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2月23日(水)のフラワーリポーターは、タスマニアに住んで9年という、湊本宏美さんです!

◎タスマニアってどんなところ?
                         
タスマニア島は、オーストラリア南東に位置する北海道の8割ぐらいの大きさの島で一つの州です。
”世界で一番空気がきれいな場所”と言われていますが、なぜかといいますと、タスマニア島には”ローリングフォーティーズ”と言われている偏西風が吹いています。
そこで、地図上でタスマニア島から西へたどっていっても、パタゴニアや南アメリカぐらいしか陸地がなく、大気汚染が全くと言っていいほどないのです。したがって空気が澄んでいるということになります。
その上、雨水も飲む事が可能です。タスマニア島から北東に位置するキングアイランドと言う島では、
実際に”クラウドジューズ”(雲のジュース)という名前で、雨水を集めてペットボトルにした商品も売られています 。1本600mlで約7800滴の雨水を集めているそうです。
                       
                         
◎タスマニアの最大の魅力・大自然
                       
人工的なものよりも、本当に素朴な自然がたくさん残っています。ここに住んでもうすぐ10年になりますが、自然と人間の調和がとれていて、人間が自然をコントロールしてる感じではなくて、人間は自然の中に住まわしてもらっている感じが私にはします。
それに、地元の人たちもとても素朴でフレンドリーで親切です。皆、私たち外国人をかまってくれる余裕、精神的余裕があるように思います。
これがもしかしたら、オーストラリア本土の大都市と違うところかもしれません。 
                          
                        
◎タスマニアの野生動物
代表的なものは、タスマニアンデビル、カモノハシ、ワラビー、ウォンバット、リトルペンギン、クジラなどでしょうか?タスマニアンタイガー(フクロオオカミー有袋類でした)という動物も居たのですが、75年ほど前に絶滅したと言われています。
私は、タスマニア島の州都であるホバートの街から10分ぐらいの山手に住んでいるのですが、
夜になると裏庭にたくさんの野生動物たちがやってきます。
主に小型のカンガルーであるワラビーやポッサムが多いです。彼らは、普段木の実や木の葉などを食べているのですが、私たち人間が植えている植物や野菜の苗なども大好きで、一時期は色んな戦い?を
繰り広げました。植えたばかりの柔らかい苗をすぐに食べるので、暗くなって彼らが出没したら、子供たちとホースで水を巻いて追い払ったり、ほうきを持って、おどしたりしていました。一度ワラビーを塀がある角に追いやったら、彼と対峙してしまって、一瞬間があって、私の脇を相当な勢いでジャンプして抜けて行ったのですが、あわててたようで、間違って木製の塀にぶつかって、塀に穴が空いた事もありました。
あの時のワラビーの恐怖におびえた目は、今でも忘れられません。
タスマニア島で、比較的野生動物に簡単に出会える場所は、世界遺産にも登録されている
”クレイドルマウンテン”あたりだと思います。
夕暮れになると泊まっているキャビンの周りに、かなりたくさんの動物たちが出てきます。
人間たちを恐れる様子もあまりなく、近くまで寄ってきます。
                       
                         
◎タスマニアのオーロラ
                         
”サザンオーロラ’と言われている、オーロラが観測できると言われていますが、
私は実際にみたことはないと思います。一度だけ”もしかして、あれオーロラ?”っていう感じの光は見た事がありますが、はっきりといつ頃が見頃などはわからないです。
                          
                      
◎魔女の宅急便のパン屋さんのモデルになったお店
                          
”ロスベーカリー”です。 私も実際に何度も行きましたが、多分絶対にこのパン屋さんが魔女の宅急便のモデルのパン屋だと思います。古い石釜の様子などがそっくりです。あとは2階にある宿泊もできる部屋が、主人公キキが滞在していた部屋にそっくりのようです。
ちなみに、ここの商品で私の個人的なオススメは、”バニラスライス”です。パイ生地を焼いたものでちょっとしっかりめのバニラ風味のカスタードクリームを挟んだものです。高さが5cmぐらいはあります。
毎回ここに寄るときは、必ず食べています。
                       
                          
◎現地の言葉で役に立つ、よく使われる簡単な「一言」
⇒See ya!(またね、今度ね)


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1)ダーウェント川からみたホバート、後ろの山はウェリントン山(1270m)

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2) 世界遺産クレイドルマウンテンのキャビンの近くで撮った”パディメロン”(小型のカンガルーです。身長は50cmくらい)

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3) 世界遺産クレイドルマウンテンとダブ湖

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4) 自宅バルコニーにやってきた野生インコ(通称ホワイトコッキー)