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4月29日(水)は、オランダ・アムステルダム在住のかおる ホーフ アッカーさんのレポートです!

毎年4月30日はオランダ最大といえるべき祝日である。
それは、女王陛下の誕生日を祝うため、国中が大イベント化するからだ。
4月30日は、実は前女王ユリアナの誕生日。
現女王ベアトリクスの誕生日は1月31日と寒い季節の真っ只中であり、
それならば、国民のために、暖かい季節に誕生日を迎えていた、
前女王の誕生日を引き続いて祝日としよう!
ということで決まったのがこの日なのである。
オランダの王家の名称はオラニエというが、
これは、もともとは王家先祖の苗字。
オランダ語でオレンジ色をの意味を示すが、
これにかけて、王家一族に愛着を持ち、敬意を表すため、
人々の服装、町の飾り、オランダ国中がオレンジ一色に染まる日でもある。
 
この日で目白押しのイベントだが、国中がフリーマーケット状態となるのも
圧巻かも。
いつもならマーケットに出店を出すには場所代を払わねばならないが、
この日だけは特別で、古家具やらアンティークやらを
家の前に陳列して自由に売りさばくことも可能。
路上パフォーマンス、ダンスもOKで、
子供たちが、ジャズ演奏をやってお小遣いをかせいだり、
素人シアターで即席コントを、なんて光景も。
街中にはビール屋台やDJ屋台が立ち、移動遊園地やサーカスも開催され、
その中を、オレンジの服を着て路上で飲んだり踊ったり歌ったりする人々が
思う存分、この祝日を楽しむ、というわけだ。
 
偶然、この日にオランダにやってきたら、
オレンジ色の衣装に身をまとった国民にまざって
陽気に楽しむのがお薦めだが、常に天気が不安定な季節でもあるため、
晴天になるよう、 国民は毎年、祈るような気持ちでいるそうだ。
 
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