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2/24(木)はアメリカ・ニューヨーク在住のフラワーレポータ、佐藤めぐみさんからの報告です!

また雪!

でも少しずつ春の気配が。。
セントラルパークもまだ雪が一杯ですが、
木の芽が少しずつふくらんできていました。
気温も少しずつ上がって来て、今日の最高気温 4度。

まだまだ寒いニューヨークの街をホットにしてくれたのが、
LADY GAGAのコンサート。
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3万人収容のアリーナ、マジソンスクエアガーデンで、
月曜と火曜の2daysは完全ソールドアウト。
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日本にも去年の春行っているから見た人いるかもしれませんが、
いやー、驚いた。何に驚いたって。。。コンサートもすごいが人が!

日本でも幅広い年齢層に人気があるんですよね?
でもニューヨークの年齢層の幅広さには驚きです。

小学生がわんさか! それどころか5才くらいの幼児まで。。。

しかも、親子連れ、親子4人。
親戚一同7〜8人のグループで来ている人もいっぱい。

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まさに国民的アイドル?

ところがステージの上では、男のダンサー同士がキスしたりして。。。

もうホントに何でもあり。
でもショー自体は「最近こんなにすごいショー見たことない」というショーでした。

今日はじっくりレポートします。

ここで問題です。レディガガは何回衣装を変えたでしょうか。
答えは。。この後お伝えします。

ニューヨーク、マジソンスクエアガーデン、デイ・ガガ、コンサートの直前、
ショーの前からおしゃれした女子のグループが
絶叫しながら私の前を走って通り過ぎて行きました。

一番目立ったのはこういう女の子たち。
でもカップルもいれば、最初にお伝えしたように家族連れもいっぱい。
クラブファッションのギャルもいれば、コスプレチックな女の子も
ガガコスプレ:ありとあらゆるウィッグ。

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彼女がビデオでやっていたコーラのカンをカーラーみたいに巻いたヘアの女の子も。

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でも思ってたほどファンの衣装はすごくなかった。
意外と私みたいにフツーの人が多かったです。
さて、およそ1年続いたモンスターボール・ツアーの最後のショー
ソールドアウトのマジソンスクエアガーデンは、
マジソンスクエア・ガガーデン(NY式親父ギャグ)となって、
もうめちゃめちゃ盛り上がりました。

オープニング、DANCE IN THE DARKでスタートしたショーは、
トータル2時間、19曲を歌って踊りまくり。
JUST DANCE, LOVE GAME, POKER FACE, BAD ROMANCE, PAPARAZZI, ALEJANDRO
どれもこれもヒット曲。
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ステージセットは最初はニューヨークのストリートをイメージしたセットから、
地下鉄、そしてセントラルパークへとめまぐるしく移り変わる中、
なんとレディガガのコスチュームチェンジ、 全部で14回!!
ネットでかなり話題になった、スケスケの尼さんドレスから、
コスプレ調の真っ赤なケープから、全身ラメラメのジャンプスーツから、
トレードマークのビキニまで、
そのビキニの胸から血が流れてみたり、パーっと花火が出てみたり(胸からですよ)
全部で15種類の衣装を、ほとんど1曲ごとにチェンジ。
その衣装チェンジもセットチェンジも早くてスムーズで、
これぞ世界最高のプロダクション、とうなりましたね。
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もちろん、歌はほぼ全曲ダンサーとの激しい踊りの連続、
振り付けはどれもかっこいいの極み。
そして、すごいのはダンスだけでなく、LADY GAGAの歌。
あんなに激しい振り付けのパフォーマンスで、
1曲もリップシンクなし。 つまり口パクは一切なしで、
R&Bシンガーかハードロッカーもびっくりの声量で、
音程もまったく外さず、19曲歌い通しました。

こんなことが出来るアーティスト、今ほとんどいません。
私これから、ガガさまと呼びますね。
実際これで彼女、音楽評論家などからの評価が一気に上がったんです。

そしてアンコールで歌ったのがニューシングルの「BORN THIS WAY」
この曲のオープニングは、3人の黒人女性コーラスといっしょに、
アカペラで歌いあげて、その歌唱力をいやというほど見せつけました。

さてここで、6才から60才まで、幅広いニューヨークのレディガガファンたちに、
なぜそんなにガガがすきなのか聞いてみました。


「そりゃ他と違ってすごいからに決まってるじゃない!
歌もすごいし、あの衣装、オマイガーって感じ!」
「才能があるし、びっくりするほど美しいわ。」
「他と違ってユニークで才能があって素晴らしい」
「他と違うし、声が大好き」
「僕は彼女の音楽大好きさ、でもルックスはそうでもないかな」
「型破りでクリエイティブ、唯一無二の存在だね」

SHE’S DIFFERENT, SHE’S OUTSIDE OF THE BOX
彼女は他と違う、という意見。

何が他と違うのか?
もちろん他には真似のできない第一級のエンターテイメントなわけですが、
同時にこれまでのパフォーマーとは違うレベルで、
ものすごく一貫したメッセージを打ち出しているんですね。
今回のショーでも言ってましたが、
「子供の頃からパフォーマーになりたかったけれど、
太り気味だったから同級生には本当にいじめられた、とか。
学校の先生には、“あなたみたいな声とルックスだったら絶対成功できない“と
頭ごなしに否定された、とか。
それでも私は自分を信じて、あきらめなかったらからここにいる。
あなただって同じ。誰もがスーパースターになれる可能性を持っているのよ!
自分を信じて、がんばるのよ!」というメッセージ。

こういう言葉、誰かが言ってくれるのをみんな待っていたんですよね。

この同じメッセージをマントラのように繰り返し繰り返し。。。。
聞かされているうちに、人間って自然と勇気がわいてくるもの。

だからパパやママも子供を連れて見に行きたくなってしまう。
レディガガはスーパーマンやスパイダーマンと同じように、
たった今のアメリカのスーパーヒーローなのかもしれません。
それにしても衣装チェンジの多いスーパーヒーローですね。

それが男じゃなく、女だというところも、「たった今」
いや、女だからこそ、届くのかもしれませんね。

佐藤めぐみ   ジャーナリスト、プロデューサー ニューヨーク在住、J-POPからベースボールまで、 日本文化がアメリカでどう受けいられているかを中心にレポートするジャーナリスト、 アメリカのJ-POPファンのためのイベント 「SAMURAI BEAT RADIO(サムライビートレイディオ)」をプロデュース。 BLOG:http://ameblo.jp/meguminyFlowers