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8月17日(水)のフラワーレポーターは、アメリカ・ロサンゼルスから、ラジオDJや音楽ライターなどマルチに活躍されています、宮原亜矢さんです!

●「ワープドツアー」、コチラはどんなフェスなんでしょうか?
1995年から始まった、ロックとエクストリーム・スポーツの全米最大級の複合型フェスティバル。
6月下旬から8月上旬までの約2カ月をほぼ毎日移動とライヴを繰り返しながら、全米40州以上とカナダを回る。
バンドにとって史上過酷なツアーでありながら、サマー・キャンプの感覚で過ごせることもあり複数回エントリーするバンドが多数。
メインステージをはじめ、大小様々なステージが約10個あり、約40分のステージを繰り広げるもので、
各会場6~70組のバンドがたった1日で観られ、しかも価格は40ドルと格安。
運営サイドは価格を抑えるために会場ごとにボランティアがスタッフとして起用したり、
出演バンドはプロモーションということでギャランティが出ないバンドも少なくなく、
出演前後にはバンドみずから物販ブースに立って、CDやTシャツなどを販売して収益を挙げる努力をしている。
また、ツアー・バスにはバイオ燃料を使用したり、ステージで使用する電気は太陽光電池など、環境保全への取り組みも積極的。
また、乳がん撲滅のNPO団体がKeep A Breastも若い女性客たちへメッセージを届ける機会として貢献。
趣旨に賛同したバンドらがブースでアコースティックライヴを披露するなどしてメッセージするなど、
SUM41が夏休みの41日目に同ツアーを観に行き、バンドをやることを決意したなど、現在活躍中のロックバンドたちに多大なる影響を与えていることでも有名。


★これまでに多く参加してきたバンドは…
NOFX、PENNYWISE、LESS THAN JAKE、BAD RELIGION、MOTION CITY SOUNDTRACK、FLOGGING MOLLY、BOUNCING SOULS、ANTI FLAG、SIMPLE PLAN。ということでロックでもパンクやスカの色が濃いことでも知られるが、近年は音楽ジャンルの多様化と、ジャンルレスで楽しむキッズも増えてきた
ことから、ハードロックやメタル、ダンス、ヒップホップのアーテイストも。

●毎年テーマがあるそうですが、今年は?
今年のテーマは、<we are warped>。
warpedという言葉そのものには“歪んだ”“ひねくれた”“おかしな”と言う意味があるが、今回のテーマに込めた思いは、日常生活で感じるストレスなどネガティブなものをワープト・ツアーに参加すればみんなで助け合って楽しめるよ、というもの。まさにそんな風にして楽しんでいる人達を多く見かけたツアーでした。

●宮原さん、今年は2つの会場に足を運んだそうですね?
私が足を運んだのはロサンゼルス最寄りの2会場。(ポモナ&ヴェンチュラ/ともにカリフォルニア州)

前回足を運んだ2009年は元々メインステージが2つあることが特徴的だったワープトがメインステージを1つに縮小した年ではあったものの、そんな2009年と比較しても今年は全体的に縮小傾向に見えた。
(←不景気も関係しているのかも?
)
とはいえ、キッズそれぞれがこのフェスに捧げる情熱は相当なもの。
朝晩は涼しくても激しく暑いポモナの会場では、蛇口から無償提供される水に殺到するキッズたちの姿が。
脱水症状でヘッドライナーが出演している、いわゆるハイライトに志半ばで失神し、運ばれる人も見かけた。
もちろん大変なのはバンドも変わらない。
たとえばMadina LakeはヴォーカルのNathane Leoneが自身に水かけてテンションがあがったのか
お客にも水をたっぷりサービスしていたらかけすぎて謝る微笑ましい場面も。
サマーソニックは急病のためキャンセルになってしまったSimple Planは4番目のステージに登場。
彼らの知名度に対して明らかに無謀と思えた配置は当然のごとくすぐ隣のステージ前を含め
沢山の観客が殺到。興奮したメンバーのテンションも高く、ハイジャンプやダイブをして盛り上げていた。

男性バンドが大多数の中、女性一人でステージに立ちアコースティックギターで
引き語り注目を集めていたのがAutomatic Loveletterのジュリエット。

基本的には北米のアーティストが多く出演するが、欧州から参加するバンドの検討も光っていた。
                     
                 
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