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10/21(木)はアメリカ・ニューヨーク在住のフラワーレポータ、佐藤めぐみさんからの報告です!

ニューヨーカー、今超多忙な毎日です!

CMJ ミュージックマラソンというカレッジミュージックの祭典で
数百ものこれから注目のバンドがニューヨーク中でライブを開催中

ハロウィーンが10月31日にやってくるし、その週があけると
11月2日火曜日が中間選挙、
さらにNYCマラソンが11月7日日曜日にあります。

毎日レポートしても間に合わないですね!?

これらの詳しい情報をお伝えする前に、
今日のレポートは先週に引き続き、
ニューヨーク・コミックコン&アニメフェスティバル
3日間で10万人を動員、

スパイダーマン、スーパーマン、アバターのコスプレと、
ナルト、ブリーチ、黒執事のコスプレが同時に見られる。
R&BスーパースターのNe-Yoと、
X_-Japanのヨシキに同時に会える、
アメリカ東海岸最大のポップカルチャーフェスティバル。


バットマンなどアメコミ主導のポップカルチャーに、
日本のアニメも溶け込んでいる。
もうアメリカンカルチャーの一部になってきている、という話を
先週しましたが、
今週は名誉ゲストとして招待され、アメリカのファンの前で久々のコンサートも
行なったPUFFYを
そのコンサートの直前にホテルでキャッチしました。

アメリカのポップカルチャーファンにとって、日本のアーティストの中でも
PUFFYは特別な存在です。

2000年に初めてニューヨークでライブ、
2002年には1ヶ月にわたる全米ツアー

ファッショナブルでキッチュなジャパニーズアーティスト、
PUFFY AMI YUMIはファッションアイコンとして、ニューヨークタイムスで
フィーチャーされた事もありました。
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でも何といってもPUFFYがアメリカンキッズに知られるようになったのは、
二つのアニメシリーズです。
2003年から始ったキッズ向けのアニメーション、
「ティーン・タイタン」は2006年まで毎週土曜日の朝のキッズの
ゴールデンアワーに放送されました。
その主題歌をPUFFYが歌っていたのです。

そして2004年にはなんと、カートゥーン・ネットワークという
アニメ-ション専門チャンネルで、「HI HI PUFFY AMI YUMI」という、
PUFFYの二人がアニメのキャラクターになる、画期的な番組がスタート。

基本的にアニメだけど、エピソードの間に二人が演奏するシーンも出て来る、
というとてもキュートな番組。

それにしてもこのプロジェクト、どうやって実現したのか聞いてみました。

<PUFFY INTERVIEW-1>

AMI: カートゥーン・ネットワークというテレビ局の方から直に
オファーをいただいたんですが「ウッソだー」と思って。
うさんくさいタイプのアメリカ人だったから。(笑)
YUMI: そんな、怒られるって! 偉い人なんだから(爆笑)
AMI: とにかくオンエアされるまで半信半疑でした。
YUMI: 初回をまさにニューヨークで見たんですよ。
そしたらアメリカでずっとお世話になっているレコード会社の方が
すごく感動して半ベソかいて「よかったね!」みたいになっているのを見て、
「あ、これ本当に起きているんだ」という実感がわいたくらい。
なかなか現実的じゃない話じゃないですか。
未だに自分たちじゃないようなヘンな感じがします。


未だにヘンな感じ、という二人、

久々のニューヨーク公演については?

<PUFFY INTERVIEW-2>

YUMi: ずいぶん長く来れてなかったので「(アメリカのファンは)忘れてないかしら」と思っていたから、こうやって呼んでもらえてうれしいです。
久々にライブもするのでドキドキですけど、やっぱり楽しみですよね。

そのライブ、アニメフェスティバルのオフィシャルコンサート、
FAR EAST TO EAST というタイトルで、
ニューヨークでもトップアーティストしか出ないIRVING PLAZAで開催。
BOOM BOOM STELLITES, ZAZEN BOYS, ECHO STREAMとのジョイントの
トリがPUFFYでしたが、盛り上がりましたね!

アニメシリーズのターゲットがキッズだっただけに、
やっとライブハウスに行ける年に成長したファンもかなり来ていました。

実はPUFFYこのライブにあわせアメリカでHONEY CREEPERS, BRING IT
2枚のアルバムをリリース、両方ともアヴリル・ラヴィーンのプロデューサーとして
知られるブッチ・ウォーカーのプロデュースです。

そんなPUFFYは来年が15周年
長いキャリアの中でも海外での活動が光っていますが、
アメリカでの体験から得た、一番大きな事って何か、聞いてみました。

<PUFFY INTERVIEW-3>

YUMI:2002年に1ヶ月全米ツアーをバスで回った時はとても過酷でした。
日本だとすごく恵まれた環境でやらせてもらってたので。
どんな状況でもステージに立たなければいけないわけじゃないですか。
自分たちの体調も会場の環境も色々で。でもやらなければならない、というのを
重ねていくうちに、どんな時でもどんなところでも「大丈夫、できる」という自信が
すごくついて、日本に帰ったという記憶がありますね。

そんな自信に支えられた15年間。
15周年となる来年をめざし、初めてのファンクラブのたちあげや、
ニューアルバムのレコーディング、
そして、まだ発表できないけれど新たなチャレンジも考えているという二人。

それにしても、ニューヨークでのビッグなコンサートの直前なのに、
二人のたたずまい、まったく無理してなくてフツーな感じ。
そんな自分たちのスタイルを貫いているところもすごい。
同時に、メンバーやスタッフへの気遣いや感謝の気持ちも忘れない、
どこに行ってもそんないい感じで力がぬけた自然体でいられるのも、
長く続く秘密なのかも。

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Puffy photo by Romi Uchikawa
Puffy concert photo by Mayumi Nashida

佐藤めぐみ   ジャーナリスト、プロデューサー ニューヨーク在住、J-POPからベースボールまで、 日本文化がアメリカでどう受けいられているかを中心にレポートするジャーナリスト、 アメリカのJ-POPファンのためのイベント 「SAMURAI BEAT RADIO(サムライビートレイディオ)」をプロデュース。 BLOG:http://ameblo.jp/meguminyFlowers