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10/6(木)はアメリカ・ニューヨーク在住のフラワーレポータ、佐藤めぐみさんからの報告です!

今日は新パーソナリティ、Chigusaさんとの初トーク!

ニューヨーカーに「WELCOME BACK Chigusa!」というメッセージをもらって、
放送しました。

ロサンゼルス生まれだけど、生後間もなくニューヨークに移住、
4歳までニューヨークに住んでいたChigusaさんですから、
ウェルカムバックがふわさわしい!と思ったから!

Chigusa さんにとって第二のふるさとニューヨークから、
これからも毎週、まずみなさんに楽しんでもらえる、
そして元気が出るレポートをお送りしていきますので、よろしくお願いします!

さてニューヨーク、10月に入ってだいぶ気温が下がって、
今夜中の3時すぎですがもう12度まで下がっています。
そして10月といえば、メジャーリーグのプレイオフ
ニューヨークヤンキース、地区シリーズをデトロイトタイガースと対戦。
(残念ながら金曜日のゲームで敗退してしまいました!)

そして、ニューヨークの10月は、ある果物がおいしくなる時期です。
なんでしょうか?
そう、リンゴです! ニューヨークのことをビッグアップルとも呼びますが、
本当にリンゴがいっぱいとれて、おいしいんです。

そしてアップルといえば、これは悲しいニュースですが、
アップルコンピューターのCEO、スティーブ・ジョブズが亡くなったことが、
今から数時間前に発表されましたね。
世界中にショックが。。。きっと今も走っていますね。

本当は今日は、ニューヨークのアップルの話をしようと思っていたんですが、
急遽予定を変更して、
レポート前半は、ニューヨークから、スティーブ・ジョブズ氏の訃報、
ニューヨークのメディアはどうとりあげているのか、
スティーブ・ジョブス氏へのトリビュートをお送りします。

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<ミートパッキングのアップルストア>

ニューヨークのアップルストアの前には花やキャンドル、
そしてリンゴも置かれていました。

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<よく見るとかじったリンゴが>

スティーブ・ジョブズ氏が亡くなった、というニュースがとびこんできたのは、
ニューヨーク時間の夜、ちょうど夕食を終えた時間帯です。

つい先ほど街でキャッチしたニューヨーカー
「スティーブ・ジョブズが亡くなったのは大きな損失だよ。
僕にとってアップルといえば、
音楽やアートなどあらゆるインスピレーションの源だからね。」
そうコメントしてくれました。

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<ガラス張りのショップにはpost it(付箋)がいっぱい>

56歳という若さ。。膵臓ガンとの戦いの末に。。。ということでしたが、
 
昨日はiphone 4Sのラウンチの発表があったばかりで、
それが大きなニュースになったばかりなのに、
信じられない!というのは、日本のみなさんも同じですよね。


アメリカのメディアの報道、少しひろってみましょう。

まずニューヨークタイムスは、
「彼はパーソナルコンピューターの時代に私達を導き、モバイルの文化を変革し、
デジタル時代の音楽のあり方も変えた。」

ウォールストリート・ジャーナル
「彼は人々のテクノロジーへの考え方を変えた」

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<ここにもあそこにも付箋がぎっしり>


オバマ大統領は声明で、
「彼は情報革命を身近なものにしただけでなく、楽しいものにしてくれた。」

フェースブックの創始者、マーク・ザッカーバーグ
「スティーブありがとう。自分が作るものが
世界を変えることができる事を教えてくれた。」

そして、70年代からライバルとしてやってきたマイクロソフトの創始者、
ビル・ゲイツ
「彼ほど世界に深いインパクトを与えた者はそうはいない。
その影響はこれから何世代にも渡って伝わり続けるだろう。」


彼は素晴しいイノベーターであり、有能なビジネスマン。
でもそれだけじゃなかった。ドリーマーでもありました。
そしてそのドリームは、今や世界中の人たちのドリームと
つながったかのように見えます。

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<付箋にはメッセージが>


私はまさに昨日JFNの番組で、ジョブズ氏の後継者
ティム・クックよるiphone 4Sのラウンチをレポートしました。
その最後にこんなふうにしめくくりました。

「CEOとしてのジョブズ氏がいなくても、
アップルへの期待感やブランド感はゆるぎない。
言わばアメリカを象徴する、ディズニーのような存在になったと
言えるのではないでしょうか。」

その時は
まさか亡くなってしまうなんて思いもよりませんでしたが、
もしかするとウォルト・ディズニーのように、
伝説的な存在になっていくのかもしれませんね。

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<こんなメッセージも>

ところで私はアップルにはすごく思い入れがあります。
最初に買ったコンピューターは、マッキントッシュLCIII
ニューヨークに移住した直後、でした。
(今でもクローゼットに大事にしまってあります)
それからずーっとマックと共に生きてきました。

今はもうあまり言われなくなりましたが、
90年代ごろには、PC派、マック派、という言い方がありました。

当時はオフィスでも学校でもPC、つまりウィンドウズマシンが主流で、
マックは少数派、
デザイナーやミュージシャン、アーティストなど、
人と違うオリジナルを求める人が、
マックを使っていたんです。最初からデザインや
アートにこだわっていたんですね。

アップルのテレビコマーシャルも。
たくさん作られましたが、
常にカッティングエッジなアーティストの曲が使われていました。

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<日本語のメッセージも>


彼にはある有名なスピーチがあります。
スタンフォード大学の卒業式のスピーチで、学生たちによびかけたのは。
「ハングリーであれ、愚か者であれ、そして安住するな」

アップル製品には、
そんなジョブズ氏のスピリットとメッセージがこめられていました。

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<付箋のメッセージで描かれたアップル>

今では誰もがほしがるIPODや IPHONEになりましたが、
自分自身に正直に、今日を思い切り自由に生きる
ジョブズ氏のスピリットとメッセージは、
アップルの商品を通じてこれからも世界に広がって、
私達の生活を便利にしてくれるだけでなく、
私達の気持ちも元気にしてくれる、そう信じたいと思います。

THANK YOU STEVE, REST IN PEACE.


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佐藤めぐみ   ジャーナリスト、プロデューサー ニューヨーク在住、J-POPからベースボールまで、 日本文化がアメリカでどう受けいられているかを中心にレポートするジャーナリスト、 アメリカのJ-POPファンのためのイベント 「SAMURAI BEAT RADIO(サムライビートレイディオ)」をプロデュース。 BLOG:http://ameblo.jp/meguminyFlowers