◆鈴木さんがお住まいの街は、どんな街ですか?
オランダ最古のライデン大学や、シーボルトハウスのあるライデン市の隣町で、活気あるライデンの街と、牧草地の広がるグリーン地帯に挟まれた、静かなところです。
◆この時期のオランダの気候はいかがですか?
曇り勝ちで、雨や雪の降ることが多いです。気温は、朝夕は0度以下まで下がります。
◆オランダというと、やはり“チューリップの国”というイメージがありますが、やはり、お花の文化が広く根付いているんでしょうか?
そうですね。週末になると、みなさん10本くらいまとめて花を買って、家のダイニングテーブルなどに飾っています。また、大きな窓辺沿いに、グリーンや花の咲く鉢物を飾ったりしています。今はチューリップも出回り始めていて、30本くらいをまとめて、どっさりいけたりしていますよ。
◆鈴木さんは、「いけばなの先生」をされてるそうですが、いわゆる日本の「生け花」ですか?それとも、オランダならではの生け花があるんでしょうか?
日本の「いけばな」です。 定期的に日本へ帰って、先生にお稽古をつけてもらっています。それをオランダの生徒さんたちに伝えようとやっているわけですが、形だけでなく、考え方や心を伝えるのはちょっと難しいですね。 ですので、はじめはどうしても「オランダ人の考えるいけばな」というのがあって、そこから徐々に「いけばな」ならではの間を取る美しさを感じてもらうようにしています。それから、型にとらわれない自由ないけばなもあるのですが、そちらは、オランダ人の感性に学ぶところも多いですね。
◆2月14日は「バレンタインデー」ですが、オランダの方々は、バレンタインデーは、どんな風に過ごしていますか?
バレンタインも、普通に家族と過ごす人が多いんじゃないでしょうか。でも、手ぶらでは帰らずに、「バレンタインだから」、奥さんや彼女に花を買っていく人は多いですね。また、家族や友人、恋人同士がバレンタインのカードを送りあったりもします。また、日ごろのお礼をこの日に花束に託して、という人もいるようです。 ライデン市内にある花屋さんの話では、長いステムのバラ1本やガーベラを買っていく学生が多いそうですよ。
◆オランダでは、どんな花が人気なんでしょう?
やはりバラでしょうか。あと、ガーベラも多いです。今の時期は、チューリップやスイセン、アネモネやラナンキュラスが旬で、店頭にずらりと並んでいます。
◆鈴木さんは、バレンタインデーの今日、どんな風に過ごしますか?
普段どおりです。今日の午後は生け花の生徒さんが来るので、普段のお稽古の後に、バレンタインアレンジで遊ぼうかな、と思っています。そして夜は、夫が手ぶらで帰ってくるのか何か持ってくるのか、楽しみに待っていると思います。もし、長いステムの赤バラを買ってきてくれたら、値段が高いのを知っているだけに、感動しちゃうと思います(笑)。