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12月3日(月)イギリス・ロンドンから高野裕子さんのレポートです

今日レポートを届けていただいたのは、イギリスにお住まいになって、30年。
イギリスで音楽ライターとして活動し、
日本の音楽雑誌「クロスビート」にも、記事を寄せている高野裕子さんです。


Q「ザ・ローリングストーンズ」の結成50周年ライブ、
 高野さんも見に行ったそうですね?盛り上がりはいかがでしたか?


まずこのライブが発表されてチケットが発売になったわけですが、
なんと7分でソールドアウト!
2万人収容できる会場で2公演、4万枚のチケットが7分で完売したので
ほしかった人も買えず、苦情もたくさん沸いた話題のコンサートでした。

高い人では、ダフ屋から10万円もの値段で買って観たという人も
いるようですが、皆さん大満足!


Q今回のライブの見どころは、どんなところでしょう?


50周年を迎えるバンドとなると、レパートリーも非常に多いわけですが
今回は60~70年代にかけての初期のベスト的な内容を披露した点ですね。
ファンも多分ストーンズと同じ世代のベテランロックファン。
なので曲も知り尽くしていて、愛情を込めて見守るという感じがしました。


Qステージセットはどんな感じでしたか?


今回は大々的なツアーではないので、けっこうシンプル。
彼らのシンボルである唇に舌を突き出したマークがありますが
花道は、舌を突き出したようなU字になっていて
元気なミック・ジャガーがそこを走りながら歌ったり
ギタリストのキース・リチャーズやロニー・ウッドも出てきて
3人で揃って演奏を見せたりしていました。
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Qライブの演奏時間が押してしまったと聞いていますが?


8時に始まって、10時半頃には終わる予定だったそうです。
私が観に行った時は、アンコールで「無情の世界」、「Jumpin' Jack Flash」を
やったんですが、このあと絶対に「Satisfaction」が続くと思ったのに
そこで終わってしまったんです。
後日、時間が足りなくて2曲カットされていたと知ったのですが
その最後のフィナーレの「Satisfaction」がなかったんです!


Q時間が押したことで、罰金も払ったと聞きましたが…


イギリスでは法律が厳しくなっていて、ライブは時間通りに終わらないと
周囲への騒音・妨害や、交通機関もありますので
ストーンズでさえも、免除にはならなかったんです。


Q今月、アメリカでも、ライブが行われるんですよね?
 ロンドンでのライブと演出など変わりそうですか?
 アメリカでも、ゲストは登場しそうですか?


多分、そうなると思います。
私が観に行った25日は、ゲストがギミー・シェルターに、メアリー・J・ブライジ、
ジェフ・ベック、そして旧メンバーのビル・ワイマンとミック・テイラーが
出たんですがアメリカではアメリカならではのゲストが入るのではないかと思います。


Q50周年記念ライブは、この先も続きそうですか?


今のところ5回が発表されていますが、メンバーは
「一度回りだしたストーンズのサイコロは回り続ける」というように言っていますが
大規模な会場を簡単に押さえられないですし、メンバーもベテランなので
ツアーの実現は難しいかと思います。
でも、ひょっとしたらオーストラリアに行くかもという噂も聞いています。


高野裕子 在英ジャーナリスト
音楽、映画、美術についての執筆、ラジオ・レポーター、テレビのインタビュアー、
コーディネーションを手掛ける。
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