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11月7日(水)イタリア・ミラノから丸山圭子さんのレポートです

今日はイタリア・ミラノからのフラワーレポート。
レポーターは日本語を教えたり翻訳のお仕事されている、丸山圭子さんです。



●イタリアでは今月4日まで、フランスの国際漫画祭に次いで、
ヨーロッパで二番目に大きな漫画、アニメ、ゲームの見本市が開催されていたそうですがこちらどんなイベントなんですか?

イベント名は「ルッカコミックス&ゲームズ」。毎年10月末から11月初頭にかけて、イタリアの中部、トスカーナ州の町ルッカで開かれる漫画、アニメ、ゲームの見本市。もともとは1966年に始まった漫画イベントが発端で、途中で中断はあったものの現在までいたる歴史あるイベント。どうしてルッカで始まったのかは不明。現在この分野では、フランスの国際漫画祭に次いで、ヨーロッパで二番目に大きなイベントと言われているが、ヨーロッパ一(いち)だと言う人もいるほど。今年は11月1日から4日まで開かれ、18万人以上の入場者を記録。過去最高となった。


●今年の「ルッカコミックス&ゲームズ」はどんな特徴が見られましたか?

ルッカコミックスでは、そんなルッカの町に、コミック、ゲーム、アニメ、コスプレ、そしてジャパンパレスといった会場が設けらる。コミックの会場は町のいくつもの広場にテントがはられ、そこにイタリアの漫画関連の全出版社が出店。ゲーム会場も最近は出展者が増えてきている。
そして、漫画やアニメといえばやはり日本の存在は大きい。”ジャパン”の名前がついた会場ジャパンパレス(JAPAN PALACE)は、毎年Real Collegioという歴史ある屋敷内で開かれるが、日本の漫画本が売られたり、日本関連の小物、フィギュア、日本食のお店が出店。日本を紹介するイベントや漫画教室や日本語教室なども開かれる。今年は、その名も「Mangakaコンテスト」や
日本からお客様もまねかれ、今年はデスノートの作画者小畑健さんやフィギュア製作の第一人者宮川武さん、日本人ミュージシャンなどが招待されていた。小畑さんの講演会には100席の会場に入ろうと長蛇の列ができるほど。会場内はいつも人でごった返していた。
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(写真:ジャパンパレス前の人だかり)


●そして、マンガ、アニメ、ゲームとくれば、忘れちゃいけないのがコスプレ!
会場には、日本の見本市と同じく、たくさんのコスプレイヤーが集まったそうですね?


漫画やアニメ、ゲーム、映画などの登場人物に扮した人たちがルッカの町の中を練り歩く。私が見たところでは、スパイダーマン、ハリーポッターなどなど。日本のものも多く、古いところではヤッターマンやあられちゃん、それから宮崎駿監督作品の登場人物もかなり見た。漫画で人気は断然NARUTOとワンピース。今年はゲームのスーパーマリオも人気で、赤いTシャツにつなぎに帽子といういでたちの人がうろうろしてた。いかにも簡単なコスプレの人もいれば、とても気合の入った凝った衣装とメークの人もいて、眺めるだけで楽しめる。それに、コスプレーヤーたちは、写真を撮ろうとするとかっこよくポーズをとってくれる。サービス精神旺盛でいいなぁと思います。いつもは静かなルッカの町が、コスプレーヤーたちと写真を撮ろうとする人たちでにぎわっていました。
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けんだまをしているイタリア人もいました。
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※イタリアと日本の違い 
イタリアでは日本とちがって、若い人たちだけでなく年配の人も堂々とコスプレをしてる。家族でコスプレをしている人たちなどとてもほほえましい。