« 【Webラジオ】7月13日(火) 南アフリカ ケープタウン | メイン | 【webラジオ】7月14日(水) アメリカ アナハイム »

7月13日(火)のフラワーレポーターは南アフリカ・ケープタウンにお住まいの柳川真理さんです!

◆世界中が注目したワールドカップ・南アフリカ大会、無事に幕を閉じましたが、開催前は、インフラの整備の面や治安の面など、いくつか問題点も取り上げられました。振り返ってみて。


大会前は大変悲観的な見方もありましたし、成功するかどうかも疑われましたが、何とか無事、大きな問題もなく終わりました。さすがに、アフリカで初めてのワールドカップでしたので、盛り上がりは大変なものでした。実はケープタウンのほうは、直前まで盛り上がりに欠けていたので、心配されましたが、さすがに開催日前日から一揆に盛り上がり、最後まで勢いがとまりませんでした。ただ、さすがにリラックスしたケープですので、出だしが遅いのは実はいつものことなのですが・・・。南アはラグビーやクリケットが中心の国と思われておりましが、サッカーファンは急増したはずですし、試合も波乱が多くとにかく国民の話題、関心はずーっとサッカーでした。


◆今回の大会は、アフリカで初めてのワールドカップでしたが、南アフリカには、どのような影響があったでしょう?


国民が一丸となって南アチームだけでなく、この大会そのものをささえたという点で、W杯は大変社会によい影響を与える機会となったと思いますし、南アの人たちの愛国心の強さとかプライドをみることもできました。一方で、海外のジャーナリストの中には、こちらのテレビやラジオが自国チームの話題ばかりだけでなく、大会期間中海外のチームやその国の文化、歴史に焦点をあてた番組作りをしとことに大変ポジティブなコメントをしたりしていましたが、こういうことはある意味で自国民にとっても外に目を向けるよい機会となったといえると思います。また、海外から来る人たちにとっては、南ア人の人たちが真剣に海外の様子や生活に興味をもっていろいろな質問してくることに関して、とてもポジティブにとらえてくれたようですし、歓迎してくれていると感じたようです。南アランドの購買力や貧富の差が激しいことから、多くの人が海外を訪れられる国ではないですから、南アの人たちも海外の情報にハングリーであることは確かです。


◆ワールドカップが開催されるということで、当然、経済効果も大いに期待されたと思いますが、結果的には・・・


経済的には観光業などの面であまりに期待が大きすぎ、経済効果は期待どうりとまではいかなかったようですが、結局最終的には予想以上の数の海外のお客様が南アを訪れることになりました。また、これだけ資金をつぎ込んでスタジアムやその周辺の交通の整備を行ったわけですのですし、これから支払っていくのは結局国民ですから、こういったものを無駄にせずに利用してもらいたいですね。それにCNNなどがサッカー以外のテーマで期間中南アを紹介していましたので、長期的には観光業には大変よい影響があるでしょうし、ここで今回楽しく過ごしたファンの人たちが南アのよい面を国に帰って伝えてくれると思います。たまには、犯罪以外の報道も必要ですから。


◆そして、今回の大会で、注目された「ブブゼラ」。


でも、なんといってもこの大会の話題をさらったのはあのプラスチックのトランペット、ブブゼラではないでしょうか?大会前から賛否両論をよんで、話題になりました。大会の間中は試合の前後は、うちの近所でもよく聞こえましたよ。テレビの前でブブゼラを吹いている光景を想像すると笑えますが。次のブラジルのワールドカップではどうなるのでしょうか。南アでの大会ですので、さすがにFifaもここでは禁止にはできなかったようですが。ファンの人たちがここで買って自国にもってかえっていますからね。先週から始まったツール・ド・フランスで、現地で見ている人たちの中にもブブゼラを吹いている人たちが見られたのは驚きでした。他のスポーツにもすでに広がっていますね。
Fifaの会長は、次は、将来の南アフリカのオリンピック誘致には全面的にサポートするとコメントされていましたが、オリンピックはさらに規模が大きいですから、どうなるでしょうか。国民はちょっと複雑な気持ちだと思います。


◆南アフリカに行った時、会話に花の咲くような役に立つ一言。


Enkosi→コザ語で”ありがとう”の意味。