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4月3日(火)のフラワーレポーターはメキシコにお住まいになって19年、「三島玲子」さんです!

◆今、メキシコは「セマナサンタ」の期間だそうですが、まず「セマナサンタ」が、どんなものか?教えていただけますか?


セマナサンタは、「聖週間」のスペイン語訳で、復活祭、イースターのことです。その前40日間、信徒達はキリストの受難を思いつつすごすので、昔はその期間は肉は食べてはいけないとされていたりしましたが、今ではその期間の金曜には肉を食べない人が多いです。キリスト教の教会では、聖木曜日から色々な儀式が始まり、会社も休みになります。そして、金曜日にキリストが死に、日曜日に復活した、ということになっていますので、この日はキリスト教徒にとってはとてもおめでたいお祭りの日なのです。ちなみに、中南米では、カトリックが主流でプロテスタントは少数派です。


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◆セマナサンタの過ごし方は、地域によって違ったりするんですか?


メキシコのセマナサンタは、地方のほうが盛んで、シティーの人は他のバケーションと同じようにビーチに行ったり、皆遊びにいってしまって待ちは閑散とします。日曜日には皆さんミサへ行くので協会は普段より人が多く、ごった返す感じです。


◆セマナサンタの前に、教会で「ヤシの葉」を売ってるそうですね?なぜ、ヤシの葉なんでしょう?


セマナサンタの日曜日(復活祭)の1週間前、教会の前でヤシの葉を売ってます。そのヤシの葉は、ミサで神父さんに祝福してもらう(おまじないみたいなもの)んですが、皆さん、それを大切に家に持ち帰り、1年間家の戸口の上に飾っておきます。信者の人たちの間では、それは「キリストの心をおうちに持って帰る」行為なんです。そして、翌年の復活祭の40数日前に教会にその葉をもっていきます。復活祭の40日前から復活祭までを四旬節と呼びますが、その四旬節の初めの水曜日は「灰の水曜日」と呼ばれています。教会にみんなが持っていった葉は、教会で焼いて灰を作り、この「灰の水曜日」のミサに使います。ミサでこの胚を使って額に十字架を書いてもラので、当日は額に黒い十字架を付けた人が街を歩いてる姿をみかけます。でも最近は、会社へ行く前に払ってしまうそうです。


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