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12月6日(月)フィンランドからセルボ貴子さんのレポートです

今日はフィンランドに住んで10年のセルボ貴子さんのレポートです。


Qこの時期は、クリスマスで盛り上がっていそうですが、
ヘルシンキの街の様子はいかがですか?
イルミネーションが飾られたりしますか? 

⇒イルミネーションは、ストックマンという北欧最大規模のデパートがある大通りとショッピングどおりに恒例のイルミネーションが夕方からきれいに見えます。
マーケットは来週位から始まり、港に近い中心部の公園でたくさんの小さなお店が並びますよ!

Qそれから、フィンランドといえば、「サンタクロース村」 が有名ですよね?
どんなところにあるんでしょうか?

⇒日本からも、あとは英国やドイツ、フランス、南欧の観光客の方もたくさんいらっしゃるようですね。ロヴァニエミ中心地から車で10分弱、北極圏という道路標識の近くにあるんですよ。サンタクロース村には、建物内に専用郵便局があって、ここから世界中に郵便を送る事ができます。また、サンタクロースから手紙が届くという仕組みもありまし、国内は勿論、世界中から申し込みがあるようですね。日本にも、日本語でサンタからお手紙が届きますよ!今年はそろそろ申し込みは締め切られたようです。来年是非ためしてみてくださいね。
私も今年、3歳になる姪っ子に実は内緒で申し込んでいます。


Qサンタクロース村の見どころは?

⇒さてサンタクロース村は、まず着くと、数メートルはある雪だるまが出迎えてくれます。
サンタクロース、フィンランド語ではヨウルプッキというのですが、
「ヨウルプッキの部屋」がある建物を中心に、地元クラフト作家の作品を販売するショップがあつまったアーケードのような場所もありますし、ヨウルプッキに会った後、外に出て丘を登ると雪の洞窟のようにしてあるスペースもあって、色々と楽しめました。「ヨウルプッキの間」には、無料で入れるのですが、写真は残念ながら有料で、B4サイズぐらいのものをヨウルプッキとのお喋りの後、希望者は購入できます。

(余談:私たちが家族で行ったときは、次男は2歳頃でベビーカーでお昼寝し、主人がベビーカーで待機、私と長男だけがヨウルプッキと会えました!)世界各国の人が会いに来るので、サンタさんも外国語に堪能です。私たちにも日本語で話しかけてくれました。サンタさんのお手伝いをするトンットゥたちは、もう年中ですが、更に12月は大忙し。何人ものトンットゥが飛び回っていましたよ。
外には、トナカイも数頭いて、えさをもらっていました。


Qフィンランドでは、この時期、オーロラも見えるんじゃないでしょうか?

⇒フィンランドでの本番は、24日のイブになります!
12月にはいると、もう日本の師走と同じですが、クリスマスに向けて全てが動き出します。
11月末から寒くなり、今年もマイナス20度が数日記録されたりしました。ラップランドではもっと寒かったのですが、、
こういう時にオーロラは見所なんですよ。
カーテンを閉めていて遅い時間に出ると、見逃す事も多いのです。特に、ヘルシンキでは街明かりで見えにくい事が多いんです。
やはり、郊外に行くほうがさえぎるものもなくていいですね。

Qそんなサンタクロースの本場・フィンランド。
クリスマスは、どんな風に過ごすんでしょう?

⇒プレゼントは一人何個も上げますので、準備する方も大変です。
これは、値段が高いわけではなく、手作りもいいですし、何よりプレゼントを開ける楽しみを大切にしているんですね。
大切な人に喜んでもらいたい、という心が一番のプレゼントですよね。日本では家庭にクリスマスツリーを早くから飾る所も多いかと思います、お正月が来るのでクリスマス後、片付けないといけませんものね。
こちらフィンランドで、公共の場所では、12月になるとツリーがあちこちに飾られますが、自宅でのクリスマスツリーは、できたら生木のトウヒ(針葉樹)を自分か、親戚の森から許可をとって切り出してくるか、または街中にできるツリー市場から買って、車に積んで帰ります。天井の高さにあわせた大きさで枝振りのいいのを選びます。
2,3にちテラスにおいておいて、24日の午前、つまりイブ当日に家の中にいれ、水をやり、飾り付けをするんですよ。
そしてツリーは、クリスマスの正式な終了を意味する、1月6日の公現祭(こうげんさい)という祝日まで飾っておきます。
ちょっと日本の松飾りみたいですよね。
我が家もそうしているんですよ。


Qクリスマスならではの食事には、どんな料理があります?

⇒お料理は、多くの家庭で、豚のもも肉ハムを何時間もオーブンで焼きます。23日の夜からもも肉の塊に、塩をして、甘めのマスタードとパン粉を表面に塗ってじっくり低音で焼き上げるんです。表面はパリッとして、中はたかがハムなんて仰らないでくださいね、手作りのハムはもうしっとりして、最高ですよ!
付け合せには、キャセロールと言って、根菜、つまりそれぞれニンジン、ポテトやカブのグラタンやミートボール、ゆでたジャガイモも出ます。前後しましたが、温かいお料理の前に、コールドディッシュで、酢漬けのニシン各種、ニジマスの卵(イクラより小粒)とクリームをコショウであえたもの、ビーツ(赤カブ)のサラダも出ます。フィンランドは魚料理も豊富ですので、クリスマスにも、スモークしたニシンやスズキの仲間のおいしい白身魚や、生に近い塩を振っただけのサーモンなどもたくさん出ます。
更に食後にはデザートもありますので、・・・というわけで、クリスマスはもうウェストまわりが大変な事になります。

これがクリスマスイブのディナーですが、16時過ぎごろの、早めの時間に食べるんです。
というのも、フィンランドが発祥の地であるサンタクロース(ヨウルプッキ)がそのあとプレゼントを持ってきてくれるからなんです!
そう、煙突から、皆が寝てるときにやってくるんじゃないんですよ、ピンポーンとチャイムを鳴らして堂々と玄関からお出ましです。
家族皆がプレゼントをもらい、ヨウルプッキとお話をして、プッキは次のおうちへと先を急ぎます。
イブの日は、貰ったプレゼントを楽しんだり、皆でボードゲームをしたり夜更かしをしてゆっくり休みます。