モロッコでは、5月頃にはバラの花が満開になります。5月のバラ祭りが、だいたい1週目の週末に3日間行われます。今年は5月8、9、10日に開催。毎年ミス・ローズが選ばれ、民族音楽や地域の女性団体等が作る民芸品の屋台等が出ます。
バラ祭りが行われるケラア・デ・ムグーナだけでなく、マラケシュは、観賞用のバラが満開。その他、ブーゲンビリアやジャカランダ等、とにかく花が咲き誇っています。
不況と言われていますが、あいかわらず旅人で混雑している春のマラケシュです。
バラの香りはネガティブな気持ちを癒すと言われていて、女性に特に向いている香りという事になっています。
ダマスクローズという、香水の元になるバラの産地で、フランスの有名ブランドの有名香水のバラの薫りを担っているエッセンスが作られます。この時期は、街道沿いで子供達がバラの花のレイを作っていたり、青い葉をどんどん延ばしているいちぢくの木のおかげもあって、街全体がほんのり甘い薫りに包まれます。日本の化粧品メーカーなども、このときに産出される「ローズウォーター」に注目していて、テレビ等で人気の商品も生まれていたりします。
今年は例年に比べて雨が多かったという事もあって、モロッコ全土がこの春はとてもたくさんの花で覆われました。道路脇の雑草が、 みんな黄色やオレンジ、紫の花だったりして、単純に高速道路を走らせるだけで「きれいね~♪」という言葉が思わず出てきてしまうほどの「お花街道」でした。
マラケシュでは、そろそろジャカランダの花の開花がはじまっています。まだごく一部ですが、たくさん咲いて来ると、街がほんのり紫色です。