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1月17日(火)のフラワーレポーターは、クック諸島にお住まいになられて、もうすぐ2年。平田奈々さんです!

◆クック諸島はどんな国?


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クック諸島は15の島からできている島国です。昨年の6月に日本に国として認められ国交が樹立しました。それまではニュージーランドの自治領という扱いでした。(詳しく言うとニュージーランドとは自由連合です。)


日本ではほとんど知られていないクック諸島ですがニュージーランド、オーストラリア人には言わずと知れたリゾート地でタヒチやニューカレド二アと競い合うほどの人気。クック諸島の人口は全島合わせても2万人なのですが、毎年10万人以上の観光客がクック諸島にやってきます。その7割近くはニュージーランド人です。ニュージーランドのオークランドからクック諸島のラロトンガまでは4時間半。ニュージーランド人観光客は日本人が沖縄に行くような感覚でクック諸島にやってきます。


◆首都のラロトンガにお住まいだそうですが、ラロトンガは、どんな街ですか?


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クック諸島の島の中で一番大きいのが首都のラロトンガ。私もここに住んでいます。一番大きいと言っても周囲が31km。車でならば1時間もかからずにまわれます。さすがに歩くのは大変ですが、毎年9月にRound Rarotonga Road Raceという島を一周走るマラソン大会もあります(私も昨年参加して完走しました!)。ラロトンガの特長は楕円形の島が360度ぐるりとラグーンにかこまれていること。島のどこからでも美しいラグーンが見え、シュノーケリングを楽しめます。6月から9月にはザトウクジラも見られます。ラロトンガに住んでいる日本人は私を含め現在3名。日本人を含むアジア人旅行者は旅行者数全体の2%にも満たない状態です。ラロトンガは映画『戦場のメリークリスマス』の撮影地としても知られています。


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◆ラロトンガの他に人気の島というと?


次に人口が多い島はラロトンガから小型飛行機で40分のアイツタキという島でここは「世界で一番ラグーンが美しい場所」「水の惑星」「太平洋の真珠」と呼ばれるほどとにかくラグーンが美しいところで、ハネムーンカップルに大人気です。クック諸島で唯一の水上バンガローがあるのもこの島です。


◆日本との正式な国交は結ばれたばかりですが、日本とのつながりは深いそうですね?


「コン二チワ!ドウゾヨロシク!」と日本語で挨拶をする4WDツアーのおじさん。実は若い頃滑川アイランドでダンサー、ドラマーとして働いていたとか。日本の女の子に黄色い声援を浴びていた頃のことを懐かしそうに語ってくれます。彼のように昔ダンサー、ドラマーとして滑川アイランドで(平均9ヶ月ほど)働いていた、という人に会うことは珍しくありません。親日家とまでは言いませんが日本を好意的に見てくれる人ばかりです。3月に東日本大震災があった時も、ダンサーとして日本に行っていたことのあるSisiさんとIanさんという人に協力して頂き、寄付を集めるチャリティーイベントを開催いたしました。そして上記のようにクック諸島と日本との国交が昨年結ばれ、日本のTVの取材が来たり、今年沖縄で行われる島サミットではクック諸島の首相がチェアマンになるなど、これからもっと2カ国が近づく予感です。


◆クック諸島の“食”には、どんなものがありますか?


ココナッツ
衣食住を与えてくれる命の気として重宝されているココナッツ。ココナッツにはオスとメスがあるって知ってました?コナッツジュースは母乳代わりに赤ちゃんに飲ませたり、アスリートに栄養ドリンクとして飲まれたり、伝統料理のほとんどに使われたりクック諸島に絶対になくてはならない大切なもの。クック諸島で結婚したカップルは芽が出たココナッツの実を植え、5年後にクック諸島に戻ってくると気になり実がなっておりそのジュースを飲める、という面白い儀式が流行っています。


ココナッツの木登りチャンピオン、Papa君
ラグーンクルーズのガイドとして働くPapa君は2005年にタヒチで開かれたココナッツの木登り大会のクック諸島代表、そして大会優勝者。ココナッツの木の速登り、木の上でのトリック(手を離したりなど)、ココナッツの殻剥きの速さや正確さに他の誰にもマネできません。


ノニジュース


健康万能薬として日本でも知られるノニジュース。クック諸島では沢山のノニを栽培しており、ジュースは日本にも輸出されています。地元の人はノニの実を樽に入れ、屋根の上で発酵させ自家製ノニジュースを作ります。ノニの実は熟すと臭く、「チーズフルーツ「Vomitフルーツ」とも呼ばれます。


◆クック諸島は、南の島だけあって、ダンスもさかんなようですね?


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ポリネシアンダンスの中でも一番テクニカルで官能的といわれるクック諸島のダンス。ダンサー・オブ・ザ・イヤーやテ・マエヴァ・ヌイ建国記念祭などダンスを競うイベントも多々ある。(私も昨年外人大会に出場しました。)各リゾートではアイランドナイトが開かれ、地元民の会食などでもダンスは欠かせません。


◆教会のゴスペル


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人口の95%以上がキリスト教のクック諸島では日曜日に教会に行くと熱心な地元の信仰者たちのミサに参加できマオリ語で歌われるユニークなゴスペルを聞くことが出来ます。何重にも重なる複雑なハーモニーと叫びのような発声に圧倒されますよ。リトハットと呼ばれる白い麦藁帽子、黒真珠やアイランドドレスで着飾った地元のお母さんたちが印象的です。


◆国際空港


クック諸島の国際空港、ラロトンガ空港。「夜に発着の飛行機が多いのは乗客に滑走路の短さを見せない為だ」というジョークがあります。到着・出発の際、Papa Jackというウクレレ弾きのおじさんが迎えてくれます。タラップが無く、飛行機から降りて空港まで滑走路を歩いて渡るので、雨の日には傘のサービス。


◆若者の遊び場と流行


ラロトンガには週末に若者が集うナイトクラブがいくつかあります。フロアは砂、天井は星空という南国らしいセッティング。週末はオシャレをした若い男女がポップ音楽に合わせて踊ります。男の子はラグビーやヴァカと呼ばれるアウトリガーに熱中する人が多く女の子はネットボールや最近ではダンスエクササイズ、ズンバが流行っている。ズンバは島のあちらこちらで毎日クラスがあり私もインストラクターとして週2回教えています。


◆ラロトンガの道路事情


基本的に道路は島をぐるりと回るメインの道路が一本とその内側の一本しかなく、信号機は一つも無く、ラウンドアバウトも一つしかありません。運転をするにはクック諸島だけで通用する免許が必要で取得は簡単。スクーターのテストは警察庁の駐車場で行われます。


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