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3/17(木)はアメリカ・ニューヨーク在住のフラワーレポータ、佐藤めぐみさんからの報告です!

ニューヨーカーは今みんな日本を見ています。


この大災害が起ってから、
毎日ずっとトップニュース扱い。
どのメディアも24時間体制で追っています。

そして、ニューヨーカーからは毎日のように、
メールや電話で、励ましの言葉が届いています。
日本の家族や友達は大丈夫? とか、
被災地の事をテレビで見たけど、何か自分たちにもできないかな、とか。

今日はこの番組、
そんなニューヨーカーからのメッセージを中心に
お送りしたいと思っています。

まず街でキャッチしたニューヨーカーたちのこの災害への反応です、
「地震や津波、そして原発問題、みんなが日本の事を考えて祈っている。」
「信じられない悲劇で緊急事態、世界が今日本を助けるべき」
と口々に言っていました。

災害発生と共に、24時間体制で報道されている現地の様子、
それもそのはず、アメリカを代表するテレビアンカーやジャーナリストたちが、
先週末から続々と日本入りしているからです。

NBCのブライアン・ウィリアムス、ABCのダイアン・ソーヤー、
そして
CNNのアンダーソン・クーパー。
この人はハイチ地震の時は2週間着の身着のままで被災地からの生々しいレポートを入れましたが、
今回も月曜日に現地に入り、昨日は秋田、今日は東京から先ほど生放送を入れました。

常に弱い者の見方、庶民のくらしをきめ細かくフォローする事で知られるアンダーソン。
毎日のように、必死に救出作業や、さまざまな被災地の様子やその暮らし、
水も食べ物も何もかもが足りない事などを世界に訴えてきました。
しかし今夜、数時間前に行なわれた生放送は、福島第一原発に関する報道に集中、
ヘリコプターによる放水の映像や、
放水車による放水も予定されている事なども放送されました。
アメリカ軍からの二台の放水車が送られている事,
また150人の作業員が健康の危険にさらされながら作業を続けている事なども伝えました。
当局や企業などの動きや言動に鋭くメスを入れるのもアンダーソン・クーパーの特色です。
今夜は日本の政府関係者に直接電話をつなぎ
「情報収集はきちんとできているのか」とたずね、
それに対し関係者は「出来る限りの事をしています」と答える場面もありました。

報道だけでなく、アメリカはオバマ大統領の言葉の通り、
通常では考えられない規模で日本をサポートしています。
アメリカ軍が15隻の軍艦を送って救援活動をしていることはみなさんご存知だと思いますが、
ある軍艦からは大型ヘリで1日トータル30往復くらいして物資を運んでいるということですから、
15隻あわせればかなりの数になっていると思われます。

こうした報道を見ているだけでなく、行動を起こしている人もたくさんいます。

ブルームバーグ市長がニューヨーク市として救援基金を立ち上げると発表。
市役所の何でも相談ナンバー311をダイヤルして、募金する事ができる。
続き、NYタイムス、ヤフーなどあらゆるメインストリームのメディアで、
どうすれば被災者を救済できるかという情報、
救援募金を受け付けている代表的な団体と募金方法を流し、
それがフェースブックやツイッターを通じて、世界中に広がっています。

その中で、赤十字はハイチ地震の時と同様に、
テキスト(ショートメール)で1回10ドル募金できるシステムで募金を呼びかけています。

企業や団体、セレブも、
ニューヨークヤンキースは今日午後、およそ800万円、
ボストンレッドソックスは500万円を被災者に寄付すると発表。

セレブリティも、レディガガのブレスレット募金に2日で2500万円が集まったというのは、
もうご存知かもしれませんね。
ケイティー・ペリーも、アーティストグッズの売り上げを寄付すると発表。

そして、普通の人が個人で募金活動している人もたくさんいます。

こういう話を聞くと、本当に私たち日本人、一人じゃない、
世界中が見ていてくれるんだ、という気持ちになります。


特にニューヨークに住んでいる若い日本人。
自分たちも何かできないか、と立ち上がる人は少なくありません。

後半はその一人を紹介します。

今夜ダウンタウンの若者の集まるエリア、ユニオンスクエアで、
日本人が数人で募金活動をしていました。
大きな段ボールのボードに、新聞の切り抜きを何枚も貼付けたものをかかげていました。
Nistuma.jpg


福島に家族や親戚がいる新妻さんは、パソコンの前で情報収集しているうちに
居てもたってもいられなくなって、何とか少しでも助けになればと募金活動を始めました。

実は新妻さんといっしょに募金運動していた数人の日本人、
全員通りがかりの人なんです。
最初は誰かをさそってやろうと思ったけれど、それをしている時間も惜しくて、
震災の翌日から1人で始めたそうです。
新妻さんは集めたお金を、ジャパンソサエティというアメリカと日本の文化交流団体を通して、
被災地に送ると言っていましたが、募金箱にはかなりのお金が集まっていました。

そして、新妻さんの他にも、
自発的に募金活動や、チャリティーコンサートなどの行動を起こす日本人ニューヨーカー、
どんどん増えて来ています。


自分なんて何も出来ない。。。とパソコンの前で落ちこんでいたけれど、
やれば自分も日本のために何かできる! と今は信じています。

最後に、募金してくれたニューヨーカーたち、
本当にたくさんの人が一人で10ドルも20ドルも募金してくれたんですが、
彼らから日本のみなさんへのメッセージをもらっています。

「みなさん、どうか助け合って。大変になればなるほど強くなって」
「頑張って強い気持ちでいて。そしてできる限りの助けを受けてください。あきらめないで」
「私たちは自分たちへの放射能の影響を心配しているだけではありません。
あなたたちの国を必ず助けます」
「祈っています。とにかく皆さんのために祈ります。」
「強くいて。そして助け合って。みんなが力をあわせればきっと乗り越えることができます。」
「日本のみなさんのベストを祈ります。そして発電機の冷却作業をしている人は
ヒーローだと思います。彼らは本当に勇敢だ」

フランス語でメッセージをくれた人もいました。

最後に、福島に家族がいるヒロキくんも、
「とにかくがんばって!と言いたい」

ニューヨークにいる私たちの気持ちは同じです。
どうかどうかみなさん、力をあわせて、がんばってください。

佐藤めぐみ   ジャーナリスト、プロデューサー ニューヨーク在住、J-POPからベースボールまで、 日本文化がアメリカでどう受けいられているかを中心にレポートするジャーナリスト、 アメリカのJ-POPファンのためのイベント 「SAMURAI BEAT RADIO(サムライビートレイディオ)」をプロデュース。 BLOG:http://ameblo.jp/meguminyFlowers