« 【webラジオ】8月24日(水) パプアニューギニア | メイン | 【Webラジオ】8月25日(木)アメリカ ニューヨーク »

8月24日(水)のフラワーレポーターは、パプアニューギニアに住んで9ヶ月、現地でダイビングインストラクターとして活躍されています、赤星有香さんです。

yuka.JPG
赤星有香さん
                   
                         
●パプアニューギニアの海の魅力は?
手付かずの海!です。どのダイブサイトも基本、一箇所に1ボートのみ。
餌付けするわけでもなく、ありのままの海を体験できます。
歴代の沈船、沈飛行機に潜れば戦争の時代からクマノミの住み着く平和な時代に
移り変わったありがたさを感じることができますし、
華やかなサンゴ礁から急激に落ち込むドロップオフまで景観はもちろん、
群れや珍種とバラエティーが豊富で潜れば潜るほど面白くなる海なのが最大の魅力です。
                        
Roger%20Steene%202-21-06%20007s.jpg

               
                          
●そんなパプアニューギニアは今ハイシーズンということですが、
町の様子はいかがですか? 観光客でにぎわっていますか?
私のいるアロタウ地区はこれからハイシーズンに入るところなのでここ数ヶ月は通常静かなのですが、
先週と今週はマウントハーゲン地区でのお祭りに併せてパプア観光をされている方々で賑わっています。
              
Gogodalasdock%20-%20092%20s.jpg

                 
                       
●赤星さんオススメの、パプアニューギニアならではのアウトドア体験は?
一番興味深かかったのはスカルケーブという骸骨の集められた洞窟です。
鍾乳洞や自然の洞窟の中に入っていくと骸骨の山積みがずらり。
骸骨洞窟には部族によっていくつか種類があって、その一つはお墓。
家族がなくなると首より下を土に埋めて、骸骨だけコロンと落ちるのを待ちます。
そうして骸骨だけになると自分達の洞窟に埋葬していたそうです。
この洞窟は一般公開はされていませんが、同僚のパプア人宅に一つあります。
                   
二つ目は部族の強さ、戦いの勝利の証。街に生まれ育った私達にとって「大自然」というと
いいイメージしかありませんが、実際にそこで生き延びる事となると全く違ってきます。
かつて厳しい自然の中で生きていた人々にとって少しでも条件の良い土地は
命を懸けてでも手に入れたかったものでしょう。
そういういきさつからも村同士の争いは非常に多かったそうです。
私が最初に訪れた洞窟もこの一つでした。 一つの洞窟の中に骸骨の山が3つ。
3部族でその多さ、強さを競っていたそうです。 
                                  
三つ目は人食いの歴史。こちらは二つ目とも関連するので、
確実に「ここがその洞窟」というのはないのですが、強い戦士を食べてその強さをもらう、
もしくは若さをもらうという意味で人食いの文化があったそうです。
まさにリアルインディンジョーンズ。まさに秘境の国です。
                      
Roger%20Steene%202-21-06%20014%20s.jpg

                          
今は静かにジャングルの洞窟に眠る骸骨達。
洞窟の切れ目からさす光や、鳥の鳴き声、時と共に骸骨が鍾乳石に覆われて
キラキラと輝く姿は恐ろしさを超越して大自然の懐のでかさを感じました。
                       
                           
●ちなみに、パプアニューギニアは親日家の方が多いと伺ったのですが?
戦時中に日本人と接した部族の人達は当時日本語を教えてもらったり、
そのまま日本人の人と結婚したりと友好があったようです。
タワリリゾートの受付の女の子は日系2世の田中さんと結婚してシネ・タナカちゃんです。
今までまったく日本人との接触がなかった部族の人々にとっても近年訪れる
日本人ビジネスマンは謙虚で礼儀正しいところが好感をよんでいるようです。
                                
東日本大震災の被災地を支援しようと、
地震や津波が多い南太平洋の島国パプアニューギニアの高校生や教員らが義援金を集め、
「いつも助けてくれる日本へ恩返し」とTシャツの売り上げや
街頭募金など計約350万円を被災地に贈ったりも。
                     
kids02.jpg

                        
●最後に、現地の言葉で役に立つ、よく使われる簡単な「一言」、教えてください!
⇒もちろんこれ,「テンキュー トゥルー、 ルッキム ユー!」 意味は「ありがとう、またね!」