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6月24日(水)は、イラン在住のフラワー・レポーター、清水直美さんからのレポートです!

□イランのバラ水について□

5月中旬頃から、テヘランから自動車で3時間ほど南下したガムサルという村で、
薔薇水を作るための薔薇摘みが始まります。
イランの薔薇水は有名だそうで、イラン政府に拠れば
メッカのカアバ神殿の大掃除にもイランの薔薇水が使われているのだとか。
早朝から薔薇の原種に近い匂いの強い薔薇のつぼみを摘み取り、
蒸留機にかけ、薔薇水を採ります。
薔薇水は宗教的な場で、料理やお菓子に、化粧品にと、様々な用途で使われます。
特に祭り、というほどの盛大な行事は行われませんが、
この季節になると、村に近づくだけで薔薇の匂いが漂ってくるガムサルに、
各地からたくさんの人が訪れます。
 
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薔薇水作りのための薔薇摘みの様子
 
 
■イランの女性事情■
 
イランの女性たちですが、半島アラブ諸国をはじめとする
顔もすっぽり覆ってしまうような国々と違って、
髪を隠したり体のラインを出さないようにという服装はしていても
顔は出しています。
そのため、都市部の女性に関して言えば、
数少ない表に出ている部分を飾ることに大変な情熱を持っています。
日本人から見るとけばいのでは?と思うくらいにごてごてと化粧をし、
しかしそれが似合うだけの派手な顔立ちをしています。
最近では化粧では飽きたらず、美容整形を行う女性たちも多いです。
これはつい最近の流行ではなく、10年以上前から始まっています。
最も多いのが、鼻筋を細くするもので、日帰りでできる手術だそうです。
美容整形をできるだけのお金がある、ということも自慢なので、
手術の後しばらくは絆創膏を隠すことなく鼻にべったりと貼ったまま
堂々と町を歩いている女性をよく目にします。
また、真っ黒い布をすっぽりと頭からかぶった女性たちのイメージを持つ
日本人も多いでしょうが、テヘランなど都市部では、女性対の服装は華やかです。
許される範囲での明るい色遣いをしたスカーフとコートを身につけ、
足も腕もぎりぎりまで露出できるデザインが最近の流行です。
スカーフの後ろから髪も盛大にはみ出させて、素足にサンダルと、
これでイスラーム的なのだろうか?と悩むくらいです。
 
 
♪現地の言葉で役に立つ言葉♪
 
やはり、挨拶の言葉としての「サラーム」
時間、相手を問わずに使うことができます!