◆シュトゥットガルトでは、この季節、大きなクリスマスマーケットが開かれるそうですが、そんなに大きなマーケットなんですか?
シュトゥットガルトのクリスマスマーケットは、ドイツで1番大規模ということで、有名です。観光客でごった返したり、とても寒い日もあったりしますが、1年のうちで、シュトゥットガルトのいちばんきれいな時の一つだと思います。ドイツ語でクリスマスは"Weihnacht" ヴァイナハトクリスマスマーケットは"Weihnachtsmarkt" ヴァイナハツマルクトといいます。
◆マーケットは、どんな場所で開かれるんですか?
市庁舎前の広場、お城の前の広場、街の広場は、クリスマスマーケットの屋台で埋め尽くされます。開催期間はAdvent(クリスマス4週間前からクリスマスまでの期間)、今年は11月23日から12月23日までです。
◆マーケットには、どんな方が訪れるんでしょう?
大規模ということでたくさんの旅行者が訪れます。日本からのツアーの方々を目にしたこともありますし、バス旅行で近隣各地から訪れる人も多いようです。クリスマスマーケットツアーのようなものもたくさんあるようで、シュトゥットガルトの大規模なクリスマスマーケットを見てから、シュトゥットガルトから車、電車で20分ほどの街、エスリンゲンのクリスマスマーケット(ここのものも有名です。中世をテーマにしたクリスマスマーケットで、屋台で働いている人たちが中世の恰好をしていたりします)を見るというコースが人気のようです。
◆クリスマスマーケットの特徴を教えていただけますか?
シュトゥットガルトのクリスマスマーケットの特徴ですが、各屋台の屋根の上に、飾り付けがしてあることです。サンタや、トナカイ、天使などクリスマスに因んだ飾り付けが屋根の上にしてあり、見るのに飽きません。お城前の広場や市庁舎を飾る電飾もきれいです。
◆どんなものが売られているんでしょう?
クリスマスマーケットで売られている品物、よく見られるものはやはりクリスマスツリーのデコレーションになるもの、木でつくられた素朴な飾り屋さん。ろうそく(蜂蜜からつくられたろうそく、いい香りです)屋さん、蜂蜜から作られたお酒を売っているお店もたくさんあります。あと、様々な色、デザインのろうそく立てを扱うお店といったものが主流ですが、ここまで大規模なマーケットになると、他にもいろいろなものがあります。調理器具を扱っているお店もあれば、皮製品、毛糸製品のお店などもあります。
食べ物飲み物では、多分日本でもよく知られている”グリューワイン”赤ワインにシナモン、オレンジ、その他の香辛料を混ぜた暖かいワイン。グリューワインのお店はたくさんあって、各店いろいろな味が楽しめます。また、この時期寒いですので外ではグリューワインは暖まるために必須です。その他ドイツのファーストフード、ソーセージなど食べ物を扱うお店もたくさんあります。シュトゥットガルトはフランス、アルザス地方と近いこともあり、アルザス地方の名物”フランメクーヘン”というピザのとってもうすいもの?といったらいいのでしょうか。そういう食べ物を食べられるお店もよく目にします。あと、アーモンドなど、ナッツをお砂糖と炒ったものも、この時期特有の食べ物です。とてもいい香りがして、やめられないおいしさです。カロリーもすごいと思われますが。そんなナッツ屋さんもたくさんあります。
このクリスマスの時期に街に出ると、グリューワインとナッツ屋さんのおかげで、シナモンとお砂糖とナッツの混ざった甘いにおいがどこからともなく漂ってきてこの匂いをかぐと、クリスマスだなーと思います。
とにかく大規模ということで本当にいろいろなお店が楽しめるシュトゥットガルトのクリスマスマーケットです。
ドイツのものだけではなく、北欧の方のクリスマスのものを扱うお店もあります。そちらではドイツとはちょっと異なるグリューワインを味わえたり、雑貨を買えたり、魚を焼いてる屋台もあったりします。
12月23日までは、クリスマスマーケットを見たい人、クリスマスプレゼントを買わなくちゃならない人たちで街はものすごいごった返しようですが、こちらのクリスマスは日本でいったら、お盆やお正月のようなもの、お店も閉まり、みんな家族のもとに行き、信じられないくらい街は静かになります。