◆“世界最大のビール祭り”「オクトーバー・フェスト」ですが、今年の開催期間は、いつまででしょうか?
今年のオクトーバー・フェストは、9月17日から10月3日まで行われます。
VIPの紙の腕輪の写真
◆開催中の街の様子はいかがですか?
この時期になると、ミュンヘン市内は、観光客でいっぱいになります。去年は、約640万人が訪れ,そのうち20%は外国からだったそうです。
◆「オクトーバー・フェスト」は、ドイツの人々にとって、どんなイベントでしょうか?
世界最大の国民大祭典であるオクトーバー・フェストは、1810年に、バイエルンの王様、ルードヴィッヒ1世と、ザクセンのプリンセス、テレ-ゼの結婚式に、盛大な競馬が開催されたのがはじまりです。一部の貴族だけではなく、国民全体を招いて行われたこの行事があまりにも楽しく、大盛況だったためにその翌年からも同じようなお祭りをひらこう!ということで、今日にいたります。
◆どんな会場で行われるんでしょう?
42ヘクタールもあるミュンヘン市内の広大な敷地内には、ビールテントが14軒。 ビールテント、と聞くと、こじんまりしたものを想像されるかもしれませんが、1つのテントが大きな体育館ほどの大きさ。外にも、ビアガーデンもあり、中では、7,8千人が一度にビールを飲むスペースがあります。そこで飲まれるビールの量は、600万リットル以上。この量は大体プール17個分ほどだそうですので、想像を絶する規模ですね。
テントの外見
◆地元・ミュンヘンの方々は、オクトーバー・フェストをどんな風に楽しんでますか?
ビールと同じようにミュンヘンっ子に重要なのは、民族衣装。バイエルンの民族衣装は、女性は、ディエンドルDirndlという、ドレス風ワンピースにエプロンがついたものを、男性はレーダーホーゼLederhoseという革のズボンですが、その地方地方でデザインや色が違い、とても郷土色豊かな衣装です。特に、オクトーバー・フェストは、はじめて民衆が参加をゆるされた祭典がはじまりですので、その意味合いもこめて、地方ごとの民族衣装に身を包んだ人々の民族衣装パレードも行われます。
◆ドイツでは、民族衣装を着る機会は多いんでしょうか?
結婚式や、フォーマルな場所用の民族衣装ももちろんありますが、お祭りなどで着られる民族衣装は、どちらかといえば浴衣の感覚に近いかもしれません。一昔前までは、多少時代遅れに思われていた民族衣装ですが、最近は、若い人の間でも民族衣装でおしゃれをする、ということが流行っていて、大変注目されています。民族衣装を着てオクトーバー・フェストにくる人が毎年増えていて、それだけでも会場の雰囲気がさらに盛り上がります。
◆民族衣装のおしゃれのポイントというと?
素材も、木綿のカジュアルなタイプから、絹のエレガントなタイプなど、いろいろあるので、色と素材で自分のテーマを決めるとおもしろいと思います。そして、決めてはもちろん、ジュエリー。本来、バイエルンの民族衣装は、男女ともに大量の伝統宝飾品を身につけるのが正式なのですが、最近は、伝統宝飾品だけではなくて、伝統モチーフをかわいらしくあしらったり、アレンジされたジュエリーで着こなしたりするのがおしゃれです。ビールにかかせないパン、プレツェルなどが人気のモチーフです。
◆ドイツに行った時に、会話に花が咲くような「役に立つ一言」。
danke schoen! ありがとうございます!
民族衣装でおしゃれをしたときにドイツ人に褒められたら、にっこり、danke schoen! とかえしましょう。
本場のバイエルン人と仲良くなれるかもしれません。
★武市知子さん
ジュエリー宝飾作家/ドイツ国家公認宝飾細工師マイスター
●TERRA AURI official site●
http://plaza.rakuten.co.jp/terraauri/