AMニューヨークという、いつも地下鉄で配っている、
みんなが呼んでいるフリー新聞があります。
これを開いた瞬間、ドキっとしました。
クリスマスセール、と書いてあったんです!
うわー、もうクリスマス!!早いですね!
でもこれが終わらないとアメリカは年が越せません。
大統領選まで2週間を切りました。
ただ先週もお伝えしたように、
ニューヨークは大多数がオバマ支持。
でもどちらが当選するかで、
アメリカの経済対策や福祉、そして外交などの方向性がまったく変わってしまう。
世界中に大きな影響が出ます。
しかも現在両方の支持率は依然拮抗。
本当に目が離せない!!
でも実は、ニューヨークでは大統領選以上に熱いのがハロウィーン
日本でも祝うんですか?
アメリカでは10人のうち7人がハロウィーンを祝う。
これがニューヨークになると、多分10人のうち9人以上では? という勢い。
今日もマンハッタン34丁目という大通りを歩いていたら、
ハロウィーンの衣装を売る店が新たに2件もオープンしていました!
季節限定でお店を出すんですが、
このショップがすごい! ここに入ったらあなたも絶対仮装したくなります。
どんなふうにすごいのか、今日はハロウィーン直前のニューヨークからレポート。
まずは街のニューヨーカーをキャッチ、
あなたはハロウィーンを祝いますか?
30代の男性二人、
「ハロウィーン? もちろん祝うよ。アメリカ人はハロウィーンが大好きなんだ。
みんなで仮装してうろうろするだけで楽しいからね。」
20代の女性は、「仮装してパレードに行くつもり。」
そして最後の男性は、「オフィスでのパーティに参加する」と言っていました。
今ニューヨークはほとんどのオフィスで、ハロウィーンの仮装パーティをします。
ハロウィーン当日には、仮装で通勤する人も少なくありません。
さらに夜はクラブやレストランでパーティ、
ビレッジには夜7時からハロウィーンパレード。
これにはなんと200万人の人出があります。
実はこのハロウィーンは年々盛り上がり続けています。
今年のハロウィン関連の売り上げ予測、全米で80億ドル(6500億円)
クリスマス商戦には遠く及びませんが、
衣装やカボチャ、キャンディーなどハロウィングッズにかける予算は
一人あたり$79.82(6500円)
これは去年に比べ10%増、2005年の$48.48(4000円)に比べ
1.5倍以上に増えています。
たとえばこの20代の女性は
なんとハロウィーンの衣装に$200もつぎこんだそうです。
実は彼女は、オフィスのパーティ用とクラブ用で3種類も買ったそうなんですね。
彼女をキャッチしたのは、パーティシティという
巨大なパーティグッズ専門ショップの前、
入り口のHalloween For Lessと書かれたスパイダーマンのポスターを横目で見ながら、
エスカレーターで地下に降りると。。。
いきなり目の前にあらゆる種類のキャンディやチョコレートの山盛りセクション
子供たちのTrick or Treat用ですね。
でもここの主役は子供ではありません。大人。
巨大な倉庫のようなショップスペース、
この通路もあの通路も、仮装の嵐。
あらゆる種類のウィッグ、仮面、手錠、刀、聴診器、
天井からはあらゆる種類のオバケ、ゾンビ、ガイコツがブラブラ
もう目眩クラクラー。何を買えばいいのかもうわからなーい
という状態で一番奥にたどりつくと、
そこにお助けが待っています。
壁一面に1000枚くらいの写真がずらーっと貼ってあって、
ひとつひとつがコスチュームを着たモデル。
例えば、セクシーな魔女だったら、
ドレス、帽子、ベルト、手袋、チョーカーがセットで、
$29.99
セクシーなナースだったら、白いナースドレスと帽子のセットで$19.99
女性は圧倒的にこういうセクシー系が人気。
お店の人に「この写真のこれ!」と注文すると、出して来てくれます。
値段はどれも2000円〜6000円くらい。
さっきのニューヨーカーに何に仮装するの?と聞いてみたんですが、
30代のビジネスマンはヴァンパイアに
その同僚の女性は、セクシーな教師かセクレタリー
ゲイのお兄さんは、ワンダーウーマンに
そのパートナーは、バットマンに、
そして20代の女性は、セクシーな婦人警官かナースどちらか考え中。
あらゆるニューヨーカーが仮装して楽しむハロウィーン。
それにしても何と言うか、
最近ハロウィーンの仮装と
コスプレの境界線がますますなくなりつつあるような気がしますね。
ポップカルチャーの影響は本当に大きいのがわかります。
今年のハロウィーンも、
街はスパイダーマン、バットマン、スーパーマン、アヴェンジャーなど
スーパーヒーローであふれそう。
時事モノも人気で、オバマとロムニーのゴムの顔マスク、
この番組でもレポートした、江南スタイルのPSYのそっくりさんも現れそう。
レディガガやマイケル・ジャクソンも根強い人気。
子供のコスチュームはディズニーのプリンセスやスーパーヒーローがやっぱり人気。
赤ちゃんの衣装も、ミツバチとかサヤエンドウとか、可愛いのがいっぱい。
もちろんペットもおまわりさんとかガイコツなどの衣装を着せてもらう。
さて、私実は今日は衣装買いませんでした。
実は迷っています。
セクシーな婦人警官になるか、それとも魔女になるか。。。。どうしよう!?
シェリーめぐみ
ニューヨーク在住、フリージャーナリスト&プロデューサー。
アメリカを日本に伝え、日本をアメリカに伝える相互プロジェクトを数多く手がける。
J-POPファンのための英語サイトSAMURAIBEATRADIO.com(サムライビートレイディオ)」
ブラックコミュニティと日本をつなぐメディアHARLEM2NIPPON.comをプロデュース。
BLOG:http://megumiradio.com