あっと言う間に9月も最後の週!
先週はファッショントレンドをお届けしましたが、
ブーツ、チェックしました?
今週は、音楽のトレンド
毎週必ずヒットナンバーをかけているので、
アメリカの音楽の今をお伝えできていると思いますが、
今、ネット上で、
そして街でも、
ラジオでもテレビでも、
すごいことになっている曲があります。
Youtubeでは再生回数、3億回に迫る勢い
完全にバイラル化しています。
仕事でアメリカ人のオフィスに行ったら、
若い社員がiphone持って私のところに来て、
「ねえねえ知ってるこれ!?」と見せに来る。
私がアジア人だからですー
そう、アジア人なんです。
コリアン・ラッパーのSPY(サイ)のGangnam Style(カンナム・スタイル)が、
今アメリカですごいことになっています。
(カナダやイギリス、デンマーク、オランダなどでも!)
K-POPは、例えばWonder Girlsとか、Girls Generation(少女時代)などが、
アジア人コミュニティやオタクの間で話題になったりしましたが、
このGangnam Styleはもうアジアの。。。とかそういう問題ではない!
ビルボードの全米シングルチャートでは今週2位、
ひょっとして1位になるかも!?という勢いなんです!
いったいどうなっちゃっているのか?
なんでこんなにウケてしまったのか?
今日はニューヨークからGangnam Style レポートします。
Youtubeの再生回数2億8千7百8十万回、
Like(いいね)の数287万で既にギネス記録達成!
しかも、このビデオをYoutubeにアップしたのは2ヶ月とちょっと前の7月15日
なんと1日1千万再生ペースで増加中なんです!
やはりYoutubeでスターになったJustin Bieberのマネージャーが、
PSYのマネージャーとしてサイン。
そしてチャートアクションもすごい
itunesでは、トップシングルズチャート、ビデオチャート共に、
あのテイラー・スイフトを押さえて1位、
そして、
ビルボード全米チャートでも現在2位、
Gangnam Styleは完全に現象化しています。
とにかくダンスが面白い、とういうか珍妙な面白さ!!
ギャロップするような独特のダンススタイルで踊りまくるんですが、
SPY自体が、かっこいいというより面白い!
日本のタモリを若くしてぽっちゃりさせたようなルックス
このダンスをまねしたパロディビデオも大量にアップされ、
そちらの方も話題になっています。
若者の街、ユニオンスクエアでキャッチしたダンサーによると、
ついこの間、ここユニオンスクエアでGANGNAM STYLEを
みんなで踊ってビデオ撮影するイベントがあり、それに参加したそうです。
「いやー、このダンスはワークアウトだよ。1回で500カロリーは消費するね。
飛んだりキックしたりすごいんだよ。
乗馬スタイル、カウボーイスタイルやチキンヌードルスープ、タエボー、ズンバ、
色々なダンスの要素が入ってる。」
とにかくハードなダンスだから、踊る前にちゃんとストレッチが必要だそうです。
この馬に乗って手綱をさばいているようなギャロップダンスを
今みんなが真似しています。
そしてキャッチーでファンキーなダンスビートと、
何を言っているのかわからないけど、面白そうな歌詞、
(セクシーレイディーだけは英語だからアメリカ人にもわかる)
ぜひビデオを見てほしいです!
Youtubeリンクはこれ!
http://www.youtube.com/watch?v=9bZkp7q19f0
それにしても、
アメリカでは英語以外の歌がチャートに入る事は非常に珍しいんです。
ビルボードで1位になった外国語の曲は、これまでたったの6曲だけ。
その中には1963年の坂本九のSUKIYAKIも入っています。
最近では、1987年のLOS LOBOSのLA BAMBA
そして、1996年のLOS DEL RIOのマカレナなどが。。。。
マカレナのダンスもものすごくはやりましたが、
このGANGNAMもある意味マカレナ的。
マカレナのようにわかりやすくて面白いダンスですよね。
でも大きく違う点があります。
それはもちろん、
ものすごいスピードで誕生した
インターネット時代だからこそのメガヒット&スターだということ。
そしてもうひとつ、
このGANGNAM STYLEのアーティスト、PSY
実はアメリカの大学を出ているのです!
ボストン大学、そしてあの有名なバークレー音楽院に行ってたんですね。
流暢な英語、そしてタモリのような黒サングラスで、
コメディアンのような面白いパーソナリティ、
アメリカのメジャーなテレビ番組にもどんどん登場、
番組でブリットニー・スピアーズにダンスを教えたり、
MTV MUSIC AWARDSにも出演しました。
何よりアメリカの音楽や文化が体でわかっている、
これは大きなアドバンテージです!
また、これはニュース番組で聞いたんですが、
このGANGNAM STYLEのGANGNAMという場所は、
ソウルでもお金持ちが多く住む地域
停滞する経済の中で、それを皮肉っているというんですね。
ほとんどのアメリカ人は歌の意味はまったくわかっていませんが、
メッセージはどこかでキャッチしているのかも。
まさにネットが生んだインターナショナルスター、
このままどこまで走ってくれるのか?
同じアジア人としてはものすごく応援したいです!
このGANGNAM STYLE
今ビルボードチャートで2位ですが、
PSYはある公約をしました。
「もし全米ナンバーワンになったら、トップレスになります!」
見たいですか???
シェリーめぐみ
ニューヨーク在住、フリージャーナリスト&プロデューサー。
アメリカを日本に伝え、日本をアメリカに伝える相互プロジェクトを数多く手がける。
J-POPファンのための英語サイトSAMURAIBEATRADIO.com(サムライビートレイディオ)」
ブラックコミュニティと日本をつなぐメディアHARLEM2NIPPON.comをプロデュース。
BLOG:http://megumiradio.com