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7月8日(木)はアメリカ・ニューヨーク在住のフラワーレポータ、佐藤めぐみさんからの報告です!

驚きの暑さ! Heat Wave熱波到来中のNY

今日の最高気温36度

これで驚いちゃいけない昨日は摂氏39.5度!
華氏でいうと103度
アメリカは基本的に華氏ですから、
華氏100度を突破すると、だいたい38度くらいですが
Triple digit 3ケタ突入! OH!! と驚くわけです。

深夜すぎて。。。かなり下がって来ましたが、
夕べもその前の夜も深夜なのに30度あって、
こうなると、色々被害や問題が出てきます。
たとえばエアコンの使い過ぎによる、停電。
昨日からNY周辺で散発的に停電になり、数万という世帯が被害をうけています。

この熱さで、クレイジーな事件もおきています。
熱波の影響独立記念日の日曜日から続いてますが。。。
独立記念日といえば、先週インタビューをお届けした6連覇チャンピオンのコバヤシくン!
なんと会場に乱入して逮捕されてしまいました!
そして、こちらでは新聞1面にデカデカと!

今日はこの暑さ、ニューヨーカーはいったいどうしのいでいるのか?
そしてコバヤシ君事件、日本には伝わっていないエピソード
ダブルでレポートします。

NY6日火曜日、セントラルパークで観測された最高気温103度 およそ39.5度
摂氏103度まで上がったのは、2001年以来9年ぶり。
これまでのNYの最高気温は107度=摂氏41度ですから、もう一息?

hotday2.jpg

この暑さで、NY周辺では数万と言う世帯が停電。
エアコンの使い過ぎによる電力不足です。
こういう停電、日本にはあまりないかと思いますが、
NYでは毎年熱波のたびに起こる、年中行事のようになってしまっています。

この暑さ、ニューヨーカーはどうしのいでいるのか?

NYのローカルニュースでは、暑さ対策を呼びかけ。
日向は避けるように、避けられない場合は日焼け止めを忘れずに。
水をたくさん飲んで、カフェインやアルコールは控える。
屋外で働いている人は、ゆっくりと行動する。
お年寄りや小さな子供達の体調が変っていないか、チェックを入れる
。。。これは日本でも同じですねきっと。
hotday.jpg

そして、電力不足に備え、
洗濯やディッシュウォッシャーなど電力を消費する家電製品は、
夜10時以降に使いましょう、と呼びかけ。

家にエアコンがない人のために、地域ではクーリングセンターもオープン。
そして地域の図書館や博物館、
子供達はもう夏休みですから。。。そんな子供達でいっぱい、
そしてもちろん、市内のプール。ビーチもすごい混雑でした。

今日は最高気温36度で昨日より低かったんですが、湿度がぐっと上がって70%
日向を10分歩いただけで体調が悪くなる感じ。日差しもカーっと強くて
もう鉄板の上で蒸し焼き状態?この熱さ、久々という感じがしましたね。
hotday3.jpg

しかしNYで生活するには、外の暑さ以上に、もっと暑い場所を毎日通過しなければなりません。
地下鉄の駅。
駅のホーム、東京の地下鉄のようにエアコンがきいていません。
以前気温を測った人がいましたが、摂氏50度くらいにはなるようです。

電車の中はここ10年で100%涼しくなりましたが、待っている間は地獄。
しかも駅によっては電力不足でエレベーターやエスカレーターも止まっているので
ダブルパンチ。

世界のトップシティ、NYなのにこのローテク感はいったい!?
なにしろ街に歴史がある分、インフラが古い。
地下鉄のトンネルも一番古いものは100年以上。
そこに継ぎ足してやってきているので、なかなかうまくいかないという事のようですね。

そんなわけで、ニューヨークではビジネスマンもツーリストも
水のボトルを持ちあるくのが基本です。

さて、記録的ヒートウェーブの中開催されたのが、
独立記念日の年中行事、コニーアイランドのホットドッグ早食いコンテスト。

先週インタビューで登場してくれた、2001年から6連覇の元チャンピオン、
タケル・コバヤシくん。

今年は契約が成立せず、出場できない、というお話を先週お伝えしたばかり。
ところが、なんとコンテストの直後ステージに乱入しようとして、
警官に逮捕されてしまいました。
しかも、その模様は翌日の新聞の1面に特大写真と共に掲載。
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アメリカ独立記念日の翌日の地元紙は、いつもなら独立記念日の花火大会や、
関連イベントの模様を伝える記事がふつう

デイリーニュースの1面、
コバヤシくんが「FREE KOBI=コバヤシに自由を!」と書かれたTシャツを来て警官に連行される写真を掲載。
地元ケーブルTVのニュースチャンネルでも、彼が警官に取り押さえられる模様を1日中トップニュース扱いで放映。
これに比べ4連覇を果たしたチャンピオンのジョーイ・チェスナッツの扱いはかなり小さい印象。

でも、ニューヨーカーはかなり同情的でしたね。
まず、「契約問題」で出られなかったということですが、
そもそもこの大会自体、10年前はただのローカルの早食いイベントだったんです。
こんなふうに新聞1面にのるのも初めて。

でもコバヤシくんがあの小さな身体で、
12分間にホットドッグ50個という驚異的な記録でデビューし、
その後は現チャンピオンとの戦いがクローズアップされて初めて、
世の中の注目が集まり、全米中継されるほどに盛り上がったんです。

このコンテストは彼の存在あってこそ、と他の出場者が主張するほど。
それを主催者はMLEメジャーリーグイーティングだか何だか知らないが、
契約で出場者をしばろうとするなんて、ナンセンス、という意見が多数(私も同感)
だいたいこんな団体があること自体、この事件が起こるまで誰も知らなかった。
また翌日ESPNでは、
「早食いはツールドフランスよりよほどスポーツらしいスポーツ」なんて言い出す
コメンテーターまで現れた。
あらゆる意味で、コバヤシくんはまた、ホットドッグの早食いに貢献してしまった、
というわけです。

しかしいったい何故このような乱入を?
コバヤシくんは、「ファンたちにステージに押し出されたから」とコメントしたと伝えられているが、
ある地元紙によれば、コバヤシくんのマネージャーから一部ファンにメールで「コバヤシはとにかく会場に行く。みなさんの声援があれば参加できるかも。」というメッセージを送ったらしい、という報道も。

実は先週はオンエアしませんでしたが、同じインタビューで、
NYという場所は、「世界に発信できる場所、何かやればメディアがそれを世界に飛ばしてくれる」と言っていました。
今回の事件、その通りの結果に。。。一瞬、狙ったのかな、と勘ぐってみたくなるような。。。


一晩拘束された後、釈放されたコバヤシくんは「無実」を主張。1ヶ月以内に裁判所に出頭する事になると報道されています。
大変な結果になってしまいましたが、これを乗り越えて立派に復帰してほしい、
というのが一致した意見。
大人しいイメージだった彼がとにかく強烈な印象を残し、イメチェン成功?

佐藤めぐみ   ジャーナリスト、プロデューサー ニューヨーク在住、J-POPからベースボールまで、 日本文化がアメリカでどう受けいられているかを中心にレポートするジャーナリスト、 アメリカのJ-POPファンのためのイベント 「SAMURAI BEAT RADIO(サムライビートレイディオ)」をプロデュース。 BLOG:http://ameblo.jp/meguminyFlowers