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7/7(木)はアメリカ・ニューヨーク在住のフラワーレポータ、佐藤めぐみさんからの報告です!

7/4月曜日は独立記念日でした。
しかも今年は3連休。

遊びすぎて仕事モードに戻れない人も。。。
夏休みをとっている人も多く、朝夕の地下鉄はちょっと空いています。
一足早く夏全開という感じ。

ニューヨークの独立記念日といえば、何でしょうか?

花火!
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毎年7月4日に行なわれる大花火大会は、年々規模が大きくなり、
今年はなんと4万発の花火を25分間で上げちゃう! という
すごい企画でした。
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しかもそのイベントにビヨンセも出ちゃう!

この大スペクタクル花火を、ついに今年は目の前で見ました!

なぜこんなに力が入っているかというと、
この花火をいい場所で見るためには、最低6時間は場所取り&待ちです。
(ほとんど花見のノリです)

このFIREWORKS!
主催するのはデパート「MACY‘s」
これがただの花火大会ではありません。
今年はマンハッタンの西側ハドソンリバーに、
およそ3キロに渡って6つのはしけが設置され、それぞれの発射台からうちあげ。
つまり6カ所から同時に花火が打ち上がるのです!

この花火を見るために毎年ハドソン川沿いに並ぶ埠頭はどこも超満員。
川を望む屋上やテラスなどからあわせて300万人が見ると言われています。

私も今年はこの埠頭の先端、目の前で見るために場所取りを決意しました!
私が行った埠頭は、あの世界の交差点
タイムズスクエアから歩いて20分くらいの距離にあります。
まだ花火まで6時間もあるのに、
すでにペストスポットはとられてしまっていました!
みんなブランケットを広げ、ランチやスナックをひろげてピクニック気分。
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大人も子供も赤ちゃんも、地元ニューヨーカーもツーリストも
星条旗の小さなフラッグを売る人も、NYPDのおまわりさんも、
照りつける日差しの中で、みんな汗びっしょりになりながら、
ひたすら日没を待ちました。


その日没がまた、独立記念日にふさわしいゴージャスな夕焼け!
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思わず見とれながら、ふと振り向くと、
びっくり! 広い埠頭の上は見渡す限りの人、人、人で
ぎっしり埋まっていました。

そしてついに夜9時20分きっかりに花火がスタート!
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(WEB RADIOでは実際にとってきた花火の音も聴けますのでぜひ!)

いきないどどーんというお腹に響く音とともに、
6個の大きな花火が一斉に上がった、
赤やブルーやグリーンや色とりどりのが、左からも右からも、
後から後からどんどん上がっていく。
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25分間に4万発、1分間に1500発とは聞いていたけれど、
いやこれはすごい!
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さらなる盛り上げの部分はまさに乱れ打ちとなって、
もうロックコンサート並みの歓声の嵐!
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そしてこの花火は全米ネットワークのNBCで生中継され、
花火の前のセレブリティによるパフォーマンスも名物になっています。
今年は4枚目のアルバム「4」をリリースしたばかりのビヨンセが登場。
おりしも2011年は自由の女神がニューヨークにやってきてから
125年にあたり、その自由の女神をバックにディーバ、ビヨンセが熱唱!

そしてもうひとつ、911から10周年にあたる今年は、
毎年アニバーサリーに行われる空を照らす二本の光りの柱が
花火と共にディスプレイされました。

それにしても25分間のパワフルな花火ショー、短かった、もっと見たかった!
隣で大はしゃぎの子供達は、花火は飛行機みたいだった、宇宙みたいだったと
うれしそうに話してくれました。

さて、後半は独立記念日になるとニューヨーカーが思い出す、あの日本人、
今年もメディアをさわがせました。誰でしょう? ヒントはホットドッグ、
去年この番組も登場してくれました。

独立記念日の花火の前、昼間のイベントとして人気を集めているのは、
コニーアイランドの「ネイサンズ国際ホットドッグ早食い選手権」。

元7連覇チャンピオン、この番組にも登場してもらったことのある
タケル・コバヤシ(小林尊)くん
去年は契約問題で出演できなかったコバヤシくんが乱入し
逮捕されるというアクシデントが起こったのを覚えている人もいるでしょう?
(その後開放され不起訴に)

今年も引き続きコバヤシくんの出場はなかったんですが、
ところがフタをあけてみると、コンテストと同じくらい
メディアの話題をさらったのはコバヤシくんだったんです!

コンテスト自体は去年と同じ、
ジョーイ・チェスナッツ(コバヤシの宿命のライバル)が
ホットドッグ62個を食べて優勝。
ところがコバヤシくんはコンテストと同じ時刻、
自らマンハッタンの別会場でテレビ中継を流しながら早食いをやる!と宣言。
これに地元メディアがとびつきました。

そもそもこのイベントがここまで注目されたのは、
チェスナッツ対コバヤシの戦いがあったからで、
チェスナッツだけだとやっぱりものたりない! 
この結果、コバヤシくんはチェスナッツが62個食べる間に、
世界新記録となる69個を食べきりました。
「対戦していたら勝てた」ということなんです。

5日(火)づけNYポストの記事の見出しは
「コバヤシの非公式記録は69個。チェスナッツの優勝にギモン?」
デイリーニュースはコバヤシくんがエンパイアステートビルをバックに
見事な腹筋を披露する写真を掲載、
「コンテストの勝者はチェスナッツだが、
コバヤシはその腹筋で異論をとなえている」と書き立てました。
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メディアをうまく利用したコバヤシくん、
コンテストに出なくでも、再び独立記念日の話題の人となったんです。

とにかく色々な意味で盛り上がったアメリカ独立記念日が過ぎて、
ニューヨークは夏まっさかりです。


佐藤めぐみ   ジャーナリスト、プロデューサー ニューヨーク在住、J-POPからベースボールまで、 日本文化がアメリカでどう受けいられているかを中心にレポートするジャーナリスト、 アメリカのJ-POPファンのためのイベント 「SAMURAI BEAT RADIO(サムライビートレイディオ)」をプロデュース。 BLOG:http://ameblo.jp/meguminyFlowers