今日は現地台湾に住んで8カ月、日本語教師をされている台湾小川聖市さんのレポートです。
まずは現地の様子を伺いました。
花博ですが、台湾ではまだそんなに盛り上がってはきてはいませんが、期間も来年まで行われるので、これから盛り上がってくると思います。
花博開場の入り口
名人館
>1
花博の入場の際に、MRTやバスの乗車の支払いに使っている悠遊カードという日本で
いうところのSuicaのようなカードを使って入場する事ができます。この悠遊カード
は4月からは、こちらの7−11をはじめコンビニでの買い物の精算が出来るようになるな
ど、機能が充実してきています。
観光で来られる際には、この悠遊カードを有効活用して頂きたいと思います。
>2 季節ならではの旬の話題 (というより、この時期でしかない話題になっています)
11月27日に台北市を含む5大都市の市長及び議員を決める総選挙が行なわれます。
街は、その候補者の広告や看板でいっぱいになっています。
この選挙は、2012年の総統選挙を占う意味でも大変重要な選挙ですので、各候補者、
政党とも気合いが入っています。
>3 来月6日から開催される 2010 台北国際博覧会について どんなものなのか概要
台湾は、政治や歴史的なものからくる複雑な背景から、こうした国際級のイベント
をなかなか開催出来ない状態にありました。
しかし、昨年、高雄でワールドゲームス、台北でデフリンピックといったスポーツ
の国際大会を開催。徐々にこうした国際級のイベントを開催できる土壌が整ってきま
した。
そして迎えた今回の花博は、前出の2大国際スポーツイベントと並ぶ、台湾及び台北
市の威信をかけた国際級の文化的イベントとして、注目を集めています。
>4 そして今回の台北でのイベントの見所
会場が離れた4カ所に分かれていて、絞りにくいところがありますが、日本の方に
はMRTの圓山駅前に設けられた圓山公園エリアりある「名人館(日本語表記『有名人館』)
」がおすすめでしょうか。
故テレサ・テンの生涯をテーマにしたエリアで、ファンの方は彼女の歌声を聞きな
がら様々な展示や花とのコラボレーションを堪能して頂ければ、と思います。
http://www.2010taipeiexpo.tw/ct.asp?xItem=18062&ctNode=1967&mp=6
>5 反響など【台北市民やメディアの報道など】
台北市役所で、始業前に職員が花博のオリジナルダンスを無表情でたどたどしく披
露し、台北市長も笑顔で披露するなど、注目を集めようと必死です。
しかしながら、9月には花博の会場設営のために、議員や花博に関係する市職員が賄
賂を受け取っていたのではないか、という疑惑報道が席巻。
選挙の前になって台北市長の支持率が下がり、市長自身の選挙に影響を及ぼしかね
ない事態に陥っていることから、会場できれいに咲く花とは対照的な事を強調するよ
うな感じの報道も目立ちます。
10月9日から周辺の住民を対象に、会場の一部の試験開放をしていますが、利用者だ
けでなく場内の販売業者からも苦情や不満が出る(例えば、男子トイレのしきりが小さ
く、となりの人が用を足すのが思わず見えてしまう、といった事)等、開幕へ向けて前
途多難のようです。
>*最後に、現地の言葉で役に立つよく使われる簡単な「一言」を。
最初に登場した「みなさんこんにちは」のフレーズの
「大家好(ダージャーハオ…北京語、ターケーホー…台湾語、タイカーホウ…閩南語」。
本来なら個人を対象には使えない表現ですが、台湾語と閩南語を知っていて披露す
るだけで、現地の人の自分に対する印象が変わってきます。
あとは、日本語の表現がそのまま定着した「卡娃伊…カーワーイー(日本語と同じ
『かわいい』という意味)」といった表現でしょうか。
台湾は、日本文化の浸透度が高く、日本に対する憧れも強いので、今の日本で流行
しているモノや表現を教えてあげるだけでも、十分役に立つと思います。