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11/15(木)はアメリカ・ニューヨーク在住のフラワーレポーター、シェリーめぐみさんからの報告です!

ハリケーン・サンディーが去り、
大統領選が終わり、
大雪が降り、

マンハッタンは既に平常に戻っていますが、
沿岸部の街ではまだ電気がつかないどころか、
家を失ったり、寒さの中お湯も暖房もない生活をしている人も
まだたくさんいるんです。

それでも季節は駆け足で過ぎ、今日はロックフェラーセンターに、
もうクリスマスツリーがやってきました。

そんな中、今年ニューヨークに来なかったものが2つあります。
ニューヨークシティマラソン、そして
ハロウィーン。

停電と交通マヒの中、
マラソンも
そしてハロウィーンパレードも中止となり、
パーティも多くがキャンセルになりました。

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以前もちょっとお話しましたが、
アメリカ人のコスチューム文化はエスカレートする一方です。

それも、映画やゲーム、コミックブックやSF小説などに登場する、
スーパーヒーローやヴァンパイア、ゾンビなど、ポップカルチャーがアツイのと連動。

ハロウィーンに限らず、コスチューム・パーティも大流行。
ヴァンパイア・パーティ、ゾンビパーティ、70‘sファッション・パーティ

そんなポップカルチャーの東海岸最大の祭典が、
ニューヨーク・コミックコンベンション、通称コミコン

イメージとしては東京国際アニメフェアーとゲームショーと映画祭がいっしょになったようなノリ。

今年も11万5千枚のチケットがソールドアウト。
ポップカルチャーファンがおしよせるコミコンに、
今年も行ってきましたのでそれをレポートします!

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どこまで行っても人人人のコミコン会場、ディーラールームと呼ばれるエリアは、
見渡す限りモノと人の洪水。ゲーム、SF本、フィギュア、武器、コスチューム。。。

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あらら、バックパックをしょったスパイダーマンが歩いて来る!
写真とっていい?と聞いたら、あの定番のポーズをとってくれました。

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それにしても軽く1000個はありそうなこのブースの数と種類、はんぱありません。

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巨大なコンベンションセンターの中心にはアメリカンコミックスのマーベル、
DCコミックス、レゴのブースも大きい!

レゴで作られたスーパーマンとワンダーウーマンも目立っていました。
ウォーキングデッドというゾンビのドラマの試写会には朝の5時から行列、
スパイダーマンを生んだ伝説のクリエーター、スタン・リーのトークイベントには
部屋に入りきれない人があふれ。。。
日本からのゲストも来ていました。
ファイナルファンタシーで知られる天野喜孝さん、
声優のYu Asakawaさんなどがトークショーやサイン会を開催。

そしてもちろん、コスチューム

ちなみに、コスプレというのは和製英語ですが、
アニメファンの間ではもうCOSPLAYは英語になっています。
さあここで、コスプレのニューヨーカーたちをキャッチ!

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「私はバットマンのロビン・ティム・ドレイク。
なぜこのコスチュームを選んだかというと、
子供の頃から読んでいるバットマンが大好きだから。

その中から、ポイズン・アイビーになるかキャットウーマンになるか迷って、
結局ロビンに決めたの。
コミコンの素晴らしいところは、この異常なほどの人の数。本当にすごい!」

バットマン、スーパーマン、キャプテンアメリカ、アヴェンジャーズ、
ワンダーウーマン、そしてスターウォーズのダース・ベイダー、

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そして、中にはこんなコスプレ軍団も。。

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日本のゲーム、デビル・メイ・クライ4のダンテ、ネロ、トリッシュの
コスプレイヤーたち。
このコスプレにした理由は、世界最高のゲームだから。
今の僕たちがいるのもこのゲームのおかげ! とほめちぎっていました。

女の子が叫んでいたコバヤシーというのはDevil May Cryのプロデューサー、
小林裕幸さんのこと。リスペクトされています!

コスプレイヤーどうしでも、かっこいいコスプレを見つけると走って行って、
「写真とらせてください!」なんて感じで、
本当に楽しいイベントなんです。

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11万5千人のギークとオタクで溢れ帰ったニューヨークコミコン
ちなみに、ゲームやコミックスなどのポップカルチャーの熱烈なファンはギーク。
日本のアニメファンは自分たちをオタクと呼んでいます。

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でも中にはこれまでのオタクやギークからは考えられなかったような、
こんなアスレチックな人たちもいます
クイディッチ・クラブの若者たち。

ハリーポッターたちがやるスポーツ、クイディッチは
ラグビーとドッジボールとバスケットがいっしょになったようなゲームで、
1チーム7人でプレー。3つのボールを使い、
そのうち1つを相手の輪の中に入れれば得点になります。

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クイディッチのワークショップも開催中!

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「僕の名前はビクター、ニューヨーク大学NYUのクイディッチ・チームのキャプテンです。
チームを結成して3年目、
メンバーは今6〜70人。そしてトーナメントを組んでいるチームは21チームあります。
今やアメリカ中の100以上の大学、ハーバード、イエール、UCLAなどにもクイディッチのチームがあるんですよ。
インターナショナル・クイディッチ・アソシエーションにも加盟して、
オーストラリア、イギリス、フィンランド、アイスランド、カナダとなど外国チームとも対戦
これからはアジアや日本のチームとも対戦したいですね。」

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もちろんハリーポッターのように空は飛べないのですが、
ちゃんとホウキを持ってコートを走り回る、かなりハードなスポーツなんです。
なんとオリンピックの競技にも立候補しているそうです。

スポーツ好きなオタクいうのも、けっこう新しいコンセプトだったりしませんか?

ナルトとバットマンとスターウォーズとハリー・ポッターのファンが、
ポップカルチャーの名のもとに集結するコミコン。

ポップカルチャーの世界は、難しいルールも国境もないワンダーランドなんです!


シェリーめぐみ  
ニューヨーク在住、フリージャーナリスト&プロデューサー。
アメリカを日本に伝え、日本をアメリカに伝える相互プロジェクトを数多く手がける。
J-POPファンのための英語サイトSAMURAIBEATRADIO.com(サムライビートレイディオ)」
ブラックコミュニティと日本をつなぐメディアHARLEM2NIPPON.comをプロデュース。
BLOG:http://megumiradio.com