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10月9日(火)のフラワーレポーターはスコットランド・エディンバラにお住まいのフラワーレポーター、渥美興子さんに伺いました!

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スコットランドとイングランドとの国境にて


◆この時期の気候はいかがですか?


エディンバラはそれほど寒くはありません。北の国ですがメキシコ湾流という暖流の影響で、それほど気温は下がりません。エディンバラの場合、海が近いので、冬でも雪が降るのは数回ほどです。気温はたぶん1度から5度のあいだが冬の平均でしょう。北のハイランドではマイナスにもなり、雪も沢山ふります。でも、最近は異常気象がおきているので、1昨年の冬はエディンバラもマイナス12度まで下がり、3ヶ月ほど深い雪の中に埋もれていました。


◆今年、公開されたディズニー映画の「メリダとおそろしの森」は、スコットランドがモデルになっているんですよね?


はい、これは10世紀頃のスコットランドを舞台にしています。出て来る声優さん達もほとんどスコットランド人の有名な俳優やコメディアンです。中にはハリー・ポッタ–の映画でハグリッドになった有名なコメディアン兼俳優のロバート・コルトレーンも出ています。
出て来る風景も実際にディズニーチームがスコットランドに来て、各地を撮影し、それをもとに映像にしています。有名な観光地がたくさんモデルとして使われました。<ディズニーのモデルになった場所は、具体的にClanais Stones (Isle of Lewis), Dun Carloway Broch (Isle of Lewis), Fairy Glen (Isle of Skye), Eilean Donnan castle, Dunottar castleなど>


◆メリダとおそろしの森』の舞台になっているのは、具体的には、どんなところなんでしょう?


有名なネス湖もその一つです。また主人公が住んでいるお城はダンノッター城やエランドナン城がモデルになっています。両方とも、実際にすごい断崖絶壁に立っていたり、本土から橋を渡らないといけないような所にある、ドラマチックな背景の場所です。10世紀頃というと、先住民族のピクト人の影響がまだ多く見られる時代で、彼らが石に刻んで残したピクトの模様が映画の中、いたるところで見られます。ケルト民族であったピクト族はケルトの模様をあしらった素晴らしい彫刻を石に残しています。それらはピクティッシュストーンと呼ばれ、スコットランド各地に保存されていますが、映画の中にも出てきます。


◆その他に映画のモデルとなった場所で、渥美さんオススメのスポットがあれば、教えていただけますか?


私が一番すきな場所はルイス島という島にあるカラニッシュストーンズという、ストーンサークルです。有名なところですとストーンヘンジがイングランドにありますが、それより古く、もっとすごいのがカラニッシュストーンズです。遠いせいか、訪れる人も比較的少なくて、古代のロマンをじっくり感じる事ができます。もちろんガイドブックにも出ていますが、日本の一般的なガイドブックにはないでしょう。でも、私達スコットランドの公認ガイドが、日本語で現地ガイドの経験と知識を豊富に盛り込んだガイドブックを書きました。「スコットランドこぼれ話」といいます。この本にはちゃんと書いてあります。これはアマゾンで買う事ができます。