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1月6日(木)はアメリカ・ニューヨーク在住のフラワーレポータ、佐藤めぐみさんからの報告です!

前回のレポートから2週間、ニューヨークはガラリと様子が変わりました!

クリスマスと年明け、という
1年で最大のイベントが二つも終わったというのはもちろん、
クリスマスの翌日には60センチの大雪が降りました、
それがカチカチに凍ったまま街中に残り、
ツリーもイルミネーションも飾りもすべて消え去った街の中、
雪だけが名残惜しそうに残って、
ニューヨーカーは何もなかったかのように、もうトップスピードで働いています。

そのニューイヤーのカウントダウン、タイムズスクエアにはなんと
100万人もの人が集まりました!!
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日本の大晦日は除夜の鐘がゴーン。。。。初詣。。。
清々しく気持ちが改まる。。それに比べ、
ニューヨークのニューイヤーズイブは、年に一度のパーティナイト!
もともとパーティ好きなニューヨーカーですが、
ニューイヤーズイブはとにかく騒ぐ、飲む、踊る、叫ぶ、てんこもり
とにかく思いっきり楽しんではじけて新年を迎えよう! 
というのがNYスタイル。

それにしても、このニューイヤー、色々な意味で
明るい兆しが見えてきている気がします。
その根拠はこの後お話ししましょう。
そして、ニューヨーカーは今年どんな1年にしたいのか、
どんな目標や夢を持っているのか?
そんな事も含め、今日はニューヨークから、
新しい年への希望をこめてレポートします。
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日本はまだまだこの週末までは、新春モードと思いますが。。。
新年あけたニューヨークはイルミネーションも飾りもすっかり片付けられて、
すでにビジネスモード。

すっかり殺風景になった街には、残った雪の隣に、
真っ黒なビニール袋がゴロゴロと山のようになっています。
雪のためのゴミの収集ができず、1週間以上たまったゴミの山なんですね。
その隣には役目が終わったクリスマスツリーもゴロゴロ!

そう、ニューヨークのホリデー気分は新年あけた瞬間に全部終わってしまうのです。
だから逆に、その年明けまでの盛り上がりがスゴイ!

一番有名なのは、やはりタイムズスクエアのカウントダウンです。

タイムズスクエアにあるビルの屋上に設置された、
クリスタルの巨大な玉が降りて来るのを見ながら、
付近の路上を埋め尽くした100万人が同時にカウントダウン。
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もちろん全米の人がテレビで見ながら、家とかレストラン、
バーでいっしょにカウントダウン!
私はタイムズスクエアではなく、ダウンタウンのレストランで新年を迎えましたが、
シャンペン片手にカウントダウンして年あけの瞬間、
街中から「HAPPY NEW YEAR」の絶叫と、車のクラクションが響いて、
隣の人とハグしたりキスしたり。。。

そんな大騒ぎで開けるNYの新年、ちょっと「厄落とし」的な気分もありますね。

そしてもちろんパーティしているだけではありません、
今年1年をいい年にしたい、幸せに充実して過ごしたい、という気持ちをこめて
ニューヨーカーも今年の抱負や目標、ちゃんと決めます。

今年こそこれを実行したい! という目標は、
「NEW YEAR’S RESOLUTION」
そして、この1年はこうなってほしい、という希望は、
「NEW YEAR’S WISH」

この二つを、世界中の人が集まる通称「世界の交差点」タイムズスクエアで、
カウントダウンが行なわれる直前に聞いてみました。
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最初の男性はカリフォルニアからのツーリスト、
んー、今年はもうちょっとヘルシーな生活をしたいね、

タイムズスクエアはNYの中心、宇宙の中心と言ってもいいくらいの場所!
と言っていた女性の新年の目標は、健康な食生活。

「健康」は誰にとっても大きな目標です。
そして、世界に望むのはワールドピース。
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イギリスから来ている男性の今年の目標は、禁煙、そしてもっとたくさん旅をする事。

最後にテネシーから来ている男性は、2011年はみんなと同じ、
幸せな1年にしたいね、
そしてお隣にいたスペイン語を話す女性のNEW YEARS WISHは「もっと仕事を!」

と言っていましたが、アメリカの失業率は未だに9.3%と高い水準。
景気がよくなってほしい! というのは世界の人共通のウィッシュですよね。

それでも今年は少し良くなるのでは? 
という明るい兆しがようやく見えつつあります。
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年明けのNYで話題になった、ある数字があります。
5.5%増。
マスターカードが発表した去年のアメリカのクリスマス商戦
(11/5からクリスマスイブまで2ヶ月)の売り上げ、前年に比べて5.5%増加。
過去5年間で最高。

以前もお話した通りクリスマス商戦は、店によっては
1年の1/3から半分を売り上げ。
逆にいうとここで売れないと大変な事になる、アメリカ小売業、
そしてアメリカ経済のまさに生命線!

売り上げが伸びた最大の理由は?
劇的な値引き合戦である。
クリスマスのかなり前から大幅なディスカウントが始り、
デパートでさえ直前には6〜70%引きは当たり前だったこと。
これも前にお話した通り、アメリカ人のクリスマスはプレゼント交換が
ハイライト、それも家族全員でプレゼント交換する。
親戚、友人、同僚。それぞれ20個や30個買うのは当たり前。

その結果5.5%という数字を見て、アメリカ人はホッ!!

おかげでニューイヤーイブも去年よりはじけちゃったわけですね!

ちなみに、この大幅なセールはただ今も続行中、
いやいや、もっと安くなっています。
みなさんもニューヨークに買い物に来るなら今かも!

最後に、ニューヨークからもういちど
HAPPY NEW YEAR AGAIN!!

佐藤めぐみ   ジャーナリスト、プロデューサー ニューヨーク在住、J-POPからベースボールまで、 日本文化がアメリカでどう受けいられているかを中心にレポートするジャーナリスト、 アメリカのJ-POPファンのためのイベント 「SAMURAI BEAT RADIO(サムライビートレイディオ)」をプロデュース。 BLOG:http://ameblo.jp/meguminyFlowers