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11/4(水)は、ハワイ・マウイ島在住のフラワーレポーター、神宮寺愛さんからの報告です!

神宮寺愛さんは、ハワイ在住9年。ライター、フラダンサーでいらっしゃいます。
神宮寺さんのブログ⇒http://www.sorairoan.com
     
●さて、ハワイは今、「マカヒキ」と呼ばれるシーズンだそうですが、マカヒキって?
⇒11月、12月のマウイ島は、マカヒキというシーズン。
そもそも、ハワイでは、10月の中旬から2月の中旬までの間をマカヒキと呼びます。
古来の文化を後に残していくために、今も、マカヒキがはじまる儀式、終わる儀式を行います。
ロノという神様がハワイの島々にやってきて、滞在するのですが、その神様は雨を司っているために、雨を降らします。ですからこの時期はハワイにとって雨季でもあります。ハワイは農耕文化が盛んでしたから、雨によって様々な作物が育つため、ロノは豊穣の神とも呼ばれています。
またこの時期はハワイの人々がそれぞれの地域で収穫された作物を、酋長に納める時期、
つまり税金を払う時期でもありました。
そして、この時期は決して争いをせず、平和に過ごすことが決められていたため、
ロノは平和の神様でもあります。争いをしないで過ごすこの時期は、闘いに備える時期であり、食べ物を蓄える、住居やカヌーを修繕することからはじまり、闘う技術を高めるために、武芸の技術を競う大会、カヌーの大会などが行われていたようです。
それが現在にも引き継がれ、この時期はアロハ・ウィークとか、アロハ・フェスティバルなどの州全部にまたがるイベントや、各島、各地域で、ハワイの文化を祝う行事が行われます。
       
●神宮寺さんは、現地でフラダンサーとしても活躍されていますが、
日本から本場のフラを習いにいく人も多いのですか?
⇒フラは、日本でもとても人気だと思います。ハワイにフラを学びにいらっしゃる方もとても多いですし、ハワイにお住まいの方でフラを学んでいらっしゃる方も多いです。ただ、私がとても恵まれているのは、学ぶだけではなく、職業としてダンサーをすることができていることです。また、子どもがハワイアン・イマーションスクールに幼稚園から行くというチャンスをいただけたので、私もハワイ語をどんどん学ぶことができ、ハワイ語の生活環境のなかにいることができたため、生きた言語として、ハワイ語を身につけ続けることができることです。私はダンサーでもありますが、ライターでもあるので、言葉のもつ素晴らしさを体感しています。なので、ハワイ語を通じて、ハワイの文化を学ぶことができていることは、日本人の私が日本の文化を学ぶ姿勢と通じるものがあり、すごく有難いことだと思っています。フラを学ぶみなさんが、一度は聞いたことがある言葉に、Hula is lifeという言葉があると思うのですが、その意味は人それぞれにとても深いものだと思います。そして、そこがフラの魅力なのでしょう。ですから、日本のフラが人気のお習い事に終わらないでほしいと心から願っていますし、フラダンサーのみなさんに、がんばってほしいといつも思っています。
     
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●これからの時期はホエールウォッチングが楽しめると聞きましたが? 
⇒12月くらいから3月くらいまでの間は、クジラを見ることができます。クジラはアラスカからハワイの海に子どもを生むために帰ってくるのです。子どもを生み、子どもがある程度大きくなるとまたアラスカに戻っていきます。特にマウイ島のまわりで過ごすので、ビーチや道沿いからよく見えます。里帰りをして、実家で子どもを生むということが、とても私たち女性にとっても身近ですよね。そして、子どもが生まれるとお母さんクジラと赤ちゃんクジラを何匹もの雄クジラが守られながら、集団でお散歩をするらしく、群れを見ることもできますから、一度この時期にいらっしゃることをおすすめします。
  
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●最後に、現地の言葉で役に立つ、よく使われる簡単な「一言」、教えてください!
⇒a hui hou(またね)とか、malama pono(take care!)など
  
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