これだけスピーディにこれだけのコンサートが実現したのも、
この911コンサートがあったからと言っていいでしょう。

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さらに今回コンサートをまとめたのは、
超メジャーな映画プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタイン、
マジソンスクエアガーデンのオーナー、ジム・ドーラン、
全米に880局のラジオ局を持つクリアチャンネルというメディア会社。

このプロジェクト、チケットの売り上げだけでもう30億円集めたというからすごい。
さらにテレソン、チャリティグッズ販売、
アーティストグッズのオークション、さらにはライブCD発売。。。
音楽ビジネスのお金儲けの天才が集まってチャリティをやったらこうなる!
というすごい例。

国のや赤十字からの救済がどうしても遅れがち、
物資や仮設住宅もなかなか行き渡っていない現状、
個人やノンプロフィットオーガニゼーションの力が本当に大きい。

そんな中音楽業界が結集したコンサートを、会場以外の
世界のファンに無料で惜しみなく見てもらい、
寄付をつのることで復興に一役買うという、太っ腹なプロジェクト
ロックな国アメリカならでは音楽チャリティ

アメリカも捨てたもんじゃないと思いませんか?

シェリーめぐみ  
ニューヨーク在住、フリージャーナリスト&プロデューサー。
アメリカを日本に伝え、日本をアメリカに伝える相互プロジェクトを数多く手がける。
J-POPファンのための英語サイトSAMURAIBEATRADIO.com(サムライビートレイディオ)」
ブラックコミュニティと日本をつなぐメディアHARLEM2NIPPON.comをプロデュース。
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2012年12月12日

【Webラジオ】12月12日(水)フィンランド ロバニエミ(サンタクロース村)

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2012年12月11日

【Webラジオ】12月11日(火)香港

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12月10日(月)ブータンから菅 茜さんのレポートです

幸せの国・ブータンからレポートを届けてくれたのは
ブータン政府観光局の「菅 茜」さんです。


Qこの時期のブータンのお天気はいかがですか?


この時期は朝晩は0度を下回るほどの寒さですが、日中のひなたは15度ほど。
ブータンは長野県の気候に似ていると言われていて、寒暖の差がとても大きいんです。
面白いのが、ブータンでは初雪の日はオフィスも学校も
「おめでたい」ということで、お休みになるんですよ。
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(晴れ渡る、ピリっと寒いクリアな冬空に映えるヒマラヤ山脈とブータンの寺院)

Q菅さんは、観光局のお仕事をされているそうですが、
 日本から、ブータンに訪れる人は、やはり増えていますか?


そうですね。昨年11月にブータンの国王ご夫妻が日本を訪れたことで
ブータンの知名度が上がり、昨年は1年間で4000名弱だったのが
今年はすでに7000名に到達しそうで、昨年の倍近いお客様がお越し下さっています。
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(2011年11月、福島の被災地にて祈りを捧げるブータン国王陛下、王妃陛下)

Q実際にお越し下さったお客様は何とおっしゃっていますか?


みなさん口をそろえて「昔の日本のようでとても美しい国」、
「ブータンの人々は日本人が忘れかけている伝統や家族のつながりを当たり前のように
大切にしていて本当に感動した」とおっしゃってくださいます。
今、ブータンではFacebookが大流行していて、日本に帰ってからも
ブータンのお友達と交流を続けていらっしゃる方もいるようです。
ブータンの魅力は何と言ってもブータンの人々。
「あのガイドさんや、レストランのおばさんに会いたい」と、
リピーターになる方もたくさんいらっしゃいます。

Qブータンの国王夫妻は、日本にも来ていただいて人気ですが、
 菅さんはお会いになったことはあります?


残念ながら、まだお会いしたことはありません。
ブータンの国王様は田舎の隅々まで足を運んで、国民の声を聞いていらっしゃるので
私の住んでいる首都のティンプーにいつもいらっしゃるわけではないんです。
またブータンは山が多く、交通もまだまだ発展途上。
首都から車で5日以上かかる山奥などにも、国王様はトレッキングで
自分の足で山を登り、みなさんの村を訪れて声を聞かれています。
だからこそ、ブータン国王の信頼はとても厚く人気は絶大。
国内のどこに行っても、国王の写真を家やオフィスに飾っています。

Qそして、ブータンといえば、「幸せの国」と言われますが、
 菅さんは、現地で暮らしてみて、どう感じますか?


もちろんブータン人の方も人間ですから、嬉しい時もあれば悲しい時もある。
こちらで生活していて、ブータン人の皆さんから、「幸せ」の秘訣を学ぶことは
たくさんあり、そのほとんどが、国教である仏教の教えに結びついています。


たとえば、何か悲しいことがあって、ブータン人の方に話すと、
みんな、"just be happy"という。でも、これって簡単にできることじゃない。
でもブータン人のみなさんは、感情をコントロールすることの大切さを知っています。
とくに「怒り」をコントロールするのはもっとも難しいけれど、いちばん大切、とか、
ひとりひとり、実は仏教を個々に解釈していて、日々の生活に取り入れています。


輪廻転生を皆さん心から信じていて、ラッキーなことに「現世」で人間として
生まれたからには、「今」をどう良く生きるか。
短いスパンではなく、来世を考えて生きている。
だから「あ、幸せになろう。いま辛くても、ここで怒ってしまったら、
来世で人間に生まれられない。」と腹をくくれるんです。
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(全ての生きとし生けるものの幸福な来世を祈るブータンの方)


最後に感情をコントロールすることの大切さについて
国王が昨年被災地・福島の小学校でお話されたことを紹介します。


「みなさんは龍を見たことがありますか?私はあります。
龍は一人ひとりの心の中にいます。私たちは人格という名の龍を持っています。
龍は私たちみんなの心にいて、経験を立てて成長します。
だから歳を重ね経験を積むほど、その龍は強くなるのです。
そして感情をコントロールして生きていくことが大切です。
皆さんも龍を大きく素晴らしく大切に育ててください。」


画像提供:ブータン政府観光局


ブータン政府観光局
Web: http://www.travel-to-bhutan.jp/
Facebook: http://www.facebook.com/travelbhutanjp

2012年12月10日

【webラジオ】12月10日(月)ブータン

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2012年12月06日

【Webラジオ】12月6日(木)アメリカ ニューヨーク

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12/6(木)はアメリカ・ニューヨーク在住のフラワーレポーター、シェリーめぐみさんからの報告です!

アメリカ最大の音楽賞、グラミー賞のノミネーションがつい3時間前に発表!

今年は男性主導、FUN, JAY-Z, KANYE WEST, FRANK OCEANなどが6部門ずつ、
またグラミーが近づいたら、注目のアーティストなどをレポートしますね。

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さて2011年にベストニューアーティストにノミネートされた
アーティストといえば、

ジャスティン・ビーバー!

先日ジャスティン・ビーバーのコンサート見てきました
会場はマジソンスクエアガーデン
2万席が2日間ソールドアウト

デビューしたのは15歳、あの独特のヘアスタイルかわいかったですねー
今やっと18歳

その短いキャリアの間に全世界で売ったCDの数1500万枚
そしてyoutubeのプレイバックの数トータル24億回。
もちろん歴代ナンバーワン
何曲かまとめてのアクセスですが、1曲3分として、
世界の全人口が一人につき1分は見たことに!!!

コンサートでもビーバーフィーバーすごかった!
ニューヨークのビーバーファンって、どんなファンだと思います? 
(私もちょっと予想できなかったんですが。。。)

今日はそのコンサートの模様をレポート!

まずは、ジャスティン・ビーバー「ビリーブ・ツアー」ニューヨーク2日目、
会場のマジソンスクエアガーデンで、コンサート前のお客さんたちです。

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ニューヨークのお隣ニュージャージーから来たメリッサさんとアマンダさん、
とにかくジャスティン・ビーバーが大好き、私たちがナンバーワンファンよ!
なぜ彼が好きかって?
素晴らしいシンガーで、ダンサーで、とにかくキュートだから!]

いっしょに来ていたお母さんもビーバーファンで、
家では1日中曲がかかりっぱなしだそうです。
そしてアレックスさんは、昨日と今日二日連続で見に来ていた、
昨日は何十万円もするVIPチケットをゲットして、本人に直接会ったそうです!
憧れのジャスティンに会えて今の気持ちは?と聞いたら、
「オーマイガー、死ぬかと思った!」
そしてそのチケットを買ってあげたお母さんは一言。
「私たちは究極のビーバーファミリーなんです。」

インタビューの合間にもあちらこちらからキャーっという声、すごいでしょう?
まだコンサート始まってもいないのに。

そしてほとんどのファンは1女子とそのお母さんたち。
小さい子は4歳くらいから、上は18歳くらいまで。
やっぱりど真ん中はトゥイーンと言われる10歳前後、つまり小学生!
そして男はほとんど見当たらない、たまにお父さんがいるくらい。
これまで見た事のないファン層でした。

ほとんどがビーバーのツアーTシャツを着用。
そうじゃない子は、まるでパーティに行くようなドレス。
例えば3人組の仲良し女の子グループは、バレエのチュチュのようなスカート。
しかも透ける部分に電球がついていて、光るスカートなんです!

ビーバーガールズとファミリーでぎっしりの会場。
夜7時きっかりに前座のカーリー レエ ジャプセンが登場。
(彼女のヒットシングル「CALL ME MAYBE」はつい先ほどグラミーノミネート! 
なんて贅沢な前座!)

そして夜9時ちょっと前、ステージのスクリーンにデジタルのタイマーが現れ、
カウントダウンがはじまりました。
その段階で会場はもう既にクレージーになっています。
そして、タイマーがゼロになった瞬間、絶叫の中、
なんと、ジャスティンが空中から大きな天使の羽をつけて降臨しました。

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そして、1時間40分のショーの間 ヒット曲たっぷり。
Never Say NeverやニューシングルのBeauty & the beatなどアップテンポナンバーでは、
ダンサーと踊りまくり
Be Alrightなどのスローナンバーでは歌のうまさをじっくりと聞かせ、
ギターやピアノ、もちろん得意のドラムも披露、これもものすごくうまくて、
いやー天才なんだなーと納得。
コンサート全体がバンドもステージセット、ライティングも、
すべてが世界最高のエンターテイメント、本当に見応えがありました。
NYタイムスなどの厳しいメディアも、絶賛だったんですね。

そしてちょっと驚いた事があります。

ステージにはバンドとDJもいるんですが、
ジャスティンがDJに「昨日の客の方が歓声が大きかったよね」というと、
DJが「みんな昨日のお客さんに負けないで叫んでみて、1.2.3」
この瞬間の歓声、絶叫、いや超音波?もう言葉にできない、
こんなすごいの聞いたことないです。
鼓膜がビリビリして痛かった。

実はこの歓声が全編ほとんど途切れずに続いていました。
耳栓持ってくればよかったと思ったくらいです。
それが、ついにピークに達した瞬間

18歳のジャスティンが来ていた服を半分脱ぎかけて、
上半身の生胸が見えた時です。

小学生から40代の女子までが絶叫。。。私も思わず叫んでいました。

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そして、ステージのMCでこんなことを言っているのも気になりました。

「僕の新曲のyoutube見てくれた? ありがとう!」

CD買ってくれてありがとう、じゃないんです。
そう、ジャスティンはもともと最初に自分でyoutubeにアップしたビデオが
マネージャーの目にとまり、インターネット、そしてラジオから火がついて
スターになったんです。

デビューシングル「BABY」のyoutubeビデオのプレイバック回数は、
つい最近まで歴代ナンバーワンでした。
そしてYoutubeで見るからCDを買わないかというと、まったくそんなことはない。
これまで売ったCD1500万枚。
さらに、コンサート。チケットは50ドルとか100ドルで
子供を2~3人つれて家族で着ているからそれだけで400ドル。
しかも子供達はみなジャスティンのTシャツ 1枚30ドル
すごいお金を使っています。

そしてジャスティンはビジネスセンスもなかなか。
このお金を運用するのに、ジャスティンは株を買ったりするだけでなく、
インターネットなどの起業家に投資している、
つまりビーバー・ベンチャーキャピトル!
同時にチャリティにも多額のお金を寄付している!
今回のコンサートも売り上げの一部を1000万円近く
ハリケーン・サンディの被災者に寄付。

アーティストとしてもビジネスマンとしても、
この18歳の未来は無限大です!


シェリーめぐみ  
ニューヨーク在住、フリージャーナリスト&プロデューサー。
アメリカを日本に伝え、日本をアメリカに伝える相互プロジェクトを数多く手がける。
J-POPファンのための英語サイトSAMURAIBEATRADIO.com(サムライビートレイディオ)」
ブラックコミュニティと日本をつなぐメディアHARLEM2NIPPON.comをプロデュース。
BLOG:http://megumiradio.com

2012年12月05日

【webラジオ】12月5日(水)モナコ


2012年12月04日

【Webラジオ】12月4日(火)ドイツ

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2012年12月03日

12月3日(月)イギリス・ロンドンから高野裕子さんのレポートです

今日レポートを届けていただいたのは、イギリスにお住まいになって、30年。
イギリスで音楽ライターとして活動し、
日本の音楽雑誌「クロスビート」にも、記事を寄せている高野裕子さんです。


Q「ザ・ローリングストーンズ」の結成50周年ライブ、
 高野さんも見に行ったそうですね?盛り上がりはいかがでしたか?


まずこのライブが発表されてチケットが発売になったわけですが、
なんと7分でソールドアウト!
2万人収容できる会場で2公演、4万枚のチケットが7分で完売したので
ほしかった人も買えず、苦情もたくさん沸いた話題のコンサートでした。

高い人では、ダフ屋から10万円もの値段で買って観たという人も
いるようですが、皆さん大満足!


Q今回のライブの見どころは、どんなところでしょう?


50周年を迎えるバンドとなると、レパートリーも非常に多いわけですが
今回は60~70年代にかけての初期のベスト的な内容を披露した点ですね。
ファンも多分ストーンズと同じ世代のベテランロックファン。
なので曲も知り尽くしていて、愛情を込めて見守るという感じがしました。


Qステージセットはどんな感じでしたか?


今回は大々的なツアーではないので、けっこうシンプル。
彼らのシンボルである唇に舌を突き出したマークがありますが
花道は、舌を突き出したようなU字になっていて
元気なミック・ジャガーがそこを走りながら歌ったり
ギタリストのキース・リチャーズやロニー・ウッドも出てきて
3人で揃って演奏を見せたりしていました。
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Qライブの演奏時間が押してしまったと聞いていますが?


8時に始まって、10時半頃には終わる予定だったそうです。
私が観に行った時は、アンコールで「無情の世界」、「Jumpin' Jack Flash」を
やったんですが、このあと絶対に「Satisfaction」が続くと思ったのに
そこで終わってしまったんです。
後日、時間が足りなくて2曲カットされていたと知ったのですが
その最後のフィナーレの「Satisfaction」がなかったんです!


Q時間が押したことで、罰金も払ったと聞きましたが…


イギリスでは法律が厳しくなっていて、ライブは時間通りに終わらないと
周囲への騒音・妨害や、交通機関もありますので
ストーンズでさえも、免除にはならなかったんです。


Q今月、アメリカでも、ライブが行われるんですよね?
 ロンドンでのライブと演出など変わりそうですか?
 アメリカでも、ゲストは登場しそうですか?


多分、そうなると思います。
私が観に行った25日は、ゲストがギミー・シェルターに、メアリー・J・ブライジ、
ジェフ・ベック、そして旧メンバーのビル・ワイマンとミック・テイラーが
出たんですがアメリカではアメリカならではのゲストが入るのではないかと思います。


Q50周年記念ライブは、この先も続きそうですか?


今のところ5回が発表されていますが、メンバーは
「一度回りだしたストーンズのサイコロは回り続ける」というように言っていますが
大規模な会場を簡単に押さえられないですし、メンバーもベテランなので
ツアーの実現は難しいかと思います。
でも、ひょっとしたらオーストラリアに行くかもという噂も聞いています。


高野裕子 在英ジャーナリスト
音楽、映画、美術についての執筆、ラジオ・レポーター、テレビのインタビュアー、
コーディネーションを手掛ける。
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【webラジオ】12月3日(月)イギリス ロンドン

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