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1/27(木)はアメリカ・ニューヨーク在住のフラワーレポータ、佐藤めぐみさんからの報告です!

オンエアの最中、スタジオの外は吹雪でした。
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金曜日、火曜日、そして今日水曜日、明日も雪の予報
この冬これまでに降った雪は既に1メートルを超えています。

しかも昼でも零下という毎日が続き、昨日やっとマイナスを脱出!
月曜日の最低気温は摂氏マイナス15度、
こうなると、寒い。。。というより「痛い」
数分外にいるだけで顔が真っ赤になっちゃいます。
このままいくと史上最も寒い冬になりそうな勢い。

そんな中、ニューヨーク忙しいです。
昨日はオバマ大統領の一般教書演説が行なわれました。
アカデミー賞のノミネートも発表されました。
天気は寒いけど、ニューヨークはアツい!!

今日はフリーザータウン、ニューヨークから
極寒スペシャルもりだくさんでお届けします。

今も降り続いているニューヨークの雪、
朝までに25センチくらいつもるという予報が出ています。
その雪の話の前に、このホットな話題からスタートしましょう。

オバマ大統領、一般教書演説が昨日行なわれました。
下院が共和党、上院は民主党が支配するねじれ状態でのスタート。
でこの一般教書演説、例年だと共和党と民主党が別れて座り。。。。
大統領が何かいうと民主党側の部屋の半分はみんな立ち上がって拍手。
残り半分は腕くんでしぶい顔。。。という図式だったんですね。
ところが今年は、その共和党と民主党の議員が隣同士にまざりあって座ったんです。
議会が超党派を目指している事をアピールするためです。

オバマ大統領はずっと超党派的なアプローチを呼びかけていますが、
それに応えて、というよりは、今年始めに起ったアリゾナの銃撃事件が大きい。
民主党のギフォード上院議員を狙った銃撃で6人が亡くなり、
上院議員も重傷を負いましたが、この事件の原因の一つが両党の激しい対立にある、
とされたから。

「僕たちホントは仲良しなんだよ」というのをアピールしたかった、
というわけです。
アメリカ国民は「そんなの見かけだましじゃないの?」と言いつつも、
見かけのインパクトというのはけっこう大きいですからね、
なんというか男子校と女子校がいきなり合併したみたいな、
ちょっとわくわくするような感じがしました。
これがホントに両党の雪どけにつながって、
さくさく問題を解決してほしいというのは、
アメリカ人みんなの望みなんですけどね。

さてここからはホンモノの雪と寒さの話題。
この冬既にNYではおよそ1メートル近い雪が降って
既に平年(27インチ=70センチ)を超えています。

以前、ニューヨーク市は雪対策に1インチにつき1ミリオンダラーズ、
およそ8000万円かかるとお話しましたが、
今年はこれまでにもう40インチ降ってますから、
30億円以上使ってしまった事になります。

もういいかげんにしてほしい、という声も出ている今日この頃。
でもこればかりはどうしようもないですよね。

今日も雪の中を通勤のニューヨーカーに、ちょっと話しかけてみました。
まず、ものすごく寒そうに歩いていた女の子。
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「雪—、ひどいわね、この冬はだいぶひどいわ。」
「今年は雪が多いね、でも冬に雪が降るのは当たり前だろう? 
雪? きらいじゃないよ。雪かきしなくていいなら、もっと好きだよ。
寒いかって? 僕はNYに来る前はシカゴとデトロイトという
もっと寒い街に住んでいたからね、それに比べたらここはバハマみたいなものさ。」
「雪? 神様ありがとうって気持ちね、だったほら見てよ、美しいでしょう。
神様が街を美しくしてくれているのよ。今年はいい年になるはずよ。」

さすがニューヨーカーは前向きです! 
確かに!雪のNY、美しいです。
白く雪化粧した古い街並、雪の夜にキラキラ輝くエンパイアステートビル。
公園の木々もガラス細工のよう。
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さて、雪だけならまだいいのですが、
日曜日から月曜日にかけて、アメリカ全土を襲った大寒波で、
ニューヨーク市内でも最低気温マイナス15度を記録。
郊外では場所によってマイナス38度、
体感気温はマイナス45度なんてところもあったそうですけれど、
まるで北極並みですよね。

その北極圏の方が、今年は暖かい冬なんだそうです。
グリーンランド付近にある高気圧が、冷たい空気を押し戻している影響で、
同じパターンの大雪がくり返されている、
さらにはラニーニャのために地球全体の気温が下がっている、という事らしいです。

まだ冬は半分までしか来ていないに、すでに積雪の合計1メートル
これは記録更新ペースです。
このまま行くと、観測史上最も寒い冬になる勢い、と報道されています。

ところでこの極寒シーズン、アメリカはアウォードシーズンでもあります。
昨日はアカデミー賞のノミネートも発表されました。
最多12部門ノミネートは、
イギリス国王ジョージ6世が主役の歴史ドラマ、キングス・スピーチ。
ケン・ワタナベも出ているINCEPTIONは8部門、
フェースブックの内幕を描くドラマ、
ソーシャル・ネットワークも8部門ノミネート。
2月27日の授賞式、楽しみですね。

寒い時は家で映画やテレビ、そしてラジオが一番です!

とはいえ、仕事に行かないわけにはいきません。
ここでニューヨーカー、佐藤めぐみから、
ニューヨーク流防寒ファッションアドバイス。

1重ね着  何層にも重ねると間に空気が入って暖かい! 薄めのを重ねるのがコツ。
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2ブーツ  特にここ数年ずーっと人気なのは雪の中でも暖かいモコモコブーツ。
ところがモコモコブーツは雪が降っている時はいいのですが、やんだ後が困る。
人通りが多いマンハッタンでは、溶けた雪がぐちゃぐちゃになって、
モコモコにしみてきちゃうんです。
そこで、今人気急上昇なのはゴム長。特にみんながほしいのが、
HUNTERというイギリスのトラディショナルなスタイルの長靴です。
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3帽子  これは東京あたりではなかなかわからない感覚。
ニューヨークの冬は帽子をかぶらないなんてありえない。
その帽子、今年のトレンドはTRAPPER HAT 
ロシア帽と飛行帽がミックスしたようなスタイルで素材は毛皮かフェイクファー。
耳からほっぺのあたりまでカバーするので暖かくこれをかぶっているとかなり幸せ。
H&Mあたりでフェイクファーのが20ドルでゲットできます。
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ではみなさん、今週もSTAY WARM!

佐藤めぐみ   ジャーナリスト、プロデューサー ニューヨーク在住、J-POPからベースボールまで、 日本文化がアメリカでどう受けいられているかを中心にレポートするジャーナリスト、 アメリカのJ-POPファンのためのイベント 「SAMURAI BEAT RADIO(サムライビートレイディオ)」をプロデュース。 BLOG:http://ameblo.jp/meguminyFlowers