« 【Webラジオ】12月16日(木)アメリカ ニューヨーク | メイン | 12月21日(火)のフラワーレポーターは、イギリス・ロンドンに住んで12年、現地で日本語の先生をされていらっしゃる、ノイハウス聖子さんです。 »

12/16(木)はアメリカ・ニューヨーク在住のフラワーレポータ、佐藤めぐみさんからの報告です!

昨日と今日大寒波が来ています。今日の最高気温マイナス4度!

寒いと言っていられないほど忙しい1週間。

まず、今日タイムマガジンのPERSON OF THE YEAR今年の人が発表に。
FACEBOOKの創始者のマーク・ザッカーバーグ。
今世界で5億人がFACEBOOKでつながっている!ってすごい! 
2位はWIKILEASKのジュリアン・アサンジ!

もうひとつ、これもすごい! 
一昨日はマイケル・ジャクソンのニューアルバム「マイケル」がリリース!
ニューヨークでは月曜の夜4000人が集まって、
リリース記念大ディスコ大会があって、私も行ってきたんですが、
ローズランドという巨大ライブハウスにつめかけたファンが、
DJがプレイするマイケルの曲で踊りまくり、中にはいろいろなマイケル、
女の子マイケル、巨体のマイケル、スリラーの赤いジャケットのマイケル、
黒い革ジャンマイケル、 白いマイケル、白いソックス、手袋も氾濫。
盛り上がりました!

マイケルのイベントもすごいんですが、
ニューヨークにはホリデーを盛り上げるための恒例イベントが色々あります。
一番有名なのは、1933年から続く
ラジオシティ・ミュージックホールのクリスマス・スペクタクラー
もう一つがニューヨークシティ・バレエのくるみ割り人形。
どちらも家族みんなで見に行くショー。

そこに4年前に仲間入りしたのが、シルクドソレイユのウィンタック。
「WINTUKウィンタック」
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シルクドソレイユの中でもNYでしか見れないショーは今年で4年目。
ここに日本人のキャストメンバーがいるんです。

有薗啓剛(ありぞのけいごう)さん、
マウンテンバイクに乗ってステージを走り回る、かなり目立つ役。
ちょっとアイドルっぽいルックスのかっこいい有薗さんに、
インタビューしたので今日はそれをお送りします。

会場はあの有名なアリーナ、マジソンスクエアガーデンの小ホール。
小ホールといっても4500人収容のビッグステージで、
この時期およそ1ヶ月半に渡って上演されています。
ウィンタックは、ミュージカル仕立てのステージショーで、
ストーリーは「クリスマスを迎えた街に雪がないのを残念に思った男の子が、
雪国を目指す」という至ってシンプルなもの。

ニューヨークという都会を意識して、スケートボーダーやインラインスケーター、
マウンテンバイクライダーがステージをハイスピードで飛び回る中、
道ばたの街灯がいきなり踊り出したり。もちろんシルクドソレイユらしい、
ヌーヴォーサーカスの要素がたっぷり。
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マウンテンバイクに乗った二人の警官の一人が、日本人の有薗啓剛さん。
たった一人の日本人キャストです。
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ショーのすぐ後、カラフルな自転車ポリスのユニフォームとメークのまま、
インタビューしました。
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ここは4500人入るんですが迫力がすごいんですよね。
自転車で泥棒を追いかけるポリスなんですが、
障害物を乗り越えて逃げて行く泥棒を追いかけて、
最後は車輪で押さえつける。特別難しいわけではないのですが、
泥棒と自分との意気が合わないと大事故につながりかねないので、
毎回が真剣勝負ですね。
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実は有薗さんはマウンテンバイクで8年連続全日本チャンピオン、
エキスパートクラスの世界チャンピオンでもあり、
いくつもの世界記録を作ってきました。
その彼がシルクドソレイユに入ったきっかけを教えてもらいました。

もともとマッスルミュージカルという舞台に出させてもらって、
その前はバイクトライアルという競技者だったんですが、
競技者からエンターテイメントの世界に入って、
日本のエンタメの世界には満足できなくなって、
世界にはどんなエンターテイメントがあるのかな、とリサーチしはじめたら、
このシルクドソレイユというところに行き着いたんですよね。
オーディショんを受けたんですが難しくて。
オーディショんに受かったからといってショーに出られるわけじゃないんですよね。
シルクドソレイユは世界中でショーをやっているんですが、
オーディションに受かった人がためられているプールみたいなものがあるんですよね。新しいショーを作るとか誰かがケガをしたりするとそこから人材を連れて来るんです。僕がウィンタックに出られるようになったもの偶然と言えば偶然なんですよね。

こうしてウィンタックのキャストとして3年目の有薗さんですが。

言葉がやっぱり苦手なんで、みんなが話している中に入ると
わからない事が多々ありますね。そういう時はジェスチャーだったり、
後は苦笑いですね。かなりジョークとかも言ってるみたいなんですけど、
オチがわからないから自分だけまじめな顔していると
「お前今のジョークだよ」みたいな感じでみんながつっこんできて、
そこでまた盛り上がるみたいな。

大変ながらも楽しんでいる様子が伝わってきますよね。
クリスマス、そしてニューイヤーを含めたおよそ2ヶ月間毎日、
ピークシーズンには1日3回も公演があるウィンタック。
当然有薗さんも毎年クリスマスをNYで過ごしています。
ニューヨークのクリスマスはいかがですか?

まず人が多いですよね。観光客と思いますがそこにまずびっくりしますよ。
あとは寒さ、日本にはあまりない寒さですよね。北海道くらいじゃないかな。
街を歩くと、デパートのウィンドウとか、
映画のワンシーンみたいなところもありますよね。
カップルばっかりじゃないですか。ファミリーとか。
寄り添いながら楽しそうに歩いているのを見ると、
ちょっと寂しいですよね一人は。

世界のエンタメの街のクリスマスを盛り上げている有薗さん、
自転車とエンタメの両方で新たな道を切り開いて行きたいと言っていました。

そしてニューヨークからこんなメッセージを送ってくれました。
マウンテンバイクって多分アメリカから来てるんだと思うんですが、
ニューヨーク、アメリカなので、なんでアメリカ人じゃないの?
アジア人なの?みたいな。
最近になってやっとシルクドソレイユの中で日本人のパフォーマーが
増えてきてるんですよね。シルクドソレイユはカナダなんですが、
カナダ人にも日本人のパフォーマンスが受け入れられているのかな、って
感じを受けていて。サムライ魂じゃないですが、日本人もやればできる、
世界で通用する、というのを、
これから若い人もどんどん海外に出てチャレンジしてほしいなと思います。
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大きな夢も最初の一歩から!!

佐藤めぐみ   ジャーナリスト、プロデューサー ニューヨーク在住、J-POPからベースボールまで、 日本文化がアメリカでどう受けいられているかを中心にレポートするジャーナリスト、 アメリカのJ-POPファンのためのイベント 「SAMURAI BEAT RADIO(サムライビートレイディオ)」をプロデュース。 BLOG:http://ameblo.jp/meguminyFlowers