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1月5日(水)のフラワーレポーターは、スコットランドに住んで28年、現地で日本語観光ガイドをされていらっしゃいます、オルストン伊津子さんです!

★スコットランドではなぜ新年のほうがクリスマスよりも大切なの?
                
Key word は2つ。
①宗教改革 ②真冬を祝う北欧からの習慣
                           
スコットランドでの宗教改革つまり1560年なのですが、それまではカソリックでした。
しかし宗教改革で、カルビン派という厳しい宗派がヨーロッパから入ってきました。
それまではスコットランドは歴史上、地理的な面からも北欧の影響が
はいってきており、特にバイキングの人たちが近いこともあって、
昔からスコットランドの北部などは一時は北欧の領地でもありました。
ですから何百年も前からスコットランドというところは
北欧の習慣が自然に入ってきています。
北欧のひとたちはユールといって12月の25日前後祝う習慣があり、
それが後にクリスマスの祝日になっていくのです。
                  
つまりスコットランドでも12月のそのころ大昔から祝っていたのですが、
1560年の宗教改革によってその習慣が抑えられてしまいます。
当時スコットランドとイングランドは別々の国でした。
イングランドも宗教改革はあったのですが1540年ごろですが、
イングランドの宗教改革、つまりカソリックからプロテスタントには
変わったのですが、理由がスコットランドと違い、
王様が離婚したくてなったのがきっかけでした。       
スコットランドの宗教改革は純粋なプロテスタント、しかも贅沢はつつしみ、
できるだけ質素にという態度を好むカルビン派でした。
                                     
ですからこれをきっかけにそれまでの習慣が抑えられたのですが、
また17世紀後半に元来あった習慣、つまり真冬を祝う、こと、
つまりそれが大晦日から新年を重要視するようになってようです。
イングランドのひとたちの習慣は、単にキリスト教のお祭り、
クリスマスをを祝うのですが、スコットランドでは歴史的背景が
イングランドと違うために大晦日、新年が重要視されています。
                      
                          
★大晦日から新年にかけてのスコットランドでの習慣について
スコットランドではイングランドにはない独特の大晦日の言い方があります。
ホゴマ二ーといいます、つまりお祭りです。
                       
具体的にスコットランドのひとたちはどんなことをるすのかお話したいと思います。
スコットランドの大晦日つまり、スコットランドだけの言葉、
イングランドでは使わない言葉で、、ホゴマ二ーと呼ばれ、
12時になればみんな手をつなぎ、輪を組み、
スコットランドの国民詩人ロバートバーンズの歌、蛍の光を歌います。
このうたはスコットランドの国歌みたなものです。
そしてエジンバラのような大きな街では盛大な花火がうちあげられ、
何万人と集まってる人たちのストリートパーティが一晩中あります。
                         
ホグマニーの日には小さな村に行けば村の公民館での村中をあげてのパーティ、
スコットランドだけの言葉でケイリーがあり、
カウントダウンまで飲み食い、ダンスに明け暮れます。
そしてみんなで一緒に蛍の光を歌いながら新年を迎えます。
他の場所でもホゴマニーの日には北欧の習慣の火祭りてきなことをし、
町中を松明を持って行進したり、仮装行列のようなものもあり、
最後は全部燃やしてしまう、というような北欧の習慣の真冬を祝うという発想が
いまだにこのような形でスコットランドでは続いています。
                              
ただ、伝統的には今でもスコットランドの小さな村などにいけば
まだ残ってる習慣ですが、新年の音を聞くと同時に、
「ファーストフッティング」といって男の人たりは
ウイスキーのビン一本とフルーツケーキのぴょうなものを持って
一晩中、新年のあいさつに出かけて、
このときには家に明かりがついておれば誰の家でもノックできるというのが
その晩だけは許される習慣です。
普通は知り合いの家をそうやってウイスキーを持って何軒も回るのです。
このようなことはイングランドにはありません。
そうやってスコットランドらしいやりかたで
新年の知人との交友を新たに交じり合うということでしょう。
元旦の午前中はですからみんな寝ています。
                       
一般の人は午後から家族で挨拶まわりをして親交をふかめます。
                 
                     
★ロバートバーンズ
蛍の光の作曲者ですが彼の誕生日、
1月25日にもバーンズサパーといって彼の好きだったハギスというものを食べ、
バーンズの詩を朗読するというスコットランドではとても大切な日です。
                     
スコットランドでの最北端シェトランドでは昔、
バイキングがすんでいたなごろから1月終わりにとても有名なお祭りがあります。
バイキングの船を毎年つくり、
そして町中を松明をつけたこのバイキングの船が行進し、
最後は船ごと全部燃やすという、世界的に有名なお祭り、
アップへリア、という火祭りです。
                            
                                 
★役立つ一言
「スランジバ」
スコットランドの言葉・ゲールで“乾杯”という意味。現地で非常に役立つ言葉です。
                
              
URL:www.thejapanesetourguide.co.uk