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8/9(木)はアメリカ・ニューヨーク在住のフラワーレポータ、シェリーめぐみさんからの報告です!

今日現在サッカーも男女共にメダル圏内! 
アメリカ人は今度こそ絶対に負けない!と鼻息が荒い!!のですが、

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私の仕事仲間、アメリカ人、ブラジル人、韓国人。。。
なでしこが優勝したら私がコーヒーを全員におごる、
男子が銅をとったら、スイーツを全員におごる、という約束をさせられました。

今週は陸上も盛り上がってますよね!
世界最速の男ウサイン・ボルトは、ジャマイカン!!
実はこのBOLTが100メートルでゴールドをとったその日は、
ジャマイカ独立50周年の記念日だったの、ご存知でしたか?

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このボルトの勝利、そしてジャマイカ独立記念日で
ものすごく盛り上がった場所がニューヨーク市内にもあります。

ジャマイカ。

マンハッタンから1時間、ニューヨーク市内にジャマイカという場所があって、
ジャマイカ系アメリカ人がたくさん住んでいます。

ここで先月ジャマイカン・ジャーク・フェスティバルというイベントがありました。

5月にセントラルパークであったジャパンデーみたいな
エスニック・フェスティバル。
まさにジャマイカ、そしてカリブ系アメリカンの夏祭り。

日本のメディアではめったに取り上げられない珍しいエスニックイベント。
ジャマイカン・ジャークフェスティバルに遊びに行ってきたので
その模様をレポートします!

マンハッタンからサブウェイとバスを乗り継いで1時間半、
会場のロイ・ウィルキンス・パークはジャマイカ人でいっぱいでした。

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ドレッドヘアにラスタカラーの帽子の若者、
イエローとグリーンのジャマイカ国旗カラーのポロシャツ、
建国50周年の50の5が右目、0が左目になった眼鏡をかけたおじさん
水鉄砲で水をかけあってはしゃいでいる子供たち。
ファミリーもいっぱいです。

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食べたり飲んだり、音楽を聞いたりして1日中過ごすんですね。
その食べ物ですが、主役は何といってもジャークチキン。

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会場にずらりと並んでいるのが、そのチキンを焼いて売るフードベンダー、屋台。
もくもくと立ち上る煙と、香ばしい香り!
これがジャマイカ名物ジャークチキン!

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ジャマイカ特有のバーベキューで、
ジャークシーズニングという、スパイシーで
ものすごく辛い調味料をまぶし焼きますが、
このバーベキューグリルも普通のグリルではありません。
ドラム缶です。

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真っ黒いドラム缶を縦にスパッと割ったものを寝かせて、グリルとして使っている。
いわゆるリサイクルですね。  
屋台の裏側にはこのドラムカングリルがずらりと並び、
その上には何十羽ものチキンがもくもくと煙をあげて焼けています。

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どのお店のチキンも美味しそうなのですが、
とにかく
一件のお店の人に声をかけてみました。

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シビルズ・ベーカリーという地元レストランの出店です。

「売っているのはジャークチキン、カレー・ゴート、カレー・チキン、
オックステール、ローストポテト、そしてローメインというチャイニーズヌードル。
ジャークフェスティバルで最高なのはやっぱり食べもの!」


というお店の人の横で、今度は女性がいきなり、

「私たちジャパニーズフード大好き!」すると男性もつられて
「僕もおスシが大好物!」 と日本の食べ物の話で盛り上がってしまいました。

ともあれここでジャークチキンを一皿オーダー。
表面は真っ黒にこげていますが、
中は香ばしくてジューシーで、しかもめちゃめちゃ辛い!! 
ただでさえ暑いのに汗だらだら、手がべたべたになりながらチキンと格闘! 
でもこれがクセになる!

しかし辛い! 何か飲みたい! と思ったらタイミングよくすぐ前にいました。
ココナツおじさん!!

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ココナッツに穴を開けてストローを入れて飲ませてくれる屋台です。

おじさん、飲み終わったココナツの実を、
今度は巨大なナイフで切ろうとしています。

「ジュースを飲み終わったココナツを半分に切って、
中の果肉を食べるんだよ。うまいよ。」

あっという間にココナツはまっぷたつ。それを受け取って食べているのは、
私と同じくこの会場ではとてもレアなアジア人でした。

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「僕はベトナム人だけどジャマイカにバケーションに行って、
ジャマイカンフードが大好きになっちゃったんだ。
まずプランタンのフライを食べて、これからジャークチキンも食べるよ。
ジャマイカンフードのベストはやっぱりジャークチキン」
と強調していました。

さてジャークチキンをもっとおいしくしてくれるのは音楽!
特設ステージではローカルバンドがレゲエ、ソカなどの
カリビアンミュージックをプレイ。
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ところで話は変わりますが、このニューヨーク市、
クイーンズ区にあるジャマイカという街。
もともとアメリカの先住民のデラウェア・インディアンが住んでいた場所で、
イギリスが植民した時、そのインディアンの言葉でジャメコという名前をつけたのが
始まり。
だからカリブの島ジャマイカとはぜんぜん関係ありません。

でも偶然にもこのエリアは、ジャマイカ人の移民コミュニティとして
発展してきました。

ここで名物のジャークチキンをフィーチャーした夏祭り、
ジャマイカン・ジャークフェティバルのレポート、続けましょう。

たくさんの屋台はジャークチキンだけでなく、
カラフルなアクセサリーなどのファッションアイテムももりだくさん。

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この女性はハンドメードのサングラスを売ってました。

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「ブルックリンから来たキャロルです。
このフェスティバルがベストなのは、
フード、カルチャー、そして人
みんなが楽しんでいるこの雰囲気が最高。

そして私が作っているアイランディ・アイウェアというサングラスは、
ジャマイカの国旗の色をあしらったフレームで、
私たちの文化をrepresentしてるんです!

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強い日差しを避けるための巨大な傘の下のママと小さな息子さん、
ミーシャさんとマシュウくん、

マシューくん、「まだ何にも食べてないから今から食べたい」と言ってました。
「チキン食べるの? 」と聞いたらYESと言ってましたね。

ミーシャさんは、
「今日はジャマイカのコミュニティをサポートするために来ました。
ジャマイカの食べ物、そしてスパイスをアピールする最高の機会だと思います。
ジャマイカの素晴らしいところは、
フード、文化、そして様々なエスニックの人々が混じっているところでし。」

そして、こんな言葉も。

「ジャマイカもいいけど、日本も素晴らしい国だと思いますよ。
私は日本人の友達もいて、彼女は素晴らしい女性ですから。」

ニューヨークではもちろんジャマイカンと
ジャパニーズのフレンドシップも育っています。
ちなみに来年は、日本とジャマイカの国交50周年にもあたるそうです。

真夏の太陽の下、レゲエやソカを聞きながら
ものすごく辛いジャークチキンを食べ、ココナッツジュースをがぶのみ

基本的に食べて踊るだけ。そのシンプルさが夏らしくて最高!
理屈抜きにワイルドなニューヨークのエスニック夏祭り、
ジャマイカン・ジャークフェスティバル。
ニューヨークの夏は奥が深いです

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シェリーめぐみ  
ニューヨーク在住、フリージャーナリスト&プロデューサー。
アメリカを日本に伝え、日本をアメリカに伝える相互プロジェクトを数多く手がける。
J-POPファンのための英語サイトSAMURAIBEATRADIO.com(サムライビートレイディオ)」
ブラックコミュニティと日本をつなぐメディアHARLEM2NIPPON.comをプロデュース。
BLOG:http://megumiradio.com