Q日本では、この時期、街の中もクリスマス・ムードになってきましたが、パリはいかがですか?
今年もクリスマスイルミネーションの季節が11月終わりから始まります。
私も昨年に引き続き、オートクチュール・メゾンの立ち並ぶアヴェニュー・モンテーニュの照明を担当しています。
今年はちょっとバージョンアップして、より華やかなイルミを演出しているんです。
石井さんが照明デザイナーとして参加され、クリスマス・イルミネーションを手掛けているんですね!!
クリスマス・イルミネーションで人気のスポットというとどんなところがあるか聞いてみました。
お勧めは、プランタンとギャラリーラファイエットの2大デパートの外観イルミは祝祭性を競い合いますし、ヴァンドーム広場からフォブール・サン・トノレ通りも毎年とてもシックなイルミが展開されます。
パリでは、最近、イルミネーションについての運動が展開されてると聞きましたが…
⇒ここ数年パリでは、クラシックなサンタとトナカイを逸脱した、よりアート性の高いイルミを展開すべく、「パリ・イルミヌ・パリ」という運動を展開しています。
市や商工会議所、照明デザイン関係者などからなる委員会が毎年数人のデザイナーを指名して、特別な場所のイルミをデザインさせるというものです。
私も2004年から指名デザイナーに加えて頂いて、毎年様々な趣向を凝らしています。
いつも大切にしているのは、クリスマスのオリジン。イルミネーションの発端となった冬空に輝く星や雪の結晶、氷の粒などをイメージして、
それぞれの場所にふさわしい光のオートクチュールを作り上げます。
最近は、更に省エネにも配慮が必要ですので、最新のテクノロジーを駆使して、
環境にも優しいイルミを考えています。