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1月16日(月)エチオピアから藤村健司さんのレポートです。

今日は、福島県相馬市に本部を置き、エチオピアのラリベラで、環境保全活動を行うNGO団体「フー太郎の森基金」のエチオピア事務所代表の「藤村健司(ふじむら けんじ)」さんに、
エチオピアからレポートを届けてもらいます。

Qまず、藤村さんが所属しているNGO団体「フー太郎の森基金」が、エチオピアでどのような活動をしているのか?教えていただけますか?


⇒1999年に活動が始まりました。エチオピアのラリベラに駐在員を置いて植林育林等の事業を展開しています。
その他にも学校教育、町の清掃活動などを行っています。

Q藤村さんは、エチオピアに住んで、どれくらいでしょうか?


⇒在住年数はトータルで1年6ヶ月。今回は2011年2月よりほぼ1年。 
他は2006年~2007年に6ヶ月滞在していました。


Qエチオピアに実際に住んでみて、どんな風に感じましたか?


⇒①エジプトのピラミッド、ケニヤのサファリほど有名でないにしろ
 (ある意味通好みの)歴史遺産、自然遺産が豊富であること。
⇒②エチオピア人が基本的に親日的で、我々の植林活動もそういった環境にも
 支えられていること。


Qエチオピアの方々は、とても親日的だそうですが、昔から親交が深かったんでしょうか?


⇒これは私も最近知ったことですが、日本とエチオピアは特に千8百年代後半
(日本で言えば明治時代)以降、非常に似通った国際情勢の中にあり、
非西欧諸国・地域の中では数少ない独立国としてお互い意識しあった間柄です。
例えばアジア・アフリカ諸国の中で、唯一友好通商条約を結んでいたのが、この両国
です。(1927年締結)また、エチオピア王国は西欧諸国ではなく、非西欧諸国である
日本を手本に近代化を成し遂げようとした時期がありました。

その後、エチオピアの外務大臣が日本を訪問し、日本にエチオピアブームが巻き起こり
、エチオピアの皇太子に日本の皇室から花嫁を出そうという運動が展開されています。

Qエチオピアは世界遺産も多いそうですね?


⇒エチオピアにはアフリカで最多のユネスコ世界遺産(9つ)があり、
あまり知られていないとは言え、観光資源も豊富です。特に最近では
ダナキル砂漠というエリアの観光が、非常に注目されているようです。
つい最近、NHKの海外BS放送でも取り上げられており、私も何度か番組を
見ましたが、間近に溶岩の噴火を(安全に)眺める事ができる世界で
唯一の場所の様です。