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9月3日(木)はアメリカ・ニューヨーク在住のフラワーレポーター、佐藤めぐみさんからの報告です!

先週のレポートの翌日、久しぶりに友達と日本の居酒屋に行ったんです。

マンハッタンのダウンタウン、イーストビレッジという
若者の街があって、
ここはもうあらゆるレストランやバーやクラブ、
もちろんジャパニーズレストラン、
居酒屋とかラーメンとかもあって、本当に楽しい街。

平日の夜なのにすごい混雑、
居酒屋「ビレッジ横町」も30分待ち。

先週バックトゥスクールの話しをしましたが、
里帰りしていた大学生が、夏休みが終わって戻ってたために、
ダウンタウン人口が急上昇。
マンモス大学で知られるニューヨーク大学でも、
授業の登録のために学生の長い列ができました。
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9月のニューヨークは、新学年のシーズン。
始まりの季節ですが、
このタイミングでニューヨークでは全米オープンテニスがスタート。
そして来週は、ニューヨークファッションウィーク、
2010年のスプリング〜サマーコレクションのファッションショーも始ります。
秋のNYは早くも活気がいっぱいです。
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日本も新しい季節を迎える前に、シンボリックな出来事がありましたね。
総選挙。

今日はニューヨークのメディアが、日本の総選挙をどう報道したのか、
それをレポートします。

選挙の翌日の月曜日、主要の新聞各誌は、
ニューヨークタイムスもウォールストリートジャーナルも、
一面で大きく報じていました。
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まず31日月曜日のニューヨークタイムス、1面の記事、
見出しは、「大胆なやり方で、反対勢力が地滑り的勝利を収めた」

実は、ニューヨーカーがまず面白いと思ったのは、一面にのったこの写真です。
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民主党の本部で、壁一面に貼られた候補者の名前に、鳩山候補が
バラの花をつけるところ。これはアメリカでは見た事がないから興味深かったみたいなんですね。

記事の内容は。。
「日本の有権者が自民党を退けたのは戦後たったの2回目。
勝った対抗勢力は、キャンペーンでは長い経済後退と
アメリカとの新たな関係の構築をうたった民主党だった。」

そのアメリカとの関係について、

「鳩山代表はアメリカ主導のグローバル化ではなく、
もっと日本はアジアに向くべきと語っている。また民主党のマニフェストは、
“アメリカと日本は対等の関係になり、アメリカ軍の駐留に関しても再考を訴えている。」

一方ホワイトハウスは日曜日に談話を発表し、
「アメリカと日本の強い同盟と緊密なパートナーシップは、
新政権の下でもこれまで通り発展していくと確信している」

その言葉を、信じたいと思います。

さて、今回の選挙は、過去20年で最高の7割という高い投票率と報じられています。
そのあたりはどう報道されているのでしょう?

こんどの選挙の結果は、
「有権者が民主党を認めたというより、自民党への拒絶だった。
ほとんどの有権者は民主党の党綱領に対してもクールな反応、
民主党の問題解決能力に楽観的なわけでもない」と分析されているそうです。

そして、多くの有権者にとって今回の選挙で最も重要だったのは、
ついに、「選ぶ」ことができた、ということ。

最後に記事は、コバヤシ ヨシユキさんという40才のサラリーマンのコメントで
しめくくっています。
「この選挙は、ダメな政党は追い出される、というシステムを作る選挙だったと思う。
政治家にもビクビクしてもらわないとね。」


これを読んで、アメリカも日本も同じだな、と思いました。
去年11月の大統領選挙を思い出したんです。

それまでのブッシュ政権の8年間で、疲弊してしまった経済と、
大企業のモラルの低下や、戦争のや貧困の問題などで悲鳴を上げていたアメリカ。
だからこそ、オバマ大統領のような人が求められたわけです。

そして、アメリカが「チェンジ」を選んだように、
日本も「変化」を選びました。
これが本当の「変化」につながるかどうかは、これからですよね。


さて、最後に新しい日本のリーダー、鳩山由紀夫氏については
どう書かれているのでしょうか?


なんと同じタイムスの記事で鳩山代表は、もじゃもじゃ頭の元経営学教授、と書かれていました。
また他にこんな記事もありました。

「彼は日本では、その突飛なヘアスタイルと、一風変った物腰で、
「エイリアン」と呼ばれている、」

髪の毛、と聞くとあのもじゃもじゃヘアーの小泉元首相を思い出しますが、
人と変って目立つくらいの方が、ニューヨークではウケます。

そして、その鳩山代表の奥さんの事もちょっと書かれていましたが、
みゆき夫人は、「エイリアンというのはこれまでの政治家と全然違うから。
私利私欲で政治をやっているわけではない」とハズバンドをかばった、
と書かれていました。


また、これはイギリスの新聞テレグラフの電子版、
元宝塚のみゆき夫人はこれまでのファーストレディーとは全然違う、
ライフスタイルのカリスマで、テレビ出演も多く、
これまでの日本の女性のイメージを変えるだろう、と書いてありました。

そのみゆき夫人は, キャリアウーマンだそうですね。
しかも、ミシェル・オバマ夫人の大ファンで、
自分と共通点がある、会えるのがとても楽しみ、とコメントした、
とこれは、今日付けのEXAMINERという新聞のサイトに出ていました。

ミシェル夫人のように、自然体でやっていきたい、ということですが、
日本人女性の私としては、彼女のこれからがとても気になります。

佐藤めぐみ   ジャーナリスト、プロデューサー ニューヨーク在住、J-POPからベースボールまで、 日本文化がアメリカでどう受けいられているかを中心にレポートするジャーナリスト、 アメリカのJ-POPファンのためのイベント 「SAMURAI BEAT RADIO(サムライビートレイディオ)」をプロデュース。 BLOG:http://ameblo.jp/meguminy