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10月19日(火)のフラワーレポーターはマレーシア・コタキナバルにお住まいの今村 志帆さんです!

◆新羽田国際空港から、来月、コタキナバル便がスタートしますが、今でも日本からのお客さんは多いですか?


他の就航地と比べるとまだまだ知名度が低いボルネオ、コタキナバルですが
日本からのリピーターさんも多い、今注目の観光地なんですよ。


◆ボルネオ島がどんな島か?そして、コタキナバルがどんな街なのか?教えていただけますか?


ボルネオ島は日本から見ると台湾やフィリピンのさらに先に下ったあたり、赤道上に位置する世界で3番目に大きな島です。直行便を利用すれば羽田から6時間弱で来れちゃう近さです。島と言っても日本の2倍近い面積で、マレーシア、ブルネイ、インドネシアの3カ国にまたがっています。その中でも今回羽田からの直行便が就航するここコタキナバルは、ボルネオ島の北側マレーシアのサバ州の州都で、自然あふれる観光都市です。


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◆ボルネオ島といえば「キナバル山」が有名ですが…キナバル山は、どんな山なんでしょうか?


このサバ州のシンボルとなっているのが世界自然遺産にも制定されている東南アジア最高峰キナバル山です。標高4095mと富士山より高いんです。優雅な雰囲気の富士山とは対照的にごつごつした雄々しい雰囲気の山ですね。この山の麓に暮らす山の民と呼ばれるボルネオ先住民族の人たちは、亡くなった人の魂はこの山にのぼって行くと信じられており彼らの信仰とも生活とも深い結びつきのある山です。現在は国立公園および世界遺産として沢山の観光客が訪れ、登山も人気があります。私も登ったことがありますが、山小屋からは眼下に広がる雲海に夕焼けが映る様子や、頂上でのご来光など、言葉で表現できないほどの絶景でした。登山がお好きな方にはぜひ一度登ってほしい山ですね。


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◆キナバル山では「登山競争」という変わったレースが行われるそうですがこれは、どんな競争なんでしょうか?


このキナバル山では、毎年登山マラソンの大会が行われており、今年は第24回目になるのですが、ちょうど今週末23、24日に開催されるんです。この大会、通常の登山コースを走って登って下りてくるんですが、普通の人が一泊から2泊かかかる行程をトップクラスのランナーはなんと3時間を切るスピードで、走ってしまうというすごい超人レースなんです。国際的な登山レースの一つとしてしられており、毎年世界各国から参加者が集まるんですが、日本からも沢山の方が参加されて毎年上位に入賞されています。昨年の男子の2位も日本の選手だったんです。今年も日本の選手にはぜひ頑張ってもらいたいですね。また普段登山ガイドとして山のことを知り尽くしている地元の選手たちも沢山参加されるので、彼らの活躍にも期待しています。


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写真提供:サバ州政府観光局


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写真提供:サバ州政府観光局


◆キナバル山は、普通に登山も楽しめるそうですが…登山の楽しみ方やアドバイスがあれば、教えていただけますか?


さすがにこのような超人レースは一般の方が参加するにはちょっとハードルが高いですが、登山でしたら、国立公園として登山道や山小屋などの設備もしっかりしており、比較的登りやすい山として日本からのお客さんにもとても人気があります。ただ最近は人気のあまり山小屋の予約が非常に取りにくくなってきていますので、登山の計画は十分日程に余裕をもって立てられることをおすすめします。登山は体力的にちょっと…という方には、中腹の国立公園で植物園やキャノピーウォークと呼ばれるジャングルを見下ろせる吊り橋を楽しめる日帰りツアーなどもありますので、登山をせずに山の雰囲気を楽しむこともできます。


ここまでキナバル山の紹介をしてきましたが、コタキナバルはビーチリゾートとしても人気があります。ビーチサイドの5つ星クラスのリゾートに日本の物価からすると非常にリーズナブルなお値段で泊まれますし、街の対岸の国立公園の島々には街からボートで15分とは思えないくらいの綺麗な珊瑚の海が広がっており、シュノーケリングやダイビングも楽しめます。またオランウータンや天狗ザルなどの動物や世界最大の花ラフレシア、珍しい蘭などボルネオならではの自然に出会えるのも大きな魅力です。お子様連れなら、リゾートホテル滞在をベースに島に行かれたり、天狗ザルや蛍が見られる日帰りのリバークルーズのツアーに参加されるのもいいですし、若い方なら、コタキナバルからさらに足を伸ばしてボルネオのさらに奥のスカウやダナンバレーなどで本格的なアニマルウォッチングを楽しんだり、ダイビングのメッカ、シパダン島に潜りに行ったり…アクティブにものんびりするにもいろんな楽しみ方があるのがボルネオの魅力です。


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◆マレーシアに行った時、会話に花が咲くような役に立つ一言★


定番であれば、マレー語の 
「Terima Kasih(ありがとう)」「Sama-sama(どういたしまして)」
かな、と思いますが、コタキナバルらしさを出すならボルネオ先住民族の民族語でよく使われる、
「Aramaiti(乾杯!)」でしょうか。
お酒や、宴会のこともアラマイティと呼ぶのですが、お酒好きなボルネオの人たちと飲む機会があれば、この一言を覚えておけば、盛り上がること間違いなしです。


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★写真提供:サバ州政府観光局
http://www.sabahtourism.com/