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1月24日(月)スペイン・マドリッドから萩野絵美さんのレポートです

今日は海外コーディネーターをされている萩野絵美さんのレポートです。

現在スペインのマドリッドでスペイン国際旅行博のお仕事をされていた萩野さん。

最近、「クールジャパン」とか「グレイトジャパン」、「ビジットジャパンキャンペーン」、「カワイイ大使」という言葉をよく耳にするのですが、
具体的にどのような取り組みが行われているの?
そして、スペイン人にとっての日本のイメージ、カワイイとかクールって!?
スペイン人やEUの国々の人々に、日本に興味を持って貰う、日本に旅行に来て貰う為に、
日常レベルでどんなことができるの?
といったようなことを探りに、今回はスペインにて、現地取材をすることになりました!


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◎スペイン国際旅行博(FITUR011)とは?

Feria Interacional del Turismo 2011
一言で言えば、世界最大の観光見本市!
ココに行くだけで、世界一周旅行ができちゃう、そう言ってもオーバーではない!まさに夢のような空間なのです。
会場はスペインマドリッド国際展示場 IFEMA。市内からメトロで30~40分くらいのところにあります。
期間は1月19日から23日までの5日間。
観光業界関係者、メディア関係者 一般消費者が一同に集結。
(昨年は211,718人もの来場数を記録したそう。)
Festaお祭り好きなスペイン人の国民性も相まって、大好評のイベントとなりました。


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◎気になる我ら、日本ブース!ですが・・・

観光庁さんが主体となって、日本政府観光局、在スペイン日本国大使館や、主に旅行業界から、15の出展社が力を合わせ、日本の奥深い魅力、観光地としての多様性を大アピール!
鮮やかな、日の丸カラーの赤と白が基調となったブースデザインで、アジアセクションの中でもとりわけ目を引くような、ユニーク、それでいて上品な存在感を放っていました。
キャッチ・フレーズは Japan. Endless Discovery.
ブースの正面の、畳が敷かれたステージ、それからサイドエリアでは、様々なアトラクションが行われました。
例えば、

からくり人形のデモンストレーション;
着物 着物の種類の紹介 着付け&着せ替え&メイク;
書道体験;
空手の型の披露&組み手の実践;
鎧兜と写真撮影;
日本酒試飲;
日本料理試食;
3D映像体験;
折り紙体験、
お花のデコレーション
などなど、見所が盛りだくさん。

お箸を使って豆をつかむゲーム MAME HAKOBI?をやっているブースもあって、それはそれは
盛り上がっていました。
私は(勿論のこと)、日本ブースのお手伝い部隊として、
(七・五・三以来の)お着物を着つけてもらったり、
日本酒の試飲イベントでお酒を配ったりと、
日本でもめったに体験できないような体験を、させていただきました。
なんと、一日目には、もの凄い数のSPとSP犬、テレビカメラを引き連れ、スペイン王妃がご来場!
ものものしい雰囲気の中、日本大使、振袖をまとった司会の女性や、鎧兜姿のスタッフと握手をされていました。3D眼鏡をつけて3Dテレビを興味津々と覗き込む御姿がとても印象的でした~!


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◎スペイン人のリアクションなど
聞いた話では、
今年の、訪日観光客数・ターゲットは3000万人(去年は800万人強)。
09年に景気が悪化、翌10年に回復を見せ始めて、
今年2011年は更にもっと多くの外国人観光客を誘致するため、官民あげて取り組んでいるそうです。
中国、韓国、台湾、香港などアジア諸国と比べると、やっぱりどうしても高くて遠いヨーロッパですが、
意外や意外、スペイン人は日本の文化、御寿司や天ぷらなど食べ物などにとても関心があるみたい。
(たこやいかなどの甲殻類、御米料理も食べるのに、お刺身が苦手なスペイン人がいるのは少しびっくりですが・・・)
自分たちと全く違う、ユニーク・異質であることが、スペイン人が日本に興味をもつそもそものきっかけのようです。「日本人は親切で礼儀正しい」。スペイン人の旅行者は口をそろえて言ってくれています。
ここ数年のスペイン人観光客の数は右肩上がりで、去年は4万5000人のスペイン人観光客が日本に来た、とのこと。

日本の漫画(ドラえもんやちびまるこちゃん、キャプテン翼など)や村上春樹さんが人気だったり、
数万人規模のコスプレ・イベントもあったり。
DONZOKOという名前で、その名のとおり、りーズナブルで美味しい日本料理が味わえる、日本人が経営している和食の御店もあるんですって。
映画LOST in Translationもヒットしたみたいです。

◎書道が大・大・人気!
漢字のTシャツやTATOOは海外でよく見かけますが、
書道のプロの先生が自分の目の前で自分の名前を書いてくれるお習字のデモンストレーションには、行列が絶えませんでした。
文字か絵なのか分からない人や、漢字やカタカナの違い、漢字の意味などの質問が飛び交い、皆興味津々!
例)ホセルイス 保世流以素寿 
アンヘラ 安辺羅
ペドロ 辺○土呂
などなど、漢字に変換できない名前は無い!

◎KIMONO = コミュニケーションの手段
お着物やはっぴを付けて歩きまわっているだけで、
例えば、顔中ピアスをあけ、スカル柄のアフガンストールを巻き、厚底ブーツを履いたスペイン人ギャルにカメラを向けられ、一緒にお写真を撮って欲しいと言われたり、
アフリカ、モーリタニアの民族衣装にまとった人たちから「コンニチハ!」と声をかけられたり。
スペインのとある民放テレビ局のリクエストに応じ、
ステージ上で慣れない正座をして、日本酒入りのカップを持ち上げ「乾杯~」とやって、飲み干した私たちは、翌日の朝のニュースでちゃっかり映っていたようで。

◎日本の観光魅力 観光立国 日本の、多様性&奥深さ・・・
東京 京都 大阪 といった大都市だけではなくて、広島 沖縄 北海道 など各地方の、それこそ温泉だったり、自然風景など、いろいろな形態で日本を楽しんでほしい。
あのミシェルオバマ大統領夫人が就任式用に着用したセーターのテキスタイルデザイナー、
ペイリン議員も愛用の福井県の眼鏡メーカー、
スピルバーグ監督が惚れ込んだ江戸の刀職人などなど。
日本&日本人ならではのユニークな感性や美学が活きた、卓越した日本の職人芸の数々が、
近年どんどん発掘されてきてはいるものの、
それらをブランディングし、発信・プレゼンしてゆくスキルはまだまだ発展途上、なのかもしれません。

◎日本とスペインの文化交流など。
スペインのセビーリャで15年間フラメンコ修業している友人に聞いたのですが、
毎年フラメンコの世界大会なるものがあって、日本人はエントリー数が外国人で最も多い!んだそう。私は地元の人も行く、スペインのトップフラメンコダンサーが出演するタブラオ「Casa Patas」に行ってみましたが、スタッフをはじめ、演奏者の一人も日本語で話しかけてくるほど、日本人


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それからなんといってもサッカー!
スタッフの中には、サッカーのコーチングを勉強するため、マドリッドで自費留学している男性もいました。
アートやスポーツには国境がないんですね。
ああ、それにしても、日本からスペインの直行便がないのが本当に残念!!!!

◎役に立つ一言 というか、ビジットジャパンのキャッチフレーズを。
Japan. Endless Discovery.