■マフィアが所有していた土地で生産された物産品店
マフィアが所有していた土地で生産された物産品が売っているお店の名前
→「Libera(リベラ、自由)」です。
このLiberaというのは1995年に組織された反マフィアのアソシエーションで、
ここが経営する店は、 これまでローマ、ナポリ、ボローニャなどにあったのですが、
漸くパレルモにもオープンしました。
ポリテアマ劇場に面するカステルヌオーヴォ広場、パレルモの中心にあります。
マフィアから没収した土地で生産された特産品などを扱っています。
↑リベラの店の外観
↑ポリテアマ広場にこの時期咲くジャカランダの花
この店がある場所自体も、1994年まではマフィアの所有だったとのこと。
このアソシエーションは、反マフィア教育を目的として組織され、
販売店自体は活動のほんの一部。
このアソシエーションのイニシアティブで、2006年に反マフィア促進のための組合が組織され、
有機栽培やスローフードに連なる特産品を生産しています。
↑ リベラの店があるカステルブォーノ広場(ポリテアマ広場で通じます)にあるポリテアマ劇場。
反マフィアの動きは、確実に活発化していると思われるし、
毎年マフィアの犠牲者の命日には集会などが行われる。
中でも特に象徴的なのが5月23日のジョヴァンニ・ファルコーネ判事と 7月19日の
パオロ・ボルセッリーノ判事の命日で、今年の5月23日も大々的な反マフィアの 会議が行われ、
イタリア大統領も出席しました。
(ジョヴァンニ・ファルコーネ判事は、1992年5月23日の空港からパレルモ市内に向かう高速道路上で、道路に仕掛けられた300kgものダイナマイトで道路ごと爆破され死亡、またボルセッリーノは母親の家の 前に停められた古い車に仕掛けられたダイナマイトの爆発で死亡、2人の殺害が2ヶ月と変わらなかったこともあり、 現在パレルモ空港には、この2人の名前が冠されている)。
未だに多くの商店はPizzo(ピッツォ)、一種のみかじめ料を払っているらしい。
そのため、Addiopizzoアッディオピッツォ(サヨウナラ、ピッツォ)という活動も
数年前から始まっています。
但し、みかじめ料を払わない店は、あからさまな嫌がらせを受けることも多く、
憲兵たちがガードしていることも。
2006年にはコルレオネージ(ゴッド・ファーザーのドン・コルレオーネの名前は、
このコルレオーネ村から来ていて、 コルレオーネ村の住人をコルレオネージと呼ぶ)
マフィアの大ボス、プロヴェンツァーノが43年間の逃亡生活の末逮捕された。
先月にはパレルモ中心部の別荘(ここでは実際ゴッド・ファーザーPart3が撮影された)の庭から
ピストルなども発見され、話題になりました。
またシチリア西部で有力なセメント業者が最近捕まり、やはりマフィアとからんで
半分以下の強度のセメントを卸していたことも発覚。
なんと地方都市の警察の建物の建設にも使われていたとか。
↑ブーゲンビリアの花
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