日本でも、街の中にイルミネーションが灯り始め、
クリスマス・ムードとなってきましたが、
オランダでは、もうすぐクリスマスのお祭りが行われるようですよ。
どんなお祭りなのか?
オランダにお住まいになって、20年。
現地で、ジャーナリストをしている「ユイ・キヨミ」さんにお話をうかがいました!
Qクリスマスが近づいてきましたが、街の様子はどうでしょう?
12/25のクリスマスのほかに、オランダには12/5に特別なお祭りがあります。
オランダにはサンタクロースが二度来るんです。
ひとつは12/5の「シンタクラースの日」と呼ばれ
毎年11月半ばにスペインから大きな蒸気船に乗って
セントニコラース=シンタクラースがやってきます。
今年は一昨日オランダに、そして昨日アムステルダムにやってきました。
このシンタクラースが、家来を引き連れて街を練り歩き
12/5に街中のいい子にプレゼントがもらえる日になっています。
Q街の様子はどうですか?
セントニコラースとシンタクラースは、サンタクロースの元になった人物で
4世紀ごろに今のトルコにいた司教で、東ヨーロッパではこの司教の命日である
12/6を祝うようになりました。
それがオランダにも入ってきて、12/5を祝うように。
このシンタクロースは聖人なので、サンタよりも宗教的な格好をしていて
そのコスチュームや、キャラクターが街中を飾っています。
Qもうすぐ「セントニコラースのお祭り」が行われるそうですが、
これは、どんなお祭りなんでしょうか?
この日は家族が集まって、プレゼント交換をします。
シンタクロースからプレゼントをもらうという設定なのですが
このプレゼントには、シンタクロースからの手紙という設定で
面白い詩を付けて渡すのがオランダの慣わしです。
Qサンタクロースは24日ごろにやってくるんですか?
シンタクロースがスペインに帰ると、サンタクロースの飾り付けが出てきたり
しますが、オランダではあまりサンタクロースは浸透していません。
オランダではクリスマス当日と翌日を
第1クリスマスデー、第2クリスマスデーとして祝い、家族や友人が集まって
ディナーをする日となっています。