●「中米の花園」と呼ばれるコスタリカ どんな国なんですか?
コスタリカは、北海道の3分の2ほどの面積の小さな国ですが、
きれいな海と山に恵まれた自然の宝庫です。
小さいながら、地球上の全動植物種の約5%が生息すると言われています。
国土の4分の1が国立公園や自然保護区になっていて、
環境を保護しながら自然資源を利用したエコ・ツーリズムが盛ん。
●珍しい動物や植物、昆虫がたくさんいるそうですが、
実際に小原さんが遭遇した、印象に残ってる、珍しい生き物たちや貴重なシーンなどは?
カリブ海側のトルトゥゲロ国立公園に行くと、海ガメの産卵をみることができます。
夜中真っ暗な海から大きな海ガメが上がって来て、砂浜に穴を掘って涙を流しながら
ポットン、ポットンと産卵する様子は感動的です。
ホテルの庭には、カイマンワニが日向ぼっこしてました!
国中のあちこちにある熱帯雲霧林や海岸沿いのジャングルを散策すると、
珍しい動物、植物、昆虫に出会う事ができます。
専門のガイドさんと一緒に歩くと、自分では気がつかない葉っぱの陰にいる
ヘビとかカエルとかを見つけてくれるので、お勧めです。
鮮やかな黄色のヘビとか、胴体が赤くて目が青いカエルとか、毒蜘蛛タランチュラとか、
顔が白くて胴体が黒いサルとか、木の上の方にぶら下がっているナマケモノとか、
葉っぱを切り取ってせっせと運ぶハキリアリとか。
●手塚治さんの火の鳥のモデルになった鳥も見ることができるそうですね?!
マヤ文明では「神の鳥」とされ、手塚治さんの漫画「火の鳥」のモデルにもなったと
言われるケッツァルも何度か見たことがあります。
エメラルドグリーンの背中に真っ赤なおなか、長い尾っぽ。
つぶらな瞳と、頭のてっぺんの部分の羽が逆立っているのがかわいいです。
●火山が多く、温泉などもあるそうですね?
コスタリカには火山があちこちにあり、ポアス火山にもイラス火山には、
サンホセから車で1時間半ほどで行けます。
ポアス火山は直径1.5kmに及ぶ世界最大のクレーターを持つことで有名。
月面にいるような荒涼とした景色がみられます。
イラス火山の火口湖の水はエメラルドグリーンでとてもきれいです。
サンホセからはちょっと遠いですが、アレナル火山は火山活動を続けていて、
溶岩が山肌を流れるのが見えるのが売りですが、
私が行った時は残念ながら雲に隠れて見えませんでした。
コスタリカは雨が多いので、観光地にいったけれど、
雲にかくれて何も見えなかったということはしょっちゅうあります。
火山と言えば温泉。アレナル火山国立公園には、タバコン温泉という究極の露天風呂があります。
敷地内に川や滝が流れていて38度のお湯が流れているのだから奇跡のよう。
ジャングルの濃い緑に包まれ、川湯、滝湯につかると時が経つのを忘れます。
温泉は日本人の十八番かと思いきや、温泉好きは万国共通。
●そしてもちろん、美しいビーチも楽しめる??
太平洋岸、カリブ海岸にはきれいなビーチがたくさんあり、
ダイビングをしなくても熱帯魚が岸のすぐ近くで結構見えます。
先日、海に入った途端に腕を何かにさされ、くらげかなと思ったら、エイでした。
岸のすぐ近くを10匹ちかくのエイの一団が通り過ぎて行きました。
●最後に、現地の言葉で役に立つ、よく使われる簡単な「一言」、教えてください!
PURA VIDA! プーラ・ビーダ!
「最高」「元気いっぱい」「いうことなし!」みたいな感じです。